ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都情緒あふれる祇園新橋。芸事が上達する「辰巳大明神」にお参りを

2012-09-01 | パワースポット

暦の上では、秋というのに、京都は連日、猛暑に見舞われています。
朝晩は、随分涼しく感じられるようになりましたが、日中の暑さときたら、猛烈です。

そこで、ミモロは、町中でちょっと涼しい気分になれるところをお散歩しようと、祇園新橋へと出かけました。祇園新橋は、八坂神社周辺一帯が祇園ですが、四条通を挟んで北側の白川沿いの地域です。


この辺りは、古くから茶屋街と言われ、切り妻づくり、瓦葺の木造2階建、そして1階には千本出格子の建物が並ぶところ。



江戸時代末期の建物が多い、京都でも情緒あふれる場所のひとつで、「伝統的建造物保存地区」に指定されています。

「川の流れを見ると、なんか涼しい感じがしてくる」とミモロは、白川に掛る橋の上から、川の流れを見つめます。


新橋というからには、新しい橋なわけで、約290年ほど前に、知恩院の門から縄手通まで道ができ、その折に白川下流にできた新しい橋から、こう呼ばれているとか。

現在、白川には、いくつもの小さな橋がかかり、川対岸の料理屋さんなどに通じています。

「白川って、ミモロのお家のある岡崎にも流れてるよー」
はい、その通り。白川は、岡崎の近代美術館の脇からスタートとして、三条通の下を流れ、知恩院の門がある東大路からグイッと曲がって、祇園北側を過ぎて、鴨川へと至ります。

「この川に沿って歩くと、ミモロのお家に着くんだー。暑いから、川の中歩いて帰りたい気分」とミモロ。確かに地図上では、岡崎まで繋がっていますから…

さて、この辺りの白川は、とても情緒があります。春は桜に柳の新芽、秋は紅葉と、川と古い建物、そして四季の植物が美しい景色を見せてくれます。

川沿いには、歌人、吉井勇の歌碑が。
「かにかくに 祇園はこひし寝るときも 枕の下を水のながるる」
祇園をこよなく愛した歌人の思いが、伝わってくる歌です。

また、この辺りで有名なのが、「辰巳大明神」。芸事にご利益があると言われ、芸姑さんや舞妓さんが崇める神社です。
「その神社って、よくテレビドラマに登場してるのねー」と、サスペンスドラマのロケの多い京都では、たびたび登場する場所です。

ミモロもしっかり参拝します。

辰巳大明神は、御所の南東、辰巳の方向に建てられた神社で、赤い鳥居から『巽稲荷(辰巳稲荷」」とも呼ばれていますが、実は、お祀りされているのは、タヌキなんだとか。
「えーキツネじゃなくて、タヌキなの?」
昔、とてもいたずらなタヌキがいて、退治してお祀りしたのだとか…。

「キツネと思われているタヌキも辛いねぇー」とミモロは、やけに同情的。

夜、お客様と一緒にやってくる舞妓さんや芸姑さんの姿も、よく見られる場所です。

ミモロ、少しは涼しくなった?
「うん、ちょっとだけー。ホントに、水の中、歩いて帰りたいよー」
川を見つめながら、真剣に歩けるか、考えているミモロです。





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コメント (2)
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