毎月15日に、京都大学の北側、百万遍にある「知恩寺」で開催される「百万遍手づくり市」。

1986年から始まり、現在は、約400店が境内にテントを連ねます。地元の人だけでなく、国内外の大勢の観光客が訪れる人気の手づくり市です。
ここにテントを出すのは、すべて手作りの品であることが条件。
パン、ケーキ、和菓子などの食料品をはじめ、木工、陶器、ガラス工芸、そしてオシャレな雑貨など、出店する種類は、バラエティー豊か。それぞれの作家さんの個性が光る手づくり市です。
ミモロは、知恩寺の本堂での参拝を終え、いよいよテントを見て回ることに。
「うーあんまりたくさんあって、どこから見たらいいかわかんない…。ゆっくり見てたら、一日かかるねー」と。

ミモロが、数あるテントの中で、はじめに気に入ったのが、本堂のすぐ前にある「きのび」というお店です。

カラフルな色彩と描かれたイラストが、とてもかわいく、また洒落ています。
「ねぇ、このTシャツもかわいくない?」

と、ミモロ。「でも、このデザイン、ちょっと不思議?」と、首を傾げます。
というのは、よくTシャツのラインを見ると、ボディから袖にかけて、ラインが繋がっています。普通、プリントのTシャツの場合、プリントされるのは、ボディだけ。
しかも、プリントは、表面だけで、裏に色が染みてはいません。このTシャツは、表面に全くゴワツキ感がなく、色は、裏まで染みています。
「あのー。このTシャツ、普通のTシャツとちょっと違う気がするんですけど…」とミモロは、お店の方に尋ねます。

「よくわかりましたねー。これは、染料を使って、一枚、一枚手で図柄を描いて染めたものなんですよ」と、下山誠さん。実は、下山さんは、友禅の絵を描く作家さん。
このTシャツも、友禅の技法で描かれたもの。
「えー、このラインも全部手で描いているですか?」と、ミモロは改めてビックリ。
「デザインもスゴクかわいい!」。このかわいいデザインは、お嬢さんが図案を作ったり、アイディアを出すそう。



さすが友禅の職人さん…ラインや絵のレベルが、他とは違います。
Tシャツの質もよく、着心地も快適。染料なので、ゴワツキもなく、剥がれることもありません。
手描きなので、ボディだけでなく、バックや袖などにも、デザインされています。
1枚、3500円くらいが目安。すごくリーズナブル!
「1枚ずつ描きますから、もし希望があれば、1枚からお好きなデザインでTシャツをおつくりしますよ」と。
「えーオーダーもできるんだー」と、ミモロは興味津々。
Tシャツのほかに、テントには、小ぶりのトートバッグもいろいろ

「これカワイイー」

動物が描かれたコットンのトートバッグ。
裏側は、ほらこの通り、

「ほら、まるで天使になったみたいでしょ…」と、ミモロの背中に羽が。
「絶対、お友達にすすめちゃおー」とミモロは、すっかり気に入ったよう。
「ミモロのワンピースにも、かわいいデザイン描いて欲しいなぁ…」と、ひそかに思うミモロでした。
*「きのび」染料による手描き染め。 連絡先は、京都市西京区樫原塚ノ本町12の1ホワイトエステート202 電話&FAX 075-392-3861 下山誠さんまで。
この手づくり市には、抽選で当選すれば、本堂の近くのテントに出店するそう。

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