「山の家はせがわ」でお腹いっぱいランチをとったミモロは、「せっかくここまで来てるから、氷室神社ってとこに参拝しようよ~」とお友達を誘いました。


山里の集落にある「氷室神社」。府道31号線の「氷室別れ」から、狭い山道へと進みます。
ここは、標高約380mの高地の盆地で、冬の気温が低く、氷がはりやすい場所。そこで作られたのが、氷を保管する「氷室」です。「昔の冷蔵庫なんだ~」とミモロ。
平安時代、夏になると、ここから禁裏へ氷が運ばれたのだそう。平城京時代にも奈良のそばに氷室が作られ、平安遷都してからもそこから氷を運んでいたのですが、あまりに遠いということで、新たに開発されたのが、この地です。
「そうだよね~遠かったら氷溶けちゃうもの・・・。でもここからだって、結構距離あるよね~」とミモロ。
氷室から禁裏への氷の運搬は、東京に天皇がお引越しされるまで続いたそう。
「え~昔から氷食べてたの?」とミモロ。そう、昔、宮中の人や大名などは、氷室に蓄えた氷を夏にかき氷などにして楽しんだとか。ものすごく贅沢な夏の涼を誘うスイーツだったのです。
この「氷室神社」は、創建の年代は不明ですが、平安時代に、この集落に氷室が作られ、それを守護するために創建されたといわれます。


「小さい神社だけど、凝った彫り物なんかもあるし、菊のご紋も見られるから、格式のある神社なんだ~でも、結構寂れてるね~」と、地元の人しか訪れないひっそりとした神社になっています。
周囲は、杉の林・・・神社の背後には、高い峯が屏風のように聳えています。


急な斜面を転がるように降りると、そこから里を歩くことに・・・。


標識に従って畑のあぜ道を進みます。

水田を周りを進み、また標識が…ここには、3か所の氷室跡があります。


「どれ?」と地面を見つめるミモロ。窪地がその氷室です。ミモロが想像してたのは、深い穴や洞窟のような形、昔は、もっと深かったかもしれません。その窪地に杉板をはり、氷をのせて、その上から幾重にも杉の葉や萱、葦で覆って、貯蔵したのだとか。
「ここ底なの?」

ともかく、夏に氷を食べたい!という強い思いに応えた作業は、かなり大変だったと思われます。
氷室跡を見学したミモロは、再び、畑の畦道を進みます。

「アヒル?」そんなミモロの様子を珍しそうに眺める鴨の姿も…

自然豊かな北区の山里。町中から40分くらいで到着できます。「こういう景色、心休まるね~」

「氷室見学したら、なんか水無月のお菓子食べたくなっちゃった~」とミモロ。
6月30日は、京都では氷室の氷をイメージした「水無月」という和菓子をいただく風習があります。「夏越しの祓い」で食べれば暑気払いになり、無病息災でいられるといわれるお菓子です。「もう売ってるよね!」、はい、6月中は、京都各所の和菓子屋さんに「水無月」が見られますから…。「買ってね~」はい、1つね。
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