東京からやってきたお友達に、琵琶湖の東岸にある近江八幡の町を案内するミモロ。
以前、乗り損ねた「八幡掘めぐり」の舟にも、しっかり乗船。町を流れる堀から、ゆっくりと情緒あふれる町を見学しました。
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「あのねー。もうひとつおすすめの場所があるのー」と、次にミモロが向かったのは、これまた、前回、乗れなかった「八幡山ロープウェイ」です。
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乗り物好きのミモロは、どうもお友達の案内の名目で、自分がやり残したことを楽しんでいるみたい…。さすがちゃっかり者のミモロです。
ロープウェイがあるのは、町の北側に聳える標高271.9mの八幡山です。
ここは、近江八幡の町を作った豊臣秀次が、天正13年(1585)に城を築いた場所。
かつては、ここに本丸、二の丸、西の丸、出丸を備えた大要塞のような山城があったのです。
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でも、ご存じの通り、秀次は、叔父、秀吉の養子となり、関白に任ぜられた後に、秀頼の誕生により、その存在を疎まれ、ついには、自害へと追い込まれてしまいます。この城も、なんと築城から、わずか10年で廃城となります。
秀次の享年は28歳。時代劇などでは、頼りない人物というイメージがありますが、近江八幡を訪れて、彼は、とても優れた人物であり、文化的な造詣にも精通した人物だと知りました。時代の波に翻弄された悲劇の武将のひとりなんです。
さて、その八幡山にあるロープウェイは、約4分ほどで山頂へと到着します。
次第に、目の前に広がる町の景色を、ミモロは、夢中で眺めます。
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「バイバイ…」それ違うロープウェイに手を振って楽しそう。
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「ウワーいい眺め…」ロープウェイが到着した山頂からは、近江八幡の町をはじめ、遠くに安土の町、そして、琵琶湖など広々とした景色が見渡せます。
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それほど高い山では、ありませんが、周囲に他に山がないため、その見晴らしは見事です。
京都からも近く、西と東の交通の要所でもある地だと、実感させられる景色です。
ミモロは、ただその景色に見惚れるばかり。
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「きっとここからは、昔、信長の安土城がよく見えたよね。どんなだったかな?」
信長の安土城、そして秀次の八幡山城の2つの城が、一緒に聳えることはありませんが、この地域に住む人々は、きっと2つの城の悲劇を、目の当りにして、急激な時代の移り変わりを感じたことでしょう。
八幡山には、かつての城の名残りの石垣が山のそこここに。
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ミモロは、秀次の思いを想像しながら、じっとはるかに広がる琵琶湖を見つめます。
現在、山頂には、瑞龍寺というお寺が。
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そして、そのそばには、「金生稲荷大明神」が。
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さっそく熱心にお祈りするミモロです。
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「さぁ、そろそろ京都に戻らなくちゃー」とミモロは、山を下りて、再び近江八幡の町へ。
と、その前に「日牟礼八幡宮」のそばにある「たねや」の洋菓子店「クラブハリエ」で、人気のベームクーヘンを味わいます。やはり忘れてなかったんだー。
「これ、前に食べられなかったんだー」と、以前来たときは、すでに売り切れ。「これで、前に来たときにできなかったこと…全部やっちゃた!嬉しい!」と大満足のミモロです。
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そんなミモロの様子をお友達も、嬉しそうに見つめます。
「もう夕焼けになっちゃったー。あ、あれ、もしかして虹?」
夕暮れのオレンジ色を帯びた空には、一直線に、光の帯が下がっています。
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なんとも不思議な景色です。虹なら、もう少しカーブがあってもいいはず…。それは、まるで光の柱が、聳えている感じ。「神様が降りてきたみたいだよねー」と、ミモロは、不思議そうに、そしてありがたそうに、その光が消えるまで、じっと眺めていました。
さぁ、急がなくちゃー京都に着く前に、日が暮れてしまいそう。
ミモロを乗せた車は、一路、京都の町を目指して走ります。
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*「八幡山ロープウェイ」の情報は、ホームページで。
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