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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

告知 TV放送

2018-11-10 16:04:29 | 大川美術館
桐生市にある大川美術館よりご案内をいただいた。
大川美術館では快感30周年記念企画として松本俊介展を4テーマにわけて1年開催させている。
そこに展示されている作品と再現されているアトリエがテレビで放映されるとのことです。

素晴らしい作品と認識いただけるとおもいますので、ぜひ皆さんも見ていただけるとようお願いします。

番組名  NHK  Eテレ  「日曜美術館」
 
放映日  11月18日 (日)  午前9:00 ~ 9:45
再放送  11月25日 (日)  午後8:00 ~ 8:45

絶対お勧めです。

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ブラック・スクリーム  ジェフリー・ディーヴァー 著 池田真紀子 訳

2018-11-09 17:22:03 | 


昔好きだったボブ・リー・スワガー・シリーズの作者、スティーヴン・ハンターはずっと出し続けているけれど、ほぼ離れている。ハンターのデヴュー作だということで「マスター・スナイパー」は当時の興奮がよみがえるかと買ってみた。なんとか面白くならないかと読んできたけれど、敵味方、どちらも魅力的でない。これも時代かとうなっていると、ジェフリーディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズの新作がでていたので、あっさり悩むのをやめてこっちに乗り換えた。

まだ出だしだけれど、現代(ハンターはドイツの敗戦間際だった)に戻って急に快調になった。ライム・シリーズを読むときの必須で、細かいところも落とさないようにしながら、でもだんだんとスピードが出てしまう。

今回も出だしから抹消(ファンなら解る)が登場するけれど(これも注意しないと)名前も“コンポーザー”と名づけられる音作り関係のよう。
だから殺人に使われる道具もチェロの弦、こんな感じです。

 誘拐事件の発生を愚弄を込めて宣言する首吊り縄は、チェロの弦で作られている。いま男の首にかかっているものは、長さを稼ぐために、長い弦を二本結び合わせて作った。

それも調弦の難しいガット弦(調弦は関係ないけれどね)装丁のデザインにもチェロがえがかれているので、これはもう今回シリーズは特に入れ込む。がんばれ“コンポーザー”という気がしないでもない。



「ブラック・スクリーム」文中「漆黒の絶叫」と訳されてタイトルになっているけれど、原作は「Burial Hour」となっていて「葬儀の時刻」となるのだろうか。たぶんキーワードでたびたび出てくるからだろうけれど、原題のほうが微妙に怖いような気がする。

さてここでおいといて、あとは読み終わって。

で読み終わりました。ディーヴァーの場合、ネタバレはほんのわずかでも大問題になるので、一切ふれられないけれど、アレアレと思って読んでいると、そんな仕掛けだったのか。ということで最後はおめでたくということでした。
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チェロ・ジャズへの思い入れ Oscalypso / Erik Friedlander

2018-11-08 17:34:12 | チェロ無難


チェリスト、エリク・フリードランダーはロックであったり、フォークであったり、ジャズ、前衛といろいろなスタイルでチェロを弾くのだけれどその許容量の広さからニューヨークでは引っ張りだこだそうです。チェロを弾く人であればどこかの部分で必ず面白いと思うだろう。
もっと聴きたくて、今回3枚を注文したけれど、1枚は日本に在庫があってすぐに届いた。
2015年のアルバムで、副題が「Tribute to Oscar Pettiford」となっている。タイトル曲“Oscalypso”も含めすべて、ペティフォードの曲を演奏している。
このアルバムはジャンルは完全なジャズ、残念ながらメンバーは知らなかったけれど、ジョン・ゾーン関係の実力者たちと思う。
フリードランダーが58才で最年長、テナーが54才ドラムスが53才、ベースが50歳と(3年前だから三歳引くこと)まさに我が音を持った人たちという感じです。チェロの実力をわかっていたけれど、ウエストストコーストのサウンドを今風に、しっかりしたアレンジのとても良い作品になっています。
ダブルベースをメンバーにして、低温のリズムを安定させたうえで、サックスとベースとの音域でチェロがメロディとリズムで行き来する面白い演奏。マイケル・ブレイクという人はsaxophonesとしか表記がありませんが、バリトンのようにきこえたり、ハーモニックにふいたり音色も多彩です。テナーやソプラノも吹いていて、非常に厚みのあるサウンドを作っています。
ダブルベースが安定したビートをきざむので、チェロがピチカートにするとダブル・ベースのような効果があったり、チェロがアルコでメロディに入ると、二管のようにひびいたりでとても面白い。




