JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

フレシュに続けたい PARIS TROIKA / Misha Piatigorsky

2010-03-31 21:52:32 | 聞いてますCDおすすめ


ミシャ・ピアチゴルスキーはモンクコンペで優勝したほどの実力であることは聞いていても解るのですが、前作ではいまひとつ強い線が感じられませんでした。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20071118

ですからそれ以前のアルバムを聴いたものの、あまり気にしていませんでしたが、今回は選曲みてこれは買いでした。
Misha Piatigorsky(p/clavinet/organ)、Buster Hemphill(el-b)、Chris Wabich(ds)の3人で作ったグループ“PARIS TROIKA”が、練りに練ったような、練った後の吹っ切れたような思い切りの良い演奏が展開されます。
録音は2009年10月29,30日。
どこか、ハクエイ・キム(p)、杉本智和(b)、大槻“カルタ”英宣たちが2009年作った“トライソニーク”に似ていませんか、どちらもフレシュで勢いがあります。
ロシア生まれのミーシャがつけた名前なのでしょうね、(トライソニークはハクエイが命名)深読みしてしまうとロシアの“ペレストロイカ”を意識しているのでないでしょうか。
“ペレストロイカ、再構築”を意味する変化がミーシャに見て取れます。

ピアノの実力は前アルバムで充分わかっていましたが、タッチとトーンの強さはなんとも凄い、それがPOP有名曲(少しベタすぎ)を選んで、アレンジはすべてミシャ、これがとても良い、有名曲をきちんとJAZZにしながら、楽しさと真剣さが上手く混ざっているのです。

1曲目、静かにゆったりとピアノのメリディ、ゆったりしながら力強く、おなじみのメロディをただきれいに引くのでなくアレンジがしっかりしています。
2曲目知っているメロディなので楽しいし、そのアレンジも楽しい。
3曲目幾つかの曲を重ねて、ピアノのソロも引き出し多くて流れるようです。
4曲目5曲目も曲が組み合わさって、私ロックのこと詳しくありませんが、知っている人はもっとずっと楽しいのでしょうね。
7曲目“レイラ”ミーシャのピアノタッチは柔らかいのに強い、ドラムス。ベースもとても達者で舌を巻きます。

このグループ自体のプロデュースとミーシャのアレンジの勝利、前作より吹っ切れた勢いとフレシュさが加わりました。

本日3月31日で私のblogも4年が経過しました。昨年の3月31日が丁度1,001タイトル「千話一話物語」として、お休みに入りそうでしたが、(毎年3月は疲れが溜まるのです。)どうやら今日で1290タイトル、これも皆様の応援のおかげです。
今年1年で新しく知り合った方、開設当初からお付き合いいただいている方、どうもありがとうございました。
このアルバムみたいにフレシュに続けて行きたいと思いますので、今後もご愛顧お願い致します。でもちょこっとお休みもいいかなとも・・・でもまたよろしく。

PARIS TROIKA / Misha Piatigorsky

Misha Piatigorsky(p/clavinet/organ)
Buster Hemphill(el-b)
Chris Wabich(ds)
*Carmel Raz(Vn/Va #1,3,4,9)

1. Space Oddity(Bowie)
2. Purple Haze (Hendrix)
3. Three Tears at Midnight(Piatigorsky)
4. Elejoey(Lennon/McCartney/Roberts)
5. Hotel Kalifornia(Felder/Frey/Henley)
6. Light My Fire(Morrison/Manzarek/Kreiger/Densmore)
7. Layla(Clapton/Gordon)
8. We Are The Champions (no rematch)(Mercury/May)
9. Sketchy Black Dog(Jones/Page/Lennon/McCartney)
10.Imagine(Lennon)
11. Message In A Bottle(Sting)
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日本においで / Bozilo Live

2010-03-30 21:17:46 | 聞いてますCDいいと思う


Bojan Zのアルバム「ゼノフォーニア」がとても面白いと思っていましたし、LABEL BLUEからのアルバムでJulien Lourauも結構良いと思っていました。
そこにドラムスKarim Ziadを入れたトリオはどうやら一緒に活動しているみたいで、このアルバムも2008年の二つのコンサートをまとめたアルバムのようです。
Julien Lourauについてはこちらに記事にしました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080405

ピアノとドラムスそれにJulienのサックスというトリオ演奏ですが、どの奏者も癖が充分、しっかりとねっとりと演奏してくれます。
2008年録音で今年リリースされたアルバムです。

