JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

いき抜きではありません。 THE VERY BEST OF MILES DAVIS THE WARNER BROS.SESSIONS

2012-01-31 22:24:03 | 聞いてますCDおすすめ


マイルスの音源を発掘もしくは編集して発売することが続いています。
気になるものもあって、一年に一度ぐらいマイルスのアルバムを買います。
昨年は、ビッチェス・ブリユー発売後のライヴ録音を買いましたが、興味はCBSの時代にやはりいってしまいます。
そんな中、ジャケがカッコよいので、聞いているのがこのアルバム、晩年のワーナーからのアルバム7枚からのベスト・アルバムです。
棚を見るとワーナーから発売されたアルバムがありません。「TUTU」なんかは結構聞いたのにありません。
これも実はレンタル・ショップで見つけたもの、ワーナーのアルバム久しぶりに聞くのも良いかと借りてきました。
会社の帰り、車のなかで大きくかければ、これは久しぶり、やはり楽しい。たまにはこの時期のマイルスも聞いて在に沈まないように刺激を与える必要があります。
こうやって聞くと、マイルスのアドリブは変わらぬ追求というものがあるのですね。
マイルスのアルバムを聞かなくなったのは、一つにはここから出た「Siesta」がとてもつまらなかったからだったのも思い出しました。

この頃のマイルスについては、中山康樹氏の本「マイルス・デイヴィス 奇跡のラスト・イヤーズ」が丁寧な書き方と内容でとても興味深いので、読みながら聞くという、ある時代を経た楽しみがあります。




マッ、たまにこのように変えることも大切です。
いき抜きみたいで、スミマセン。

中山氏の新刊としては「まちがい音楽評論」という本が出版されました。
既に読み終わりましたが、感想を書くか書かないか躊躇していました。
意見を表明している方もいるなか、スタンスを明らかにするということから、意味もあるかと書くことにしました。って予告みたいになってしまいました。

THE VERY BEST OF MILES DAVIS THE WARNER BROS.SESSIONS 1985-1991

Personnel: Miles Davis: trumpet; Marcus Miller: bass, keyboards, bass clarinet, guitar, drums, soprano saxophone (1-5, 10); Paulinho da Costa: percussion (1, 2); Adam Holzman: synthesizer solo (2), keyboards (13, 14); Steve Reid: percussion (2); Kenny Garrett: alto saxophone (3, 5, 9, 11-13, 15), flute (14); Jason Miles: synthesizer programming (4, 10), Joe Sample: piano (5); Steve Khan: guitar (5); Omar Hakim: drums (5, 10); Don Alias: percussion (5); Bashiri Johnson: percussion (5); Easy Mo Bee: keyboard (6, 7, 8), vocals (8); A.B. Money: vocals (8); J.R.: vocals (8); Deron Johson: keyboards (8, 15); Chuck Findley: trumpet (9); Nolan Smith: trumpet (9); Ray Brown: trumpet (9); George Graham; trumpet (9); Oscar Brashear: trumpet (9); Kei Akagi: keyboards (9, 14); Alan Oldfield: keyboards (9); Michel Legrand: keyboards (9); Mark Rivett: guitar (9); John Bigham: drums, percussion (9); Ricky Wellman: drums, percussion (9, 13-15); Harvey Mason: drums, percussion (9); Alphonse Mouzon: drums, percussion (9); Benny Rietveld: bass (9, 13, 14); Foley: lead bass (9, 13-15); Abraham Laboriel: bass (9); Buddy Collette: woodwinds (9); Jackie Kelso: woodwinds (9); Marty Krystall: woodwinds (9); Bill Green: woodwinds (9); Charles Owens: woodwinds (9); John Stephens: woodwinds (9); Vince de Rosa: French horn (9); David Duke: French horn (9); Marnie Johnson: French horn (9); Richard Todd: French horn (9); Jimmy Cleveland: trombone (9); Dick Nash: trombone (9); George Bohanan: trombone (9); Thurman Green: trombone (9); Lew McCreary: trombone (9); John Scofield: acoustic guitar (10); Wallace Roney: trumpet (11, 12); The Gil Evans Orchestra (11, 12); The George Grunz Concert Jazz Band (11, 12); Gil Goldstein: transcription, additional orchestration (11, 12); Quincy Jones: conductor (11, 12); Joey DeFrancesco: keyboards (13); Marilyn Mazur: percussion (13); Munyungo Jackson: percussion (14); Richard Patterson: bass (15).