この人ピッチカートで半分ぐらい演奏するのはジャズとしては良くわかる。チェロを演る人でピッチカートが得意ですとか好きという人は少ないかもしれない。かくいう私も大の苦手で、(左利きで右手の早い動きが苦手なのです)本当は好きでない。弓弾きで歌うのが一番好きだけれど、この人の技量だからいろいろ演ってしまう。
1曲目はアルコで最初イントロしてピチカートでリズム、テーマ・メロディはアルコでサックスとユニゾン、サウンドが多彩になって4人ではないようなサウンドです。チェロのピッチのソロからベースのソロにつながっていくところなどもとても厚みのあるサウンドです。
2曲目もホーン・セクションがいるのかと思うサウンドです。4曲目ではアルコで哀愁あるメロディを弾いてくれてこれはいい。これを試聴して買を決めました。
7曲目も同じようにアルコ度が強い。

オスカー・ペティフォードは1950年代に活躍したベーシストでモンクとところあたりできいていますが、実はチェロという楽器を初めてジャズに用いた人なのです。
音量などの問題でしょう、ビ・バップなどの当時の状況にはチェロはあわなかったのでしょう。その後もしばらくはチェロ・ジャズは少なかったのですが1955年のチコ・ハミルトンの「ブルーサンズ」では Fred Katzのチェロをいれて、我々世代には(?)懐かしいジャズです。
最近は音楽ジャンルの幅も広がり、音も拾えるようになって、ジャズのチェリストもかなりいます。(ラース・ダニエルソンなどチェロ度が増しているような気がする)
そんな中でのジャズ・チェロ創始者へのトリビュートということでこのアルバムとなったのでしょうがエリク・フリードランダーのチェロ・ジャズへの思い入れなのでしょう。
ペティフォードのチェロ・演奏場面は見つかりませんが、演奏はありました。



今回は完全にジャズだったけれど、次のこの人のチェロはどのようなことをしているのでしょう。


Oscalypso / Erik Friedlander

Erik Friedlander – cello
Michael Blake - saxophones
Trevor Dunn - bass
Mike Sarin - drums
All compositions by Oscar Pettiford.

1."Bohemia After Dark"
2."Oscalypso"
3."Cello Again"
4."Two Little Pearls"
5."Pendulum at Falcon's Lair"
6."Tricotism"
7."Tamalpais Love Song"
8."Cable Car"
9."Sunrise Sunset"

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花が30

2018-11-06 17:16:32 | 


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集中的に illuminations / Erik Friedander

2018-11-05 17:06:09 | チェロ無難


エリック・フリードランダーがソロでジョン・ゾーンの曲を演奏しているアルバムが気に入って結構聞いている。もう少し聴こうと頼んでいたアルバムが届いた。

これがとても良い、オックスフォード大学にあるボドリアン・コレクションの古代アラビア語、ラテン語、ヘブライ語の書物をモチーフにした曲ということで、ユダヤ博物館から委託された全曲フリイードランダーの曲。
ヘブライの雰囲気というのがどのようとは説明できないけれど、このようなのかもしれない。スピリチュアルな詠歌というようなものが多い。現代クラシックのチェロ曲はなかなかとっつきにくいのだけれど、この音楽はメロディアスであり、哀愁を帯びていて聴きやすい。
CDのジャンル分けでは、このアルバムは前衛となっている。この人のアルバム、ジャズだったりフュージョンだったりロックだったりしていて、この前衛はワールドといった方がいい。

この記事もチェロのカテゴリーだけれど、このようなチェロもあるのだとぜひチェロ仲間に聞いてほしい。





ここでとても気に入ったのであと3枚クリックしました。大好きなユリ・ケインがピアノを弾いている最新盤もあるけれど手に入れ方がわかりません。



illuminations / Erik Friedander

Erik Friedander cello
All compositions by Erik Friedlander

1."Invocation - Seshat" 2:40
2."Prelude - Scriptorium" - 6:16
3."Madrigal - Siddur" - 4:40
4."Chant - Illuminations" - 3:51
5."Cham - Hypnotique" - 3:08
6."Tarantella - The Serpent" - 4:49
7."Fantasia - Zodiac" - 3:46
8."Chant - Kaddish" - 4:20
9."Madrigal - The Virgin & The Unicorn" - 4:07
10."Pavan - Hildegard" - 4:35
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大川美術館開館30周年記念企画

2018-11-03 07:43:35 | 大川美術館
桐生市にある美術館を新しいカテゴリーにして切り分けて記事にすることとした。その大川美術館から館長のトーク・ショーのご案内をいただいた。
美術館が開館30周年を記念して開催している企画展の催しです。
企画の内容はこの美術館が永年充実を図っている松本俊介の4つのテーマ展です。



12月2日までは「アトリエの時間」と銘うって、俊介のアトリエの再現と、アトリエを訪れ交友した画家たち16人の作品が展示されています。



この後、1月から3月 「読書の時間」
    4月から6月 「子供の時間」
   10月から12月「街歩きの時間」

ということで1年をかけた企画です。季節の移ろいも織り込んで松本俊介をお楽しみ頂けたら幸いです。

トーク・ショーの方は閉館後に行われるので、招待券が必要です。
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ジャズ超名盤研究  小川隆夫 著

