雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

春の兆しは「根開き」から 春は間近!

2019-04-09 19:40:00 | 自然

「根開き(ねあき) 春は間近!」

雪の山で樹の根元が溶け出すと、春が間近にやって来ていると嬉しくなります。

早春の自然の成り行きと言う物は面白い現象を作り上げてくれます。

樹の根元が溶け出す様子を「根開き」と言っていますが、多くの人が雪山に入らないので「根開き」の現象に出会わないので、「根開き」の言葉も多くの人に知られていません。

樹の幹が黒っぽいので、太陽の熱を吸収し反射させ樹の根元の雪を解けるとも考えられますし、樹が根元に熱を溜めているとも考えられます。

下の写真は、2014年の4月18日の物ですが、4月と言うのに、この年は雪が多かったと見えて根開きがあまり進んでいませんでした。

 

※ 「ねあき」は漢字でどう書くのでしょうか? 「根開き」なの?「根明け」なの? 一般的には根開き(ねあき)と使うようですが 「根明け」として使っている文もあり、どちらも使っているらしいのです。

〇 道新「俳句」(31.4.7)に

  それぞれの樹にそれぞれの木の根明く(会津 澄生) ●源 鬼彦選     があり、ここでは「木の根明く」の字を使っています。

※ 根開き 「雪根開き」とは

  雪に覆われた山の斜面で、立木の根元だけが雪が溶け地肌があらわとなる光景 北の風物詩とも言えるこの風景に先達は美しい言葉をつけた。これを雪根開き(ゆきねびらき)、根開き(ねあき)、根回り(ねまわり)と呼称する地方もあると言います。     

 

※ ザゼンソウ(座禅草)は、早春の湿地の雪原に顔を出しますが、話によるとむらさき色の苞の中は温度は高いそうで、雪の中から顔を出しているのを見ます。植物それぞれに生き方があるのです。


映画「足りない二人」 監督・主演 佐藤秋 山口遥

2019-04-09 06:36:56 | 映画

「緩やかな流れの映画、人の心を魅了 『「足りない二人」』」

4月に入って、ようやく映画を見る気持ちになりました。その映画は「足りない二人」です。

映画を見なかったのは、2月、3月はあっという間に過ぎ去ったからです。

 

昨日(4月8日)の札幌シネマフロンティアで封切の後に、全国で公開されます。

マンガ描きを生活の柱としながら、生活費は派遣社員とラーメン屋で働き、かつかつの生活をする男女二人を描いた映画です。二人のマンガはヒットしません。その日暮らしの中でマンガを描き続けます。

映画は苦しい生活を描いていますが、映画の構成は緩やかな流れで二人の生活を描いていきます。見る人の心をとらえています。

監督・助監督をしながら二人が出演をするというもので、二人の演技の素敵さが見事です。映画はなかなか自然的な流れで良いものでした。

 

撮影地は、古平・余市・札幌・東京など、北海道の冬の生活を描いて行きます。三年前に撮影完了していましたが、編集に時間がかかり昨日公開されました。映画は2時間40分。

 ※ 映画終了後、監督、助監督の舞台挨拶があり、北海道で撮りたかった気持ちを語っていました。