JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

安易なアルバムなどないね Romane&Stochelo Double Jeu

2007-08-31 22:42:16 | 聞いてますCDいいと思う
ローゼンバークを色々聴いてきたけれど、ストーケロ・ローゼンバーグがやはり素晴らしいと思う。ジプシーギターが見世物にならないためには新しいことをしながら、それまで持ってきたテクと情緒を表現していく必要があるわけで、ここら辺がむずかしい。ジプシーギターの演奏を聴くと凄いと思いますが、いつも同じでは飽きがきてしまいます。1曲目それが素晴らくJAZZ的に始まっています。2曲目“Nature Boy”の選曲もRosenberg凄く気にしているように感じます。JAZZを意識した選曲として4曲目、ブルーベックの“トルコ風ブルー・ロンド”などは珍しいものです。5曲目“バップ・テンション”、4ビートでジプシーギターへの挑戦で、これも変わった味がでています。特にベース奏者とドラムスが完全にJAZZ畑、これが素晴らしく効いています。ドラムスがStephane Huchardを使っているところなどは意図を感じます。曲目自体は以後全て二人のオリジナルで、従来の感じに戻るところもありますが7曲目のベースラインなどは今までにないリズムになっているように思います。8曲目は大変JAZZ的でこれまでのローゼンバークのギターがベースラインソロによって完全にJAZZのラインに入っていて、ある意味でこれまでの枠をはずしているような気がします。
9曲目Romaneの曲ですが途中のベースソロが聞かせどころになっています。10曲目はゆったりした曲、11曲目は、Romaneのジャズ・ロック調の曲、このアルバムでは一番生き生きした曲になっています。二人のジプシーギタリストが、ただジプシー音楽を演奏するのでなく、よりJAZZを意識した形に変わりつつあるように感じます。最後の曲がまさにそれをあらわしていて、この感じで突き進むと新しい面が出ると思います。今は一歩手前で、でも技量は超一流と思う一枚です。



Double Jeu / Romane & Stochelo Rosenberg

Romane guitare
Stochelo Rosenberg guitare
Stephane Huchard Batterie
Marc-Michel Le Bevillon Contrebasse

1 Strange Eyes
2 Nature Boy
3 R' N Bis
4 Blue Rondo a la Turk
5 Bop Tension
6 Double Jeu
7 Blues for Barney
8 All Jazzy
9 Accent Groove
10 Melody for Babik
11 Black Mamba


  
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親子のユニゾンは assymetry / namyslowski

2007-08-30 21:16:13 | 聞いてますCDいいと思う
ポーランドのサックス奏者zbigniew Namyslowski(通称ナミサン)はポーランドのJAZZ発展の中でずっと重要な地位を占めている一人者で、今でも活躍しているミュージシャンです。ネット上で検索できる映像ではトロンボーンが競演しており、彼の息子であるようです。
このアルバムも同じく息子との2管のクインテット演奏です。
家族で演奏することは、お互い気が合うことと、協調をしなければいけないので、うまくいけば、素晴らしく楽しいと思います。実際私も、息子が音楽の試験対策でリコーダーの合奏に付き合った事は良い思い出です。
このナミサンのアルバムはただし、アルバムのできが重要ですので、楽しいだけでは行かないように思います。
トロンボーンとアルト・サックスの2管にピアノ・トリオ、このような組み合わせは多くないと思います。
フレージングに自由なアルトと、早い音運用が大変なトロンボーンを並べることは、サウンドを作る上で正解でしょうか。どうしても重いトロンボーンの運用にテーマの形は規制されてしまいます。技量をいうのでなく、組み合わせが厳しく、なお且つ、リーダー格が息子のトロンボーンを大切にするのが当たり前で、トロンボーンが出来るサウンドが中心になって枠を感じます。
演奏はアルトサックストロンボーンのユニゾン演奏で始まるパターンが多く曲調が似てしまいます。そのようななかでは、5曲目、ソプラノサックスのメロディから始まる演奏は流れるメロディが強調され、そこにドラムスの多彩なリズムとモーダルなピアノソロ、エルビン・ジョーンズとマッコイ・タイナーを思い出します。
ピアノ、ドラムス、ベースの技量は素晴らしく、このトリオの演奏部分、およびサックスが入ったところは素晴らしいのですが、トロンボーンが入るとちょっとキックが落ちます。
親子で一緒に演奏することは何よりにも楽しいことだとは思います。
ユニゾンでお互い息が合えばこちらのほうが大切と思ってしまう事はないにしても、傾向は出てしまっているのでないでしょうか。
今後ナミサンがどのようなアルバムを作っていくかはわかりませんが、グループとしてトロンボーンをもうひとつの管楽器として、サウンド作りをしていくことは、彼の流麗な、自由奔放なフレーズをそぐようで、いいと思えないのです。
それを含めて悪いわけでないので、チョット困ります。

