JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

トギャザーしようぜ TOGETHER / MONCEF GENOUD

2008-02-28 20:48:13 | 聞いてますCDいいと思う



はなはだ品のない題になってしまいました。
アルバムはスイスのピアニストMONCEF GENOUDの2003年のトリオの録音です。
記事の題とまるで違うとても素晴らしい作品ですが、アルバムタイトルは「TOGETHER」なので品がなくてっもお許しください。
モンセフ・ジュヌは1961年生まれ、このメンバーで日本にも来ているようですが、私はこの1枚しか知りません。最近のアルバムはメンバーにアメリカ人を起用してアメリカ・トリオとして以後3作出ているようです。naryさんが絶賛しています。
1曲目クラシカルな始りで、丹精な音、リリカルな部分、インタイムで力強く激しい部分とても懐が深く感じます。
2曲目“MY HOPE”はここで歌っているユッスー・ンドゥールの曲で、ローリングストーン誌で“アフリカで生存する最も著名な音楽家”言われる人、アフリカの言葉から(リチャード・ボナと同じような言葉で声も似ている)英語の詩に変わりますが、例えばジョン・レノンが歌うように主張性のあるポップス、バックはゴスペル調でとてもマッチして聴き飽きません。
3曲目は幾何学的な立体を作っていくような曲で、メロディアスでないのに聞きやすい。
6曲目このフレデリック・フォルメールという人は、小型のベースを寝かせて弾く奏法のようで、ラインはエレベのようになります。そこがグループのサウンドの特徴になっています。
最後の“父へのブルース”スイスの人が演奏するブルースで、いかにもブルースだぞと言う曲で微笑ましい。父を大切にしましょう。(よけいなこと)
とても多くの言葉を知っている人の話を聴いている感じです。新しいメンバーで活動を初めているようなので次が楽しみです。またトギャザーしようぜ。
それにしても、本アルバムとは合わない。このアルバムはこの題名と逆の雰囲気を持っていると思っていただけると題の意味もありました。
さて明日からとても忙しくなっています。全て私のことのなので、弱音を吐く事も出来ません。飲みすぎずに自分を律していればいいのですが、楽しいときが続きすぎます。デヴィルみたいなタフな力が欲しい。

TOGETHER / MONCEF DENDOU

MONCEF DENDOU PIANO
FREDERIC FOLMER BASS
THIERRY HOCHSTATTER DRUMS

1 PRELUDE
2 MY HOPE
3 TOGETHER
4 O.M.S
5 AHLAN OUA SAHLAN
6 NEW ANATOL
7 SIMPLE WALTZ
8 IT COULD HAPPEN TO YOU
9 SUMMERTIME
10 BLUES FOR MY FATHER
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別の A QUESTION TO ALL YOOUR ANSWERS / J・ HONZAK

2008-02-27 22:36:56 | 聞いたけどCDどちらでも


チェコのベーシストがリーダーの2006年録音のアルバムです。
ピアノのMichal Tokajを知っています。とてもいいピアニストですから何処かで顔を見たら欲しいと思っていて、そうしたらチェコのJaromir Honzakというベーシストのアルバムでであいました。ギターを入れたカルテットの演奏です。
しゃれたデザインのノートかも知れませんがとてもみずらい、でもこれはあちらの文字だからしょうがない、点とか丸とか線が入って解りづらいのです。が1曲目は現代的なオーソドックスなギターでのカルテット演奏です。
2曲め8曲目はクラリネット、バスクラのゲストおよびフルートがはいります。
2曲目リーダーのアルコソロはさすがチェコのベーシスト、昨年ピットインで、サイ・ヴィーストを見ましたが同じようにレベルが高く感じます。
3曲目おとなしくピアノのアルペジオからベースのソロに入ると上手いと思います。ところが曲が先鋭しているわけではなく、ギターはオーソドックスなモダンなメロディ、刺激をあまり感じないのです。メセニー風というのでしょうか、でもその枠の内側でしかありません。ピアノも期待していたはじけるようなものではなく、これも枠の内側で綺麗に弾いている感じです。
4曲目はピアノがフェンダーローズになって、雰囲気のあるゆったりしたサウンドではじめて、ギターソロにより、60年代を回顧している感じですが、ただその時代にしてもゆるいギターソロですので、これでは曲名“Now I Know”も辛い感じです。
5曲目はフリーの要素をいれてベース巡回バターンで始まりますが、面白いと思えない、だからそれに加わるギターもピアノも落ち付かない、浮遊するような感じです。(それが目的だったりして)
6曲目はe.s.t的なエフェクトも入れてつまったリズムから破裂するような感じで若々しい、これはいい感じ、どうせならこれぐらい攻撃的に全部をやればいいとお思います。
このベーシスト、音も良いしピッチも悪くない7曲目でのソロ魅力的です。この曲が一番落ち着いて感じます。
オーソドックスにスタンダードのバック勤めたら違った印象を受けるベーシストではないでしょうか。
別の方向で聴くといいと思います。
最後の8曲目もクラのフルートを入れてアンサンブル重視の曲ですが、好みです。
Michal Tokajもあまり目立たず、残念な演奏です。