1曲目、おとなしくというか押さえが効いた、うねるテーマをジュリアンが吹き始めると、そこにあわせるボヤンのピアノはシャープなライン、そしてリズムは正確に2人をあわせるように刻みます。まずは顔合わせのような1曲目です。
2曲目、はtradをボヤンのアレンジ、ボヤンの重たいピアノから、ジュリアンのバルカン地方のメロディでしょうか、ソプラノが民族意識を呼び起こすようにフレーズして、そのあとボヤンのピアノはなかなか、この人ももっと出てきて良いピアニストです。
3曲目ではテナーのソロから、これが柔らかい音で、この人上手いですね、これもバルカン旋律、そういえばボヤンのアルバムもバルカン地域の音楽がとても強く映されていました。
このアルバムBoziloというこのグループのライブ盤のようで、日本にはとても来ないでしょうが、面白いセッティングのグループです。
フランスで今年リリースしたものですが、このようなアルバムでることフランスって独自性があります。
4曲目はドラムスのKarim Ziadの曲、素晴らしい民族的リズム、それに見事にソプラノ・サックスがメロディを載せていく、このトリオベースがいないのですが、きちんとしたベース音はボヤンのフェンダーの使い方なのでしょう、トリオとは思えない重厚なサウンドです。
ドラムスのKarim Ziadのプレーがとても魅力的に展開します。
5曲めからが別会場のライブ、生ピアノに加わるベース音は誰が出しているのでしょうか?
アコーステックなウエザーを思わせるサウンドを作っているところありで、そこらへんで私はとても揺れだすのです。
6曲目がたぶんバルカンのトラッドで、リズムが強力、ソプラノが最後に自由に吹くフレーズは押さえはいらない、ぴったりとはまった演奏、拍手を入れない訳には行きません。
7曲目はジュリアンの少しニュー・ジャズ・フレーズで始まる曲、ところがソプラノは切りさく様に民族的なフレーズ、ボヤンのピアノが凄いソロをとってまとめます
このアルバムは、ボヤンの人気をもってしても日本の市場には、なかなかならばないでしょうね。

Bozilo Live

Bojan Z    piano
Karim Ziad drams
Julien Lourau sax

1 Ulaz BoZiLo
2 Ederlezi BoZiLo
3 Un demi porc et deux caisses de bière
4 Ifrika
5 Algeric
6 Jakjuka
7




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これも枠組みを超えて very nice album / Nigel Kennedy

2010-03-28 23:40:06 | 聞いてますCDいいと思う


素晴らしいJAZZマンが演奏しているけど、聞き方としてはPOPSとした方がしっくりするBrad Mehldauのアルバムを聴きましたが同じように、ロックとしたほうが良いと思うアルバムがあります。
素晴らしい音楽は枠組みなど関係ないのです。
クラシック界でも特出したバイオリニストナイジェル・ケネディ、ブルーノートでジャズを演奏したアルバムでは、とにかく居住まいを正すほどの素晴らしい演奏でした。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20081109
そのケネディの2008年録音とめぐり合いました。
カルテットとしてケネディが選んでいるミュージシャンは、なんとピアノがPiotr Wylezol、ベースがAdam Dobrowoski、あの「風のささやき」の2人、それ以外もポーランドのメンバーでさすがにテクニシャンが選ぶ集まりです。
2枚組みでボリュームありますが“Melody”“nvention”の二つに分けた録音、
1曲目“DONOVAN”はシンガー、ドノヴァンのことでしょうか、そういえば彼のアルバムの語るようなところを思い出しました。
エレクトリック・バイオリンにピアノかオルガンを使ったトリオ、それに曲によってテナー・サックスとかチェロ、ヴォーカルが加わりますがみなポーランドのテクニシャンです。
オクサンがバイオリンが好きなので結構いろいろ集めていますが、このバイオリニストはとにかく凄い、テクニックが渦巻くようにおもっていたら、今度のアルバムではその枠も跳び越すようなサウンドです。
2曲めもロック調にヴォーカルも入り、これはPOPS、アルバムといったほうがいいのでしょうね、本人もいい年になったに、刈上げテクノっぽくてヴェルディの「四季」売り上げ記録世界一位とは思えません。聴いているとギターのプログレロックを聴いていると思ってしうのです。
3曲目、ゆったりとするバイオリンは倍音で聞かせるのはエレキのせいでしょうしょうか、そのラインは太く強く、バイオリンがこんなにポジションだと驚くのです。
ここではピアノのPiotrのそろが入りますが、アルバム通じて数回目立つだけ、ベースのAdamなどはずっとエレベでリズムを取りっぱなし、、贅沢にサイドを固めています。
短い演奏の後の5曲目が凄い、ピオトルがオルガンを弾いてカントリー・ブルース、ジックリとためてナイジェルのジョークみたいなヴォーカル、バイオリンがかぶるからどう録音したかダブなのでしょうね、このバイオリンが凄い、プログレロックのギターそのもの、わたし頭振りながら聞いてしまいました。バイオリンなのにどこでこのピック感つくるのでしょうか。ぜひこの曲試聴できれば聞いていただきたい、とにかく凄い「BOO BOOOZ BLOOOOZE」です。
6曲目も完全のプログレの世界、バイオリンとは思えませんが、これが凄いでです。ないジャルが楽器の枠にとらわれず音楽的天才であることを感じるのです。ジャケの絵見てもそう思います。



