このところ毎日桜めぐりに忙しいミモロ。「もう、行き切れない…ふ~」と、無数にある桜、絞り込んでも、まだまだ時間が足りません。桜はまさに時間との闘い…「見逃したくない~」という思いで体力の限り、走り回るミモロです。
この日訪れたのは、京都の北西部に位置する広沢池エリアです。
まずは、桜守として有名な佐野藤右衛門さんのお宅へ。
「ここの枝垂桜すごくきれいなんだって~」と以前から聞いていたミモロ。今年こそはと出かけました。
看板のない場所ながら、道沿いの大きな桜が、佐野さんのお宅であることを無言のうちに示します。
佐野さんは江戸時代から続く「植藤造園」の16代目のご当主。御年88歳で、今も自ら軽トラックなどを運転し毎日山をめぐっていらっしゃいます。昭和初期から、三代にわたり続く全国の行脚。さまざまな土地の桜を、丹念に観察、また収集し、その生態などを研究するとともに、保護などをなさっています。
佐野藤右衛門さんといえば、「円山公園」の枝垂桜の保護などで知られる桜守。しかし、緻密に記録された桜ファイルなどを拝見すると、それはまさに桜の研究家であることがわかります。
ご本人は、「ただの桜狂いや~」とおっしゃいますが、ルーペや顕微鏡などを使った観察とその膨大な記録は、学者をも凌ぐもの。
そんな佐野藤右衛門さんのお宅は、桜の時期、お庭が開放され、だれでも桜を愛でることができます。
「いろんな桜があるね~」
ここには、全国からさまざまな桜が集められ、お寺や庭園のように見るための桜ではなく、観察や保護するためのいうなれば桜畑なのです。
そうはいっても、邸内には、石燈篭なども点在し、趣を添えています。
夜はかがり火がともされ、夜桜を楽しむ人たちが大勢訪れるそうです。
「あ、たんぽぽ…」
ミモロの背の高さでは、桜よりタンポポが身近に見えます。「桜見上げてばかりいると、首疲れちゃうの~」だそう。
では、ちょっと広沢池にも行ってみましょう…
さまざまな桜を観賞したのち、「植藤造園」から少し西に向かうと、広沢池に至ります。
広沢池は、人工の池。といっても、できたのは平安時代中期で、遍照寺という成田山新勝寺を開いた寛朝が創建した真言宗御室派のお寺の池として造営されたと言われます。お庭の池として周囲1.3キロもあります。寺の衰退とともに寂れていった池ですが、明治時代に地元の人たちにより修復・整備され、今は、美しい姿に…。
その池の畔にあるのが「平安郷」で「世界救世教いづのめ教団」の研修センターであり、聖地とされる場所です。
敷地面積約3万坪。庭園としてその半分が整備されています。「世界救世教」の施設には、ほかに熱海の「MOA美術館」なども。
さて、この「平安郷」は、春の桜、初夏の新緑と蛍、秋の山野草や紅葉の時期など年に5回ほど一般公開されます。
今年は、桜の時期が公開時期より遅くなったため、追加で2日間ほど特別に公開されました。そこにミモロは訪れることができました。竹林と桜並木が約50メートル続く参道を進みます。
「前にも来たことあるの~池でお舟にも乗ったよね~」と。この日は、閉門間際に到着。観光客の姿もほとんどありませんでした。
「わ~今年もキレイだね~」庭の中心部に聳える大きな枝垂桜。
周囲の山々を背景に、のびやかに枝を伸ばす桜です。
苑内には、小川も流れています。熱海の「MOA美術館」が所蔵する国宝、尾形光琳の「紅梅白梅図屏風」の曲線を取りいれた流れです。
「ホントにキレイだね~」
苑内の小道に従い桜に近づきます。周囲があまりに広い空間なので、桜が小さく見えますが、本当はかなりの大きさ。
「この桜が普通のお庭にあったら、ものすごい大きさだってわかるんじゃないの?」とミモロ。
さすが宗教団体の聖地…ゴミ一つ落ちていない、極めてきちんと整備されています。「信者の皆さんが大切になさっているんだね~」とミモロ。
「あの~もうすぐ閉門なので、門の方に向かってください~」と係の方の声…。
「あ、もうそんな時間なんだ~ほかの場所見られなかったけど、桜拝見できたから、それだけで幸せ~」とミモロ。
広々した草原を走り回りたい気持ちを抑え、門へと向かいました。
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