A QUESTION TO ALL YOOUR ANSWERS / JSRMIR HONZAK

Jaromir Honzak - Bass
David Doruzka - Guitar
Michal Tokaj - Piano, Fender Rhodes
Lukasz Zyta - Drums

Tomas Cistecky - Clarinet, Bass clarinet
Lucie Cistecka - Flute
Vojtech Prochazka - Piano

1. Wiener´s Wings (9:34)
2. The Rain´s Message (4:45)
3. Great Adventure Of The Last Leaf (9:51)
4. Now I Know (8:02)
5. A Question To All Your Answers (6:02)
6. Chance´s Choice (5:39)
7. You In That Picture (6:22)
8.Timeless Piece (3:36)
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カレントの本筋 songs We Know / Fred Hrsch+Bill Frisell

2008-02-26 21:36:22 | 聞いてますCDおすすめ


Bill Frisellに関してほとんど、コメントする知識を持ちません。
もちろん経験はゼロでありませんが、G・ピーコックとのDUOとか、メセニーのアルバムへの参加がありますが、感動までには行っていませんでした。
中古屋さんでフリゼールのアルバムってかなりあるのですが、手を出し手いません。
そんな中で、Fred Herscなので拾った一枚です。
ビルフリの浮遊感とか、カントリー調とかいまいちマッチングしなくって、ピーコックとのDUOも記事に出来ませんでした。
今回1曲目“It Might as Well Be Spring”の小唄をとても良い雰囲気で始まりました。とても美しい心のこもったギターです。
2曲目お互いの演奏に合わせて次を決めて行く演奏で、そのわずかの音の変化を捉えてフレーズを作っていくのが伝わります。
4曲目“Softly, As in a Morning Sunrise ”このテンポで聴いていると、ギターの音からあの名盤、エバンスとホールの「アンダーカレント」を思い出します。
6曲目の“My One and Only Love”ではエバンスの雰囲気充分な音からやはり「アンダーカレント」を思い出しました。
フリゼールが使う音は、ジム・ホールのあの時をしっかり捉えています。ビル・エバンスにしっかり影響を受けたハーシュは、ところがそれよりかとても力強い音を出していて、DUOが綺麗なだけでない、互いの反応で作る力強い演奏になっています。
「アンダーカレント」を引き合いに出したらおかしいと最初は思ったのですが、許せる感じです。多分それを意識しているだろう感じが伝わってくるし、相手の音とフレーズに反応しあい、次に何をするかを互いが出し合っていく実力が均衡しています。その素晴らしさは「アンダーカレント」そのものですから、その流れが密かにここに流れ着いた感じです。
ちょっとCDなので長くなっていますが、カレントと同じ長さにしたら名盤になったような気がします。



  Song We Know / Fred Hersch + Bill Frisell

Fred Hersch piano
Bill Fresell guitar


1. It Might as Well Be Spring
2. There Is No Greater Love
3. Someday My Prince Will Come
4. Softly, As in a Morning Sunrise
5. Blue Monk
6. My One and Only Love
7. My Little Suede Shoes
8. Yesterdays
9. I Got Rhythm
10. Wave
11. What Is This Thing Called Love?


