雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

自然派アイヌの生活と 植物たち(9)完  マユミ ヤマグワ  エゾニワトコ エゾノウワミズザクラ  

2019-03-11 19:08:40 | 草花

「自然派アイヌの生活と 植物たち(9) 完」

自然の中に生きる、これぞ人間の本来の姿なのです。アイヌはその自然にはぐくまれて生活していました。 

 ※ このブログでは、詰まる音は表現できていません。

(91) マユミ

    カスプ二(杓子・木)

   杓子として使用した。 

(92) ヤマグワ

    テシマニ(かんじき・木)

   かんじきの材とした。

(93) トドマツ

    フプ

   トドマツの樹皮で仮小屋を造った。

(94) エゾマツ

    スンク

   木は矢幹に用い、樹皮は屋根や壁を葺くのにも用い、枝根はまげ物を綴じるのに用いた。

   一夜の宿を貸すエゾマツは、雪の中で冬猟の恰好な野宿の場ともなった。枝は燃やして冬の暖を取った。

(95) エゾニワトコ

    ソンコニ(糞・もつ・木) チカピぺ(鳥・食べ物)の別名もある。

   魔除けのイナウや魔除けの時に使うタクサ(手草)に用いた。  

(96) エゾノウワミズザクラ

    キキンニ (身がわりに出て危険を追い払う・になる・木)

   木の臭いがきつく、病気の神を追い払うという。風邪の引きはじめに、樹皮を煎じて飲むと良い(近文)という。

(97) ナナカマド

    イワキキン二(山地・悪魔を追い払う  棒弊・になる・木)

  

   春の硬雪のころ熊撃ちで山に入ったときに、高い場所では他の材が無く、ナナカマドを削った。

                                        「アイヌ植物誌」福岡イト子  参照


「9.6の夜空」(写真展)茶廊法邑 3月11日まで、ブラックアウトーその時あなたは何を思ったか?。

2019-03-08 21:45:16 | 写真

「9.6の夜空」写真展

大きな揺れに、人々は飛び起きました。胆振東部地震 全道の地がブラックアウトになりました。

棚からグラス、陶器が崩れ落ち、真っ暗な中で人は右往左往しました。

コンビニに食料や物資を求めて人がならんでいました。電気屋も品薄で閉店でした。

停電で信号機も止まり、車が渋滞。

地震で目を覚まし、ブラックアウトで何も見えず、思考する能力も低下しました。周りが全て止まり、自分も硬直しました。

そして、その時、夜空の星に助けられた人が居たことに驚いたのです。

3月6日から3月11日まで、9.6日の夜の星たち、街の姿を写した写真展が、茶廊法邑(札幌市東区本町1の1)で開かれています。

あの地震の時から、もはや6ケ月、忘れかけた思いをよみがえらせるようにその夜の様子を20名の人が写真を寄せました。

この写真展がNHKテレビで2度報道され、新聞にも載ったこともあり、8日は見に来た人が大勢いました。

11日までですので、まだ日にちがあります。お時間の取れる方は、是非お出かけください。


自然派アイヌの生活と 植物たち(8) マタタビ オニグルミ マイタケ ミズキ

2019-03-07 11:00:24 | 草花

「自然派アイヌの生活と 植物たち(8) ツリガネニンジン マタタビ オニグルミ マイタケ ミズキ」

アイヌは自然の中にはぐくまれて、生計を立てていました。

自然のすべての物に神が宿るとして、大事に扱っていたのです。

★ アイヌ語の詰まる音は、このブログでは表現できていません。

(81) ツリカネニンジン

    ムケカシ(バアソプ・ 祖父)

   初秋その根を掘り、水で洗い乾燥したものを痰を切るとか、咳止めの薬に使用した。

(82) マタタビ

    マタタンプ(冬に・木からぶら下がっている)

   コクワに比べてまずい。生で食べるよりも薬に用いている。心臓に効く。マタタビの蔓を樽に入れてお湯を注ぎ、タオルにその細い蔓を包んでい痛いところに充てる。

   神経痛にも効く。

(83) オニグルミ

    ニタㇺ(木・実)

   クルミの実を蓄え、冬の食べ物にした。実の黒い部分は鉄鍋で煮て染料とした。

   イヨマンテの祭事には欠かせない供物であった。

(84) カシワ

    コム二(粒の・木 ドングリの・なる木)

   ドングリの好きな小熊(カムイ)に食べさせた。

(85) クリ

    ヤム 

   神様の植物性食料として、大切に扱った。

(86) ガンコウラン

    フラシノ(黒い・もの) 

   アイヌはこの実をよく食べた。この実をもって楡皮を黒く染めた。

(87) シイタケ

    カルシ

   アイヌはキノコをあまり食べなかったという。

(88) マイタケ

    ユクカルシ

   アイヌは、もっぱらオハウに入れて食べた。マイタケ発見の喜びの歌があるので、見つけた時の喜びは今も変わらないようだ。

(89) ミズキ

    イナウニ二(木幣の木・木)

     

   素性が良いとされるミズキで作ったイナウは、神の国では銀のイナウになると伝えられている。

(90) ナガバヤナギ

    スス イナウニスス(木幣・木・ヤナギ)

   イナウを作った。 

   

 


