京都御苑の東にある「梨木神社」で、萩の花と名水を味わったミモロは、そこから歩いて行ける距離にある、もうひとつの萩の名所「常林寺」へ向かいます。
今出川通を東に進み、鴨川の橋を渡ると、目指すお寺はすぐ近く…。
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「出町柳駅」から、すぐの場所にある萩の寺「常林寺」です。
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そもそも、このお寺は、知恩院と縁の深い浄土宗のお寺で、天正元年(1573)に、魯道(ろどう)により創建。当初は、寺町荒神口付近にあったそう。その後、寛文11年(1671)の大火で焼失。元禄11年(1698)に、英誉(えいよ)によって現在の場所に本堂が再建されました。ご本尊は、阿弥陀三尊像。また、幕末に、勝海舟が宿坊として使っていたとか。
境内に入ると、ミモロの前には、鬱蒼としげる萩が。
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ススキも伸びて、野趣あふれるお庭です。
「なんか、自然でいい感じ…わーすごく萩が茂って、本堂が見えない…」といながら、境内の道を進みます。
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「秋の七草を思い出しちゃう…えーっと秋の七草ってなんだっけー」とミモロ。
ちなみに、秋の七草は、萩、尾花(ススキ)、葛、撫子、女郎花(オミナエシ)、フジバカマ、桔梗です。
萩の花をかき分けて、本堂の前へ。
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ミモロが、のんびり萩の花を見ていると、御住職の板倉宏昌さんが、いらっしゃいました。
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「萩の花は、きっとこのお寺ができる前から、ここに自生したいたのかもしれません。そこにお寺ができたのでしょう。お寺は、人が集まる場所。今夜は『萩供養』がありますから、それにも遠慮せず、参加してください。その後、アコーディオンのコンサートも行うんですよ」と。毎年、『萩供養』の後には、集まった人と共に、秋の夜を過ごします。
萩の花の咲く時期に行われる『萩供養』は、9月16日の夜18:30から。ミモロは、一度家に戻り、再びお寺を訪れることに。
「お彼岸も近いし、ご先祖様に感謝したいから、ぜひ参加しまーす」と、再びお寺を訪れたミモロです。
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到着すると、さっそく椅子に座り「萩供養」が始まるのを楽しみに待つことに。
次第に日も暮れ、境内には、灯りが…。昼間とは、違う趣の幻想的な景色です。
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「すごーくいい感じ…夜のお寺って、めったに来れないよね…」いつもは、夕方になると門が閉じ、一般の人は、見ることができない景色です。
御住職をはじめ、僧侶による読経の声が、響く本堂。
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「お経って、心鎮まるねぇー」と、ミモロは、目を閉じながら、読経の声に耳を澄ませます。
「萩供養」が終わると、いよいよアコーディオンのコンサートが始まりました。奏者は、「モガブティック スパンコール」のリエコさん。京都で活躍するアーティストです。
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本堂の一角で、始まったアコーディオンのコンサート。読経の声に変わり、リズムカルなアコーディオンの音色が、本堂に満ちて行きます。
御本尊の阿弥陀さまも、なんとなく嬉しそう。ミモロも、自然に体でリズムをとっています。
「素敵な夜だったねー」。
お寺で頂いた御供を抱え、
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「あ、萩の花がついてるお煎餅だー」と、パクリ。目と口で味わった萩の花でした。
*「常林寺」京都市左京区田中下柳町33 電話075-791-1788 拝観時間:9:00~16:00 拝観自由。
さて、ここで10月5日に開催される「ニュイ・ブランシュ」のお知らせを…。
パリ市と姉妹都市である京都市では、この日、現代アートと過ごす夜という「ニュイ・ブランシュ」(白夜祭)を、昨年に引き続き開催。日本とフランスのアーティストによるパフォーマンスやコンサートが、京都市内の各所で夜18:00~深夜に行われます。
実は、ここ「常林寺」でも、駒井淳也氏による映像インスタレーションが開催されます。
詳しくは、「ニュイ・ブランシュ」のホームページで。
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