  Assymentry / Zbigniew Namyslowski

Zbigniew Namyslowski alto & soprano saxes
Jacek Namyslowski trombone
Slawek Jaskulke piano
Michal Baranski bass
Grzegorz Grzyh drums
Pawel Dobrowolski frums 2,7,8

1 Pocwiart
2 Powinnowaci
3 Gradient go
4 Blues 4-2
5 Another 5
6 Polly Arrhytmic
7 Za kloda kloc, za klocem klode
8 Trino
9 Lou duff kha
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こんな組み合わせもありました Paul Bley & NHOP

2007-08-29 22:20:57 | 聞いてますCDいいと思う
NHOPの持っているアルバムを聞き出すと幾つか続いて聞きたくなります。新しく発売された、ラストレコードを聴きましたが、こんな演奏もあるという一枚を聞いてみました。
あんまり得意とはいえないPsul Bleyとのデュオアルバムです。SteepleChaseで結構同じようにアルバムを出していたので、異色の組み合わせでしょうか。
1曲目ブレーの当時のアバンギャルドラインのピアノに対して、ペデルセンのベースも重くラインを作るあたり決して違和感はありません。ただペデルセンがこのような演奏もするのだという聞きものです。
2曲目はエレクトリックピアノを弾く曲ですが、昔を振り返って今だから思うのかもしれませんが、ポール・ブレイ、エレピをきわめてもいいような、とても繊細な音づくりです。ペデルセンはアルコで素晴らしく音程がいいことが確認できます。
3曲目は“CARLA”という曲は、結構聞いたことのある曲です。どこで聞いているのでしょうか、思い出せません。ペデルセンのウォーキングベースが基になるので、とても聞きやすい素晴らしい演奏です。
4曲目も聞いたことがあると思うのですが、ペデルセンのアルコをバックにブレーのピアノが真剣な表現をしていることが伝わります。
5曲目もペデルセンはアルコ、曲調な前衛的ですが、当時これぐらいは当たり前でした。
7曲目はベースのインプロ中心ですが、逆にこのようなのは今はいらない。7曲目はピアノとベースのしっかりしたインプロビゼーションで、ベース中心の曲、ペデルセンのこのような演奏演っていたと思う1曲です。
8曲目は落ち着いたインタープレーで、ピアノのハーモニーも大変オーソドックス、ベースラインもペデルソンの得意な感じで流れます。
9曲目の“Summer”もペデルソンはピッキングベースで、枠は外れませんから、聞きやすい感じで、ブレーのピアノがどのようにはじけるのかというのが聞き方になります。ペデルソンの力強いベースラインを相手に、少しはじけなければと思ってはじけています。
10曲目はエレピでこれは時代が反映して使われていると思いますが、このような音がいいと思うのは歳なのかもしれません。ただしここではブレーのピアノソロです。
この組み合わせなどは、現実的には、あまりピンときませんが、同じレーベルの二人を合わせてしまったらこれが思ったよりか面白くあがりました、という感じです。ペデルセンを聞きながら振返りましたが、少し変わったペデルセンもあったなと思う一枚でした。

