今年の夏の祇園祭は、昨年とは大きく変わります。
まず、山鉾巡行が、本来の姿である神輿をお迎えする「先祭」7月17日とお送りする「後祭」7月24日の2回になること。そして、後祭に150年ぶりに33基目の鉾「大船鉾」が、ついに復興、巡行に登場することです。
お正月も過ぎた、ある日。郵便局の配達担当の方が、インターホンで「あのーそちらにネコのミモロさんっていらっしゃいますか?」と。「はい、いまーす。私でーす」とミモロは、即お返事。「郵便届いてますから、ポストに入れときますねー」と。「え?ミモロにお手紙?」と、さっそくミモロは、ポストへ。

昨年、11月、ミモロは、『大船鉾」が展示されている、京都駅そばの「ビックカメラ」のビルの1階を訪れました。
「金具つけるとこみたいなぁー」と思っていたミモロは、3か月ぶりに、「金具付けるとこを見に来ますか?」とお知らせを頂き、ワクワクしながらお出掛けを…。
11月はこんな感じでした。


「これが金具ですよ」。ミモロが寄贈した金具は、見事な細工が施されたもの。「わーこれなんだー」と、りっぱな金具に感激します。



錺金具の職人さんが、精魂込めて作り上げた金具です。「これからずっと大船鉾につくんだねー」。ミモロがこの世から消えても、なん百年も後世に残るもの。
金具を保存会の方に戻し、取り付けらえるのを、鉾のそばで見守るミモロです。


ミモロの金具は、屋形の内側に。そこに紐で鐘などを吊るします。
白木に金具が、取り付けらえました。

『大船鉾』は、150年ぶりに今年の祇園祭の後祭に登場しますが、ここにある鉾は、しばらして、解体され、次ぎに組み立てられるのは、巡行の前に。でも建設中の鉾が見られるのは、今だけ、めったにない貴重な体験です。
すべて金具の設置が終わり、保存会の人たちが、鉾から降りてきました。「ミモロちゃん、鉾にあがっていいですよ」と。「えーミモロ、上がってもいいの?うれしい!!!」。鉾には、大きな車輪の間をぬって、船の下へと入ります。そこから、梯子で、上へ。



「あ、ここだー」


ミモロの金具は、しっかりと鉾の屋根の内側に。「これからずっと鉾についてるんだねー」と感慨もひとしお。
「大船鉾」に乗ったミモロは、中を歩き回ります。




「祇園祭では、こんな風に乗るんだよね」囃子方は、船の縁に腰を下ろして、笛や太鼓などを奏でます。「ここに40人以上がのるんでしょ!いっぱいだよねー」それだけの人をのせて曳くのは、大変。

「大丈夫ですか~」


「祇園祭になったら、また乗れるの?」
はい、鉾の横から階段か梯子を設置して、そこから上がれるようにする予定とか。
「今日はありがとうございました」

ミモロは、昨年夏の祇園祭で、金具1個分の寄贈2万5千円をしました。その後、「四条町大船鉾保存会」からは、丁寧なお礼のお手紙や記念品を頂きました。「なんか、うれしいね…だって、ミモロの名前が、保存会の芳名録に永久に残るんだって…これって、すごくない?こんな素晴らしい機会に恵まれて、しあわせだよねー。なんか祇園祭に参加してるみたい…」と。

そうなんです。そもそも祇園祭の鉾が復興されること自体、めったにないこと。
「大船鉾」は、応仁の乱以前からある、祇園祭の後祭のしんがりを巡行する由緒ある鉾。幕末の蛤御門の変で、鉾を飾る懸装品は、残ったものの、車輪や船型の木組みは、すべて焼けてしまいました。その後、町衆は、復興の願いを抱きながらも、果たせずに100年以上の歳月が流れます。それが平成になり保存会により、囃子方が組成され、平成23年からは、ご神体のご尊面をのせた「唐櫃(からひつ)」での巡行を実現。復興への着実な歩みを進めているのです。
でも、復興には、多額の費用がかかります。「大船鉾」の再建見積額は、1億2000万円。今回完成しつつある船形木組み部分は、3000万円、屋形部分に2000万円かかりました。


*「大船鉾」復興支援の寄付は、1口1000円から。寄付すると、名前が、保存会の芳名録に永久保存さて、祇園祭の期間中、四条町内に名前の公表がされます。10口以上(1万円以上)で、大船鉾オリジナルの記念品が頂け、1000口以上(100万円以上)で、鉾本体の木組みに名前が記されます。
詳しくは、「大船鉾公式サイト」で。またお問い合わせは、「四条町大船鉾保存会」電話&FAX075-361-8130(平日9:00~17:00対応)へ

ミモロが言うように、「1口でも寄付すると、芳名録に名前が永久保存されるって、すごくない?なんか歴史の記録に名前を残すみたい…100年後にも記録があるんだよー」とただ感激。
さらに、祇園祭に参加している気分になるんです。今年の祇園祭の巡行では、きっと「あの大船鉾にねーミモロの寄贈した金具がついてるんだよ~なんかミモロが乗ってるみたいな気になる~」と、お友達に話すことでしょう。
ぜひ、「大船鉾復興支援」の寄付をして、当日、鉾が巡行する晴れ姿を見に、京都に来てはいかがでしょ。
ただの観光客としてではなく、祇園祭を支える人の一員として、眺める祇園祭は、感激もいっそう。

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