道新夕刊 3月1日で 「となりのイノチ」 完 異色の絵に読者引き寄せられる

2019-03-06 21:04:43 | 動物

「となりのイノチ (完)」

道新の夕刊の「となりのイノチ」が、3月1日で終わりました。

3年間、70編と続きました。

毎回楽しみにしていた記事ですし、浩而魅諭(ひろじみゆ)さんの絵も異色で楽しめる物でした。

最後の今回の記事のはじめに、「この世に生を受けた瞬間から、心臓はひたすらに鼓動を続け、自らの存在を明日につなぐ。そこにはよこしまのかけらもない。・・・・」とありました。

心臓はひたすらに鼓動を続け・・と言う言葉に、そうだそうだとうなずきました。

・・・・すべてのイノチはひたすらに生きる。・・・と、自分の身体の心臓の具合から納得する記事でした。

自然の理(ことわり)、動物たち、植物は共生し互いに存続してこそ実在するという事なのです。

耳を研ぎ澄ませると、彼らは必ず示唆に満ちたヒントを与えてくれることでしょう。

 


自然派アイヌの生活と 植物たち(7) オニノヤガラ ツルニンジン ハマナス コクワ

2019-03-04 19:36:15 | 草花

「自然派アイヌの生活と 植物たち(7)」

むかしはどの民族も自然の恵みを得て生活をしていました。我々の昔々ももそうですが、アイヌも自然を最大限に利用して生活をしていました。 

★ アイヌ語の詰まる音はこのブログでは表現できません。あしからず・・・。

(71) オニノヤガラ

    ウニンテブ(互いを・消え・させる・もの)

  

   根を焼いて食べた。松浦武四郎の石狩日誌には、アイヌのサツマイモの記録が残されている。

(72) バァソブ

    ムク

   根を生のまま、煮たり焼くなどして食べた。 

(73) ツルニンジン

    トペムク(乳・汁・バアソブ)

   根を皮のついたままお膳にのせ、イナウキケ(削りかけ)をその上に古老が火の神へ、「乳が出る様に」とお祈りした後、その根をすこしずつ食べると、乳が出る様にな

  るという。

(74) サイハイラン

    二マクコトウク(歯・に・つく)

   噛んでいるうちに甘味を増し、生食の他、焼いたり、煮て魚油や筋子を付けて食べた。

   根を噛み数回吐き出し以って歯痛を治す(「アイヌ医事談」)。

(75) カラハナソウ

    コサ

   根を焼いたり、煮たりしたりして食べた。

(76) ハマナス

    マウ

  

   実を割って種子を取り除き、そのまま食べたり、まだ熟さない実は茹でて魚油を付けて食べた。

   

(77) ヒシの実

    ぺカンペ(水・の上・にある・もの)

   イヨマンテには欠かせない御馳走であった。

(78) キハダ

    シケㇾペ(ぬるぬるした・実)

   幅広く料理に使われた。

(79) コクワ

    クッチ

   熟した実を食べた。

(80) サイハイラン

    二マクコトウク(歯・に・つく)

   生食の他、焼いたり煮て魚油や筋子を付けて食べた。

   

 


2月は逃げる 3月は去る

2019-03-04 18:44:02 | 草花

「日が長くなりましたね」

雪がどんどん解けています。急に暖かくなると、屋根からの落雪で事故にあって死者も出ています。

この間は命綱を付けて屋根の雪下ろしをしていた人が、屋根から落ち命綱が首に巻き付いて亡くなられた人がでました。

我が家では、少し傾斜でほぼフラットな屋根から、氷交じりの雪の塊が落雪、地響きが起こり、地震でも起きたかと思うほどの揺れを感じました。

落雪に巻き込まれると確実に死にます。恐ろしい事です。

落雪にはくれぐれも十分注意してお過ごしください。

今年の2月は例年に比べ雪が少なかったこともあり、道路はアスファルトが出ています。乾いた路面が多くなってきていますが、雪解け水が道路に流れ出ているところでは、車はお互いに泥水のかけ合いで、汚くなっています。

北海道の車の泥水掛け合いは、風物詩の一つなのでしょうが、車が汚くなるということで、良い感じを与えませんので、車の泥はね風景は風物詩の資格は与えられていません。

札幌市の今年の積雪量は、3月4日現在で33㎝。例年の半分以下とのことです。

近所の人との会話は「日が長くなりましたね」とあいさつを交わすほどになりました。

※ 1月は行ってしまう、2月は逃げる、3月は去るなどと言葉を楽しんでいましたら、まあ本当に3月になってしまいました。今年も残るは9ケ月と23日となってしまいました。

※ 3月3日、藻岩山(札幌市)に出掛けました。ゴンドラから眺める木の根元が雪解ける「根あき」の現象はまだでした。


ひな祭り 「雛壇見事」 北海道開拓の村 

2019-03-02 13:11:44 | 紹介

「ひな祭り 雛壇見事 北海道開拓の村」

先日、見事な雛壇が「北海道開拓村」にあると聞いて、行ってきました。

見事な雛壇でしょう。

 巨大な財を築いた青山家の雛壇

幾棟もの建物の中に雛壇が飾られていました。ありがたい事です。

体験学習室で、白酒とあられを頂き、

ひな人形の折り紙を折らせてもらいました。

 カムイラビットとラビ妻とで折りました。

★ 3月3日は我が家の孫yukaちゃんの誕生日です。2歳となりました。