ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都の町家にある靴屋さん「THE NATURAL SHOE STORE」。足にやさしいヨーロッパの靴

2012-03-21 | お気に入りの品

ある日、ミモロは、トコトコと京都の町の中心部、三条通へ、町歩きに出かけました。そこでふと足を止めたお店が「THE NATURAL SHOE STORE」という靴屋さん。


「ちょっと入ってみよう…」とさっそく店内へ。

以前は、呉服屋さんだったという町家を改装して、昨年11月にオープンした新しいお店です。

落ち着いた雰囲気とゆったりとしたスペースが心地よい店内には、いろいろな靴がズラリと。


「なんか履きよさそうな靴だねー」とひとつひとつ見て行くミモロです。



「THE NATURAL SHOE STORE」は、東京、静岡につづき、京都は3店目。
履き心地のよい、体と心にやさしい靴の専門店で、環境にやさしい素材を使ったスペインの靴、伝統的な手法にこだわったデンマークの靴、足を本来の自然な形にもどしてくれるドイツ製のサンダルなどを扱っています。

一生大切に履いてゆける、そして足や体に負担を掛けない靴にこだわった品揃えです。

ドイツ・ビルケンシュトック社のアウトドアコンフォートブランド、ビルキーの靴。コロンとした形で、足の指に負担がかからず、またしっかりとしたソールで、歩きやすさも抜群。親子でお揃いの靴が楽しめます。

「あのーちょっと履いてみていいですか?」とミモロ。さっそくシューズのフィッティングを。

「ちょっと大きすぎますね、靴は、足に合うものを履かないと体に良くないんですよ」とお店の方。
うーん、小さなミモロの足に合う靴はないようです。

ここでは、お店のスタッフの方が、お客様の足に合うよう、靴選びのアドバイスと調整などをしてくれます。

大きいと言われても諦めきれないミモロです。

「ヨイショ・・・うー歩けない・・・」


「やっぱり無理みたいー。でもこんな靴が履きたいなぁー」と、未練たっぷりの様子。


「ここにあるのは、履いていて、本当に疲れない靴で、京都の町歩きにもおすすめです。修理も致しますので、いつまでも大切に履き続けていただきたい靴なんです」とお店の方。
優しい笑顔で、丁寧に靴選びをしてくれます。


春の人気は、カラフルな色の靴。どこかに出掛けたくなる、心弾む色合いです。


「ミモロは、無理だったけど、お友達に教えてあげよう…」と思うミモロでした。

ちょっと一言:
京都の観光は、寺社仏閣をはじめ、町めぐりなど、長距離や階段などを歩くことが多いため、靴選びは、大切。自分の足にピッタリと合う靴選びは必須です。コンフォートシューズというと年輩の方向けのデザインが多い日本ですが、ヨーロッパの靴は、どこかオシャレな感じ。旅のカジュアルな装いには、ピッタリのデザイン。汗で汚れた中敷きなども、替えることができ、底の修理も可能だそう。物を大切に長く使うヨーロッパの人に愛されている人気のシューズ。町歩きに1足、欲しくなってしまいます。



*「THE NATURAL SHOE STORE」京都店 京都市中京区麩屋町三条下ル白壁町439 電話075-251-1992 営業時間:11:00~20:00 水曜休み 商品などに関する詳しい情報は、ホームページで。



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仏像ファン必見の「Gallery369」(ギャラリーミロク)。あなたを守る仏像に出会う場所。

2012-03-20 | アート

京都、平安神宮の裏手を走る丸太町通は、アンティークショップや鎧や刀などの美術品を扱うお店が点在する場所。日本美術などに関心をもつ外国人観光客なども多く訪れています。

その通り沿いに、ミモロは、気になるお店を見つけました。


「なんのお店だろう?」と興味津々で店内を覗きます。

そこは「Gallery 369」(ギャラリーミロク)という仏像を扱うお店です。
店内には、棚にずらりと仏像が。
「仏像のお店なんて、京都らしいねぇー」とミモロ。確かに仏像専門店って、珍しいかも。

このお店ができたのは、3年ほど前で、常時、店舗には、大小さまざまな約100種類近くの仏像が揃っています。

柘植や白檀などの木を使い、繊細で緻密な彫りで完成した仏様たち。国内の仏師の手によるもの、また中国に製作を依頼したものなど、いずれも美しいお姿の仏様たちばかりです。


