雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

札幌・山鼻 むかしは蝦夷鹿の楽園

2015-12-16 11:56:39 | 昔語り

「ユク、ユックの付く地名は、むかしエゾシカの獲れた土地」

昨夜(12月15日)はアイヌ語地名研究会の「札幌のアイヌ語地名を探査する部会」に出席しておりました。

アイヌ語地名の解説をする藤村会長

その中で札幌の屯田の中の山鼻屯田の土地は、アイヌ時代エゾシカの多い土地を意味する「ユㇰニクリ」の名で呼ばれた土地であったことが話題となりました。ユㇰニクリとはアイヌ語の「鹿・林」を言います。

話は「そうか、山鼻の土地は林の中に・鹿が群れる土地であったのかぁ!」ではすまなくなり、草地でないとしたら「そこに当時多く生えていた木(林)は何であったろうか」とまで話が進みました。

ある会員から「今でもこの地区にかしわ亭と言う店もあるので、開拓当時は柏(かしわ)の木が生えていたのであろうと話が進み、現在も藻岩下近くの公園近くにかしわ公園と言う公園もあることが見つかりました。

新十津川町開拓記念館の展示物から 左から二匹目、角のある鹿が蝦夷鹿

私が卒業した大学の後輩も、山鼻地区に「かしわ亭」という飲食店を開業していたこと(5・6年前閉店)もあり、裏付けのかしわ林の存在を知ることができます。この後輩は現在仲間とともに山鼻屯田博物館の世話人をしておられる方なのです。

地名にあまり関係ない方からすると、何の木が生えていようと関心ないことですが、研究者としてはついつい調べたくなります。柏も生き延びると大木となりますが、生え始めの時はかしわの疎林を作っていたのでしょう。

当時の鹿も肉はアイヌの重要な食糧であったようです。

最後は、現在の蝦夷鹿肉の話となり、多くの会員が食べる機会がないと話していましたが、カムイラビットは襟裳岬への花撮影旅行の泊まるホテルにてふんだんに蝦夷鹿肉を御馳走になっています。年々狩猟後の血抜きの技術が進み、鹿肉が美味しくいただけるようになっています。「この頃は美味しくなったね」と写真仲間には評判が良いのです。

鹿の頭数が増えすぎて、その食害が問題となっているので、鹿の駆除が進められているのです。

 


女性の心を掴むには 一押し、二押し、三に押し ではありません

2015-12-14 20:06:12 | 随想

「女性の心を掴(つか)むには」

女性の心を掴むには、「一に押し、二に押し、三に押し」ではありません。

ことわざでは「一押し(いちおし)」、「二金(にかね)」、「三男(さんおとこ)」と言われています。むりやり押しても女性の気持ちは傾いてきません。

金のない人(男)は女性には魅力を与えません。三の男は男ぷっぶりの良さを意味しますが、男っぷりの良さだけでは、将来食べていけない生活が強いられます。金の無い異性には困ります。

近年は結婚しない女性、男性が急増しています。最大の原因は定職を持たない人が多いからだと思います。

どうして、このような社会になったのでしょう。定職に付けず、パート暮らしの男性も多くなっています。これでは結婚できません。

道内の人口も今後減り続き、大変な時代が予想されています。

札幌市も今までは人口の社会増加があり人口増がありましたが、今後は人口の自然増加が見込まれず、将来の人口は先細りとなるそうです。

現在の札幌市の人口は195万人と言われていますが、推計では数年で減少に転じ、1940年に175万人、1960年に143万人までに減少する見込みとされています。

札幌市でさえ人口減少するのですから、地方都市ではなおさらのことです。

札幌市では、札幌市の出生率を1930年までに、一人の女性が子供を産む数を1.16人から1.5人まで伸ばしたいと数値目標を掲げました。

これは、願望であって実現までには並大抵のことではないはずです。夫婦生活の経済安定が得られない限り実現しません。

まずは結婚ができる下地(したぢ)の定職の生活を作ってあげる事です。パートだけでは結婚さえできないでいます。結婚できても将来子育てのできるお金が必要です。この頃では晩婚のせいで、子供一人産むのが精一杯であったり、一子が出来ても二子を育てる経済力がないなど、出生率を上げる社会の実現までにはほど遠いからです。

格言を書いている内に、少し世の中の違和感を感じ、ついつい書いてしまいました。

 

 

 


