今年のお正月、ミモロは、ご近所のお友達、西沢さんのお家に、おせち料理をお呼ばれに…。
「あけまして、おめでとうございま~す」とご挨拶もそこそこに、テーブルへ。


「わー美味しそうなお重ー」


小芋やクワイは、飾り包丁が入れられています。「これなんだろ?」と小芋を見てミモロ。「あ、それね、亀と鶴…長寿を願う形よ」と。クワイも、やはり長寿と繁栄を願う松笠の形。
京都では、お正月の野菜は、八百屋さんで飾り包丁を入れたものが、売られています。「なんか料理屋さんみたいー東京の八百屋さんでは、売られてる見たことない…」
最近は、デパートや料理屋さんで販売されるおせち料理が大人気。また、伝統の和食のおせち料理だけでなく、中華、イタリアン、フレンチなどのおせちも登場し、ある意味で、バラエティ豊かに。
「でも、おせち料理の品って、それぞれ意味があるんでしょ!」
そう、クワイは、地中でよく増えるから、「子孫繁栄」。また先に芽が伸びていることから、「芽が出る」=「出世する」というという意味。数の子も「子孫繁栄」と、その黄色の色から、「金運上昇」。栗きんとんも「財運上昇」。伊達巻は、巻物をイメージさせ「学問、習い事などの上達」。ブリは、出世魚といわれ「出世運」を願います。和食以外のおせちでは、意味を持たせるのは、むずかしそう。
そもそもおせち料理は、「お節供(おせちく)」の略。年間を通じ5節句に食べられていた料理でしたが、やがて正月の料理だけを呼ぶようになったそう。もともとは、宮中の行事であったものが、時代を経て、庶民へと普及します。また、めでたさを重ねる意味から、お皿に盛らず、重箱に詰めるのも、おせち料理の特徴。
おせち料理は、全国的な料理。でも、京都は、今も、季節ごとに決まった食べ物をいただく風習が残っているよう。例えば、2月の初午は、「畑菜の辛し和え」。これは、京都ゆかりの秦氏を偲ぶものとか。雛祭りは、ばら寿司とハマグリなどの貝料理。端午の節句は、鯛の兜焼など、季節ごとに、なにかしら意味のある旬の食材が好まれます。
「さすが京都だねー」と、あらゆることに感心するミモロでした。
「さぁ、お雑煮にしましょ!」ということで、やはり白味噌雑煮が登場。こちらの雑煮は、丸く整えられた正月大根と頭芋、そして丸餅が…。白味噌の汁を汚さないために、焼いた餅はいれません。
「鰹節をかけてね」と言われ、ネコのミモロは、大好きな鰹節を山盛りに…。

ほんのり甘い白味噌雑煮…「ここのお家のも美味しい!」と。ペロリ…。
「ミモロちゃん、いける口でしょ」と、お父さんに言われ、

この夜、西沢家は、お父さんとお母さん、そして息子さん。さらにご近所のお友達のさおりちゃんと上松君が。


ミートローフや筑前煮、サラダ、ブリの照り焼きなど次々に登場する料理の数々。「はい、熱いから気を付けて…」とミモロの前に、かぶら蒸しが運ばれました。

冬の京都を訪れたら、ぜひ味わいたい料理のひとつ。
締めは、六穀飯。ミモロは、大好きなちりめん山椒を振りかけて。

そして、デザートは、カワイイ和菓子。

「美味しかったー心がこもった西沢家のお料理…。市販のおせちもいいけど、やぱりおせちは、それぞれの家庭の味がいいなぁー」と。
「なんか今年は、食べ物運もいいかも…」と、美味しい料理と日本酒で、いっぱいになったお腹を抱えて、夜も更けた三条通を歩き、おうちに戻りました。
西沢さんごちそうさまでした。

ブログを見たら、金魚をクリックしてね。ミモロより
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