Paul Bley & NHOP

Paul Bley piano
NHOP bass

1 Meeting
2 Mating of Urgency
3 Carla
4 Olhos de Gato
5 Strung Out [#]
6 Paradise Island
7 Upstairs
8 Later
9 Summer
10 Gesture Without Plot




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あちらで元気だと信じている / THE UNFORGETTABLE NHOP TRIO LIVE

2007-08-28 21:39:15 | 聞いてますCDおすすめ
Niels-Henning Orsted Pedersenがなくなってからだいぶ時間が経ちました。blogをはじめて、好きだったペデルセンの記事を書いたことでほっとした事を思い出します。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060713

ショップのペデルソンの場所にあるものは決まっていると思っていましたがラストレコーディングが出るということで、私としてはちょっとあわてた状態になりました。無事入手しましたがACTミュージックというところは突然驚かされるものを出すように思います。
晩年の、というか亡くなる前のペデルセンのプレーは、全て素晴らしいというわけではなく、アンプで増幅された音と歯切れの悪いプレーがあったりして、心配なアルバムであります。でももちろん大好きなペデルセンですから、躊躇はありません、久しぶりに新しい音源に会うのですね。元気ですか。そして聴いてみると、これが、非常にジャージー、新たになにかを追求するのでないから凄く安心で、懐かしい部分が聴けます。
このアルバム2つの録音に分かれていて1~5曲目が1999年3月の録音で6~11曲が2005年3月の録音でペデルセンのラストレコーディングということです。

1曲目はバッハの曲をアレンジしたもの、2曲目“Memories”はよく効いた曲でペデルセンの曲とは思いませんでした。
3曲目“The Song Is You”も昨日のアルバム“This is all ask”で演奏している曲です。昨日のアルバムが1997年録音でこの部分は1999年そしてギターとドラムスのトリオメンバーが同じなのでアルバム収録曲をライブで演っている感じです。この曲などはまさにライブ、ワケニスがひとつテンションをあげた感じです。
4曲目の“Lines”もそのテンションを引き続いていて、のりが素晴らしい、でもワケニスのバンドみたいになってます。(それでもかまわないけど)
5曲目もいつも聴く曲でペデルセンの魅力があふれるソロで始まります。
昔ペデルセンはギターリストのフィリップ・カテリーンと良く演っていましたが、このワケニス凄く感じが似ています。
次の6曲目からはデンマークのライブから2005年のドイツのスタジオでのライブアルバムに変わるわけで、5年が飛んでいるわけですが、これが不思議です。5曲目から6曲目ベースラインでつながっているのです。拍手もしっかり入るし良くわからない。音質がここから変化していると思うけど、ペデルセン、幽霊みたいなことはしなくていいのに。6曲目“You And The Night And The Music”はワケニスのハードバップになっていて、このようなワケニスも好きです。
7曲目バップテーストに乗せた演奏でベースソロも凄いと思います。大好きです。ただ音のとり方としてはアンプで増量した音になっているような気がします。
9曲目は昨日のアルバム“This is all I ask”でも演奏されていた好きな曲です。ペデルセンのベースこうやって聴いていると法事ではありませんが、久しぶりにあうような、凄いやつだったと思出だす演奏です。
10曲目はスカンジナビアのフォークソング、ラテンタッチですが、ベースはかなりはじけてうれしい限りで、そうするとワケニスのギターも全快になります。
最後はガーシュインの曲をゆったりとそして歌うように、ベースを聴いていることを忘れて、ギターみたいに思う最後です。
この演奏は始めてですが、とても久しぶりに交流して、ちょっと笑えあえたような、でも実はいない友、いやいやどこかできっと元気だろうと思うアルバムです。