店名の369は、広隆寺の弥勒菩薩にあやかったものだそう。

「仏様って、いろいろあるんだねぇー」と、ミモロは、ひとつひとつ見て行きます。


阿弥陀仏、千手観音、大日如来、不動明王、大黒天など、さまざまな種類の仏様が静かに時を過ごしています。


「ここでは、すごく身近に仏様を見られるし、見ているだけで、心が鎮まってくるみたい…」とミモロ。


「あ、この仏像知ってるー」と駆け寄ったのは、奈良、興福寺の阿修羅像。


白木の木彫仏像だけでなく、彩色が施された仏像にも心惹かれます。


家でお祀りする仏像だけでなく、旅行などに携帯できるコンパクトなものも。

「あ、これは大きな仏様の手…手の平にのせるだけで、なんか癒されるねぇー」

合掌なさっている手を開くと、中には仏様のお姿が。

店内では、パワーストーンの念珠も輝いています。

「わーここにいるだけで、癒される気がする…」仏像を見上げて、ポツリ。


十二支守本尊なども並ぶ店内。ご自身を守ってくださる仏様が、きっとここに…。

こぼれ話:ミモロがお店を訪れた時、ドイツからの女性観光客に出会いました。旅が大好きな彼女は、自分を守ってくれる仏様を探すために、ここに。蓮の花弁をかたどった中に、静かにお座りになった釈迦牟尼仏を求めました。「ホテルで寝る時に枕の下に入れておくの…あと、飛行機などに乗る時に、ポケットに忍ばせておくつもり…」と。海外の仏像ファンも多く、ゆっくりとひとつひとつ眺め、自分と波長の合う仏像との巡り合いを楽しむ方も。

とても細かい作りで、そのお顔の清らかな面持ちが、見る人の心を癒してくれます。
価格も、小さなものなら、5000円くらいから購入できます。きっと素敵な出会いがここに。


*「Gallery369」京都市左京区聖護院山王町25-19 電話075-754-0121 営業時間:10:00~19:00 水曜休み お店や仏像などの詳しい情報は、ホームページで。


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お取り寄せ可能な「芋ようかん」は、ミモロ絶賛の品。明治創業の「御菓子司 松屋」の和菓子。

2012-03-19 | グルメ

京都駅からJR奈良線で30分ほどの「長池駅」。ここ長池の辺りは、「ゴリゴリの里」と呼ばれる地域です。
「ゴリゴリ…ってなあに?」とミモロ。それは、京都から5里、奈良から5里という、まさに中間にある場所だからこの名が。さらに大阪や三重県甲賀にも通じる交通の要所として、栄えた地域なんです。

「そこに美味しい和菓子屋さんがあるんですよ」と、工場見学をした「泉工業」の福永さんに連れてきてもらったのが、創業明治43年の老舗「御菓子司 松屋」。大きな構えの和菓子店です。

「いらっしゃいませ、何になさいますか?」
「あのーいろいろ美味しそうなお菓子があるんで、まだ…うーん…」と、いつものミモロ。

店内に並ぶ和菓子をひとつひとつ丁寧に見ています。
「あ、これ美味しそう…」ミモロがじっと見つめるのは、大好物の苺が入った「苺大福」。
季節限定のお菓子です。

「これとーえーと…」「あの『芋ようかん』は、当店の自慢の品。ぜひ食べてみてください…」と四代目店主の中川憲一さん。

「『芋ようかん』だってー」ミモロは、思わずゴクリと喉を鳴らします。
中川さんのおすすめに従って、お店の一角で、さっそくいただくことに。

「もう食べてもいい?」と、運ばれたお菓子を前に、我慢できない様子です。

コロンとした形の「苺大福」とクリーム色の『芋ようかん』

まず『芋ようかん』を一口。ふんわりとした食感でお芋の甘さが、口いっぱいに広がります。さらにスイートポテトを思わせるような、ちょっと洋風な味わいも…。ミモロが東京にいた時に、よく名店街で買った芋ようかんとは、全く異なる食感と味わい…。「美味しい!こんなの食べたことない!」と新たな美味しさに出会い感激!

