鷹峯エリアで見つけた御土居。そのうえで思いがけず素敵なお花見をしたミモロ。
高さ5メートルほどの「御土居」の上から、ビニールハウスが見えます。
「何のハウスかな~」
ミモロは、下に降りると、その方向に行ってみることに…。
古い木造のお家の前に、野菜がいろいろ並んでいます。
「これ売ってるのかな?なんか美味しそう…」大好きなイチゴや金時ニンジン、水菜やネギなど…。
「あの~これ売ってるんですか?」とミモロ。「はい、朝採ったばかりの野菜ですよ」と、答えてくれたのは、この農園のご主人、樋口昌孝さん。
代々、ここ鷹峯で農業に従事、京野菜や低農薬の野菜などの栽培などに尽力なさっている方です。
京都市内の料理屋さんやレストランのご主人たちも、「樋口さんの野菜でなければ…」という方も多く、その野菜のおいしさは、京都市内だけでなく、全国の野菜ファンにも知られています。
また若い農業従事者へのアドバイスなど、育成にも熱心に取り組まれているのです。
「奥は畑になっているから、どうぞ覗いて来てください…」「え?いいんですか~うれしい」とミモロはトコトコ奥へと進みます。
ミモロが御土居から見たビニールハウスの中では、いろいろな野菜がスクスク育っています。
「みんなおいしそう…」
「食べたいな~」
ミモロ、勝手につまんじゃダメ…「うん…」
ミモロが特にハウスの中で食べたがったのは、ここ…
「イチゴなってる~」真っ赤に熟したイチゴです。
「一つ食べてもいい?」ダメ~後で買ってあげるから…。
以前は、お母様が、リヤカーに野菜を乗せて販売していったのだそう。今は、お母様に替わり、お店の前に野菜が並びます。
「直接、野菜を買う人と話すことで、いっそう野菜のおいしさが伝えられます」と樋口さん。
「ほかにも野菜買おうよ~」とミモロ。畑で育つ元気な野菜が食べたくてたまらないミモロです。
「ここで野菜を売る準備するんだ~」
畑の土を洗って、袋に詰めて出荷の準備をします。
その作業を見学していると、「菊菜食べたことありますか?ちょうど袋詰めするのに摘みに行くところですけど…いりますか」と作業していた方。「菊菜…春菊ならお鍋に入れたり、和え物にして食べたことあります」とミモロ。
「採れたての菊菜は、そのままオリーブオイルや美味しいお塩をかけて食べると、本当に美味しんですよ。家の子供たちパクパク食べます」と。ご近所に住む方で、お手伝いしているそう。息子さんも野菜が大好き、樋口さんの作業のお手伝いもするとか。
「え~食べたことないかも…食べたいです」とミモロ。そこで一緒にビニールハウスに採りに行くことに。
「これが菊菜?なんか普通の草みたい…」摘んでるそばで、ミモロもお手伝い…「これこのままサラダみたいに食べるの?苦くないかなぁ~」とちょっと心配そう。
ミモロは、九条ネギや畑菜、イチゴ、そして菊菜を買って家へ。
「なんにも付けなくても美味しい~。菊菜のサラダも最高…」と、アドバイスの通り、オリーブオイルと塩をちょっとかけて菊菜を食べてみました。まったく苦みもなく、よく噛むと、甘味さえ感じます。
「ここの野菜食べると、ほかの野菜じゃ物足りなくなるかも…また、買いに行かなくちゃ~」と菊菜をパクパク食べながら…。
野菜のおいしさは、土で決まるのだそう。野菜につく虫の駆除も、時期を外さなければ農薬は最小限に抑えられるのだとか。
「野菜もちゃんと産地や作っているところを知ってから買おう…もっとお野菜食べなくちゃ~」と、初夏に向け少し太めになったウエスト気にするミモロ。でも、痩せたネコってどうもねぇ~「そう?このままでもいいかなぁ~」
春の畑には、菜の花も咲いていました。「また、絶対行こうね~」
*「樋口農園」京都市北区鷹峯土天井町5 朝は9時ごろから午後にかけて、随時、野菜が道沿いの棚に並びます。水菜など野菜は1袋150円くらいから お休みの時もあります。
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