日本緑茶発祥の地と言われる京都、宇治田原町で、「21お茶のふるさと塾」が主催した「茶摘み体験」に、参加したミモロ。茶畑で茶摘みをして、緑茶の製法を体験。そして締めくくりは、チャムリエの谷口郁男さんによる「茶歌舞伎」と言われる「闘茶」を体験します。
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これは、緑茶の普及とともに、人々の間で広まったお茶の種類を飲み当てるゲームのような遊びで、昔は、景品を賭けて行ったことも。
ミモロは、茶摘み娘の衣装を着替え、お話を伺う体勢に。
まずは、遊びのやり方を学びます。
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この日、茶摘み体験に参加した「裏千家淡交会神戸第一支部風見鶏青年部」の方々を7人ずつ6グループに分け、グループ対抗で「茶歌舞伎」を楽しむことに。ミモロもDグループの一員にしていただきました。
遊びとはいえ、お茶に詳しい裏千家の皆さま。熱心さもひとしおです。
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はじめに「若葉」という銘のお茶が小さな試飲用の茶碗に注がれます。
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「飲む前に、まず香りや色、雰囲気などの気配をよーく見て下さい。それから味を…。あまり味に頼りすぎないこと…いいですね」と谷口さんからアドバイス。
ミモロもさっそく、その言葉に従って、まずは、色を見たり、茶碗の底に微かに沈む茶の様子などを観察します。
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次々に、5種類のお茶が、注がれて、同じように見たり、嗅いだり、味わったり…。
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5種類のお茶を試飲したミモロ「あーん、わかんなくなっちゃったー」と、お手上げです。
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それでも、グループのみんなで意見を出し合って、最初の「若葉」というお茶がどれかを決めて行きます。
「ミモロちゃんは、ネコだから、よく匂いがわかるよねーどう思う…」
「うーん、たぶん…はじめの2つが『若葉』だと思うけど…」ネコなのに、ミモロはちょっと自信なさげ…。
いよいよグループごとの結論を発表し、それから答え合わせが始まりました。
「1番目のお茶は…『若葉』です」と谷口さんの声に、会場からざわめきが…。
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次々に発表される結果に、参加した方々は、一喜一憂…かなり熱気を帯びています。
そしてついに最終結果が…。なんとミモロのグループは、全部当てることができました。全問正解したのは3グループ。そして、ジャンケンで優勝グループを決めることに。グループ全員で、ハラハラしながら、リーダーのジャンケンを見守ります。
「キャーやった!」
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興奮さめやらぬ会場で、次に谷口さんから教わるのは「美味しいお茶の煎れ方」です。
「美味しいお茶を煎れるポイントは、お湯の温度。急須は2つ用意するといいですね。中に茶こしが入っているのは、茶葉が十分に動けないので、避けた方がいいですね」と。
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煎茶の場合は、沸騰したお湯を約70~80度になるまで、冷まします。急須に茶葉を入れ、冷ましたお湯を注ぎ、蓋をして45秒~1分ほど待ちます。そしてもう一つの急須に注ぎ、それぞれの茶碗に。一度、別の急須に入れることで、均一の濃さのお茶になります。
「あ、これがミモロたちが、手もみしたお茶?」
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すっかり煎茶らしくなっています。「新鮮な味がするー」とそのお茶を飲むミモロです。
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そして、最後には、裏千家の方々らしくお抹茶で締めくくりを…。石臼でひいた抹茶でお薄を…。
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「そう、力を入れすぎないで、茶筅を動かしてね…」と教えて頂くミモロです。
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「上手にできましたねー」と。
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ミモロにとっては、初めてたてたお茶です。
朝10時から夕方4時まで、いろいろなことが次々に用意された「茶摘み体験」。
「すごーく楽しかったー」と帰りのバスでも嬉しそう…。自然豊かな宇治田原町の茶畑に見送られ、家路をたどるミモロです。
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*宇治田原町での「茶摘み体験」に関する情報は、「21お茶のふるさと塾」のホームページで。
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