実は、この『芋ようかん』は、城陽の特産物である寺田芋という有名なサツマイモで作られた品。水分を多く含んだまったりとした口当たりと甘さが特徴の品種です。この地で、江戸時代薬種問屋を営んでいた島利兵衛が、琉球から持ち込んだサツマイモの苗を、苦労の末、栽培に成功したもの。その時代より、利兵衛と松屋の御先祖とは関わりがあったそう。縁の深い寺田芋でできたのが、この絶品の「芋ようかん」です。

次に『苺大福』へ。

2つに割ると、苺の甘い香りがホワーンとミモロの鼻をくすぐります。やわらかな生地に包まれ、中の白あんの甘さと苺の甘酸っぱさが、口の中で溶け合い、これも「美味しい!」と思わず声を。

城陽市を訪れて、思わず出会った美味しい和菓子です。


そもそも「御菓子司 松屋」は、江戸時代元禄年間より旅籠を営んでいた歴史を持っています。店の一角には、その当時を物語る貴重な文献や資料などの展示が。

資料を見学した後、帰るのかと思いきや…。

「もう一皿くださーい!」とミモロ。
それほど気に入ってしまった『芋ようかん』と『苺大福』でした。


*「御菓子司 松屋」京都府城陽市長池北清水27 電話0774-52-0031 Fax0774-56-2188 営業時間:10:00~19:00 火曜休み 『芋ようかん』は、通信販売でのお取り寄せが可能。詳しくはホームページで。

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ミモロの工場見学。ラメ糸の一環製造メーカー「泉工業」の巻。伝統だけじゃない京都のものづくり。

2012-03-18 | ものづくり

伝統のものづくりで知られる京都。でも、実は、京都は、新しい技術を使ったものづくりも盛んです。

ある日、ミモロは、最近お友達になった「泉工業昆布式会社」の福永さんからメールをいただきました。
「ミモロちゃん、キラキラ光るもの好きですか?よかったら、うちの工場見学に見学に来てください。キラキラするものがたくさんありますよ」と。

「キラキラ光るもの?なんだろ?」とミモロは興味津々で、さっそく工場見学に行くことに。

「いらっしゃい!」と笑顔で迎えてくれた福永順さんは、この会社の若き専務さん。

京都府の南部、奈良県にほどちかい城陽市にある「泉工業株式会社」は、後染ラメ糸のメーカー。
大阪のおばちゃんたちや若い女の子たちが大好きな、ラメ入りの洋服やバッグなどあらゆるものに使われるキラキラ光るラメの糸を作る会社です。


実は、城陽市は、国内のラメ糸生産のナンバーワンの産地。
ラメ入りの洋服などをもっていたら、きっと城陽市で作られた糸かも…。


ここ「泉工業株式会社」は、製造のほぼすべての工程を自社工場で行うただ一つの会社です。

では、さっそく工場見学へ。
ラメ糸の大まかな製造工程は、透明なフィルムに、金色や銀色を着色し、それを細く裁断。さらにレーヨンなどの糸と撚り合わせて、完成へ。

「これは、フィルムに銀色を着色したロールです」
「わー大きい…うーまぶしい…」とミモロは、光り輝く大きなロールを前に、目をしばたたかせます。

大きなロールは、10センチほどに輪切りに。

それを細く裁断する機械にかけて、糸状にして、巻き取ります。


「キャーピカピカ」とミモロが遊んでいるのは、裁断で出た残りの部分。

あれ、そこはゴミ箱。一緒に回収されちゃうわよー。
「泉工業株式会社」の糸は、アルミではなく、輝きにこだわり銀を使用しています。

少量の使用のための糸巻もたくさんあります。

「次は、ラメ糸をほかの糸と撚る工程ですよ」と、工場内の別の部屋へトコトコと。

「キャーここにも大きな機械が並んでるー」

織物、裁縫、刺繍などの目的に合わせ、レーヨンなどの化学繊維の糸とラメ糸を縒り合せた糸を作ります。
「細すぎて、よく見えない…」とミモロ。

できた糸は、職人さんが厳しい目で、品質をチェックします。
ミモロも同じような姿勢で、並んで、糸を見つめますが…「全く見えない…目がまわるー」。わずかな欠点も見つける職人さんの熟練した目。さすがです。

