中古の棚でキコ・シネシの名前を見つけて、出しているところがenjaだからそれと1曲曾それれたので買ってみました。
封を開けるとシネシも良いお年、2011年録音のアルバムだそうです。
女性のバンドネオンは知りませんが、この写真の楽器セルパンはなかなか忘れることのないカッコ、
このオジサンも覚えています。
1曲目がこのセルパンの演奏、音色にちょっと戸惑いもあるけれど、ゆったりしたメロディをバンドネオンとユニゾン主体だから大丈夫。
2曲目はエレべだからこの人ヘ音記号の人なのでしょう。バンドネオンの女性は初めてだけれど、素直なメロディラインで落ち着いている。シネシが哀愁あるメロディが良い。バンドネオンの人の曲でした。
3曲目がチューバ、アドリブも入っているから基本JAZZの奏者でしょう。
4曲目はアルゼンチン、フォルクローレのアントニオ・タラゴ・ロスと言う人の曲でこれも哀愁ある耳に心地よいメロディ。
5曲目はピアソラの“Oblivión”この曲とシネシで買ったのだけれど、思った通りエレベでしっくりと納まる。
6曲目がAbel Fleuryというこれもアルゼンチンの人の哀愁曲、このアルバム、選曲がアルバムのカラーをしっかり決めている気がします。バンドネオンとギターとバス・楽器、哀愁をもって流れる部分と朴訥としたざらつき感がなんだか野に風が吹いているような感じです。
以前のこの人のアルバムも風を感じたからきっとつながりがあるのでしょう。
8曲目は“エル・チョクロ”でこれは結構凝ったアレンジで大きな広がりを作った演奏です。
バンドネオンの女性が癖がない美しい演奏で、バス楽器とうまく調和してそこにシネシのギターが哀愁を加えるという、さすがenjaこの分野でも結構じみだけど良いアルバムを作っています。
dias de felicidad / RUEGG GODARD SINESI
Helena Rüegg - bandoneon
Michel Godard - tuba, serpent, bass guitar
Quique Sinesi - guitar, charango
1. A trace of grace (Michel Godard)
2. Dias de felicidad (Melena Rüegg)
3. Entresuenos (Quique Sinesi )
4. Maria va ( Antonio Tarrango Ros)
5. Oblivión ( Astor Piazzola)
6. Te vas milonga (Abel Fleury)
7. 8:24 PM (Quique Sinesi)
8. El choclo (Angel Villoldo)
9. Le wonnet oublié (Michel Godard)
10. Milonga de mis amores (Pedro Laurenz)
11. Huellas de melanconia (Helena Rüegg)
12. Danzarin (Julian Plaza)