京都の北西、鷹峯は、本阿弥光悦が、工房を構えた芸術の里。その光悦寺の参道に続く街道沿いに古い構えのお店があります。
「江戸時代に戻ったみたい~」
店の前には、大きな木樽が摘まれています。
「なんのお店?」とミモロは、興味津々。「ちょっと中覗いちゃおう~」と店先から奥を覗きました。
店の奥には、先ほど見た木樽より何倍も大きな樽が並んでいました。
「クンクン・・・なんかおいしそうな匂いがする…」と鼻をピクピク。
「こっちがお店なんだ~」と、のれんがかかる方へと向かいます。
「こんにちは~あの~ちょっと見せてください・・・」とお店の方にご挨拶。
「はい、どうぞ~」と笑顔で迎えてくださったご店主の松野さんご夫妻。
「ここお醤油屋さんなんですね~」とミモロ。
そう、ここは「松野醤油」という江戸時代の文化2年(1805)に創業した手づくり醤油のお店です。
代々、原料を吟味し、天然の風味を大切にした松野家独自の秘伝の味を守り続けているのです。
松野家は、この場所に、安土桃山時代から居を構え、本格的に醤油づくりを始めたのは、7代店主のころからだそう。
「さっき見た大きな樽って、お醤油の寝かせる樽なんだ~」昔ながらの製法を守り続けるお店です。
「いろいろなお醤油があるんですね~」とミモロは、お店の中を見て回ります。
「さしみ醤油」は、麹を塩水で仕込み、1年熟成させた生醤油に、もう一度、麹を加え、2年間かけて熟成させたもの。
「お刺身、すごく美味しくいただけそう…」と大好物の刺身を思い浮かべるミモロ。
「お刺身だけじゃなくて、料理に使ってください」と、
ほかに「こいくち醤油」。京料理によく使われる「うすくち醤油」「ゆずぽんず醤油」なども…。
「あ、めんつゆもある~。ミモロ、おそうめん大好きなの~」
長年、ここの醤油を贔屓にする常連さんも多く、また贈答品などにも人気です。
「あ、大豆・・・これでお醤油作るの?」
お店には、醤油のほかに味噌も…。
「なんか懐かしい入れ物・・・」お客様のご要望に合わせ、量り売りがなされます。
ひと昔前は、よく量り売りの味噌屋さんが、東京でも見られたものです。
「これもおいしそう…」
ご飯のおともになる木の芽の佃煮やちりめん山椒も…。
京都の料理を支える醤油…。「絶対に欠かせないよね~」とミモロ。
歴史を物語る看板がかかるお店…。
鷹峯には、まだまだいろいろ訪れたいお店がありそう…。
*「松野醤油」京都市北区鷹峯土天井町21 075-492-2984 9:00~18:00 木曜休み
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