7曲目つなぎのバイオリンソロですが、なんと表現したらいいのでしょうか、言うならば普通でない。
そして8曲目バルカン地方の曲のようにポーランド色のあるロック曲、ここまでに頭がグシャグシャになっていますが、その頭を振りながら素晴らしい演奏を聴くのです。

そして2枚目のCDに移って基本は変わりまえん、2曲目もカントリーロックのような流れ、テナーはなんと昔聞いたスティーブ・マーカスを思い出しました。
4曲目素晴らしいPiotr WylezolのピアノとAdam Kowalewskiのベースソロが入ります。
メルドーのアルバムをjazzとして聴かないほうが、すんなりと受け入れましたが、このアルバムもナイジェルという天才の音楽を枠を超えて聴くととてもすんなりと、素晴らしさが伝わるのでした。

very nice album / Nigel Kennedy

クサントーネ・ブラック(ヴォーカル)
クリス・ルング(ヴォーカル)
Nigel Kennedy(ヴァイオリン)
Adam Kowalewski(ベース)
Pawel Dobrowolski(ドラムス)
Toasz Grzegorski(テナー・サックス)
Piotr Wylezol(ピアノ)

CD1 "Melody"
1 DONOVAN
2 CARNIVORE OF THE ANIMALS
3 NICE BOTTLE OF BEAUJOLAIR, INNIT?
4 Transitoire 1
5 BOO BOOOZ BLOOOOZE
6 HILLS OF SATURN
7 Transitoire 2
8 INVADERS

CD2 "Invention"
1 INTRO
2 15 STONES
3 Transitoire 3
4 Cloud
5 WHERE ALL PATHS MEET
6 Transitoire 4
7 OUT
8 Transitoire 5
9 FATHER AND SON
10 Transitoire 6
11 Hudson's Ibitha



HUDSON'S IBITHA
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ホーム・タウンがあることを知る Highway Rider / Brad Mehldau 

2010-03-27 22:14:15 | 聞いてますCDいいと思う


幾人かのミュージシャン(結構いるな)の新譜がとても気になります。
コンテンポラリーなジャズ・ピアノに革新を続けるブラッド・メルドーはその一人で、ジョン・ブライオンとのコラボレーションによる、全曲オリジナルの作品がでました。室内管弦楽団をバックにジョシュア・レッドマンがラインを作るという注目作です。
アルバムはゆったりとした感じで始り、即興のソロの連続というよりは、良くアレンジされた連作のようです。
2曲目、いかにもメルドーの曲という感じで、振り返る昨日があり、足元を見つめる今日があり、まだ開かれない明日があるというような演奏で、曲名はすべてメルドーのホームページに書かれている散文詩の一節になっています。
アルバムに人生を全て映すことは不可能でしょうが、そんなちょっと辛気臭さとHightway Riderというアメリカらしさの兼ね合いがこのアルバムではないでしょうか。
JAZZとして聴くより、POPの流れとして聴いていると凄くいいねというような聞き方です。
4曲目“Highway Rider ”ちょっと沈んだピアノが美しく、とてもジャズ的な演奏、トリオはメルドートリオでしっかりした人たちが、このようなことをするととても美しい形の演奏になるのです。
ジョン・ブライオンとのコラボは2002年の「ラルゴ」に引き続いてですが、この年月で歩いたメルドーの距離を感じて、私はこちらの方がずっとあっています。
このアルバムを聴いていて思い出したのが、フランク・シナトラがPOPSのBOB GAUDIOとJAKE HOLMESの曲を歌った「Watertown」というアルバムです。こちらもアメリカのホーム・タウンでの人生を歌ったトータルアルバム、町を出て行くもの、そして帰る所あることを、アメリカ人は強く意識するようです。
メルドーの2枚組み2枚目は演奏がジャズ感まして、3曲目ジョシュアが吟遊詩人みたいにメロディを綴ります。4曲目はバラードのドラミングに、目を見張ります。
でもこのアルバムの狙いは細かいテクニックではないですよね。
思い浮かんだシナトラのアルバム「ウォーター・タウン」のジャケットはこのようなものです。
このタウンから人生をはじめて又帰ってくるのです。




