ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

平清盛が居を構えた辺り。新しい和の庭園、梅小路公園の「朱雀の庭」へ。数々の賞を授与された庭

2012-06-07 | 京都

京都駅から、西方向へ、徒歩15分ほど行くと、「梅小路公園」があります。

ここは、広大な敷地に、「朱雀の庭」「いのちの森」「梅小路蒸気機関車館」そして、つい最近オープンした「水族館」などがある市民の憩いの場所です。週末には、多くの家族連れが訪れ、芝生の上でピクニックをしたり、公園を散策したり、思い思いの時を過ごしています。

そもそも「梅小路」の歴史は、古く、平安京の時代に遡ります。京都駅の南側に五重塔が聳える「東寺」があります。つまり、ここは、昔は、都の東側ということ。現在の「梅小路公園」は、その北側に当たり、そのほぼ中央部に当時の都の中心通りである朱雀大路が通っていました。そして平安末期には、梅小路公園の付近には、平清盛の邸宅「西八条第(にしはちじょうてい)」がありました。この屋敷は、治承5年(1181)に火災により一度焼失。それは、清盛の死後二日後のことだとか。その後、再建されるも、寿永2年(1183)、木曽義仲によって平氏一門が都から追われる際、平氏一門自ら火を放ち焼失したと言われています。

近年は、明治時代には、この場所には、京都機関庫が作られ、大正期になり、京都の貨物を担う「梅小路貨物駅」が建てられました。


ミモロが、まず訪れたのは、梅小路公園のシンボル庭園である「朱雀の庭」です。「朱雀大路の場所にできたから、『朱雀の庭』?」まぁ、そうかも…。朱雀は南を象徴するものだから、都の南のお庭という意味もあるのかも…。


この庭は、平安遷都1200年を記念して、平成7年に「森の創出と新しい町衆文化の発場」という公園全体のコンセプトに基づき整備されたもの。

京都に培われた巧みな造園技術を駆使し、また日本庭園には見られない洋花を取り入れた斬新な池泉回遊式庭園です。その広さは、9000平方メートルもあります。


庭は、のんびり散策するのには、ぴったりの場所。岩場と渓流、木々の茂る渓谷が、歩く人の心を癒してくれます。特に楓が多いので、秋の紅葉は、さぞや見事なことでしょう。


ここで有名なのが、インド原産の黒御影石を敷き詰め、その上にわずか1センチの水を張った鏡のような「水鏡」の池。

周囲の景色を映し、美しさもいっそう。夜は、月やかがり火が水面を照らす景色は、きっと幻想的…。「見てみたいねぇ」」とミモロは、静かな水面を眺めます。


水に映る木々の姿…「なんか東山魁夷の絵みたい…」とポツリ。


そういえば、東山魁夷の絵を思わせるのが、池を横断する道。
「こういう構図の絵もあったよねー」と。
ミモロは、そういうと、トコトコと小道を進み始めました。


トコトコトコ…足取り軽いミモロです。
「とても気持ちがいい道なんだもの…」両脇からは、水面を渡る爽やかな風…。

「お花もいっぱい咲いてて、いい感じのお庭…」

新しいセンスが感じられる日本庭園です。


この「朱雀の庭」を含む梅小路公園は、「平成8年度 日本造園学会賞」「第5回京都市都市景観賞 市長賞」など多数の賞に輝いています。

「こんなに京都駅に近い所に、すごく自然がいっぱいの場所があるなんて、結構、観光客には知られてないかも…。京都駅から電車に乗る前に、寄るといいのにね…。絶対お友達にすすめちゃおう!」とミモロ。

庭園ないには、食事ができるレストランも。「お庭を見ながら、ランチなんてステキだよね」


池にせり出したステージでは、いろいろなイベントも開催されるそう。

「あ!池になんかいるよー」とミモロは、そっと近づきます…。さて、なにがいるのかな?

*「梅小路公園」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ…。京都市下京区観喜寺町56-3 電話075-352-2500


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