
今年も大晦日になった。大きな疾患が発見されたけれど、考えられる一番良い対応がとれて何事もなかったような日々を過ごせていることに感謝したい。
今年を締めくくるアルバムという事で選んだのがこのアルバム。毎年コルトレーンを選んで聞くようになってきて、今年はどうしようと思って選んだのがこのアルバム。
実はこのアルバムのことを知らずに今まで来ていた。1995年にリリースされているから25年も前のアルバムを知らずに過ごしてきたことに驚いている。
ジャズを聞き出しての頃にコルトレーンが亡くなった。53年も前のことで、なくなってすぐにアルバム「エキスプレッション」が発売になってそれが最後の演奏として頭に刷り込まれていた。

『エクスプレッション』 - Expression(1967年2月15日、3月録音)(Impulse!) 1967年
なんとも精神的に昇華したような演奏が特別に感じていつまでもコルトレーンのシト強く結びついてアルバムとなったわけで、53年前のLPで野口久光氏が書かれたライナーは今でもそれが使われているのだろうか。

その後最後の演奏は別のものがリリースされて、その情報は修正したけれどそこで終わっていた。

『オラトゥンジ・コンサート:ザ・ラスト・ライヴ・レコーディング』 - The Olatunji Concert: The Last Live Recording(1967年4月録音)(Impulse!) 2001年(ライヴ)
その後ずっとその状態で、今年コルトレーンを何にしようとネットを見ていたらこのアルバムがあった。ありゃありゃこのジャけは知らないと思ったら、なんと聞いたことがないコルトレーンに巡り合ったわけである。
「エクスプレッション」の録音された1967年2月15日の演奏が11テイクも残っていたのは、そして今頃聞くという事は、間抜けのようだけど、素晴らしいプレゼントとなった。ジミー・ギャリソンのベース・ソロがとても嬉しい。
演奏は「エクスプレッション」のページをもうひとつ開いた感じで、最後の作品と言われてその演奏が謎めいていた「エキスプレッション」のことことが解けたような安らいだ気分だ。
どうやらこれでコルトレーンの最終期の演奏をすべて聞くことができたけれど、また知らないアルバムが出てくれることの方がいいと思う。
来年に期待しよう。
という事で今年もつたないblogにお付き合いしていただいてありがとうございました。
ペースは随分と落ちてしまったけれど、まだやめようとは思っていないので、来年もよろしくお願いします。
STELLAR REGIONS JOHN COLTRANE
Bass – Jimmy Garrison
Drums – Rashied Ali
Piano – Alice Coltrane
Tenor Saxophone – John Coltrane
Producer – Bob Thiele
1 Seraphic Light 8:54
2 Sun Star 6:05
3 Stellar Regions 3:31
4 Iris 3:50
5 Offering 8:20
6 Configuration 4:01
7 Jimmy's Mode 5:58
8 Tranesonic 4:14
9 Stellar Regions (Alternate Take) 4:37
10 Sun Star (Alternate Take) 8:05
11 Tranesonic (Alternate Take)