LPのジャケットにはこんな写真があり、まるでダイアリーなのです。



メルドーのアルバムからは離れてしまいましたが、帰ることが出きるホーム・タウンを持っているのですね。

Highway Rider / Brad Mehldau 

Brad Mehldau(P,Pump Organ,Syn,Orchestral Bells)
Joshua Redman(Ts,Ss)Disc One2,5,7 Disc Two1,2,3,5,8
Larry Grenadier(B)
Jeff Ballard(Ds,Per)Disc One1,2,5 Disc Two1,2,4,6,8
Matt Chamberlain(Ds,Per)Disc One2,3,4 Disc Two1,2,3,8
Orchestra(Dan Coleman,Conductor )
Rec. February 16-28, May 12-19, 2009, CA (Nonesuch 518655)

Disc 1
1 John Boy
2 Don't Be Sad
3 At the Tollbooth
4 Highway Rider
5 The Falcon Will Fly Again
6 Now You Must Climb Alone
Disc 2
7 Walking the Peak
8 We'll Cross the River Together
9 Capriccio
10 Sky Turning Grey (For Elliott Smith)
11 Into the City
12 Old West
13 Come with Me
14 Always Departing
15 Always Returning
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マックス・イオナータ ライブ アット ナル 2010 3 25

2010-03-26 22:53:53 | サポート中、ライブ


一年のうちで、こなさなければならないことが一番多い3月もどうやら峠を越えて、溜まった疲れも取れてきました。(下手すると去年みたいになってしまいます。)
3月の冷たい雨が降る中、傘をさして、杖ついて、荷物持つと手が一本足らないのです。
それでも元気に来日中のマックス・イオナータを見に初NARUです。
いただいた席は一番外側のカウンターでしたが、ストレートに舞台がみれて、尚且つ素敵な照明が手元にあり、メモ取るにはとても良い、実はタバコの香りが苦手なので敬遠していました。家に帰って確かに残りがが身体にありましたが、でも実際にはきにならなかった、又行きたい素敵なクラブになりました。(お隣の方が常連の方で、とてもこの規模と雰囲気が好きというのうなずけました。)

7時半超満員でもないけど、良い感じの入りです。マックスがアルボーラ・レコードの豊田社長やblog仲間のrhodiaさんと登場して、7:45時間とおり(オチャノミズ・タイム)スタートです。

1st

1 サム・アザー・ブルース
マックスがストレートに太く吹き出すと、ピアノ・トリオのリズムがついた生イオナータは初めてなので、それだけでテンションがあがります。
続けて吉田さんのピアノは少し緊張ぎみ、ドラムス加納さんがしっかり叩いているので、これは良くなっていくでしょう。
次はベースの川村さんのソロでちょっとモーダル系が入ってこれは面白くなるかも知れません。

2 シオーラ
バラッドのゆったりした柔らかい音はこの前以上、サックスというよりリードの関係でしょうか、ピアノソロがとてもセンシティブ、再びマックスのソロはウエスト・コーストを思わせるまろやかさ。

3 ステイブルメイツ
リー・モーガンのこの曲は一緒にテーマを口をついて特に楽しい、2コーラス目に入って長尺フレーズが出始めてらしくなってきました。ピアノが一寸奥なのか、もう少し鳴って欲しい。

4 サト・ソング
イオナータのリーダー作から、1コーラスの後過ピアノ、これが抑えてというか、初めてなので苦労していますが、それが下火を増やしていくような良いソロです。
徐々に燃え上がるあたり楽しい。

5 ボヤージ
マックスのフレーズが意外と短く感じるのは、最初の出会いがテナーソロのパーフォーマンスだったからですね。
とても気持ちの良いフレーズがとても気持ちの良い音で流れている、そしてその中にいることの幸せ。

