「8月の蝉」
8月になると思い出すことがあります。
ソウルオリンピックの前の年、高地研(北海道高等学校地理教育研究会)で韓国へ研修旅行をしたのは8月でした。
5泊6日の長い旅行でしたが、3日目から韓国くだりになり、後半は大変な旅行になりました。
旅行中、旅行業者に私の誕生日がわかって、誕生日の夜には誕生祝の席を設けられたことがあります。
8月になると旅行業者のこの嬉しい計らいを思い出し、楽しかった韓国旅行の映像が蘇ってきます。
一つの出来事から、次々に思い出されてくる画面、私には8月には数多くあるのです。
木槿(ムクゲ)の花は、札幌では8月に咲く花としてよく知られていますが、この旅行中のソウルではムクゲが沢山咲いていて名を知ったのですが。韓国の花として指定されていたのです。
わが別荘に3本のムクゲがあり、今年はようやく8月の私の誕生日にようやく咲き始めました。今年は例年になく雨が少なく、その為かムクゲの咲くのが遅いようなのです。
ムクゲが花咲く季節で、自分の誕生日を知り、齢の確認をし、韓国旅行を思い出すのです。
8月は蝉の声もなく、野は意外に静かですが、夜にはそろそろ虫の音が目立ってきています。
高校野球が始まり、一日中熱気に包まれていますが、戦時中の大変な時を思い出している月でもあります。
※ 8月12日(令和元年)、北海道医療大学の里山に、笹のメンテナンスに出向きました。この季節夏の終わりに向けて野の花が咲きだしていました。道沿いにハンゴンソウが盛りと咲いています。
里山で気づいたのは北海道では夏は蝉が鳴かないはずなのに、この日は数は少なかったのですが、蝉がないていました。わずかな響きの蝉の声、これが8月の蝉なのかと聞き入いったのです。