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同人の系譜、引っ越しのいきさつ / 荒地の恋 ねじめ正一

2008-02-25 22:10:22 | 聞いてますCDいいと思う


先週の土曜日から、法事で奥さんの実家に言ってきました。もう春が来てもと思うのでイメージはこのようになりますが、昨日の朝起きたらこのような光景でビックリしたしだいです。



行き返りの電車ではもちろんJAZZを聴いていましたが、久しぶりに読書をしました。車通勤なのでほとんど本を読む暇がとれません。電車では読み出すとすぐ寝てしまうのです。ところが昨日は法事でお酒を飲んで逆に冴えた状態で気になる本を読むことが出来ました。ということで、JAZZのことはお休みで、今日は本の話です。




本棚に古い一冊の本がある。1954年に荒地出版から出た詩と詩論「荒地詩集第2編」である。
最初の詩が1956年初詩集になる田村隆一の“四千の日と夜”7つ目の詩が北村太郎の“ちいさな瞳”他には5番目に鮎川信夫の“シンデンの海”など荒地のそうそうたる同人が名を連ねています。
このとき田村も北村も31才、洋々たる詩人としての出発のころの詩集です。
田村隆一の詩が大好きで、大学生のころに古本屋さんで見つけて本棚に収まっています。
そしてその時代から20年以上たったころから、北村を中心とした同人たちの顛末を描いているのが、ねじめ正一の小説「荒地の恋」です。
田村の奥さんと恋いに落ちる北村と、別の女性を獲得する田村、互いに同人としての絆は変えられず、地獄のような、密接な関係が維持さてていく、同人たちの系譜。
田村たちの詩だけを読む事をしていたので、この本の事を知り、かなりショックでした。田村隆一が常にお酒をのみ、女性に対しても、誰かを支配していないといられないような事は、知っていました。荒地同人とそれをとりまく女性たちとの話は、読んでいてつらいものであります。
本棚にはそれ以後の田村の詩集やエッセイがあります。その中には次のような一文がありました。ちょっと長いのですが引用します。「詩人のノート」昭和51年朝日新聞社刊  “センチメンタル・ジャーニー”北村太郎の同詩を紹介したあと、氏についてつづります。
“北村太郎とは因縁が深い。きわめて深い”
“太郎は「不良少年の夜」という詩を連作しつづけた。
良く勉強の出きる昼の顔と浅草六区を遊びまわる夜の顔を太郎は持っていたという。“つまり太郎は、少年から青年に移る、あの肉体的にも情緒的にもいちばん不安定な時期に、昼と夜との確固たとした二つの世界を所有していたことになる。僕などは、いたって単純だから、いまだに、昼でも夜でもない、ノッペラボーの一つの世界しか持つことができない。北村太郎の詩を読むものは、その根底に、昼と夜の世界が、同時存在していることを、見きわめなければならない。”
この記述が田村によってなされた後に、北村は田村の奥さんと関係を持つようになります。
ところがこのような記述をしている田村はもちろん、北村も自分たちの言葉の内容にしばられながら、その関係がよりどころになります。
同人としてももしくは中学から知りつくした男たちの、離れなれない関係がこの小説の本線です。
そしてそこに登場する女性たちが強く、悲しく絡まっていく日々。北村の立場での語り口ですので、多くを描くことが出来ませんが、事故で亡くなった“生きなかった”といった最初の妻明子、見合いで結ばれたた常識ある治子(治子が狂気を含んでいくところ絶品です。)そして田村の妻明子(こちらも狂気を帯びる)また明子と別れた後の阿子との劣情と女性側からは描かれていませんが、その女性たちは魅力たっぷりです。
北村はこれらの女性の激しい嫉妬から逃れるために、もしくは純粋に共にいたいがために、または疲れ果てて引越しを繰り返していきます。
変な話この本、男がどうしようもなく選んでいく引越しのいきさつのようです。
このような恋愛をするとは思わないのですが、このような引越しをしたくないと変に思ってしまいます。
そして男がどうしようもなく選ぶのは、朽ちていく肉体に気づき始めた精神が求める居直るような刹那。
北村太郎が晩年の一人住まうのは、純粋に自我と、かなわなくなる肉体の葛藤、詩人というロマンチシズムの均衡のようにおもいます。
ただどうしようもない離れられない絆の同人たちと自我を全うしようとする潔さは、地獄のような十数年をたって、亡くなった後に昇華していくように感じて、さわやかさが生まれました。
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シッポを付けるとデビルマ~ン  Stanley Music! / Polo Fresu

