ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「大船鉾」。祇園祭の後祭の殿軍(しんがり)を務める鉾。今年舳先には、「龍頭」が初登場

2016-07-21 | 祭事・神事・風習

「わ~いよいよ祇園祭の後祭が始まるね~」と、夕暮れの町に出かけたミモロです。

「後祭」は、祇園祭の還幸祭。四条河原町の御旅所にいらっしゃる3基の八坂神社の神輿が、神社へと戻る巡行が、24日に行われます。
登場する山鉾は、全部で10基。その最後尾(殿軍)を務めるのが船の形をした「大船鉾」です。

「あ、龍頭がついてる…」鉾の舳先には、今年新調した大きな龍がついています。「昨年は、ここに大きな金色の御幣がついてたよね~」。そう、一昨年復活した「大船鉾」を有する四条町は、かつて北四条町と南四条町に分かれていて、大船鉾の巡行も年交替で受け持っていました。舳先は、南四条町が大金幣、北四条町が龍頭をそれぞれ飾っていたのです。

今年、初登場の「龍頭」は、元治の大火で焼失。そして今年、「瀧尾神社」の御寄進で復元しました。
「瀧尾神社って、拝殿に立派な龍の彫り物がある神社でしょ」とミモロも以前参拝したことがあります。
瀧尾神社の龍頭の作者は、九山新太郎で、実は大船鉾の龍頭の作者である可能性が高く、そのご縁で御寄進に…。
平成の龍頭は、彫師の森哲荘一派で、途絶えた九山の名称を継承していただくことになりました。

「今は、白木の龍頭だけど、数年後には、以前のように金箔を施したピカピカの龍になるんだって…」とどこかで聞いてきたミモロ。「今年は、まだ赤ちゃんなんだ~」。確かにどこか初々しい龍です。数年後、立派な龍に育つのが楽しみです。

ミモロが、鉾を見上げていると・・・
「あ、ミモロちゃん~」「わ~大河君だ~え~なんかすごく背が高くなったね~ビックリ!」
大船鉾の囃子方をしている香月大河君とご両親、そしてお仲間がミモロに声をかけました。1年ぶりの再会に大喜び。


「ミモロちゃん、こんばんわ~今日は見学?」と、ボランティア仲間のみなさん、
  
「大船鉾」は、毎年、ミモロがボランティアで粽授与などをさせていただいています。
「はい、今日は見学・・・明日からボランティアにきま~す」「あ、そうなんだ~頑張ってね」
ミモロは、21日、22日の夜に大船鉾でボランティアをしています。どうぞみなさん来てください。(姿が見られるかはちょっとわかりませんが…何しろ、いろいろ忙しいので…)

「お、ミモロちゃん、なんか老けた~」と、囃子方の松久さん。「え?ちょっと夏バテしてるだけ~!」とミモロは、必死に答えます。そんな会話ができるのも、親しくなっているから…。「今年もがんばってね!」と松久さん。「はい、任せて~」と。

今年、「大船鉾」は、会所から鉾に乗れるようになりました。
鉾に乗るには、拝観券500円を納め、会所に2階に上がり、そのお座敷から乗り込みます。
 

ミモロが2階に上がったとき、ちょうどお囃子が始まりました。

囃子方が演奏する真ん中に座ったミモロ。鐘や笛、太鼓の音が、響きます。

座敷には、昨年、舳先を飾った大きな金の御幣が…。「近くで見るとすごく大きいんだよね」
文化10年という江戸時代中期に作られたもので、幸い焼失を免れた貴重なもの。
「来年は、これを舳先に飾るんだって…」

ほかにもいろいろ貴重な品々がこの時だけ、展示されています。

鉾を飾る懸想品がすぐ近くで見られます。
屋根の軒に下げる「天水引」。文政時代(1818~1831)のもの。2頭の龍の図柄です。


旧前掛は、宝暦時代(1751~1764)の作。正面を向いた龍も図柄。旧後掛は文化時代(1804~1818)
龍や蝙蝠が飛んでいます。どちらも貴重な文化財です。


奥には、ご祭神の神功皇后をお祀りするところが…。
ご祭神は、山鉾巡行の折、鉾に乗られますでの、今は、お姿は見えません。


「明日はボランティアで、ゆっくり拝見できないから、今のうちによく見とかなくちゃ~」と。

「ミモロちゃん、明日からよろしくね~」
 
「は~い、こちらこそよろしくお願い致します。」と挨拶して、大船鉾を後にしました。



「どうぞ、みなさん大船鉾に来てください…。」byミモロ。




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「下鴨神社」の世界遺産「糺の森」を馬車で走る気持ちよさ。「さるや」のかき氷で暑気払い