THE UNFORGETTABLE Niels-Henning Ørsted Pedersen TRIO LIVE

Niels-Henning Ørsted Pedersen - bass
Ulf Wakenius - guitar
Jonas Johansen - drums

1 The Bach piece
2 Memories
3 The song is you
4 Lines
5 A nightingale sang in Barkley Square
6 You and the night and the music
7 My little suede shoes
8 Nhop
9 I skovens dybe stille ro
10 Jeg gik mig ud en Sommerdag
11 (Our) Love is here to stay


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しばらく会わないけど元気だと信じています THIS IS ALL I ASK / NHOP

2007-08-27 21:31:52 | 聞いてますCDおすすめ
昨年blogをはじめた後に好きなミュージシャンへの思いをいくつか記事にしました。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060712

その一人がNIELS-HENNING ORSTED PEDERSENいつも名前を書くのが面倒に思うベーシストです。法事から帰った午後、実はペデルセンの亡くなる前の演奏のアルバムが出たので、それを聴いて彼を偲ぶことにしました。
思い出の音を聞き出すと切がありませんが、このラストアルバム“THE UNFORGORETTABLE NHOP TRIO LIVE”で演奏されているデンマークのトラデッショナル“I Skovens Dybe Stille Ro”が入っているので昔のアルバム“This is all I ask"から聴いています。
1997の録音でペデルセンがヴァーヴとアルバムを作り始めたころのアルバムです。なんとNiele Lan Dokyがプロデュースに加わっているのは,恩返しみたいなものでしょうか。
1曲目“O,Tysta Ensamhet"はスウェーデンのトラデショナル、(クワエット・ソリチュード)の題が付いている、豊かなベースの広がりと、ワケニスのアコーステックギターの会話は、お互いを安否を確かめあっているようです。
2曲目はラストレコードでも演奏されるデンマークのトラデショナル、1曲目に続いてこちらは、目の前にいない人を案じているようなやさしい気持ちになる曲で、O・ピーターソンのピアノが一番美しい音で入ってきます。
3曲目はペデルセンのこれまでの2曲を軽やかにしたような曲でここではワケニスのギターがジャジーに響きます。
4曲目“JUST IN TIME”はまさにin time、ワケニスも電気ギターでインしています。
5曲目はMoniqueのvocalを入れてアーシーな感じで、これはアルバムのバラエティをあげるために入れた感じです。
6曲目は“The Song Is You”をサンバのリズムで軽快に、その後の7曲目、、フィル・ウッズのバラッド演奏は、ワケニスのバッキングの上に子供では解らんだろうという世界です。
8曲目はウェスのオクターブをワケニスにやらせるヴァーヴならではの曲、ジャジーでこのギタリストの懐の深さを感じます。
9曲目はモニカ・セッテルンドの歌とウッズのアルト入りですが、ちょっとレーベルの意向みたいな、今となってはどちらでも良いトラックになります。
でこのblogの題になりますが、会うことが出来なくても、元気でいること、そうであることを信じています。
たまには会いたいです、元気を知らせてください、でも信じてます。
10曲目心からのベースソロ。

THIS IS ALL I ASK / NIELS=HENNING ORSTED PEDERSEN

NHOP bass
Ulf Wakenius guitar
            Jonas Johansen drums
Pil Woods alto sax
Oscar Perterson piano
Monica Zetterlund vocal
Monique vocal  

1 O, Tysta Ensamhet (Quiet Solitude)
2 I Skovens Dybe Stille Ro (Tranquillity in the Woods)
3 Traces of the Past
4 Just in Time
5 Summer Song
6 Song Is You
7 This Is All I Ask
8 As Is
9 Taking a Chance on Love
10 Fantasy in D Minor



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モーツアルトだぜい

2007-08-26 16:07:46 | その他
今日はお休みですが、親戚の叔母の一周忌と同じ叔父の50周忌ということで、お寺で法事をしてきました。大変暑いのに礼服をきて、それでもお経も冷房が効いていて、大変だったのはお墓に行っている間だけでした。お昼に親戚で食事をして帰ってきました。故人を偲んでとか言うわけではありませんが、家に帰り着いてから、こんなものを聴き始めました。



