今日の市民タイムスの13ページに掲載されていた四コマ漫画の「アルプス市民」ですが、渋柿についての漫画になっていました。
一コマ目 大ずくのある人 手間暇かけて 「柿簾」
二コマ目 小ずくのある人 焼酎でらくらく 「渋抜き」
三コマ目 たあいて のてでも大丈夫・・・
四コマ目 のてにはのてのいきるみち ほったらかして 「熟柿」
とありました。
※「のて」は松本弁で「無能な人、ずくなし」という意味になります。
我が家では「のて」と言う言葉は全く使わず、同じ様な意味を持つ「ずくなし」や「のうなし」をもっぱら使っていました。
※三コマ目の「たあいて」は私にはどんな意味か全く分かりませんでした。
この漫画の内容に我が家の渋柿の写真と我が家で使っている松本弁を合わせてみました。
大ずくのある奴・・・干し柿
小ずくのある奴・・・柿の渋抜き
ヘタに焼酎をつけてビニール袋へ入れての渋抜きです
ずくなし・・・ずくし(熟柿)
このまま熟れるまでほったらかしにします。
おおずくなし・・・一個も収獲せずほったらかし
野鳥の餌になります。
そういえば車で走ってて観賞用か鳥のえさにされてるのをよく見かけます、
「好きなだけ獲っていいよ」と看板かけといてくれればありがたくいただきますのにと家内が笑って言います、
今年は遠い村まで買い出しに行かずとも市内直売所で沢山買えました。
我が家も二人で一生懸命皮むきをして、干し柿作りをしました。
甘い干し柿を想像して、おおずくを出さないとなかなかできませんね。
最初に干したものは少し粉(こ)が出てき始めています。
小ずくを出して渋抜きをした柿も食べたみましたが、こちらもいつもの年よりは甘く感じています。
今年の我が家に生った柿の実の糖分はかなり高かったのではないかと想像しています。
実が収穫されずに残っている柿の木がこれから寒さで落葉し、ますます目立つようになりますね。
何かもったいないような気がします。
実弟宅から頂いた渋柿をむきました。
でも今年は少なくて50個ほどですから威張れませんが。
少し柔らかいうちに、もう冷凍庫に収まりました。
半分はジップ袋のまま、日の当たらない寒い廊下におきました。
友人がこの方法で粉が吹いたというので。
甘柿で渋が混じったものは干しておけば甘くなると言われ、縁側で干してますが、確かに甘くなってきます。
ぐちゃぐちゃ柿は好きではないので、固いうちに、せっせと!食べるつもりです(主人が大好きなのです)。
主人の弟夫妻がお泊りで来ますので、ネギやら白菜やらの、お土産野菜を軒先に収穫し、野沢菜、大根などお漬物作りをしました。
義妹も先に泊まりに来て、故郷の味を堪能していきました。
義兄弟妹より、年下で頼りない主婦ではありますが、ずくのある主婦だと自分で褒めてます(笑)
歳月が育ててくれました。
主人は「あれから40年」と笑ってますが。
我が家では12月中頃まで建物外に吊るして干しておいて、それから家中に取り入れます。
そして紙製の菓子箱に入れて廊下に置いておくとさらに粉が吹いて真っ白になります。
一昨年、この真っ白になった物をタッパーに入れて冷蔵庫で保管しておいたのですが、更に粉が吹いて柔らかくなり、高級な菓子のような感じになりました。
我が家には渋柿の他に甘柿の木が一本ありましたが、実がなっても殆ど食べないことが数年続きましたので、結局切り倒してしまいました。
跡取りの家に嫁いだお嫁さんは大変ですね。
ずくを出さないととてもやってけません。
「あれから40年」、重い言葉ですね。