2016-07-20 | 癒し

暑い京都でも、「ここに来ると涼しくて…お散歩にはピッタリなんだ~」とミモロが、よく出かけるのは、近所の「下鴨神社」です。
週末の午前中にやってきたミモロ。
神社の鳥居のそばにある仮設テントの前で、看板を見つけました。
「糺の森を馬車を観覧馬車に乗って…」というもの。さっそくテントに入る方に伺います。
 
「週末だけですが、観覧馬車で森の中の流鏑馬などをする道を走るんですよ」と。下鴨神社のボランティアの方がなさっているもので、毎週やっているとは限らないそう。
「馬の調子や、私たちの都合もありますから、突然中止になることもあるんで…」とのこと。

大人は500円、子供は300円で、約7分ほどの体験です。

「乗りたい~」とミモロ。もう馬のそばへ…

いつもは、歩くか、自転車で進む馬場道ですが、馬車に乗って行けば見える景色も違うかも…。

500円を払い、馬車へ。ヨイショ・・・車台に
 「ここがいい~」と一番前の席へ。

「では、出発しますよ…」このとき、ほかに乗客はなくミモロだけ…


「ゆれることもあるから、しっかりつかまっててくださいね」と。
「はい、でもミモロ馬に乗れるから大丈夫で~す」と。


いよいよ馬車が動き出しました。「わ~思ったより速い・・・わ~気持ちいい~」

「糺の森」の緑のトンネルの中を、馬車は風を切るように走ります。
「こんな風、歩くだけじゃ感じられないもの…」ミモロの体は風に包まれ、短い毛並を揺らします。

「わ~い わ~い・・・気持ちいい~」と大喜びのミモロ。

馬車は、森の中ほどでUターンして、鳥居のそばに戻ります。
「え~もうおしまい…」ともっと乗っていたいミモロ…「じゃ、特別もう1周・・・」とおまけでもう1周してくれました。
「わ~うれしい…」とまたまた大喜びのミモロ。

「糺の森」を歩く人も、ミモロの姿に注目。それに応えれ手をふるミモロ。

わずか7分ほどの乗車ですが、神社の馬場を馬で進めるのは貴重な体験。
散歩で歩くのとは、本当に景色も異なります。
「だって、馬車の高さ高いから、視線が違う・・・だから景色も違うの…」と、特に小さなミモロは、その実感が強いのでした。

「はい、おしまい…」鳥居のそばに馬車が到着。
「楽しかった~ありがとうございました」



馬車は、かつて別の遊園地で観覧馬車として活躍していたもの。イタリア製とのことでした。



「下鴨神社」に参拝の折、ぜひ体験してみてはいかがでしょ。
世界遺産を疾走する楽しさは、なかなか・・・。


「喉渇いた~」と突然言い出すミモロ。う・・・神社の茶屋の「さるや」のかき氷を狙っているな?
 
夏の時期だけの味・・・毎年、必ず食べるかき氷です。

「え~と今年は、いちごにしよう・・・」

緋毛氈の上でいただく夏の味。

いちごのシロップをたっぷりかけたかき氷、練乳もかかっているので、イチゴミルクの味に。

「いただきま~す」


7月23日から31日まで、土用の丑の日のお祭り「みたらし祭」が始まります。
平日は朝の5時半から、夜は9時まで、週末は、夜10時までみたらし池に足をつけて、1年の無病息災を願います。

「来週も来なくちゃ~」とミモロ。

京都の人たちの夏の祭りが、始まります。

*「下鴨神社」の詳しい情報はホームページで


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「白沙村荘」で7月30日まで開催。モダンな陶芸と絵画のコラボ展「川尻潤 衣笠泰介2人展」

2016-07-19 | アート

「煌煌でキラキラ☆展 -川尻潤 衣笠泰介2人展ー」という京都出身の注目の陶芸家とモダンアートの画家との2人展が、銀閣寺そばの「白沙村荘橋本関雪記念館」で、7月30日まで開催されています。ミモロは、そのレセプションに出かけました。

 
美しい庭園を抜けて、近代的な建物の記念館に向かいます。

2階の広々した展示室には、壁面に衣笠泰介さんの作品が、そしてフロアやテーブルには、川尻潤さんの作品が並びます。
 

衣笠泰介さんの個展は、以前にも伺ったことがあるミモロ。
今回は、彼を昔から知る陶芸家の川尻潤さんとのコラボ展。二人のパワーが、見事にキラキラとスパークする作品展です。

