ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

友禅の老舗「高橋徳」で習う組紐。今村妙子先生の「組紐教室」体験コースへ

2012-09-04 | 体験

ある日、ミモロは、以前から興味を抱いていた「組紐教室」の体験コースに参加するため、前に友禅の工房を見学させていただいた友禅の老舗「高橋徳」に出かけました。


烏丸通に平行に走る、新町通は室町通同様、着物関係のお店が多い場所です。

ここの「組紐教室」は、月2回行われていて、素敵な帯締めなどを作ります。


ミモロが参加する「体験コース」は、基本的な組み方を習い、携帯ストラップ、イヤリング、チャームなどが作れるもの。

ミモロは、一体何を作るのでしょう?

「はじめましてー」とミモロは、お教室が開催されている奥のお座敷へ。

すでに生徒さんたちが、熱心に先生から組み方を教わっています。
教えて下さるのは、個展なども開催なさる組紐作家の今村妙子先生。
「今日はどうぞよろしくお願いします」とご挨拶。
「組紐は、初めてですか?」と先生。「ハイ、一度もしたことありません」と答えるミモロ。
ちょっとドキドキしている様子…。

組紐は、複数の糸を縦糸のみで組んだ紐で、伸縮性に富むため、一度結ぶと、解けにくい特性が備わっています。そのため、帯締めをはじめ、日本の衣服、武具など身に付けるものに多用されてきました。また洗練された姿から茶道具などの飾り紐にも使われています。

そもそも組紐のルーツは、太古の昔、縄文時代に見ることができるそう。縄文土器のあの縄目模様にもその姿を垣間見ることができるとか。また埴輪の帯や紐も手の込んだ組み方をしているものがあるそうです。

奈良時代には、大陸から仏教の伝来と共に、技術が伝わり、いっそう高度な組み方ができるように。そして平安時代は、衣冠束帯の折、太刀を下げる紐や、書や経文の巻物の紐にも組紐の技術が使われています。

鎌倉時代の鎧の胴締めには、複雑な組紐が多用され、美しい鎧には欠かせない存在に。

同時に、生活用品の分野でも組紐は重宝なものとして、衣服の飾り、茶道具の紐、髷の結び紐、羽織紐など、その活躍の範囲を拡大してゆきます。

今は、ごく当たり前になっているスニーカーの紐も、組紐の技術から生まれたものだとか。


「いろんなところで、知らない内に組紐のお世話になってるんだねぇ」とミモロは、ますます組紐に興味を抱いたよう。

さて、この今村先生の組紐教室では、生徒さんは、帯締めづくりを行っています。
帯締めは、丸い断面の丸組、平らな断面の平組などが一般的。
ここでは、まず丸組を習います。



上級者が使うのは、円形の丸台。そこに組む糸を巻いた錘が入ったちょっと重い錘玉を、外側に垂らし、糸を移動させて、中央の穴の下に組んだ紐ができて行く組み下げ式という方法です。

複数の糸を、スムーズにサッサと移動する先生の手際のよさ。
ミモロは、ただ見惚れるばかりです。

「あんなにいっぱいある糸を間違えずに動かせるってすごいー」と感心しきり。


ここで使う糸は、先生が選んだ上質の絹糸。組紐は、先染めの糸を使うので、生徒さんたちは、自分が作りたい帯締めの色を、あらかじめ決めて、先生にお願いして、揃えていただきます。
錘玉に糸を巻きつけ、組む準備を整えます。

組紐に使う糸は、縦糸のみ。自分が作りたい長さの組紐を決め、組むために、それの2倍以上の長い糸が必要になります。

さぁ組む準備が整いました。

「初めてだけど…できるかな?」とちょっと心配になるミモロです。
「大丈夫、初心者の方には、あちらの四角の台を用意してあります」と先生がミモロに用意してくださったのは、糸がずれにくく、組む糸がわかりやすい四角の台で、そこに4本の糸が用意されていました。


「これで練習するの?」
体験者や初心者がここでは使う台です。ちょっとホッとするミモロ。
「4本ならできるかも…」と、やる気満々。

では、さっそく練習を始めましょう。

*「高橋徳」で行われている「今村妙子先生の組紐教室」の詳しい情報は、ホームページで。


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コメント (1)
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