奥さんの母親が化粧品を買うと付いてくるといってくれたCDです。モーツアルトという天才の音楽、ジャンルを超えるというか、凄いと思います。なぜもっと聴かないかと考えるのですが、このようなスケールの音楽は、聴くこちらがまだまだ余裕がない、のかも知れません。
“弦楽四重奏曲 第20番 ニ長調”「ホフマイスター」 K499
モーツアルトって聞いていると、バックにベースなり、ドラムスなり、充分つけられるし、Paolo Fresuのペットが入っても充分成り立つような、安定したこれはこれで深くうなずく楽曲であります。
続いて“クラリネット:クラリネットtpヴィオラのためのソナタ 変ホ長調 K498「ケーゲルシュタット」”を聴いております。




お昼に一杯飲んで帰ってきたものの、法事の一杯というのはそれなりの気を使った一杯で、なぜか落ち着きません。奥さんはこれからなんと熱海まで花火を見に行くと出て行きました。ここで大好きなバッハの管弦楽組曲に切り替えてビールを飲むことにしました。ということはその後はJAZZだぜい。
ある人を偲ぶことにしました。記事は少し後に。
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糸の連なり If Time Stood Still / Terje Gewelt

2007-08-25 09:58:15 | 聞いてますCDいいと思う
Terje Gwqwltの新しいアルバムが出ると拾うようになりました。
今回はアルバムで共演したこともあるギターBjorn Klakeggを入れたピアノレス・トリオ。
いくつかのベースソロを挟んだ展開で、一つの曲と思ってしますところもあります。1曲目は短いベースソロ、ベースがリーダーのアルバムです。
2曲目出だしのメロディーはアメリカ南部風、メセニー、ヘイデンのデュオアルバム“ミズリーの空高く”にそっくりです。ギターの音色もメセニーライクで、このギターリスト、曲によって音色変えますから意識したかなと感じます。
3曲目はエフェクトなども使って変わった感じのギターで、聴き方によっては日本の東北地方の民謡に思えなくもない。
ベースソロに続いて5曲目は幻想的な曲。
6曲目はギターの音色をバンジョーのようにして、曲名もNellieはナシュビルへ行くというもので、色々バラエティを持たしています。
7曲目はトラディショナルのような曲で、続く8曲目が曲調に似ているので、ちょっと聴きわけつらい気がします。
9曲目で出しのエレベにちょっとビックリしますが、なかなか効果的です。
10曲目は一番ジャズっぽい曲でこれも楽しい。
ベースは4ビートなどを刻むリズムとしてでなく、太い糸の弦楽器としてメロディーを紡ぐことが主体で、Geweltの雰囲気は変わりません。
Christian Jacobのピアノとのデュオと比較すると、こちらはベースの太い糸が高い音域の細い糸のギターにひと連なりになっていて温度が幾分高くなっています。

If Time Stood Still / Terje Gewelt

Terje Gewelt bass
Bjorn Klakegg guitar
Kenneth Ekorness drums,percussion


1 Mountain Aire
2 Daybreak
3 Cry Wolf
4 Words Not Spoken
5 Bloom
6 Nellie Goes To Nashville
7 Facing East
8 When Summer Comes
9 Collateral Damage
10 Nomad
11 This Is It
12 If Time Stood Still



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早朝の散策 CHARTREUSE / BOB DEGEN