しっかり嚙むと 「卑弥呼の歯がいーぜ」になる

2015-12-13 22:47:00 | 

「ひみこのはがいーぜ」

カムイラビットのかかりつけの病院の「友の会」から毎月新聞が届きます。

いたって病院通いをしていない者だから、いつもはあまりこの新聞を読みません。また送ってきていると思うだけです。申し訳ない事です。

その新聞の第1402号に目が留まりました。

「卑弥呼の歯がいーぜ」の三面の記事です。「昔の人は食物をよく噛んでいた」ということ、「歯の効用」が書かれていたのです。

この標語は、学校食事研究会が作ったもので「卑弥呼の歯がいーぜ」という標語です。

昨日(12月12日)は、手稲の花族会議の忘年会があり、それに出席しました。会食が始まり目の前のOさんが、「昔は3分でどうやって食べるか工夫したものです」と言います。Oさんはみるみる間に料理を食べ終わりました。今でもむかしの癖が取れないと言います。

そう言えば少し前まで国内ミステリーツアーに2家族で旅行していました、これは別なOさんは、ホテルの料理を数分で食べ終わり、われわれの食事が終わるまで我慢して席に座っていました。

美味しいから早く食べると言いますが、さぞかし味気ない食事生活なのだと思います。

職場で遅れを取ってはいけないと、早飯食いの癖が身についたものと思われます。ある時、ミステリーツアーのご夫婦とコーヒーを飲みに行きました。新しいコーヒー屋を見つけるためのコーヒー飲みでしたが、コーヒーが出てきて、気づいたら早飯ぐらいのOさんの主人のコーヒーカップはすでに空になっていました。これにはあっけにとられましたね。

花族会議の忘年会の中でも早飯食いが話題となり、美味しいから無口に早飯となると何人かが話します。もちろん奥さんには美味しいとも、感謝の言葉も添えないと言って笑っています。なるほど早飯になるのは美味しいからなんだと理解しました。

さて、「卑弥呼の歯がいーぜ」ですが、食べ物をしっかり嚙むと、「体の体力向上」になるらしいのです。心して食べ物は十分咀嚼(そしゃく)して食べなければならないことに気づかされました。

〇ひみこのはがいーぜ!について示しておきます。

よく食べたものを噛むと次のことに役立ちます。

ひ 肥満を防ぎます。

み 味覚が発達します。

こ 言葉の発音がはっきりします。

の 脳の発達につながります。

は 歯の病気予防になります。

が がん予防につながります。

い 胃腸の働きを促進します。

ぜ 全身の体力向上につながります。食べ物をよく噛むことは身体を健康につながります。

★ 噛むことと脳の発達関係については、これまでいろいろな研究が行われています。二つの例を示します。

 マウスの実験では、よく噛む必要がある固形飼料を与えた場合と、よく噛む必要のない粉末飼料を与えた場合では、迷路のゴールまでの時間の差が、よく噛んで食べているマウスの方が早くゴールに到達したのです。

また、高齢者の歯の良し悪しによっても痴呆症の発生率の違いも調べで分かっています。今問題の痴呆症にかかりたくなければ、しっかり嚙める入れ歯を作ることが大事の様です。

★ よく噛んで食べる事、その為には自分の歯を残す事、入れ歯を使用している場合は、しっかりとあったもので咀嚼すること。このことが重要なのです。

次の言葉が言われています「80歳になっても20本以上の自分の歯を!」と言う言葉です。都会に住む人は近くに歯医者がいくらでもあり幸せです。その点田舎には歯医者の一軒もない町が出ています。医療は不公平になっています。


定山渓温泉 カッパ淵

2015-12-11 14:41:39 | 草花

「カッパがいたる所に! 定山渓渓谷」

遠野には河童が住む淵があると言います。真面目なって川の流れにキュウリを餌にして河童を釣っている人、観光客もいます。これだけ有名になれば、もしかして河童が釣れるかも知れませんね。河童伝説が遠野に生まれ多くの人が訪れます。

北海道内では河童が住みそうな淵のある場所は、札幌の奥座敷と言われる定山渓渓谷です。

定山渓温泉にいつの時代に河童の像が造られ、誰が提案したのか調べてもいませんが、温泉のあちらこちらに河童のモニュメントが置かれています。今では河童淵らしい雰囲気になっています。いくつもおかれたモニュメントを探し歩くのも定山渓温泉の面白さがあります。

この河童は愛嬌満点です。

12月7日に定山渓温泉に居ましたが、橋の中ほどの雪の中に居た河童は愛嬌満点でした。寒々とした感じは一つも無く、人の心を温かく包み、ホオッとした温もりを与えてくれていました。

