昨日は新国立劇場オペラパレスで上演された藤原歌劇団公演のオペラ「ランスへの旅」を、次女と観てきました。
『フランスの新国王シャルル10世が、ランスの大聖堂であげる壮麗な戴冠式に列席しようと、保養地の温泉ホテルに集まったヨーロッパ各国の紳士淑女たち。個性豊かなこの人々が繰り広げるさまざまなドラマと人間模様・・・』(プログラム「開演の前に」(高崎保男氏)より)
「ランスの旅」は、1825年に挙行されたフランス国王シャルル10世の戴冠式のためにジョアキーノ・ロッシーニが作曲した全1幕のオペラで作品ですが、今回は間に20分の休憩を挟んで、2幕で上演されています。
開演前に作品解説があって、それによると、元々は18名、今回は時間短縮のために17名の、スター歌手が夫々にソロを歌い上げる「ガラコンサート」のような趣向になっていて、難しいストーリーは無く、他のオペラのようにヒーローやヒロインが死ぬこともない。ロッシーニの珠玉の音楽を堪能するつもりで鑑賞し楽しんでもらえば良い、ということでした。
確かにストーリーは、ちょとした恋や嫉妬や、旅立ちに纏わるハプニング(結果、ランスまで行けず!)などを織り交ぜた他愛のないものですが、声質も容姿も個性豊かな歌手たちが、音域が広かったり、コロコロと転調を繰り返したり、早口言葉のような歌詞だったりと難しい歌を、夫々に歌い上げる様は圧巻で、成功に向けた皆さんの並々ならぬ努力が偲ばれました。
シンプルな設えながら、出演者の豪華な衣装と、最後は各国の国旗の登場もあって、華やかで美しい舞台が出来上がり、目も耳も楽しませてもらいました。
休憩時には白ワインとサンドイッチを摘まみながら、二人でちょっとだけおしゃべりをしましたが、募る話が色々あって、あっという間に2幕開演の時間に、、、。
本当は終演後にオペラシティのカフェによって話の続きをしたいところでしたが、台風15号が迫っているというので、今回は断念しました。
次回「SV家月命日の集い」に期待!(三女)