2008-02-22 21:46:28 | 聞いてますCDおすすめ


Paolo Fresu Devil Quartetという凄いバンドを薦められました。
メンバーを見るとpaolo Fresuをリーダーに、Bebo Ferraのギター、Paolino Dalla Portaのべース、Sterano Bagnoliのドラムス、好きな人は昇天してしまいそうなメンバーのアルバムです。
DevilQuartetと付けた事がなんとも気になるアルバムです。
1曲目エレクトリックなサウンドではじまるので、まずはビックリ。Bebo Ferraのギターサウンドに驚きます。そして多重か、エフェクターで音を変えてユニゾンで聴かせるペット、これまであったエレクトリックサウンドをコンパクトにこまめに聴かせるアレンジです。そこが狙い通りのようにはまっています。
2曲目エレクトリック調かとはじまりますが、段々とアコーステックなサウンドに戻り、PortaのベースからFresuのフリューゲルホーン、Ferraのナイロン弦のギターとこちらは良く知っている部分です。
3曲目ゆったりしたPaolino Dalla Portaの4ビートベースの上に、やはりエフェクトをかけたペットとギターの絡み、ブルースフィーリングの中で楽器のエレの部分を面白く表現したいという意図が良く伝わります。
4強目はエスニックなリズムに始まり、グループサウンズをとりながら、絵に描いたようなスパニッシュメロディが融合していく曲、1曲目と同様Fresuのかなり凝った曲に思います。
5曲目はナイロン弦とペットの美しし曲で、Bebo Ferraの曲、このベーシストPaolino Dalla PortaとのDUOを思い浮かべますが、Fresuが入ってしまって大好きです。
6曲目はミュートのストレートな演奏を意識した演奏で、噛み締めると味がでると何度か聴いて思います。
7曲目Stefano Bagnoliのドラムスソロから入ってエレクトリックを使った先鋭的な演奏ですが、これがマイルスのビッチェスやイン・ア・サイレントを完全に踏まえて、確信犯的に演奏しているのです。
ここにdevilとした思いがあり、曲後半Ferraのソロは出色、devilが実は凄いクリエートをしているだろうという意思表示を感じるのです。
Devilは全てを良く知っていて、マイルスのスタイルを感じるかも知れないけれで一向に構わないという感じです。
9曲目でもエレギターとペットのユニゾンなど当時の感じを含ませた曲にしています。
10曲目はゆったりした、高音でのメロディを聴かせた曲に全体の楽器が合わさってショーのような終わりかたです。

このアルバムのタイトルの意味はしりませんが、デヴルというと外国の人はそのままDevilでしょうか。
日本人の私は永井豪のデビルマンを思い出してしまします。
漫画はほとんど読んだことありませんが、変身がついって回るイメージがあります。



ここの奏者がちょっと変身してデヴルマンになった感じです。
エレキをつなぐ線がデヴルの尻尾みたいに見えると、とても演奏が決まってきます。


Stanley Music! / Polo Fresu

Paolo Fresu (tp)
Bebo Ferra(g),
Paolino Dalla Porta(b)
Stefano Bagnoli(ds)


