「札幌の地名は アイヌ語」
カムイラビットの所属するアイヌ語地名研究会では、「面白アイヌ語地名かるた」を作るよう進めています。
北海道にはアイヌ語の地名の呼び方に漢字を当てた地名が大半です。特に幌(ほろ)や別(べつ)や内(ない)の付いている地名は疑うことなく、アイヌ語起源の地名です。
さて、かるたを作る時に、一番に考慮したのは、地名起源が明らかなもの(はっきりしているもの)を取り上げることにし、地名起源に諸説あるものはカルタには取り上げないことにしました。
したがって、そのかるたの中には、「札幌」の地名は取り上げていません。札幌も間違いなく「幌」がついている地名ですので、すぐにアイヌ語期限の地名とわかりますが、研究者によると起源説に諸説あり、いまだに確定されていないというのです。
現在、「サッポロ」の最も有力な起源説は「豊平川はむかしサッポロと言われ、豊平川が造った扇状地の場所は夏にはかれ川となり、扇状地の土地はサッ(乾いた)の様子となり、サッ(乾いた。ポロ(大きい)・ペッ(川))といったという」、このように解釈するのが妥当ということになっています。
大きな川は、ペッをつけて呼ばなくてもよいといい、豊平川はサッポロ(ペッ)と呼ばれていたのであったのです。
札幌の地下歩行空間(チカホ)の札幌駅側の左の壁に札幌の地名起源の諸説が列記されている掲示がありますが、この説が有力とも書いていません。
どの説がもっともらしいか考えてみてはいかがでしょう。