2018-11-01 11:38:56 | 


小川隆夫氏の本は結構お世話になっている。感覚で書く人と違って、ご自身の体験と多くのデータから書いているのでそこが気持ちが良い。
新しい著書がでたというので図書館に予約して順番がきた。
受け取りにいくと、これがかなりの驚き、ハード・カバーの463ページの大作だった。
2004年1月から6年10月まで全34回にわたって「スイングジャーナル」誌に連載されたものを改定して単行本かしたものでした。スイングジャーナルはこのころ読んでいないので私としては初めて出会う記事です。
内容はジャズの名盤34作品を作品紹介、主要メンバー、全曲紹介、コラム、証言、関連アルバムと紹介もので、その情報量からして大作と書きました。

どのアルバムもよく知っていると言えば言えるけれど、いやここまでは知らないだろうというのがこの本の意味でしょう。
その意味とても価値がああるのですが、重たい。(重量も)失礼だから最初から読み始めて、最初がビリー・ホリディーの『奇妙な果実』。最初のしょうからすべては読めない、メンバー紹介と曲紹介はとばすけれどコラムと証言は面白い。

ラインナップは以下の通り、これ年代順に並べられている。だからホリデーから読み始めたのだけれど、段々重たい、ミンガスあたりからは拾い読みになってしまった。

01 ビリー・ホリデイ『奇妙な果実』
02 アート・ペッパー『サーフ・ライド』
03 チャーリー・パーカー『ナウズ・ザ・タイム』
04 アート・ブレイキー『バードランドの夜 Vol.1 & Vol.2』
05 ヘレン・メリル『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』
06 マイルス・デイヴィス『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』
07 アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ Vol.1 & Vol.2』
08 チャールズ・ミンガス『直立猿人』
09 マイルス・デイヴィス マラソン・セッション4部作『クッキン』『リラクシン』『ワーキン』『スティーミン』
10 ソニー・ロリンズ『サキソフォン・コロッサス』
11 セロニアス・モンク『セロニアス・ヒムセルフ』
12 ソニー・クラーク『クール・ストラッティン』
13 キャノンボール・アダレイ『サムシン・エルス』
14 アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ Vol.1 – Vol.3』
15 バド・パウエル『ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.5/ジ・シーン・チェンジズ』
16 マイルス・デイヴィス『カインド・オブ・ブルー』
17 オーネット・コールマン『ジャズ来るべきもの』
18 デイヴ・ブルーベック『タイム・アウト』
19 マイルス・デイヴィス『スケッチ・オブ・スペイン』
20 マル・ウォルドロン『レフト・アローン』
21 ジョン・コルトレーン『マイ・フェイヴァリット・シングス』
22 ビル・エヴァンス『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』『ワルツ・フォー・デビイ』
23 エリック・ドルフィー『アット・ファイヴ・スポット Vol.1 & Vol.2』
24 ジョン・コルトレーン『バラード』
25 ソニー・ロリンズ『橋』
26 スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト『ゲッツ=ジルベルト』
27 ホレス・シルヴァー『ソング・フォー・マイ・ファーザー』
28 リー・モーガン『ザ・サイドワインダー』
29 オスカー・ピーターソン『プリーズ・リクエスト』
30 ジョン・コルトレーン『至上の愛』
31 ハービー・ハンコック『処女航海』
32 チック・コリア『リターン・トゥ・フォーエヴァー』
33 キース・ジャレット『ケルン・コンサート』
34 V.S.O.P.クインテット『ライヴ・イン・ジャパン/熱狂のコロシアム』

名盤だということは誰も疑うことは間違いないだろうけれど、このアルバムをほとんど持っているかというとそうでもない。
愕然とした事実にきがついたのだけれど、それは後回し。38枚のアルバムが乗っているけれど実は持っているのは16枚だった。
ここに掲載されている名盤のリリース年に、私のジャズの聴き初めごろの線を引くと、30番の『至上の愛』ころ、LPを買い始めたのは翌年ぐらいの1966年ごろだと思う。ですからここに乗っているアルバムをリアルで対面したのは最後の4枚程度で、後から買ったのが16枚と言っていい。(V.S.O.Pもコリアも持っていない。
当時買ったのは、ドン・チェリーの「Symphony For Improvider」(1966年)であったりチャールス・ロイドの「FOREST・FLOWER」ショーターの「ADAM'S APPLE」(1967年)コルトレーンの「エクスプレッション」ステーヴ・レーシーの「森と動物園」アイラーの「LOVE CRY」であった。
限られたおこずかいではこのような新しいアルバムを買うのが精いっぱい、以来、新譜が中心のアルバムの買い方だから16枚というわけなのです。
だけれども、愕然とした事実が。それがこれ。

「私、『至上の愛』を持っていない。」

ウーンとうなるばかりだけれど17枚目になるのは間違いのないので、小川さん、ありがとう。
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