1. ANOTHER ROAD TO TIMBUCTU
2. Il TEMPO DEL SOGNO
3. CALEDONIAN FLOWERS
4. MOTO PERPETUO
5. GIOVEDI
6. DOU DOU
7. DEVIL'S GAME/LABBRA BIANCHE - MEDLEY
8. L'AFFLATO PRODROMO DEL MISANTROPO
9. Il DIAVOLO E L'ACQUASANTA
10. QUAICHE ANNO DOPO
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和菓子幾つまで Standards / The Nuttree Quartet

2008-02-22 20:20:19 | 聞いたけどCDどちらでも


ショップで見ていたら、バーゴンジーの名前があるので拾いました。
バーゴンジーは選んで聴いているわけではないのですが、なぜか安心ミュージシャンと思っていて、段々とアルバムがたまってくるプレーヤーです。
今回はジョン・アバンクロンビーなどとの一枚ですが、ほかの人は実は知りません。アバンクロンビーもフュージョンみたいなことをやっていた時のイメージが強いのです。
このアルバムについては、知識豊富なクリスさんが書いているのでそちらがをごらんください。いつも凄い情報量です。ずるいと思われるかも知れませんが、私は聴くだけ、ずっと信頼できます。
http://blog.goo.ne.jp/crissmorgan/d/20080221
私の方は、これを聴いてなかなか記事に出来ずに困っていました。
想像で購入するものですから、イメージと違うことがあります。今度のアルバムイメージとちょっとちがいました。
アルバムを聴くとやはりバーゴンジーのサックス良いと感じます。1曲目から3曲目“Footprints”本当にバーゴンジー上手いと思います。
出だしから3曲目ぐらいまではとても良い感じです。テナーは上手いし、リズムも良い、入りこむギターも小粋です。
でもここら辺から気になります。ベースラインを作るのはB3になりますが、どうしてベースを起用しないのでしょうか。ジョンアバ、など中間音に集中していてラインの締りが弱く感じます。
どの曲も同じような雰囲気に感じでてしまいます。
“Footprints”大好きな曲です、バーゴンジーが良い感じですが、私としてはアバンクロンビー、キックがたりないように思います。
B3を弾いているGary Versaceですが残念ながらここでは面白くない。B3で作らなければいけないベースラインが希薄な感じで、メロディが手癖が感じラインとして刺激が少なく感じます。
バーゴンジーはとても美味しい、餡子の味がとても良い、その餡子を使ったお菓子もとても美味しいと思います。でもバーゴンジーだけ10ヶは食べられません。
このアルバム最初の3曲というわけではありませんが、そこまでとても美味しく思っていたのですが、そのあとお腹一杯になってしまいました。

Standards / The Nuttree Quartet

John Abercrombie (g)
Jerry Bergonzi (ts)
Adam Nussbaum (ds)
Gary Versace (hammond B3 organ)

1 Our Love Is Here To Stay
2 Come Sunday
3 Footprints
4 Sometime Ago
5 Witchcraft
6 Israel
7 Eronel
8 All Or Nothing At All
9 12 Bars To Go
10 Naima








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お腹壊しません? Pure Imagination / Misha Piatigorsky