橋の中ほどでラビ妻の写真を撮っていると、外人の家族連れが通りかかり、「写真を撮ってあげましょう」と声をかけてきました。せっかくなので写真を撮ってもらいましたが、「どちらから?」と問うと、「シンガポール」とのことでした。

少し会話の後、写真の河童の像の説明をすると「河童ね 分かった」と言います。河童が分かるとは、河童も国際化してきているのかも知れません。


見猿 聞か猿 言わ猿

2015-12-10 19:29:54 | 教訓

「東照宮・三猿見るにもお金がかかる」

日光・東照宮に三猿の彫刻があります。左甚五郎作による有名なものです。大きな作品かと思っていたのですが意外に小さなものでした。当時は写真は自由に撮影できました。

東照宮には何度も行ったことがありますが、最後に東照宮に行った時には、見るために拝観料がかかるとありました。

「三猿の意味」は皆さんがご存知のように、「悪い事は見ない」「いやなことは聞かない」そして「悪い事は言わない」と言うものです。なかなかの中身のある彫刻です。

 

「口は禍の門」

口数の多い人は知恵者の様に見えますが、その内にあらが出て墓穴を掘ることもあります。口数の多い人は用心が必要です。

口にちなむことわざを見てみました。

〇 口と財布は締めるが得。 おしゃべりと無駄使いは慎めということ。口も財布もきちっと締めておいたほうが何かと得なのです。

〇 口は閉じておけ、目はあけておけ。 無駄口はきかず、黙ってものを良く見よという事。

〇 口は禍の門 不用意に言った言葉があとで災いを招く、ものを言う時には気をつけよという戒め。

〇 口が動けば手が止む。

〇 口自慢の仕事下手。

★ 今日の札幌は12月にしては、温かな一日となりました。これからの季節雪が降り道路が氷り、滑りやすくなっています。滑りにくい靴を履き、用心して歩きましょう。骨を折るようなひどい怪我をする人がいます。転ばぬ用心、気を付けましょう。

 

 


これ不思議 三つの名を持つ道 「札苗線 モエレ沼公園通り 三角点通り」 

2015-12-08 21:53:16 | 紹介

「札苗線 モエレ沼公園通り 三角点通り」

私が住む地区は「札苗地区」と言います。

この「札苗」とは アイヌ語の「サッナイ」に漢字を当てた地名です。もともとは「乾いた川(サッナイ)」か「葦原の川(サリナイ)」の意味を持つアイヌ語のサッナイであったものでしょう。

帯広近郊にも「札内」(さつない)という地名がありますが、同じ川の状況から付けられたものです。札苗も札内も同じ意味を持つ地名なのです。

街で飲む機会があり、遅くまで飲んでいたりすると公共の交通手段が無くなり、ハイヤーを使うことになります。運転手に「札苗線に!」と告げると、運転手も心得ていていつも我が家に帰る道に入ってくれます。

ところが、近年では道路標識に札苗線とせず、「モエレ沼公園通り」と書かれています。札苗線の奥にモエレ沼公園が出来たので、通る道を分かりやすくするために作られたもので、札苗線イコールモエレ沼公園通りなのです。

ところで、札苗線にはもう一つの名があります。その名は「三角点通り」です。何が三角点通りなのかはその三角点をまだ確認していませんが、札苗12条2丁目に三角点があると聞きました。そこに通りがあるので「三角点通り」と呼ばれているのです。

三角点通りもななじみ深い呼び名です。

一つの通りに三つの名があるなんて、なんと面白いと思いませんか。


二十四節気「大雪」の日 定山渓大雪

2015-12-07 21:02:46 | 自然

二十四節気 「大雪(たいせつ)」

12月7日のこの日は二十四節気の「大雪」の日。この日カムイラビット夫婦と友達二人は定山渓温泉のホテルで朝を迎えました。

夜通し雪は降り続き、この日の朝も雪はこんこんと降り積もります。窓の外に見える木々には雪が降り積もり、雪の美しさは都会では味わえない心地よさの朝でした。

食事をしながら、食後のコーヒーを飲みながら一時間半もの時間を過ごし、綿雪を積もらせた木々の風景に見とれていました。

時折、木と木の間に鳥の姿を見ます。木々の雪を散らしながら、次第に窓の30m近くまでやってきました。目を凝らすとその鳥はカケスではありませんか、4・5羽が来ているようすです。カケスの他の鳥の姿は一切見られません。

