今日は午前中に夫と上野の東京国立博物館で開催中の「博物館に初もうで」に行ってきました。
正面階段踊り場に飾られた生け花。今年は色合いが地味ですが、品格があってとても素敵です。
まずは今年の干支「蛇」に纏わる展示から。
左)十二神将立像(巳神)鎌倉時代・13世紀
薬師如来が従える十二神将のうちの巳神。頭上にはとぐろを巻いて鎌首を持ち上げるヘビを表している。
中)弁財天 江戸時代・19世紀
七福神の1人。宇賀神という蛇神と習合したと言われている。頭の上に白蛇をのせ鳥居がついた冠をかぶっている。
右)能楽道成寺能面「蛇」江戸時代・17ー18世紀
安珍・清姫伝説の後日譚。紀州道成寺の鐘供養の場に訪れた白拍子は舞を舞い歌を歌い、隙をみて梵鐘の中に飛び込む。祈祷によって持ち上がった鐘の中から現れたのは白拍子が蛇体に変化した姿であった・・・
「蛇」は余り目出度いイメージがないせいか、展示物は少な目でした。
仏教美術、禅と水墨画、武士の装い、屏風と襖絵、能と歌舞伎などの常設展示をざっと眺めながら、お正月らしい作品を観ようと「浮世絵と衣装」の展示室へ。
左)初日の出(勝川春美)江戸時代・18世紀
右)名所江戸百景・日本橋雪晴(歌川広重)江戸時代・安政3年
毎年来ているので、今まで見ていなかったものを探すのに少々苦労しました。
私たちにとっても恒例行事となっている「博物館に初もうで」。勝手知ったる、という感じではありますが、静かで落ち着いた雰囲気の中で、作品たちをゆったり味わえる、お正月に相応しい、とても大切なひと時だと、改めて実感しました。
上野公園も今日は静か!(三女)