2008-02-20 22:32:45 | 聞いてますCDいいと思う




ロシアのピアニストMisha Piatigorskyのアルバムを聴いて,聴くほどによさは解ってくる感じです。ただなぜなのか荒っぽい処理のところもあります。
このアルバムはどうやらデビューのアルバムのようです。
1曲目がタイトル曲で、とてもピアノの色が出ていますがなぜフェードアウトなのでしょか。
その点2曲目とても緊張感のある展開で面白い、チック・コリアのスパニッシュな展開に似せながら、もう一つ別な山を作っています。
3曲目モンクを思わせる出だしで上手いベースソロにつながります。モンクに影響受けたかなと思ったら4曲目はモンクの曲でした。モンクのこの曲に若さがでたところ感じますが、モダンに処理されていて面白い。
このアルバムギンギンときますが、最初に出合ったこの人の新作では、このアルバムの印象と違い抑制された感じを受けました。
5曲目は現代楽曲的感じで始まり、モーダルに展開していく、いい展開だと思います。シンバルの硬い音はいまいちかな。ドラマーのEric Harlandの音取り、バランスがちょっと気になります。
このアルバム、ピアニストが思い切り良く自分を表現していて、この後モンク・コンペテションで優勝するわけです。充分テクニックとその表現が解ります。
でも5曲目もフェードアウトさせています。
コンペテションで優勝した後のアルバムの新作を聞きました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20071118
たしかに上手いのですが一つ強い線が感じられませんでした。こちらのアルバムはしっかりやりたい事が曲に出ています。6曲目のラインはとても力強い演奏です。
7曲目のスタンダードはこのピアニストのピッチの強さを印象付ける演奏です。
次の作品がおとなしく感じていたので、このデビューアルバムを驚いて聴いています。
そしてこちらのアルバムのほうがとてもピアニスト、コンポーザーの個性がはっきりしています。
ずっと荒削りですが、思い切り良くピアノが切れていく魅力的な8曲目です。新作をモダンに仕上げていますが、こちらはとてもオーソドックスに強い演奏です。新作とこちらが感じが違いますから、次はどっちかと思います。でも感じとして真ん中のアルバムを作るような気がします。
とても強い感じのテーマをしっかりピアノ弾きますが、リズム隊も技量が整っています。
ジャケットを見ながら聞いていると、お腹を壊しそうな気がします。生きの良い音ですが、あまりに生だとお腹にきつい。ちゃんと火を通して調理して食べましょう。次はミディアム・レアあたりが好みです。


Pure Imagination / Miaha Piatigorsky

Misha Piatigorsky piano
Peter Klinke bass
Eric Harland drums

1 Pure Imagination
2 The Arabic Thang
3 Lev's Song
4 Bemsha Swing
5 Raspution
6 Ayelet
7 Smoke Gets in Your Eyes
8 Mad River
9 Beautiful Friendship
10 Green Chimneys
11 Digame

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私のスーパーのスーパーは CANNON RE LOADED / TOM SCOTT

2008-02-19 22:42:26 | 聞いてますCDおすすめ


昔からJAZZを聴いていると、特別好きだという人がいます。すでに亡くなっていればそれまでですが、若いときに聴いた人、まだ元気です。
そんな人がアルバムを出しました。去年、ギンザJAZZフェステバルにVOCALのバックとしてエントリーされ、主役のはずなのと、残念だった実力者です。
私にとってのスーパースターは今も変わりません。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060730
かなり以前にこんなことを書きましたが、この人、達人だと思っています。これほどピッタリとしたタイミングで音を出すサックスはなかなかいません。
さてその私にとってスーパーが、私のJAZZを聞き始めのころのやはりスター、キャノンボール集を作るのですから、これは凄いと思ってしまいます。
T・スコットというとテナーサックスとかリリコーンですが、最初に学んだアルトであること自体意気込みです。そしてパーソネルもこれって凄いメンバーです。
1曲目から3曲目まで、まさに私のヒットパレード、“Jive Samba”を一曲目、嬉しくなる選曲です。変に煽ることなく、落ち着いたトム・スコットのフレーズ、ブランチャードのソロもしっかりした独自の演奏です。
2曲目“ワーク・ソング”昔子供のころに一番笛で真似できた曲でしたが、アレンジきいて面白い演奏です。トム・スコットの言うようにこのバンド“dream band”というように、キャノン・ボール・アダレーをなぞっているのでなく、全く別のものです。
3曲目“Mercy,Mercy.Mercy”キャノンボールのバンドのザヴィヌルの後釜、ジョージ・デユークのローズを聞くと、この曲、この人たちの曲だったのでと思ってしまいます。ゴールディングスのB3の一瞬の音にアレンジの凄さ感じますし、スコットはスコット節を吹きます。ブランチャード、こちらはニューオリンズの色が強く出ます。コピーしたバンドでない新しい演奏、この曲の名演が生まれたと感じました。
4曲目と9曲目は1961年“Nancy Wilson with Cannon ball Quintet"を録音したNancy Wilson が歌います。テナーのような太く低い音がスコットの実力です。
5曲目、当時ではないマーカス・ミラーのベースラインが、これは、キャンノンボールをトリビュートしているアルバムでですが、もう一つ“ドリーム・バンド”と言っている事がうなずける演奏です。
10曲目、Scottはアルトで“Stars Fell On Alabama”を吹きますがが、これは完全にトリビュートの演奏でスコット節を抑えたてキャノンボールの甘い歌い口でまとめています。そこにもスパーの実力を感じます。
このような本当に実力ある演奏を生で聴きたい、ドリームバンドが全てそろわなくても、横浜JAZZに来て欲しいとバンドです。


