約400年ほど前、豊臣秀吉の甥で豊臣秀次により、織田信長亡き後、安土の町を再建するかたちで、作られた近江八幡の町。今も、昔ながらの雰囲気が残る城下町です。
以前も一度、訪れたことがあるミモロ。「ここ来たことあるから、だいだいわかるんだぁ」と張り切ってお友達を案内します。

ここ近江八幡の町を形作っているのが、町の北側、八幡山の麓を東西に流れる八幡掘です。
この堀は、もともとは、豊臣秀次の居城、八幡山城を守るために築かれたもの。しかし、1580年代、琵琶湖と町を結ぶ運河としての役割を担うことに。近江八幡は、安土の町同様に、自由交易(楽市楽座)で発展。その当時、多くの商人たちが、ここから日本中にさまざまな商いを展開してゆきました。
今も、町には、立派な構えの商家の姿が、当時の繁栄を物語っています。
「この町の魅力を知るのには、八幡掘の舟に乗るといいよー。あれあれ」と、舟を指さすミモロです。

さっそく、八幡掘めぐりの舟乗り場へ。

実は、ミモロは、以前ここに来たときに、舟があるのを知らなくて、帰り間際にその存在を知り、乗りたくてたまらなかったのでした。今回、お友達の案内を口実に、ちゃっかり自分がやりたかったことをするミモロです。

屋形船のような舟で楽しむ町。約40分ほどの船旅が始まります。
「かわらミュージアム」の近くの船着き場から、白壁の蔵や橋を眺めながら、ゆっくり堀を進みます。

「わー古いお家がいろいろ見える…」
「ほら、お蔵もあるよー」

「あ、あの橋、さっき渡ったよねー」

舟からの景色は、歩くのとは違い、いっそう情緒あふれたものに。
訪れた時は、すでに菖蒲の花のシーズンは終わっていましたが、花の盛りの頃には、堀の脇に、紫や白の菖蒲の花が、彩りを添え、いっそう情緒ある景色に。

「あそこ、前に行ったことがあるー。お米を膨らませたポン菓子があるところの近所だー」
目の前に、次々に現れる町並に、もうミモロは夢中です。
この八幡掘の周りでは、よく時代劇の撮影が行われるそう。「そういえば、なんかみたことあるかも…」周囲には、電信柱もなく、また町の景観を損なう看板もありません。まさに江戸時代にタイムトリップした感じ。
掘の脇では、釣りを楽しむ人の姿も。

新緑のトンネルを通ったり。なかなか景色にも変化が。

舟の中を歩きまわり、両側の景色を楽しむミモロです。あれ?気づくと、ミモロは船頭さんのそばで、舟の操縦も…。

「お魚いないかな?」と、水を覗きこんだり…。舟を満喫しています。

「ね、近江八幡の町の様子がよくわかるでしょ」と、お友達に自慢気に。

「あー楽しかったー」

*旅のポイント 観光地で観光船があったら、ぜひ乗ってみることをおすすめします。低めの視線で、景色を眺めると、歩くのは、違った景色が発見できます。もちろん歩くより楽なので、高齢者の方には特におすすめ。旅をしてるという実感もいっそう。
*「八幡堀めぐり」は、10:00~16:00(12月から2月は、予約制で、15:00まで)大人1000円。連絡先電話:0748-33-5020

人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね