拝啓 寺井尚子様、バースディ前のお休みをいかがお過ごしでしょうか。
今年は第33回南里文雄賞というJAZZマンにとって最高の賞を受賞され、慶賀に堪えません。
新しいアルバムもだされ、世の中の人がお休みでも、ライブにお忙しいことと存じます。
昨年の5月1日には、運よくチケットが入手できましたので、予てより念願の貴女のバースディコンサートにお邪魔することができました。
5月1日のバースディをお祝いすることは、私にとって大切なことでありますが、残念ながら今年はお邪魔できません。
仕方がないので貴女の新しいアルバムを聴きながら想像をめぐらすことにいたしました。
きっと1曲目は“アマポーラ”でしょうね。より一層ゆったりと叙情性をまして、ピアノのメロディもピッタリと感じます。
2曲目“マイ・フェイヴァリット・シングス ”はバイオリンの特徴を引き出すようなメロディで、ピアノはちょっと挑発するような感じが面白いと思いました。
デヴュー20周年、アルバムデヴュー10周年目という節目、3曲目“ザ・マン・フー・インヴェンテッド・ジャズ”を聴くと幅広い演奏を弾きこなす、自信と心構えを感じます。
“スプリーン”を叙情的に、前作「ジェラシー」からこの感じ強まっていると感じますが、私は好きです。叙情の中でJAZZの部分は逆にしっかりと感じます。ドラムスのブラシサポートを受けとても好きな演奏です。
5曲目はブラジルテーストの“トリステーザ”6曲目は“小さな花”、シドニー・べシェの大好きな曲です。blogのカテゴリーで“この曲が聴きたい”という記事を書きますが、この曲の記事を書きたいのに書けないでいるのです。私の思い出では、エドモンド・ホールというクラリネットへの思いが大きいのですが、それを今聴けません。寺井さんはどちらをお好きですか。でも寺井さんの演奏でとてもうれしくなりました。
後半はメンバーオリジナルが4曲入って、アルバムでもちょっとライブの雰囲気が感じられました。
きっとこのようになって最後は“パーディド”で楽しく終わりにするのでしょうね。
昨年がおもいだされます。
長くなって申し訳ありませんが、なぜこのような文をしたためたかといいますと、5月1日は、私にもっとも関係する人の誕生日でもあり、昨年はライブで握手などさせていただきました。そのバースディの前の休みを、をちょっとお知らせしたかったのです。
何かプレゼントでもと思ってデパートへでも行く?と聴くとゴールデンウィークにめったに帰らない息子が帰るということで、掃除になりました。
それはそれでいいのですが、段々とエスカレートしていき、たんすを動かして、いらない服を捨て始め、ついに衣替えになってしまいました。
一階から二階、地下から一階、二階から屋根裏と結構凄い運動をすることになりました。
段々とつかれてくるところ、バイオリン好きで、あなたのファンの、誕生日を迎える人もこのアルバムを聴きながらどうにか乗り越えて、すでに夕方、すべてを終わらせて、もう一度アルバムを聴いて疲れを癒しているところです。
ところで、ステファン・グラッペリと手紙のやり取りをされていたそうですね、このアルバム、グラッペリを意識しませんでしたか。香りをかんじました。
バースディコンサートが盛況(当たり前で失礼)で楽しく行なわれることを心からお祈りいたします。 敬具
一ファンより
小さな花~アマポーラ / 寺井尚子
寺井尚子(vln)
北島直樹(p)
店網邦雄(b)
中沢剛(ds、perc)
1 アマポーラ
2 マイ・フェイヴァリット・シングス
3 ザ・マン・フー・インヴェンテッド・ジャズ
4 スプリーン
5 トリステーザ
6 小さな花
7 グッド・ラック
8 たそがれ
9 ペント・アップ・ハウス
10 モンパルナスの思い出
11 地球
12 パーディド
13 アマポーラ (ショート・ヴァージョン)