東京に出かけるとき、ミモロがよくお土産にするのが、銘菓「阿闍梨餅」。しっとりと焼き上げた皮とほどよい甘さの餡が絶妙に調和する半生菓子です。
「あ、ここが本店なんだ~」
ある日、ミモロがご近所を散歩していて偶然前を通りかかったお店です。「宮内省御用品」の看板も掲げられています。
東京へのお土産によく京都駅で購入する「阿闍梨餅」。「売り切れになってることもあるよね~」
「あれ?こっちにもお店があるの?」向かい側にやはり「阿闍梨餅」と書かれた看板が上がる店があります。
「こっちは入口よくわかんない…」と、ガラスのドアがある方に入ります。
「なんか落ち着いた雰囲気のお店…」
さて、ここ「京菓子司 満月」は、江戸の安政3年(1856)の創業。最初は出町橋の近くにお店を構えたそう。でも幕末の動乱で一時商いができなくなり、明治初年になって再び出町柳に出店したのです。
「でも、ここ出町柳の駅から少し離れてるよね~」とミモロ。そう百万遍の交差点から西に一筋入った鞠小路道沿いにあります。
この場所には、戦時中、強制移転させられたのだとか。以来、その場所で営業しています。
店には、その歴史を物語る品々が…「いろいろなところの御用務めてるんだ~」と、ここのお店の「阿闍梨餅」しか知らなかったミモロ。「なんかおいしそうな上品な最中もある~」
ガラスケースをのぞきます。
このお店では、多くの種類の展開はせず、最中など4種類のお菓子しか製造していません。それは、高品質を守ると共に、価格を抑える企業努力にも関係しています。
「定番の銘菓を持つと強いよね~」とミモロ。お店に来てからも、ひっきりなしに次々にお客様が阿闍梨餅を箱詰めで買ってゆきます。
「あの~阿闍梨餅,一つください…」と、ミモロは、おやつにひとつだけ阿闍梨餅を買いました。
「はい、ちょっとお待ちください…いまお包みしますから…」たったひとつしか買わなミモロに、とても丁寧に御餅を包んでくださいました。
包みを抱えたミモロ。「あれ?温かい…」とビックリ。いつもお土産で買うときは、冷たくなっていますから…
「あの~これ出来立てなんですか?」とお店の人に尋ねます。「はい、通りの向かい側で作っていますから、できたものをお渡しするので、まだ温かいんですよ~」と。
「できたて食べたい~」と我慢しきれず、お店の隅で包みを開きます。
「う~やっぱり温かい~」湯気こそ立ちませんが、触ると温かさが伝わってきます。
ところで、この「阿闍梨餅」は、大正11年に二代目当主が考案した菓子。さまざまな素材を練り合わせ、もっちりとした食感の独特の皮を実現。それが、丹波大納言の餡を包み、こんがりと焼かれているのです。
「この食感がたまらない~。冷たくてももっちりしててすごく美味しいの~」とミモロ。東京のお土産としても人気です。
この菓子が「阿闍梨餅」というのは、天台宗や真言宗の僧侶が阿闍梨をめざし行う厳しい修行の際にかぶる編み笠の形に因んだことから…。。
店内には、修行僧がつける草鞋なども置かれていました。
「よかったら、奥で座ってゆっくり召し上がってください…今、お茶お出ししますから…」と、店の片隅で食べようとしていたミモロを見て、お店の方が奥のテーブルへ案内してくださいました。
「なんかお茶室みたいな落ち着いた雰囲気~」
では、改めて・・・・「なんか感激…だってこの阿闍梨餅1こ100円なんだもの…」
お茶をいただき、包みからお皿に阿闍梨餅を移し、改めて「いただきま~す」とミモロ。
「わ~温かい阿闍梨餅も美味しい~」と目を細めて…。
お店で食べる人は、そうは多くないそうですが、だれでも奥の部屋でお茶と共にお菓子が味わえるのです。
「あ~美味しかった~。お茶ごちそうさまでした。また温かい阿闍梨餅食べにきま~す」とお礼を言ってお店を後にします。
温かい「阿闍梨餅」が大好きになったミモロでした。
*「京菓子司 満月」の詳しい情報はホームページで お取り寄せも可能です。
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