16日には、川尻さんと衣笠さんのお母様でありプロデューサーの珠美さんのトークイベントが、訪れた人たちをいっそう作品へと惹きつけます。

「見てるだけで、パワーもらえちゃう…すごく明るい色彩が印象的なんだよね」と。

今や世界的にその才能が認められている、若手アーティストの衣笠泰介さん。2009年には、全日本アートサロン絵画大賞展入選などをはじめ、2014年には、ニューヨーク現代美術Zeroart展 優秀賞などを受賞。

その大胆な構図と色使いが、多くのファンを魅了しているのです。


トークショーで、母親の衣笠珠美さんは、泰介さんの製作の様子をお話くださいました。
「泰介は、大きなキャンバスにパステルで、サーッと下書きをしてから、一気に色を置いてゆきます。いろいろなところに行っても、一切スケッチなんかはしないんですよ。これをテーマにしようと決めると、頭の中に浮かぶ印象的なものを次々に描いていくって感じでしょうか?」
泰介さんが描いた「金閣寺」と「銀閣寺」。昼間の感じの金閣寺、星が描かれた銀閣寺は夜のイメージでしょうか。「でも、銀閣寺は、昼間しか見たことないはずなんですが…」と珠美さん。銀閣寺は、月を愛でるための工夫が施された建物で知られます。そんなことは知らないはずという泰介さんですが、建物からそのイメージを感じ取っていたのでしょう。

「私たちには、見えないものがどうも泰介には見えているよう…」と珠美さん。

 
今回、陶芸家の川尻さんの作品を泰介さんが描く・・・というスペシャルコラボ企画も行わています。
川尻さんのパワーあふれる作品を泰介さんは、こんな風に感じました。「どっちもすごくパワフルだね~」とミモロ。


さて、陶芸家、川尻潤さんの実家は、料理屋さんの器を手掛ける陶芸工房で、子供のころから、雅な器を目にしてきたそう。
東京芸術大学のデザイン科の博士課程を終了。芸大の非常勤講師もなさっていたことが…。日本現代工芸展で工芸賞や京都新聞社賞、日展の特選受賞など数々の輝かしい賞を受賞なさっている作家です。

 
会場には、大きなオブジェのほか、器などもいろいろ。いずれもカラフルで見ているものにパワーを与える作品です。

「日本には、歪みという不完全な姿を愛でる特別な美意識があります。また、日本の文様には、すべて願いが込められているんです」と川尻さん。昔は、地味な色合いの作品も作ったことがあるそうですが、自分の内面から湧き出るパワーを表現すると、キラキラと輝く鮮烈な色彩が自然だと思うようになったのだとか。

「これヘンゼルとグレーテルのお菓子の家だって…」と作品をのぞみこむミモロ。
中に入っちゃだめよ…。

「これ招きネコ?」


「なんかここにいるだけで、すごく楽しい気分になっちゃう…」とミモロ。お二人の作家さんのコラボは、訪れる人に、パワーを与える作品展です。


そして夜が訪れる頃、会場を隣接するイタリアンレストラン「NOANOA]という橋本関雪のコレクションハウスを改装した場所で、レセプションパーティが始まりました。

 

「ここのお料理美味しんだよね~」と以前訪れたことがあるミモロは、お腹が空いていることもあり、勇んで会場へ。
  
ワインやピザなど、次々にお皿にのせて…。

この日は、「祇園祭」の宵山の日。四条通では、大勢の人たちが山鉾を楽しんでいる時間です。
「こういう夜を過ごしている人たちもいるんだ~」と、京都に来て、いつも宵山に行っていたミモロ。
今年は、モダンアートと過ごす夜に…。

「楽しんでますか?」と、声をかけてくださったのは、「橋本関雪記念館」の代表理事の橋本真次さん。
「すごく素敵な作品展ですね~。感激しちゃった~。レセプションパーティも楽しい…」とミモロ。
さまざまな展覧会の企画を行う橋本さん。京都の美術を広く世界にも発信なさっています。

「ふ~お腹いっぱい…」そろそろお開きの時間です。
帰りに祇園祭のお菓子を頂き「楽しい夜だった~」
会場を後にするミモロです。


*「煌煌でキラキラ☆展 -川尻潤 衣笠泰介2人展ー」は、「白沙村荘 橋本関雪記念館」にて、7月30日まで。
10時殻17時(最終日15時)


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2016祇園祭。17日は、朝は、山鉾巡行、夕方からは神輿巡行。1日中、賑わう京の町

2016-07-18 | 祭事・神事・風習

7月17日は、「八坂神社」の神幸祭。祇園祭のハイライトのひとつ、山鉾と神輿の巡行が行われる日です。
実は、ちょっと朝寝坊したミモロ。起きると、すでに山鉾巡行が始まっていました。