これで1stが終了です。
リズム陣を従えた生イオナータを始めて聴くことが出来たわけでそれは素晴らしいことです。
自分のメンバーを連れて来日して、利益を上げるミュージシャンがどれほどいるか解りませんが、アルボーレ・レコードの豊田社長がとても気を入れてくれるので、まさに旬のイタリアテナー奏者がこのような形にしろ見れるわけです。
聴く側は段々良い状況、良いセットで見たくなるわけで、前回より格段の状況です。
写真については良い位置にいたので撮ってもいいか聴きましたが、マックスにそれこそ聴く状況ではなく、まあいいかということで・・・すみません。



2nd

1 Indiana
流れるようなフレーズから、これがはじけてきた感じでセカンド凄い勢いが出てきました。
ピアノの石田さんもハンチングをかぶって凄いソロです。1stでは石田さんがMCをしてくれて手丁寧に曲目紹介してくれたけれど、2ndはマックス、なに言っているか解らない。ということで曲名はrohdiaさんからリストが届くまで空欄です、のところ、今日の昼間にはいただいてありがとうございました。

2 Neaness of you 
テナーのバラッド・プレー久しぶりに聴いたことに気がついた、素敵なピアノプレーとなかなか歌心あるべースソロ、その後マックスの軽やかで歌うようなバラッドゆっくりと聴きました。

3 Remember
のりのり感とリラックスが溶けあって、思い切り良いブローになる楽しさ、演奏する側と聴く側の息が合致して、至福のときなのです。

4 I’m confession’
一寸変わったスウィンギーな曲、それを段々とモダンにしていくテナーのフレージング、凄いじゃありませんか。
ピアノ、ベース、ドラムスが最後には一団となって鳴っています。
ここで私の頭、完全にイってしまいました。ですからこの凄い演奏がセット最後と思ってしまい、次がはアンコールと思い込みました。それほど熱かったのです。

5 Shiny Stocking
もちろん完成されたグループではないのに、ソロ回しは一体化して、1日だけの演奏の変化がとても楽しい。そのようなところは現場ではの感覚で、その素晴らしい変化に朦朧(実は酔っている)となるプレーです。
ナルって思い切り良くドラムスも鳴らせるのですね、とても気に入りました。

アンコール Cherokee
テナーソロから、はじけていて、凝縮されていて、私にとって今一番のマックスを熱く感じることが出来ました。
ナルのカウンターにはアルボーレからの新しい2枚のアルバムと写真がおいてあり、1組頂いただいたあと、ああ、お友達の分もと、もう少しいただきましたが、住所知らないんだ。



マックスと前回会ったときから新しく買った2枚のアルバムにサインをもらって(My friendって書いてあった、うっれしい。)とても気持ちよく帰ってきました。
アルボーレの豊田さんの力、凄く感じます、ぜひこのまま活動を続けて頂きたいことを、JAZZファンの一人ととして感謝を加えて願いしたいと思います。
ありがとうございました。

 
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ムツゴロウを食べた事ありません Experience / Carsten Dahl

2010-03-25 18:05:14 | 聞いたけどCDどちらでも


Carsten Dahlはいろいろなスタイルで弾くので、アルバムによって随分印象が変わってきます。
しかしとても気になるピアニストなので、新しいアルバムとなれば即買いです。
アルトサックスを入れたカルテットだそうですが、ダール以外はまるで知りません。
1曲目、変わったビブラートのかかったアルトが吹きだすと、ベースのラインがタブラのように鳴って、エモーショナルなオリエント風、だいぶビックリの始まりです。
2曲目の出だしは美しいピアノで始まると、アルトが弩泣きのエレジー、ちょっとベタなチャーリー・マリアーノ見たいな感じ、そんなに上手いとは思わないけど、その後のピアノソロは哀愁をたたえたものでこれは良い。
3曲目はベースとドラムスのフリーラインが中心グループ演奏。
4曲目はちょっとO・コールマンのゴールデン・サークルを思わせる始まりでベースがデヴィッド・アイゼンソンみたい、ピアノのソロはモーダル、グループのサウンド作りを主に考えているような、プロデュースもデールです。
5曲目もベタなアルトが前面にでて、この人あまり気にしないで押し切る吹き方が特徴なのでしょうか。
6曲目曲名“Do You Know Homeless?”からしてあまり楽しい曲ではない、フリーなドラムスソロの後、テーマのユニゾンからピアノソロもフリーですが、ダールの上手さが伝わります。その後があるとのフリー、こちらも豪快に吹くのですが、フレーズはいまいちな感じです。それにしてもダールの今までとは随分と違う行きかたです。
そして7曲目もノタッとしたアルトの重たいゆっくりしたテーマ、続けてこれはいけない。
ベタッ、とかノタッとか言うのは、これは好みであって、決して悪いといっているのではありません。だけど重たい曲です、暗いわけじゃない、量的に音的に重たいのです。
で、8曲目もなかなか」挑戦的に短いリズム主体の曲。
9曲目は、ちょっとスラブの地域のメロディ、テーマでこれも攻撃的、ピアノのソロはいいです、アルトは好みです。
最後の曲は実に美しいピアノソロから始まるのに、甲高いアルトの音はこれは好みです。哀愁ある曲でしょうが音に興がそがれます。

