京都御苑の西、新町通を歩いていたミモロ。「あれ?みもろ…」と古い佇まいの町家の前で足を止めます。
「あ、読み間違えたーもろみだった!」と、ちょっと慌てん坊のミモロです。
ミモロが足を止めたのは、大きな構えの歴史を感じさせる町家です。
「クンクン…なんかお醤油のいい匂いがするー」と、その香りに誘われて、お店の中へと入ることに。「ちょっと失礼しまーす。こんにちはー」
ここは、明治12年創業の「澤井醤油本店」という、昔ながらの方法で、丁寧にお醤油を作っている老舗です。
明治時代のお店の建物は、景観重要建造物。裏にはお蔵も。
店内には、大きな樽がいくつも並んでいます。
「あのーちょっと奥の方に行ってもいいですか?」とミモロ。「ハイ、どうぞ…覗いてみてくださいー」と、やさしい笑顔のお店の方。
ミモロは、トコトコとお店の奥へ。
「ウワー大きな煙突ー」見上げる先は、屋根から外へ。ここのお醤油づくりは、昔ながら方法を代々口伝で伝えているそう。
大きなお釜で、グツグツと大豆を煮て、小麦や麹などを入れて、家伝の方法で丁寧に人の手で、時間をかけて仕込みます。
さらに、ゆっくり樽で寝かせて熟成させます。
「今も樽の中で、醤油の仕込みが行われているんですよ」と、言われ、ミモロは興味津々。
「ちょっと覗いちゃおう…」梯子を上り、樽の上を覗きます。
「真っ暗でなんにも見えない…でも、なんか生きてる気配がする…」
よーく見ると、樽の中には、醸造中のお醤油が。
「うん、生きてる…」とミモロ。手間暇かけて、丁寧に作られた醤油は、京都の料理屋さんなどでも使われる京料理には、欠かせない味。
お店には、さまざまなお醤油が並んでいます。
京のうすくち醤油、さしみしょうゆ、再仕込醤油、醤油ドレッシングなど、本当に種類が豊富。「どれにしようかな?」と、また悩むミモロです。
ミモロには、ちょっと悩みが…。
「あのねースーパーなんかでお醤油を買うと、大きなボトルしかなくて、使い切るのに、すごく時間が掛っちゃうのー。だから、だんだんお醤油の味が濃くなったり、開封したばかりの時の風味もなくなって、味も美味しくなくなっちゃうのー。どうしたらいいですか?」とお店の方に尋ねます。家族の少ない人やめったに煮物などをしないご家庭は、同じような悩みがあるのでは?
「そんなお客様には、小さなボトル入りのものをおすすめします。そして開封したら、冷蔵庫で保管してくださいね」と。
ここには、小さなボトル入りの醤油の種類もいろいろ。いつも美味しい醤油を味わうには、開封したらできるだけ早めに使い切ること。そのために、この小さなサイズは重宝します。
「そう、こういうの探してたのー」とさっそく2種類のお醤油を買うことに。
お店には、醤油ラスクなど、ほかにもいろいろなお品が。
「今日は、お魚の塩焼きとほうれん草のおひたしを作ろう…。丁寧に作られたお醤油だから、きっとすごくお料理も美味しくなるねー、フフー楽しみ…」と、夕ご飯を想像して、ヨダレが出そうなミモロです。
*「澤井醤油本店」京都市上京区中長者町通新町西入ル仲之町292 電話075-441-2204 詳しい情報は、ホームページで。
いろいろなお品がセットされた贈り物におすすめの品なども。ホームページや電話、ファックスで注文できます。
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