 
「今年は、お家でテレビ見よう…」と、KBS京都が完全放送する「祇園祭山鉾巡行」を見ることに…。

「へぇ~こんな風になってるんだ~」
 
沿道で見物すると見えないアングルが放映され、山鉾全体の様子がよくわかります。

山鉾巡行のひとつの見せ場が、四条堺町で行われる「くじ改め」です。これは、巡行の順番を確認する儀式。それぞれの山鉾の代表者が、山鉾の名前と順番が書かれた紙を奉行に差し出し、確認してもらいます。
今年の奉行役は、京都の門川市長です。
「いつもお着物召されている市長さんだけど、今日はまた雰囲気が違うね~」

くじが入った文箱は、どれも見事な蒔絵などが施された美術品のよう。そこに掛けられた紐を、扇子でほどき、また、最後に、扇子を使ってクルクルとまきつけます。
その仕草が、なかなか見事。小学生の男の子がその代表者の役を務める場合もあり、何度も練習するのだそう。その成果が披露され、周囲の観客から大きな拍手が起こります。


「この場面、直に見たいけど、なかなか見えないんだよね」とミモロ。いつもどこかの沿道で、目の前を行き過ぎる山鉾を見物するしかありません。

「なかなかテレビもいいかもね…」と改めて思うミモロでした。すでに4回、実際に巡行を見ているミモロですから…。

 
微妙な動きをする絡繰り人形のカマキリや、いろいろな踊りもテレビでしっかり見られました。

山鉾巡行をテレビで見ながら、ミモロは、お茶を点てて、お菓子を頂きます。
 

「寝坊しちゃったけど、これもいいね~」と、すっかり寛ぎながら「祇園祭」を楽しんだミモロでした。


さて、夕方は、「やっぱり御神輿は、見に行こう…」と、「八坂神社」の石段下へ向かいます。
18時ごろから、交通規制がはじまり、神輿が四条通に降りてきますが、すでにミモロが到着した時は、見物人がいっぱいで、とても前では見られない状況。

「ダメだ~。ほかの場所に行こう…」と、四条通から離れ歩いていると、馬に会いました。
「なんでここにいるんですか?」と聞くと、宮司様が乗る馬をここで待機させているとのこと。
「じゃ、またあとでね…」と馬に挨拶して、ミモロは、花見小路の「一力茶屋」の前に到着。
  
そこでは、神輿の前を進む、お稚児さんの登場を待つ人たちの姿が…。花見小路は、この時、通行できなくなるため、役員の方などが、必死に観光客の通行を規制しています。

「御神輿の前に、お稚児さんがいるんだ~。知らなかった…」まだまだ知らないことがいっぱいの祇園祭です。
お稚児さんは、長刀鉾以外に、久世稚児という馬に乗るお稚児さんもいるのです。その馬の用意が始まりました。でも、次第に雨脚が強くなってきます。
 
「あ、お稚児さん…」一力茶屋の中から剛力さんに背負われたお稚児さんの登場です。
お稚児さんは、足を地面につけられません。
「お稚児さんって、お祭りのときは、神様のお使いなんだって…」

剛力さんの肩から、馬に乗り移り巡行が始まります。
 雨は、いよいよ激しくなりました。「大変だね~」とミモロ。でもそういうミモロもずぶ濡れです。

花見小路には、西御座の神輿が入ります。その神輿を迎えるもてなしのため、祇園の芸妓さんや舞妓さんがお茶接待の場所へ。
  

いよいよ神輿がやってきました。
 
神輿が来るころには、なんと雨も止み、陽射しさえそそぐ天気に…「さすが神様、パワーある…」と感心するミモロ。

神輿は花見小路から、氏子町をまわり、夜中近くに、四条河原町の御旅所に入ります。


神輿を見送ったミモロは、馴染みの祇園のバーに立ち寄ることに…。
  
そこで、ちょっと喉を潤すミモロ…。「わ~お寿司…」お寿司を頂きながら、カンパリソーダをひとりカウンターで…。
ひとりも絵になるミモロです。

「長刀鉾の粽どうそ…」と、粽のプレゼントを…。
「今年、粽買ってなかった…うれしい・・ありがとうございます」
祇園祭の夜は、まだまだこれから…。

 


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2016祇園祭。京町家の「京空間mayuko」での屏風や掛け軸飾り。お座敷での投扇興体験