2007-08-23 21:25:49 | 聞いてますCDいいと思う
Bob Degenが昔に日本に滞在していたチャーリー・マリアーノや渡辺貞夫と演奏していた記憶が残念ながらありません。Degenのアルバムは“CATABILITY”というのを持っていてJAZZらしい重みがあって結構良いと思っています。
そうしていたら、気に入っているHarvie Swartzとのデュオアルバムがあるので拾いました。新しいアルバムかと思っていたら、1977年の録音でした。
しかし聴いてみると、古臭さはまるでなく、1曲目“RAPIDS”は早朝に散策をしているクリーンな頭が何を考えているのか気になるような、シーンとした演奏です。アルバムジャケトにあるような、早朝と思われる道を歩いてみれば、のしかかっている問題も選べばたいしたことがなく、心が決まるというような、ひとつ清清しい見切りをつけるような演奏です。
2曲目は少し内省的になりますが、3曲目のパーカーと組み合わせると良い収まりになっています。
5曲目はベースの安らかなラインとピアノの 牧歌的な雰囲気が絡む好きな曲で、これなどを聴くと、1977年年録音などとはとても感じません。早朝歩き始めた道で、心が決まってきた勇気が現れるように感じる良い曲です。
7曲目はHarvie Swartzの曲で、このベーシスト、色々な局面をこなすのでスタイルがはっきりしませんが、わたしは少しメロディアスなフォーク調のユッタリしたベースラインが好きです。その感じが出ている曲で、しかし時代的に美しいだけではいけないような真摯さが曲に出てきます。
8曲目はベースのフリーな演奏とピアノのコラボ、なんか日本人の私は納得して帰り道を帰ろうと思っていましたが、こちらドイツ人、しっかり闘争心まで持った帰り道でした。

CHARTREUSE / BOB DEGEN

Bob Degen piano
Harvie Swartz bass

1 RAPIDS
2 IN MEMORY OF G.K
3 CONFIRMATION
4 WOVEN THOUGHTS
5 SEQUOIA SONG
6 ODE TO COLOGNE
7 CHARTREUSE
8 CEREMONIOUS REVIVAL
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年が解らない waltz for marilyn / don friedman

2007-08-22 20:53:37 | 聞いてますCDいいと思う
Don Friedmanのアルバムが結構出ています。“circle Waltz”が1962年前でそれが有名すぎて昔の人みたいな思いがあります。100フィンガーズで見ましたし日本企画ものは出ているのですが、控えていました。新しいアルバムで、これはどうやら海外のレーベル、Don Friedman自身がプロデュースしているので拾いました。
1曲目柔らかいビル・エバンスみたいに始まりますすが、ベースのMartin Windは重量感があり、ドラムスのTony Jwffersonがしっかりリズムを刻み、guitarもジャージーで大変まとまりのあるジャズです。
2曲目のコール・ポーターの曲は、ギターがしっかりメロディーラインとり、その裏でベースのWindはラインが強靭です。
この後3曲はFriedmanが続きます、やさしい曲想のピアノトリオの演奏はウォームな演奏です。ベースのWindのソロが目立ちます。
次の曲もフリードマンの曲ですが、年に似合わない、骨格のしっかりした曲になっています。昔から中堅みたいな活躍ですし、外観も仙人みたいなところがあるので、かなりの歳と思いがちですが、1935年産まれの72才、まだ充分現役です。
5曲目はタイトルになっている曲、このアルバムFriedmanのトリオにguitarがゲストとして参加しているようで、これはトリオ演奏、普段からの演奏で大変息が合っていることを感じます。
6曲目はカルロスリラのボサノバ、安定したギターソロのあと、ベースソロのテクが光る軽快な演奏です。
7曲目はベースのWindのジャージな曲で、ウォーキングベースに変化するあたり、この人ドイツ人には思えないアーシーな雰囲気で、ギターもちょっとケニー・バレルみたい。非常にのりの良い曲です。
8曲目はうって変わってスタンダードの“Never Let Me Go”を深くしんみりと、ベースとドラムスもサポートも素晴らしく、キースのスタンダードを思い浮かべました。
9曲目はマンシーニの曲をベースのアルコでスタート、やがて軽快なピアノのワーク、最後の曲はFriedmanの“遅らした喜び”という曲で、追求的な部分のある曲でモーダルなところもあり、若々しい感性を感じます。アルバムの最後にこの感じは重いとも思いますが、それだけ追求的があるということかもしれません。
曲と演奏からは歳をまるで感じない、Friedmanでした。