最後に、完成したラメ糸は、蒸気を通し、撚りをしっかりと定着させます。

「なんか年季のはいった機械だねぇー」。
糸によっては、ほんの一瞬ということもある、蒸気をくぐらすひと手間で、糸の質が変わるそう。
一見、蒸気に当てていない完成品を比べてもわからないことですが、わざわざ手間を掛けることで、糸は安定し、服など製品になった後に、決して撚りが甘くならないそう。これが日本のものづくりの姿勢。

機械を動かす音が響き、機械油のにおいが漂う工場。そこで若い職人さんたちが、良質の商品づくりにひたすら励んでいます。「決して手を抜かない仕事をする彼らは、本当に信頼できる職人さんなんですよ」と、福永さんは、誇らしげに語ります。

人に目立つような派手な仕事ではない”ものづくり”。
しかし、そこには、いい品を作るという誇りとプライドが…。

近年、中国製品に押され気味の日本のものづくり。でも長い歴史に育まれた日本の職人の心意気は、若い世代へと受け継がれて、日本を支える力になっています。

「もっとみんなピカピカのお洋服着るといいのにねー。光るものって、ラッキーアイテムだって、風水の本に書いてあったよ。でも京都って、ホントいろんなものを作ってるんだねぇ」と、改めて感心するミモロです。

*「泉工業株式会社」の詳しい業務内容などは、ホームページをご覧ください。

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手づくりのお漬物とちりめん山椒。南禅寺へ続く道にある町家の「京つけもの長瀬」

2012-03-17 | グルメ

南禅寺の近くにある「無鄰庵」。山県有朋の別邸で、お庭の素晴らしさで知られるところ。その南側の塀沿いにつづく道は、『瓢亭』などがある静かな道で、平安神宮の正面から伸びる神宮道への抜け道。その道沿いにあるのが「京つけもの長瀬」です。
京都には、漬物屋さんが本当にたくさん。京都の人たちは、それぞれお気に入りのお店を決めているようです。

南禅寺からのお散歩の帰り道に、見つけた1軒のお漬物屋が、ここ「京つけもの長瀬」です。

静かな佇まいの地域にふさわしく、お店の構えも奥まったもの。
お店には、にこやかな笑顔のお店の方が座っています。

「こんにちはー。どんなお漬物があるか、ちょっと見せてください」とミモロ。
「どうぞ、どうぞ…」
お店には、季節の漬物が種類豊富に並んでいます。


ここ「京つけもの長瀬」は、昭和63年に京都の山科で始めたそう。お漬物屋さんに勤めていたご主人が独立して始めたお店です。この場所にお店を構えたのは平成14年のこと。この場所がご主人の生家だとか。新鮮な国産野菜を使ったお漬物は、まさに量産できない手づくりの品。奥の工場で漬けています。

丁寧な手づくりの味は好評で、料亭やレストランにも納めている品です。

「昔ながらの手作りの味で、あまりたくさんできないんですよ」とお店の方。

実は、あまり漬物が得意でないミモロ。「でもここのお店の品は、癖がなくて美味しく食べられる…」と。
野菜の持ち味を活かした味わい豊かなお漬物です。

「ちりめん山椒もどうぞ試食してください」と。
「あまり塩辛くなくて、また甘すぎなくて、あっさりしたお味がいいね」とミモロ。
ちりめん山椒もいろいろな味があり、好みのものを見つけるのも楽しみです。

「ごはんがおいしく頂ける味…」とミモロはひとつ求めます。

ほかにも松茸のごはんの素なども。

最近、東京などに行くときの京都土産は、「ちりめん山椒」に決めているミモロ。
「誰でも喜んでくれて、運ぶのにかさ張らないのがいいよね」と。
確かに、和菓子などもいいのですが、好き嫌いがなく喜ばれるのは、どうも「ちりめん山椒」の方。
だからミモロのおみやげの定番に。

「また来るねー」とお店のマスコット?の招き猫にご挨拶。


「今夜の夕ご飯には、アツアツの御飯とちりめん山椒…うー待ち遠しい…」と、家路に向かうミモロです。


*「京つけもの長瀬」京都市左京区南禅寺草川町35-4 電話075-754-5588 9:00~17:00 無休(年末年始を除く)ホームページで詳しくお取り寄せもの方法が。

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