2016-07-17 | 祭事・神事・風習

祇園祭の楽しみは、町に並ぶ山鉾見学と共に、この時期にふさわしい屏風や掛け軸などが飾られる町家めぐり。
ミモロは、東京から来たお友達に「祇園祭」を案内することに。「山鉾だけじゃなくて、ほかにも見るものいろいろあるよ」と、四条堀川のそば、醒ヶ井通仏光寺にある「京空間mayuko」を訪れました。

「ここ、最近お友達になったお家なの・・・ごめんください~」と、中へ進みます。
以前、「京空間mayuko」には、ミモザ染の体験でお邪魔しています。
「ミモロちゃん、いらっしゃい…」と向かえてくださったこの家の主の黒田庄七郎さんさんと気谷麻由子さん。
「お友達もいっしょです。お邪魔します~」といいながら、お座敷に上がると、そこには、美しい屏風が…

「へぇ~こんな風にお家に上げって、中見せてくれるんだ~」と、東京から来たお友達は、目を丸くしています。
「まぁね~。素敵でしょ…」と、まるで自分の内を自慢するように、ちょっと鼻を膨らませて答えます。

床の間にも、歴史を感じさせる掛け軸が下がります。
「踊りおどってるのかな…」


町家の奥にあるお蔵の中にも、掛け軸が…「ちょっと拝見させていただきます」とミモロは、お蔵のお座敷へ。
「あ、トラ・・・」
そして、「祇園祭」の鉾を描いた掛け軸も…

明治時代の作と言われ、この家に代々伝わる品のひとつ。
 
御稚児さんなどの表情が実に生き生きと描かれています。
「なんか祇園囃子が聞こえてくるみたい…」

さて、屏風と掛け軸を拝見した後・・・お座敷でお茶をいただきます。
「これ、なんですか?」と東京のお友達が気になるのは、お座敷に敷かれた緋毛氈。
「これは、投扇興というお座敷の遊びをするところ・・・」と、ミモロ。

「ミモロちゃん、よかったらやってみる…」と気谷さん。
ここ「京空間mayuko」では、投扇興体験ができるのです。

「そう・・?じゃ、ちょっとやってみようかな…」とミモロ。でも、以前、ほかで何回かやったことがあるミモロですが、いつも外れて、あんまり得意ではありません。それでも東京のお友達に京都に暮らすネコとしていいところを見せたいミモロは、
「こうやって、扇子をもって、向こうにある的に当てるんだよ~」と、経験者として見本を見せることに・・・。
 
「え~とこう持って・・・よく狙いを定めて…」「え~い」と扇子を的に投げます。「あれ?飛ばない…」「あ、今度は飛びすぎ・・・」となかなか的に当たりません。「う~まずい…せっかくいいところ見せようと思ったのに…」と、内心ハラハラしながら何度か投げていると…

どういう加減か、扇子が的に命中・・・しかもハラリと扇子は、的があった台の上に舞い落ちました。
 「やった~!」と、大喜びのミモロ。「ミモロちゃんすごい…これ20点」と気谷さん。なかなかの高得点をゲット。ミモロも初めての快挙に感激しきり。
やっと京都のネコとしての面目も保たれたようです。「投扇興って面白いね~なんかはまりそう…」とすっかりやる気になったミモロです。

投扇興は、関東でも盛んだそう。いろいろな流派があり、それぞれに扇子と的の落ち方の形で、得点の方法は異なるそうですが、競技大会も開催される競技なのです。

「やってみたら…」と、東京のお友達に…「では、ちょっと・・・」体の大きなお友達…
扇子をパッと的に投げます。

「むずかしいね~」と何度か失敗した後に、ハラリと舞った扇子は、ミモロがやっと達成した形にいとも簡単に・・・。
「やった~」

「え?できたの…すごい…初めてなのに・・・」と驚くミモロ。

運動神経がいいのか、コツをつかむのが上手なお友達でした。

その後、気を良くしたお友達は、何度も扇子を投げますが、二度と高得点には至りません。
「う~やっぱり難しいね…あれ、まぐれだったんだ・・・」と。「そうでしょ…難しいんだから…」とミモロも自身もまぐれだったのに…。

投扇興の扇子には、マイ扇子は使われず、その場に用意された扇子を投げます。だから、瞬時に、その扇子のバランスなどを把握して投げ方を変えるのだとか。

なかなか奥の深い遊びです。

すっかり長居をさせていただいた後・・・「また、遊びにきま~す」と、お別れを…


「京都体験させてもらえて感激・・・」とお友達。「よかった~」と案内したミモロもうれしくなったひとときでした。

*「京空間mayuko」の屏風公開は、7月31日まで。臨時のお休みもあるので、ホームページで確認を



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