九州の佐賀の方を全員敵に回すようで、書くことはばかられますが、まるで無知と思ってお許しください。
実はこのアルバムを聴いていて思い浮かんだのが、有明海のムツゴロウ、かわいいととるかどうかは別にして、そのムツゴロウのお料理を見たことがあります。
食べたこともないので、もしかしたらおいしいのかもしれませんが、あまりいただきたいとは感じないし、好きになるのは時間がかかありそうです。
なんだか唐突ですが、そんなことが思い浮かんでしまいました。
(よく変なこと思い浮かぶのです。)



カースティン・ダールのピアノは大好きですが、これからあまりかけないない感じ、とても良い音が聴きたくなったので、ちょっとお出かけしてきます。

Experience / Carsten Dahl

Carsten Dahl(p, per)
Jesper Zeuthen(as)
Nils "Bosse" Davidsen(b)
Stefan Pasborg(ds)


1.Andedans
2.Okto
3.Stop One
4.Psykocalypso
5.Small Intermezzo
6.Do You Know Homeless?
7.Statements
8.Stop Two
9.Dem Tanzen Fur Thomas(Agergaard)
10.15 Gode Grunde Produced by Carsten Dahl
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リンカーン弁護士  マイクル・コナリー著 古沢嘉通訳

2010-03-24 23:09:52 | 


図書館に予約をしておいても、いつ廻ってくるか解らないので、(実際は待状況が解る)新しいものを読み始めたとたん用意できまいたなどとメールを頂く。
マイクル・コナリーは刑事ハリー・ボッシュのシリーズを幾つ読んだか覚えていないけど、結構体力が必要な、読み応え充分な作風でこの新作はぜひ読もうと思っていたのでこちら優先にしました。
刑事弁護士マイクル・ハラーという新しいキャラクターの新シリーズ、どちらかというと刑事より弁護士物のほうが好きです。
読み出しは新しいキャラクターなのですぐになじめませんが、「無実の依頼人には、中間的な結論はない、交渉するな、答弁取引するな、妥協するな。ひとつの表決あるのみ。スコアボードにNGを付けなければならない。無罪以外の表決はない」と始まります。
暴行事件の無罪を主張する資産家の息子の弁護、策略家のこの事件の検事が登場する180ページぐらいからスピード感が加わって、始まりとは裏腹な思わぬ展開です。
主人公のキャラクターもボシュより軽くて人柄もいいようで私好み、話が軽い感じで進みます。
そしていいスピードで最後まで、とてもいいのが、別れてしまったのに実は愛している検事の元妻の独自性が最後まで崩れずにここら辺がコナリーの格調高いところなのでしょう。
ちょっとスーパー弁護士のところがありますが、かなり面白い法廷小説でありました。
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モダン聖母 Stabat Mater Inspiration / Victor Alcantara

2010-03-23 22:29:22 | 聞いてますCDおすすめ


中古屋さんでこのアルバムを手放せなくなりました。このジャケットでVictor Alcantara trioとあるだけ、曲名を見ると、ラテン語かなにか、クラシカルな感じ、こんなのに悪いもの少ないだろうと、とにかく買いました。
ジャケを開けばメンバーの名前があって、調べれば、ドラムスのBastian Jutteさんは、最近ドイツの若手ピアニストのティム・アルホフという人のところで叩いているし、ベースの
Thomas Stabenow はJoe Kienemannのトリオでも弾いているドイツの中堅ベーシスト、全く知らないわけではありません。そしてリーダーのピアニスト、実はアルバム持っていました。