Waltzfor marilyn / don friedman

Don Friedman piano
Peter Bernstein guitar
Martin Wind bass
Tony Jefferson drums


1 Theme for Cee Tee
2 What Is This Thing Called Love?
3 Summer's End
4 Autumn Colors
5 Waltz for Marilyn
6 Voc e Eu (You And I)
7 Early Morning Blues
8 Never Let Me Go
9 Two for the Road
10 Delayed Gratification


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2つが引かれあって The Way You Look Tonight / Alan Paqua

2007-08-21 08:11:47 | 聞いてますCDおすすめ
アラン・パスクアというかピーター・アースキンプレゼントとして出ているピアノ・トリオの新しいアルバムです。
このトリオ“Live at Rocco”と“BAdlands”という素晴らしいアルバムがあって、当然次が出れば買いでしょうが、なんかジャケは日本人のモデルさんの写真でスタンダード集、どこかの企画ものみたいだったらと心配になります。
しかし一番気になるピアノトリオですから、試聴すると最初の数フレーズで大丈夫そうです。
パスクアの本来の発音、アースキンの広がりのあるドラムス、カーペンターの安定したベース、大変まとまり良い演奏です。
2曲目、“Dear Old Stockholm”パスクアのつむぐフレーズはソロアルバムでも聞けるハートフルな美しいもので、カーペンターのベースソロが聴き所で競演者のいる良さがあります。
3曲目“Deep in a Dream”このアルバムの録音の素晴らしさが伝わります。ドラムスのブラシとピアノのトーン、その横のベースラインときちんとした表現、ドラムスの音が少し上のほうから聴こえるような気はしますが、音響の好きな方の意見を聞きたくなります。
4曲目はラテンタッチですが、単純にリズムに乗せるのでなく、リズムを細かく分けてアースキンの素晴らしさが判る曲です。
5曲目、パスクアがいつも聴かせる、素晴らしい和音の運び、やさしい気持ちになるパスクアの魔法。
7曲目などキースのスタンダードとは行き方がまるで違い、きちんとアレンジした中に曲を表現していて、それぞれが面白いと思います。
8曲目はおとなしい曲が続いたところで、パスクアの可憐なフレーズが聴ける曲。
最後は“踊り明かそう”をスローなテンポで、これは驚きますが、なかなかゆったりした、このアルバムの雰囲気を大切にまとめた感じです。
このアルバムを聴いていると実は最近手に入れたパスクアのソロ・アルバムを聞きたくなります。このアルバム、決して不満はないし、素晴らしいと思います。お薦めです。なぜでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070717

そちらはソロで、日本で流通がないので、聴いた方は少ないので申し訳ありませんが、いかにもパスクアらしい面が強く出ているので確かめたくなってしまうのです。
今までのこのトリオのアルバムはどちらかというと、オリジナルにスタンダードを入れたものでしたから、このようなスタンダードだけというものではありませんでした。“Live at Rocco”でパスクアを好きになったものですから、オリジナルとの組み合わせが欲しくなってしまうのです。soloは全てオリジナルですので、この2枚まとめて聴くと深い満たされた、そして安らかな気持ちになるのです。
録音時期も違いますが、soloとこのスタンダード集が引かれあって今年は並んでくれました。

The Way You Look Tonight / Pasqua Carpenter Erskine

ALAN PASQUA piano
DAVE CARPENTER bass
PETER ERSKINE drums

1 Way You Look Tonight
2 Dear Old Stockholm
3 Deep In A Dream
4 Con Alma
5 It Never Entered My Mind
6 Speak Low
7 I'm Glad There Is You
8 I Hear A Rapsody
9 I'm Old Fashioned
10 I Could Have Danced All Night


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