ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの桜めぐり。洋館を背景に眺める「京都大学」の桜。北向きに流れる「琵琶湖疏水」の分線へ

2016-04-01 | 京都

京都市内のあちこちで桜が開花を始めました。「え~と今日は、ご近所散歩しようと…」と出かけたのは、百万遍の交差点そばの「京都大学」です。
広い構内には、ソメイヨシノの大木が点在しています。
「のびのびしたソメイヨシノ…栄養いいのかな~」

ソメイヨシノは、戦後、全国の学校に盛んに植えられた桜です。成長が速い、また一度に華やかに開花するため、植樹が促進されました。でも、ご存知ように、ソメイヨシノは、実を結ばない桜です。ヤマザクラのようにサクランボができることはありません。接木をして増えるので、すべて同じ…言い換えればクローンのようなもの。だからヤマザクラのようにその土地らしい個性が生まれることもなく、またほかの桜と交雑することもないのです。
実を結ばないということは、つまり雄しべと雌しべの受粉の必要がなく、それらは機能的に退化しており、蜜を作らないので、ミツバチや鳥が寄ってきません。「だから学校の桜ってよく毛虫が落ちて来たんだって~」とミモロは、お友達の話を思い出します。

ソメイヨシノは成長スピードが速いのですが、その反面、寿命も短く、60年くらいといわれます。樹齢の長い老木は、ヤマザクラなどの品種です。戦後すぐに植えられたソメイヨシノは、そろそろ勢いがなくなってくる時期に入りました。いま、全国各地では、ソメイヨシノに替わり、ヤマザクラやサトザクラ、ヒガンザクラ、枝垂桜などを植える傾向が強まっているようです。

校内のベンチに座り、しばし桜を眺めます。そばでは学生さんが読書をする姿も…


校内を歩くと、いろいろなところに桜があるのですが、古い趣の洋館を背景に眺めるのが素敵…。
 

校内には、だれでも利用できるカフェやレストランもあります。

「車が通らないから、のんびり歩きながら桜楽しめるね~」とミモロはのんびり歩きます。

さて、「京都大学」の正門から、東へ。節分で有名な「吉田神社」へ向かいます。
「ここも咲いてる~」
幾分早めでしたが、境内の桜もそろそろ見ごろを迎えます。

そこから今出川通にでると、そこにも桜が咲いていました。


「あ、大きな石仏がある~」と、今出川通に背をむけるように鎮座する大きな石仏。「お地蔵さまかな?あ、大日如来さまだ」

ミモロがなぜか心惹かれる大日如来さまです。そこでしっかり参拝を…
 
ここは、かつて滋賀県から山を越えて京都の町に至る志賀越道が通っていたところ。石仏のそばには、町の方向を告げる石標も立っています。またこ通りを挟んで、もう1体、阿弥陀如来さまの石仏も鎮座なさっています。ともに、鎌倉時代の作と伝えられるもの。今も地元の方々が大切にお守りする石仏です。

「もう哲学の道の桜咲いてるんじゃないの~」というので、さらにそこから銀閣寺方向を目指します。
「わ~人がいっぱい~」さすが桜の名所…大勢の観光客が詰めかけて、桜を楽しんでいます。

「着物姿の人も多いね~」とミモロ。でもそばで話しているのを聞くと、「あれ?中国語…」そう、日本人観光客より、中国人観光客の方が着物姿が多いのではないかとおもうほど…。

さて、あまりに観光客が多いので、ミモロは、「また今度、朝に来る~」と。
そこで、哲学の道に行くのは中止して、再び、「京都大学」方向に戻ることに…。でも同じ道を戻るのはつまらないので、脇道へ入ります。

「あれ、ここにも水が流れてる~」桜も咲いている流れに沿って、遊歩道が続きます。
 

「ここって、今出川通に平行して流れてるんだ~」とミモロは、遊歩道を歩くことに…

しばらくすると、その流れは、北へと向かいます。

「あれ~ここの流れ、北に向かって流れてる…なんか変…」とミモロは、流れを見つめて不思議そう。

そばを通りかかった地元の方に「あの~この水、北に向かってるみたいなんですけど~この流れなんですか」とミモロは尋ねます。
「これは、琵琶湖疏水ですよ~。南禅寺や銀閣寺を通って、ここから松ヶ崎方向に流れ、高野川に合流するんですよ。琵琶湖疏水でもここだけ、北に向かって流れてるんです…」と。

「え~北の方が高度が高いから、どうしてそっちに流れるんだろ…」と首をかしげるミモロ。
もっとその理由が知りたいと見ると、地元の方の姿は消えていました。

この流れは、琵琶湖疏水の分線。「いろんなところを流れてるんだ~。琵琶湖疏水って岡崎エリアしか知らなかった~」と。

琵琶湖疏水の分線に興味を抱いたミモロ。「またそのエリア歩いてみよう…」と。

観光客もいない琵琶湖疏水の分線。でも両岸には、桜が続き、なかなか素敵な散歩コースです。



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