ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

緑茶の産地、宇治。宇治茶の老舗「中村藤吉本店」で味わう新茶の美味しさ。

2012-06-14 | 老舗

宇治「平等院」を訪れたミモロ。JR宇治駅周辺のお店を探索することに。
「えーっと、お店があるのは、どの辺かな?」と、まず駅前のマップで確認。

そして、商店街のある道へ。

JR宇治駅からまっすぐ伸びる道の突き当りに、情緒あふれる町家を見つけました。

ここは、安政6年(1859)の創業の「中村藤吉本店」。茶業ひと筋に歩み続けた老舗です。その昔、伊勢神宮の茅葺職人だった小中村六兵衛の長男の藤吉が、始めたお店で、現在のご店主は、6代目になるそう。



安政6年と言えば、井伊直弼による『安政の大獄』が行われる激動の時代。
「そういう時代からあるんだー」。ミモロは、暖簾をくぐり店内へ進むと、そこには、当時の雰囲気が感じられる座敷が広がっていました。
ここの店主は、勝海舟とも出会っていたそう。「きっと幕末に活躍した人たちも、来てたよね」

そして、さらに奥に進むと、中庭に。
そこには、樹齢200年以上と言われる「宝来舟松」の姿が。舟のような形に整えられ、中央には、帆を象った松が一際高くそびえています。

「ここはカフェになってるんだー」
店の奥まったところには、かつて製茶工場だった空間を改築したカフェが。昔の工場の柱や梁をそのままに、天井は8メートルという吹き抜けのスペースです。
「いろいろお茶を使ったデザートがあるよ」と、ジッと見つめるミモロです。


カフェは、中庭に面し、明るい雰囲気。宇治の散策でのひと休みに、ピッタリの場所です。


また、玄関付近には、さまざまなお茶を販売するショップがあります。

丸に十の文字がデザインされたパッケージもおしゃれな感じ。玉露、煎茶、抹茶をはじめ、ほうじ茶、番茶など、その種類も豊富です。
「おみやげにするのに、いいねぇー」とミモロが、お茶を見ていると、
「よかったら、お茶を試飲しませんか?」と。
店の一角で、茶釜が湯気を上げています。


ミモロは、お茶を煎れる様子を興味津々で見つめます。

「さぁ、どうぞ…」ミモロの前に煎れ立ての煎茶が運ばれました。
「フーム、いい香りがする…」
爽やかな香りが、ミモロの鼻をくすぐり、まろやかな味わいが口に広がります。

「やっぱり日本のお茶っていいねぇー。心がのんびりとしてくる…」と。


「夏は、冷たいお茶が美味しいよね」とミモロ。
最近、ミモロのまわりでは、水出し緑茶が密かなブーム。
茶葉を入れた水を、冷蔵庫に入れて、ゆっくり時間をかけてお茶を出します。
お茶を煎れる温度が高すぎると、渋みが出やすいのですが、水出しなら、まろやかな味わいに。



宇治に行ったら、ぜひ寄りたいお店です。

*「中村藤吉本店」京都府宇治市宇治1-10 電話0744-22-7800 お取り寄せもできます。詳しくはホームページをご覧ください。




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