ある日、ミモロは、
京都御苑の西の閑静な住宅地にある「京都ブライトンホテル」に出かけました。
このホテルは、中央部が吹き抜けになっている6階建て。「大きなドーナツみたいな感じ…」
と、ミモロは、いつもロビーにはいると,グルリと館内を見まわし思います。
静かな環境にあるホテルは、団体客のざわめきもなく、宴会場の受付も別のところなので、いつも落ち着いた感じ。宿泊客や、レストラン、バーを利用する人、ロビーラウンジでゆっくりお茶とケーキを食べる人などだけが、ゆったり過ごすホテルです。
客室も広く、余裕のスペース。 最近、次々に客室の改装が進み、以前とは異なったより、モダンな感じになっています。
この日、ミモロは、特別に、ホテルのバーで過ごすことに。
ホテルの2階の奥まったところにある「ムーンシャイナー」というバー。
「月の輝き・・・なんてロマンチックな名前…」
バーは、黒革の大き目なソファーが並ぶ、ちょっと昭和の香りが残る雰囲気。
ここを訪れるゲストにとっては、とても落ち着くインテリアなのだとか…。
確かに、今、お酒が飲める年齢の人は、98%くらいが、昭和生まれ。
平成生まれでお酒が飲めるのは、まだわずかです。
年輩の方の利用も多く、オシャレで、モダンなインテリアのバーよりも、こんな感じがいいと思うのも頷けます。
ミモロは、今日は、バーテンダーさんのコスチューム。
「あのねーここで、ちょっとバーテンダーさんになるのー」と。
「いらっしゃいませー」と、すっかりバーテンダーのつもりのミモロです。
営業時間前のバーのカウンターに入って、「何になさいますか?」
なんか、とても似合ってますね。
このバーでは、京都の郊外、山崎で作られたウイスキー。をはじめ、お酒の種類も豊富。
あらゆるゲストのニーズに対応します。
京都をイメージしたカクテルも多く、女性客に人気です。
「カクテルって、シャーカーで作るんでしょ?教えてくださいー」とミモロは、シャーカーの使い方を教わることに。
「そう、腕を上げて、手首のスナップをきかせて…なかなか上手ですよ」と。
真剣な顔でシャーカーを振ります。
「ふー結構大変…手が疲れちゃったー」
「ところで、このバーには、ちょっと他では味わえないステキな企画があるんですよ」と、
やさしい笑顔の女性のバーテンダーさん。
「え、なあに?」と、ミモロは、興味津々。
女性のバーテンダーさんがいるので、女性のひとり旅でも、居心地がよく、過ごしやすいバーです。
それは「グラスキープシステム」
バーの入口近くのガラス戸棚の中に、大切に仕舞われているグラスたち。
これは、お客様からお預かりしたグラスです。
ガラス工芸作家の渡邊明さんの切子グラスで、いずれもステキな趣を漂わせるものばかり。
お気に入りのグラスを求め、キープしてもらえるシステムです。
もちろん購入して持ち帰ることも可能。でも、購入価格で、そのままキープするというは、なんか素敵なこと。キープ料、販売ともに16800円~。
自分の手に、すっと馴染むグラスを見つけて、お気に入りのウイスキーなどを味わう…
とても、ステキなひとときです。
旅のポイント:京都のホテルのバーに、自分のお気に入りのグラスをキープするという「グラスキープシステム」は、ボトルキープとは、ちょっと違った趣があります。特に、京都が好きで、毎年訪れたい人にとって、自分を待っているグラスが京都にある…というのは、京都との絆ができた気になるもの。恋人を京都に残して来た感じ…。また、会いに行かなくちゃ…という思いがつのるはず。もちろん地元の人のように、バーだけの利用でもキープが可能。自分の馴染みのバーで、自分を待っているグラスと共に過ごす夜、京都好きには、ちょっと魅力的なシステムです。
「もう一杯いかがですか?」
まだ、バーテンダーになりきっているミモロでした。
さぁ、そろそろ営業時間に…お邪魔しちゃダメよ。
「えー、もう行くの?今度は、お客様で来まーす」といって、名残惜しそうにバーを後にしました。
*バーなどの詳しい情報は、「京都ブライトンホテル」のホームページで、どうぞ!
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