「まるで知らない」という題で 昨年記事にしていました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20091004
ヴァイオリンとのデュオで、ピアノを弾いて歌も歌っていました。結構ストーリー性のあるピアノを弾く人だと悪い思いもない人です。リコーダーとのデュオをしたり、幅のあるピアニストみたいです。
このアルバムはその人のデヴュー作だそうで、ファーストインプレッションは凄く良い、クラシカルなメロディーもモーダルな演奏もあり、気を良くして調べてみました。
無知を皿けるようですが、アルバムタイトルは「悲しみの聖母に導かれて」見たいな感じでジャケは聖母像ですね。(敬虔な私は手から離せない。)
スターバト・マーテルは13世紀に生まれたカトリック教会の聖歌の1つ。
わが子イエスが磔刑となった際、母マリアが受けた悲しみを思う内容だそうです。
中世以来の多くの作曲家がこの詩に曲をつけていますが、ピアニストのヴィクターは1975年生まれのドイツ系ペルー人、ミュンヘンで音楽を学び現在教鞭もとりながら活動そしているみたいです。
このアルバムはビクターがその聖歌「悲しみの聖母」の詩のっとって曲を作ったようで、全て詩の言葉に直結しているのではなく、しっかりしたJAZZ演奏です。
曲は聖歌の詩の一行目の句から順番にならんでいて、ジャケだけでは解らないのでその句と訳を書いてみます。

1 Stabat mater dolorosa      悲しみの母は立っていた
2 Cuius animam gementem     呻き、悲しみ
3 Quae maerebat et dolebat    そして歎き、悲しんでいた
4 Quis est homo qui non fleret  涙をこぼさないものがあるだろうか
5 Vidit suum dulcem Natum   愛しい御子が
6 Eia, Mater, fons amoris   さあ、御母よ、愛の泉よ
7 Fac, ut ardeat cor meum   私の心を燃やしてください
8 Sancta Mater, istud agas,  聖なる母よ、どうかお願いします
9 Fac, ut portem Christi mortem, どうかキリストの死を私に負わせ、
10 Quando corpus morietur   肉体が滅びる時には

バロックのアリアのように始まる1曲目、ところがベースもドラムスもしっかり弾くし、ピアノのアドリブも結構モーダルです。
2曲目ガンとリズムが出てM・タイナーを思わせる節回しにリズムが絡むので、ずいぶんモダンな聖母なのです。
2曲目につづいてラテンフレーバーをいれてかなりハデな聖母ですが、JAZZとしては切れの良い小品。
4曲目は静かなバッハの曲を思わせます。
5曲目もモーダルかつファンキーなナンバー、ベースソロも効いています。
6曲目重たいリズムにバロック調
7曲目でだしからピアノテクが光って動と静が見事に展開する進行、しっかりした4ビートのベースにピアノの溢れる高速フレーズ、私E・S・Tを思い出しました。
8曲目ミュージカルの小品のような、ここでもベースがブンブンと4ビートを刻んで思い出すのは4輪馬車。
9曲目はジャケに近いアリアのような美しい曲
最後も引き続き格調高いバロックメロディですがしっかりリズムしていて気持ちが良い。
ジャケットからは清楚な聖母を感じますが、この聖母気がつけばメシュを入れてたりネールアートしていたりハッとさせるモダン聖母です。

Stabat Mater Inspiration / Victor Alcantara

Victor Alcantara (P)
Thomas Stabenow (b)
Bastian Jutte (d)

1 Eja Mater
2 Sancta Mater
3 Quis Est Home
4 Vidit Suum Dulcem
5 Stabat Mater
6 Quae Moerebat
7 Cuius Animam
8 Quando Corpus
9 Fac Ut Portem
10 Fac Ut Ardeat
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一日の休み マイレージ、マイライフ

2010-03-22 17:38:55 | 映画


世の中は3連休だったのでしょうが、いつもここにはイベントがあって休みは一日だけ、それでも一日を充実させようと、話題の映画を見に行きました。
泊りがけで出かけていたので、我が家に帰ると、帰り道のいつも早めに咲く桜が開いていました。今年度も始まるのだと思うのです。