写真の中の鳥らしき姿はカケスです。二羽が映っています。

今年はいろいろなところでカケスを見たものだと、不思議で嬉しい年でした。

長い事外を眺めていましたら、ホテルの従業員がそばに寄ってきて、窓の近くにまでテンがやってくる時があるのですよと説明してくれました。さぞかし可愛い事だろうと思います。

宿泊客の朝は忙しく、昨夜沢山の客が泊まっていたのにもかかわらず、のんびりしていた我々4人を置いてそそくさとホテルを去って行きました。

 

 昨夜から降り続けた雪は朝も降り続けており、車の雪除けをしてと10時に準備に入りますが、なんと車の上の雪の多さには驚きです。

30㎝は降ったかな、いや40㎝かなと思うほどの大雪が車を埋めています。そうか、中ほどを取って35㎝だろうと読み取っていると、隣の車の雪をのけていた女性が36㎝ですと訂正します。

この女性も、憶測の降雪の量ですが、個性派の女性でいわゆる天邪鬼なのでしょう。人のいう事を訂正したがる女性なのです。

定山渓は山の中なので、降雪量が多かったのですが、今年2番目の大雪となったのです。あとで知ったのですが、この日7日は二十四節気の「大雪(たいせつ)」の日だったので季節にぴったりの大雪の日になったのでした。

札幌市街に戻ると雪の積雪は少なく、近所の人によれば「5㎝ほどの雪だったでしょうかね」と言います。定山渓温泉の山手の地と札幌の市街地では積雪量がまったく違っていました。

この調子では、この雪で根雪になるかも知れないと冬に向け気持ちが引き締まります。

 


温泉 身体も心もリフレッシュ 道内一人気は定山渓

2015-12-03 21:52:58 | 観光

「一番人気の温泉地は 札幌の奥座敷の定山渓」

どのようにアンケートを取ったかによるのですが、オントナ新聞記事によれば、道内一人気の温泉は「定山渓温泉」と言います。カムイラビットから見ると、温泉らしさや湯の質の多さから基準にすれば、「登別温泉」が道内1位となります。しかし、このアンケートでは第2位となっています。

そして、第3位が「洞爺湖温泉」。洞爺湖畔の景色、ジオバークの西山火口の見学地もあり、退屈しない温泉地です。

4位が函館の湯の川温泉、5位は阿寒湖温泉、北湯沢温泉、支笏湖温泉となっています。

これらのすべての温泉にカムイラビットは行ったことがあり、各温泉それぞれに良さがあります。

第5位に入っている北湯沢温泉は、まわりの雰囲気が良い温泉地です。

温泉街の雰囲気からすると、定山渓温泉、登別温泉でしょうね。また、ここには上がってはいませんでしたが、「層雲峡温泉」も温泉らしい温泉です。

十勝・音更町にある十勝川温泉は、いつも温泉ホテルは満杯で、宿泊料金も高くなかなか泊まれません。

★ 12月6・7日は、定山渓温泉に泊まりで一年のご苦労さん会をお友達とすることになっています。温泉はいつ行っても気持ちが良いですね。

 


近代化する 小鳥の巣 びっくりぽんやがな!!

2015-12-01 17:28:14 | 

「小鳥の巣 近代化」

今年は、家の周りと、我が家の別荘の庭とで二つの小鳥の巣を見つけました。

我が家の庭にはシンボルの鬱蒼と伸びたナツユキカズラがあります。その木の枝のかたまりの枝の剪定している中で、小鳥の巣を見つけました。もうすでに雛たちは巣だっていて巣だけがありました。

この巣は驚くなかれ、ビニールの細い糸だけから作られていて、都会(カムイラビットの家も都会の中の家として)では小枝を使わずにビニールの糸で巣をつくるのだと、近代化の巣に驚いたのでした。これぞ「ピックリポンやがな」の言葉が出てきます。

ビニールの糸を集めた巣は初めて見る物でした。この頃の小鳥も巣は近代化していると言えるようです。先進的考え方で生活している小鳥が我が家には住んでいると言えます。巣の大きさから言うと「シジュウガラ」か「コガラ」ではないかと思われます。巣の出入りする姿を見ておりません。

そして、住宅地から離れたところにある別荘地は周りは自然満杯の地です。その庭で見つけた巣は、昔ながらの純粋の枯れ枝と草を集めた巣なのでした。都会派の小鳥の巣、田舎の小鳥の巣、今年は愉快な発見をさせていただいたのでした。

別荘に行く途中の農家の畑、冬を迎える少し前の季節。

ビニールの糸作りの小鳥の巣は博物館行きでしょうね!。