ホウキモロコシ(箒蜀黍)
イネ科 モロコシ属
学名 : Sorghum bicolor (L.) Moench 'Hoki'
ホウキモロコシ(箒蜀黍)は、北アフリカ原産のイネ科 モロコシ属の一年草です。
草丈は2メートル前後になり、穂の部分が座敷箒(ざしきほうき)の材料になります。
この穂の部分を脱穀して箒作りに使用します。
9月16日に芳川小学校の畑で撮影したものです。
芳川小学校では総合学習の中でこのホウキモロコシ(箒蜀黍) を栽培しています。
芳川の野溝地区では古くからこのホホウキモロコシ(箒蜀黍) を栽培し、座敷箒を作っていました。
掃除機の普及で座敷箒の消費が落ち込んだためと思いますが、いつのまにか作付けもされなくなり消え失せる運命にあったのですが、地区の有志の方々の手によって今も細々とながら栽培され、伝統の箒が製造されています。
伝統の技術を失う事は容易いのですが、その技術を後世に伝え残すには関係する方々の大きな努力と情熱が必要です。
この野溝地区ではホウキモロコシ(箒蜀黍) を「ホウキグサ」と呼称しています。
箒を作る植物ですから当然の呼称ですが、「ホウキグサ」はアカザ科ホウキギ屬の植物の正式名称です。