さて映画のほうですが、リストラというアメリカでいま一番センシティヴな話題の中に、そこでの心の置き所を見詰めた作品、シリアスであるところを、しっかりとしたユーモアで補って、主人公の悲哀もモダンです。ゴールデン・グルーブ賞の最優秀脚本賞を獲得したのだそうで、来場していたアメリカ人がこちらでは解らないところでかなり笑っていましたので、そこら辺アメリカ事情に詳しいと数倍楽しめるのでしょうね。
残念ながらこちらは字幕便りでしたが、ブラハム・ナッシュやCSN&Yの歌が挿入されて、ちょっと昔の映画“卒業”を思い出したりして、そしてエンディングに挿入される、実際リストラにあったシンガーの曲など、音楽も楽しめて私は楽しみました。
エンディング・ロールが流れれだしてすぐ席を立つ人がいて、この曲を聴かないとこの映画の10%ぐらいは損そしているんじゃないかと思います。
その後は、まずいつも行くスペイン料理とワインをいただいて、ショップをいくつか、中古3枚に新譜1枚購入してきました。
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どちらでもいいけど、一言書いておきたい

2010-03-19 22:45:45 | その他
スイング・ジャーナルを買わなくなってから、かなり経ちますが、図書館にあるのは借りてきます。最近のがあったので借りてきましたが、それが昨年のアルバムに対してのディスク大賞の記事でした。
ジャズ批評も前に何度か記事を載せていただいたり、投稿したのですが、このごろではすべては買わずに特集で選んでいます。NO.154はこちらも昨年のべスト選びで、お仲間も書いているので、こちらは買いました。




という事で2冊がベッド・サイドにそろっていたわけで、見ると変なことに気がつきました。2誌に投票をされている著名な評論家の方の投票内容です。
私、2誌ともその結果をたいして重く考えないので構いませんが、そしてその批評家の発言もほとんど気にしていません。他の方もそうなのでしよう指摘を見たことありません。とコラが私、たまたま2誌を比較して気になったことがあります。

私なども日によっていいと思うアルバムが違います。また執筆者は雑誌によって求められるものも違うのでしょう、そこには解らん付き合いも発生するのでしょう、選ぶものが雑誌の都合で変わっていても、そこはしょうがないと重きを置いていません。(ただ、結果はだいぶ驚きです。)さて下記投票の内容です。

スイング・ジャーナル誌 第43回ジャズ・ディスク大賞 投票

1 ポートレート・オブ・ラブ / エディ・ヒギンズ
2 25~アート・ブレーキー・トリィビュート / マンハッタン・クインテット
3 ボレロの夜 / ブライアン・リンチ
4 リブ・フォー・ファン / ハイ・ファイヴ
5 レイジー・アフターヌーン / エリック・アレキサンダー
6 プレイズ・ジャズ・バラード / グラン・ステュアート
7 ハンドフル・オブ・スターズ / エディ・ヒギンズ
8 ノーツ・フロム・ザ・ヴィレッジ / アナ・コーヘン
9 マイナー・ブルース / ケニー・バロン
10 プレイス・トゥ・ビー / 上原ひろみ
11 ブラック・スピリット / ファブリジオ・ボッソ
12 ヒー・アンド・シー / ウイントンマルサリス
13 フォー・ザ・キング・オブ・スイング / ハリー・アレン
14 ニュー・ジャズテット / ベニー・ゴルソン
15 ザット・ブリッジ / ポール・フライシャー

ジャズ批評誌 ジャズ・オーディオ・ディスク大賞 投票

1 ナイト・ライツ / ジョージ・ムラーツ&マーティン・サルク
2 ノアール / アナ・コーエン
3 マイナー・ブルース / ケニー・バロン
4 ボレロの夜 / ブライアン・リンチ
5 Invisible Light / Miche Bisceglia
6 フォー・ジャズ・オーディオ・ファンズ・オンリーvol.2 / V.A.
7 楽興の時 / 大西 順子
8 ワイド・アングル / 早間 美紀
9 マイ・ディア・ピアニスツ / 鈴木良雄
10 ランニング・ワイルド / 山中千尋
11 ジャズ・バー・2009

スイング・ジャーナルへの投票にあるアルバムには一向に驚きも覚えませんし、不思議とも思えません。
私の気になることは、氏が投票している2作品がジャズ批評では3位マイナー・ブルース、4位ボレロの夜ですが、スイング・ジャーナルでは3位ボレロの夜で9位マイナー・ブルースです。
少なくとも比較として2つを並べた場合、批評家として判断して順位はつけているわけではないでしょか。
同じもの評価が入れ替わって、流通誌に記載するという言うこと、ちょっと反省したほうが言いと思うのです。
このようなこと、少し安易というか、まあ、どちらでもいいけど、気がつきまして、一度書いておきたいと思いましたので、失礼。 
コメント (4)
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