「またお友達が申し込んでくれたのー嬉しい!」と、ミモロがいそいそと出かけたのは、町の中心部にある京都御苑の中の「仙洞御所」です。
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ミモロは、紅葉の秋、梅が見られた早春、そして、緑の美しい夏と、これでなんと3回目。
どこかお気に入りのお庭を決めて、1年に何度も訪れるのも、楽しいお庭鑑賞の方法のひとつです。同じ造りでも、四季折々、自然の姿が移り変わり、それぞれに異なった景色を楽しむのは、とても興味深いもの。そのお庭を、庭師さんや作庭家が、どういう思いで作っているかがよくわかります。
すでに3回目となるとミモロも馴れたもの。
お友達と待ち合わせの時間より、少し早めに到着して、「仙洞御所」のまわりの「京都御苑」で遊ぶことに。「シロツメクサがいっぱい…四葉の葉っぱはないかな?」と。
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「仙洞御所」は、宮内庁の管轄なので、警備するのは、皇宮警察。その周囲の「京都御苑」は、環境省の管轄で、なにかあったら警視庁が取り締まります。
「仙洞御所」の拝観は、1日2回、11:00と13:00で、一般は、事前の申し込みが必要。当日に入るには、外国人の観光客と一緒に、通訳として付き添う形なら、定員に達していない場合、拝観できます。詳しくは、「宮内庁」のホームページで。
早めに到着したミモロは、お友達が拝観許可書をもっているので、中に入ることはできず、入口で、待つことに。
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そんなミモロを見て「ここは『仙洞御所』ですけど、『京都御所』の拝観ではありませんか?」と門のところで、入る人をチェックする係りの方。
「はい、大丈夫です…」とミモロ。「でも、一応『京都御所』の方にも、それらしい方がいなか確認しますね」と、とても親切に『京都御所』へと電話してくれました。
「あのー3回目だから、絶対ここなんだけどなぁー」と、ミモロは、遠慮がちに係りの方に聞こえないような小さな声で。
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「もうすぐ見学が始まりますねぇ…」と係の方も心配そう。と、その時、大きな道のはるか向こうに、「あ!きっとあの人…」延々続く御所の壁沿いに、急ぎ足でやってくる人の姿が…。
「なんとか間に合いそうですね。よかった…」と係の方もほっとした様子。
「ごめんなさーい、ゼイゼイ」息を切らし、汗を拭き拭き、やっとお友達が到着。
「大丈夫だよ、よかった間に合って…」とミモロもホッとした表情に。
旅のポイント
『京都御苑』は、周囲約4キロ。その大きさは、『京都御苑』のある上京区の7分の1に当たるそう。『仙洞御所』へは、最寄駅の烏丸線「丸太町駅」からでも、歩いて(歩く以外に方法はありません)10分以上は、見ておいた方が無難です。中で迷うと、もっとかかります。『京都御苑』を歩くには、ハイヒールは不向き。白い砂利の道がほとんどなので、すごく歩きにくいです。あまりに広いので、時折通る環境省の車に、タクシーのように手を上げたくなります。(もちろん乗せてはくれません)。地元の人は、自転車で来る方も。よく外国人観光客は、レンタサイクルでやってきます。(自転車の場合は、拝観者に限り、御所の門の内側に駐車させてもらえます。自動車で来た場合は、御苑内の駐車場へ。そこからでも、結構距離があります。開門は、30分前からなので、早めに到着したら、待合室で、『仙洞御所』のビデオを見て、事前に歴史や見どころなどを知ることがおすすめです。
さて、無事に門の中に入り、見学許可の確認を済ませたミモロとお友達。まずは、その日の見学者全員、『大宮御所』の車寄せのところで、見学中の注意を聞きます。
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見学者を案内するのは、ベテランの川村さん。
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軽妙な語り口で、『仙洞御所』の見所をお話ししてくださいます。
ミモロは、川村さんの後を付いて、御所の中へと進みます。
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見どころに来ると立ち止まり、解説が始まります。
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「ここからは東山の景色が見えるんですよー。ここには、カラスが270羽ほどいるので、フンを落とされないように注意してください…」などなど…
「フムフム…」ミモロは、ジッと耳を傾けます。
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静かな池の面には、周囲の木々が映り込み、池全体が緑色に染まっています。
以前来たときは、まだ春浅い頃。庭の形作る地形の様子がよくわかったのですが、今回は、すでに木々は、青々とした葉を茂らせて、全体がモッコリとした感じ。「なんか前より狭い気がする…」とミモロ。いつ来ても、ここの木々は、のびのびとした感じで、とてもステキ!
「あ、なんかいるよー」と、橋の上から下を見つめます。
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と、そこには、なんと金色に輝く鯉が、悠然を泳いでいました。
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「あれ、藤の花咲いてないんだー」と、池にかかる八つ橋の藤棚を眺めて…。
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「去年は、きれいに咲いたんですが、今年は、ひとつも花をつけなかったんです。これは珍しいことですよ」と川村さん。
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藤は咲いていませんでしたが、池の脇には、花の盛りが過ぎたツツジが、彩りを添えていました。
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