CANNON RE LOADED / TOM SCOTT

Tom Scott:alto sax
Terence Blanchard:trumpet
George Duke:piano, Rhodes and Wurlitzer
Marcus Miller:bass
Steve Gadd:drums
Larry Goldings:B3 organ
Dave Carpenter:bass 8,10

with special guest Nancy Wilson on 4,9

1 Jive Samba
2 Work Song
3 Mercy, Mercy, Mercy
4 Save Your Love For Me – featuring Nancy Wilson
5 Sack O’ Woe
6 Country Preacher
7 Inside Straight
8 I Should Care
9 The Masquerade Is Over – featuring Nancy Wilson
10 Stars Fell On Alabama




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沢山の人々と知っている人たち Epigraphs / K・Bjornstad D・Darling

2008-02-18 21:09:44 | 聞いてますCDいいと思う



私事で恐縮ですが、今月誕生日でした。ちっとも嬉しいことではありませんが、お祝いをもらったりして、そのお気持ちには自分のことより嬉しく感じます。
誕生日からは幾日か経ってしまいましたが、忙しかったこともあり昨日、奥さんがプレゼントをあげるというので一緒に銀座にでかけました。



銀座に着くとそこは凄い人で、なんだと思ったら東京マラソンをしているのです。いつもは道を渡たるだけなのに、走っているコースを横切ることが出来ず、いちいち地下の通路に下りて移動します。
沢山の知らない人たちが、ゴールを目指して駆け抜けていきます。知らない人ではありますが、その気持ちが解って応援したくなります。多くの声援を受けている走者も逆に観衆に感謝の声を上げていることでしょう。そのような知らないもの同士の解り合える関係が好きです。
実は先週出張のときに手袋を片方なくしました。そんなんでプレゼントは手袋を選びました。奥さんのお母さんから、これは誕生日ではありませんが、お正月にセーターをもらいました。
そのセーターにあうシャツも見ていたら、とても良さそうなのがあるので、そちらもプレゼントしてくれることになりました。
プレゼントを受け取った後、奥さんは昔転勤で住んでいた街で出来た友達と会食するということで、分かれました。
私は地下を通って向かいの山野楽器でもう一度マラソンを応援です。



一枚仕入れて、お昼は一人、銀座に昔からあるビアホール、サッポロにいきました。



ここは昼間っからお酒を飲んでいても変じゃないところで、なおかつ昔の風情があります。前は良く夏休みここにきて高校野球を見たものです。(大きなテレビをカウンターの前にその時期においている。)
頼んだチョリソーと中ジョッキが良く逢うんですね。



じじ臭く柚子大根もいただいて、お変わり一つで家に帰ってきました。



そういえば、家にいない息子たちからは良いワインを貰いましたが、これは「開けないからね!」といわれています。



身内からのプレゼントもなんとも暖かくなるものです。



ほかの方からもお祝いをいただきました。誰からと何は秘密ですが、最近知り合ってお顔も存じ上げないのに、とても心のこもったメッセージなど、心はゆったりと温かく、(少し酔っているから)一人パソコンに向かいながら、目を閉じ喜びをかみ締めています。
そんな今聴いているのはKetil BjornstadとDavid DarlingというECMでおなじみの2人のDUOアルバム「Epigraphs」です。
1998年録音のpiano とcelloのデュオは、jazzではありません。ゆったりと目の前を走り去る人を思ったり、とても近しい人にはっきりとは表現しない感謝や、新しく知り合いになった方たちが、同じような歩調で笑いかけてくれているのだと想像するのにとてもマッチしたアルバムです。
Keitilの曲が10曲Darlingの曲が2曲、古い歌曲でしょうかそれが4曲、一曲づつを聞き分けるというよりか、静かな穏やかの重いが漂っているアルバムで、
変奏で4回流れるKeitilの“Epigraph”がアルバムのイメージをまとめてくれます。
沢山の気持ちの良い人々と近しい人、知り合いになった人たち、そしてその外側にいる、これから解り合える人々に感謝します。

