堀川通から三条通を東に入ったところに、古い趣のお店があります。その前を通るたびに、ミモロは中を覗いていました。


木枠のガラス戸を開けて中に入ると、そこは昔ながらの京都のお店の雰囲気がそのまま・・・。
「こんにちは~、あの~ちょっと見せてください~」とお店の方に声を…。


ミモロは、お店の品をひとつひとつ見てゆきます。
お店にいらしたのは、ご店主の林慶治郎さん。ここのお店は、なんと天保5年(1834)の創業で、林さんは六代目になられます。

店には、香の材料となる香木が、細かく刻まれた状態で置かれていました。


「これからお香になるの?」とミモロ。京都には、お香の専門店がたくさんありますが、白檀、沈香、桂皮などのさまざまな香料を組み合わせて、そのお店独自の香りを作っています。

このお店の品は、天然香料をふんだんに使用したものを中心にしたものがメイン。
「これ可愛い~」とミモロが最初に目を付けたのは、「二条城 梅だより」(972円)です。

「これは、近くの二条城の梅園の梅の実をすりつぶして、天然白檀を中心にした原料に混ぜたんです」と。
手づくりらしい味わいが漂う梅の形のお香。これを作るには、いろいろご苦労があったそう。
また、京都の紅葉を練り込んだ「京を彩るもみじ香」(1468円)も、このお店ならではの品。

「へぇ~京都らしいお香がいろいろあるんだね~」とミモロ。
今や、お香は、京都の人気みやげのひとつ。昔からおもてなしにお香を焚いて、いい香りでお客様をお迎えする京都。お座敷香と呼ばれるこれらのお香は、ルームフレグランスのような使い方をしています。
さらに、すみれ、藤、桜などの京都の四季をイメージした「京の花」(1080円)は、香油を用いて香りづけをしたもの。

そう、このお店の品々のパッケージやラベルは、どこかレトロな雰囲気。
「それは、戦前に新聞広告で、デザインを公募したんです。そのときのものですよ~」とご店主。
「デザイン公募するって、すごく斬新・・・」とビックリするミモロでした。
お店を飾るものには、ここの歴史や京都の暮らしが感じられます。


「どんな香りがお好きですか?試し焚きもしますから、遠慮なく言ってくださいね~」と。
たくさんの種類の中から、好みの香りを選びには、実際にその香りをきいてみたいもの・・・。
ミモロは、次々に香りを試します。

京都のおみやげにもおすすめの香りです。
*「香老舗 林龍昇堂」京都市中京区三条通堀川東入る 橋東詰町15 075‐221‐2874 営業時間 9:00~19:00 日曜休み(祝日・年末年始、お盆 不定休)インターネットでも購入可能です。
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