「カタクリの花・ハナ・はな・・・・・・そして花」
「片栗粉」と言えば、店で売られている「澱粉(粉)」です。
今ではジャガイモから澱粉を取りますが、そのむかしはカタクリの球根から取った物でした。
ジャガイモから取る澱粉は、ジャガイモの収穫がたやすいので値段も手ごろです。
それに反し、カタクリの根はジャガイモに比べ、その大きさは非常に小さなもので、「片栗粉」を取るのは数を多くの根を集めなくてはならず、むかしは多くの地に群生したとはいえ、片栗を取るのはたいへんであったと思われます。それだけに片栗(粉)は貴重品でした。
オホーツクに住んでいた当時、是非カタクリの花を見たいものだと土地の人たちに聞いていたものですが、出会ったことがありません。端野町のある山に咲いていると聞いていましたが、一般的な土地には見つけたことがありません。
白色の花のカタクリ なかなか出会えません
その後、道央に住まうようになると多くの地にカタクリを見ることが出来ました。庭の造成に運ばれて来た土の中にカタクリの球根があったりして、ある年に何輪かのカタクリの花を庭に見つけることがありました。何輪かしかないカタクリに出会うと、これまたうれしいものです。
時に風変わりな色のカタクリに出会います
本州にもカタクリの群落地があると聞きます。気温の穏やかな地に多く生えている植物のようです。現在では道央や道南の地に保護され、群生地が見られます。
花びらの数を数えて見てください。6輪ではありません。
午後には花びらが反り返り。美しさを強調します。
スケッチしている人もいます。優雅ですね。
エゾエンゴサクの咲く季節とともに花を咲かせますが、エゾエンゴサクが良く良く見ると花の色違いをいくつも見つけますが、カタクリの花は色変わりのものはわずかです。ピンクの他には白色のみです。やむなく花びらの数違いを見つけ大発見した気持ちになります。
森林内がカタクリでおおわれていました。