  Epigraphs / Ketil Bjornstad David Darling

Ketil Bjornstad piano
David Darling cello

1. Epigraph No. 1
2. Upland
3. Wakening
4. Epigraph No. 1, Var. 1
5. Pavane
6. Fantasia
7. Epigraph No. 1, Var. 2
8. Guest
9. After Celan
10. Song for TKJD
11. Silent Dream
12. Lake
13. Gothic
14. Epigraph No. 1, Var. 3
15. Jour S'Endort
16. Factus Est Repente




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高ぶりました TERRA FURIOSA / GIOVANNI MIRABASSI

2008-02-17 21:30:17 | 聞いてますCDおすすめ


MIRABBASSIの音楽が好きです。前の「DAL VIVO!」にはビックリしました。
今回も1曲目クラシカルな音運びから叙情的なメロディにしていくところミラバッシの真骨頂です。GIANLVCA RENZIのベース音がピアノにとても合っています。
Marchian Wasilewskiを聴いた後でもこの音は別の音で美しい。温度が数度上がって、こちらは地上に降り立った感じです。
2曲目強いタッチのピアノには抜群に成果なドラムスが必要で、良サポートだと思います。
福岡の街に一昨日は宿泊しましたが、そこでご馳走になったお料理が素晴らしかった。ビジネスなので写真に撮れないけど撮りたかった。
ナマコの酢の物と白和えの味の良いこと。お造りは生簀のイカの生き作り、透明な身の美味しいこと、この食べ方は久しぶりです。げそは揚げてもらいました。
その後おこぜと平目のお造りはもみじおろしとポンズでいただます。食べている間ずっとオコゼは生きていました。その後平目はから揚げ、オコゼは味噌汁にしていただきました。オコゼのキモも初めて食しましたが、これが絶品でした。
その後はアンコウの鍋とふぐ鍋を二つ並べて食べるという贅沢です。
その店を出て、歌まで歌いに行って、ホテルに戻りました。
お邪魔する会社の幹部の方としっかりお話ができて、ビジネスの方向の思いを確認できて大変有意義な一夜でありました。
お酒飲んで、美味しいもの食べて、ほんとに仕事なの?といわれてしまう感じですが、、いえいえ人間同士の御付合い大切です。
控えるところは控えますが、行くところは行きます。ハイ
そんな人間味が感じるのがミラバッシ、ホテルに帰り明日のプラントでの打ち合わせは始まりが遅いので、続けてミラバッシを聞きました。
1人ホテルの一室で聴く音としては驚くほどマッチしています。
8曲目“AMBA”先ほどまであったビジネス上の勢い過ぎて一人自分に戻っていく時間を与えてくれる曲です。
9曲目家から遠く離れたホテルの一室でなミラバッシの音しかないため4方から迫ってくるようで圧巻です。
10曲目はスウィンギーな情感たっぷり曲、ある部分高ぶっていた気持ちを、高ぶったミラバッシのピアノを聴くことで落ち着かせることができました。
福岡で食べた美味しいものが主体になってしまいました。ビジネスも音楽も、おまけに食事も高ぶって、翌日しっかり仕事して帰ってきました。

TERRA FURIOSA / GIOVANNI MIRABASSI

Giovanni Mirabassi(P)
Gianluca Renzi(B)
Leon Parker(Ds)

1 Alfonsina Y El Mar
2 #3
3 Sienna's Song
4 Last Minutes(Intro)
5 Last Minutes
6 Radicaux Libres
7 W.A.F
8 Amba
9 Worry Doll

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