1 Tutu
2 Splatch
3 Catemb�
4 Mr. Pastorius
5 Amandla
6 Mystery
7 Chocolate Chip
8 The Doo-Bop Song
9 Trumpet Cleaning
10 Siesta/Kitt's Kiss/Lost in Madrid Part
11 The Pan Piper
12 Summertime
13 In a Silent Way
14 Time After Time
15 Hannibal

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新しい友達 before you go / aaron Germain

2012-01-30 21:05:04 | 聞いてますCDおすすめ


ショップの中古の棚で見て、なんだかひらめくものあり、誰も知らないジャケ買いです。
久しぶりのまるで知らないジャケ買い、ショップに行く機会が減っているので、良くとついある量を欲しくなってしまうのです。
これってアルコールと同じ依存かもしれません。
でもこれがどうやら大成功、ちょっと驚きが続くのです。

1曲目、綺麗なピアノのイントロにソフトなテナーのフレーズ、ただしこのテナー、やわではなくてM・アレクサンダーをちょっとモダンにした感じ、ボッサのリズムで続くピアノのソロが良い、フレーズが整ってとても綺麗です。
知らない人ばかりで調べると、ピアノのMATT CLARK(p)は1997年にでたMcrcus Shelby(b)のアルバム「Un FAUX PAS!」でピアノをひいていて、翌年も同じメンバー「The Sophisticate」が出ています。blogのお仲間はさすが、当時にチェックされていて、ピアノを評価されているのが凄い、私は今回始めて、若い人だったらこれから注目でしょうが、年をかんがえると、油が乗ったという感じでしょうか。テナーはSHELDON BROWNという人で、こちらも最近のMcrcus Shelbyのバンドで吹いているみたいです。
2曲目はエレベを弾いていて、そのライン見も驚きます。トロンボーンも結構上手いし、ドラムスがタイトなリズム、このドラムスはJeff Marrsさん、大体みんな東海岸でプレーしている人で、ピチピチの若者ではないけれど、NYやボストンから移ってきたミュージシャンのようです。
このアルバムすべてベースの穂との曲で3曲目、早いパッセージの4ビート、テナーの長いフレーズのソロがカッコ良い、ベースのソロも勢いにのって、平均以上の品位です。
6曲目は2台のアコーディオンが入ってエレベの演奏、ボッサのリズムに続いてクラリネットのソロも良い、エレベのソロもたいしたもので、曲調などヨーロッパのアルバムかと思う。アレンジがしっかりとした演奏です。

どの曲も、しっかりとアレンジがされていて、とても質の高いJAZZ、このようなアルバムがもっと評判になるといいのにと思います。

ちなみに洒落た1曲目が“東中野”7曲目が“甘えん坊”奥さん大安さんという日本の方、「before you go」というアルバム・タイトルからするとなんだか日本に来ているみたいですね。

こうやって素敵な才能をしって、もしかしたら近くで接する可能性を感じると、新しい関係を意識しています。


before you go / aaron Germain

AARON GERMAIN(b)
MATT CLARK(p)
BRYAN BOWMAN(ds)
SHELDON BROWN(ts)

guest:
MATT HEULITT(g)
JEFF MARRS(ds) JOHN GOVE(tb)
DEREK SMITH(vib)
RICARDO PEIXOTO(g)
PHIL THOMPSON(ds)

1. HIGASHI NAKANO
2. DEEP BREATH
3. CULEBRA
4. ADMIRAL DRIVE
5. LAKEFOOD
6. BELLABOU BAIAO
7. AMAENBOU
8. WRONG WAY BLUES
9. MISSED YOU
10. QUIE SUNRISE
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Found Foundしたい LOST AND FOUND / MITCHEL FORMAN

2012-01-29 16:33:46 | 聞いてますCDおすすめ


JAZZのショップにいくと必ず見る棚がMのイニシャルのところで、Mには良い人が多いのです。
monakaさんは置いといて、そのうちの一人がミシェル・フォアマンですが、これがなかなか巡れいあえません。
新しいアルバムが出てるのをしっていましたが、いつまで経ってもショップに並ばないのです。そんな中、中古でであったのが一年前の記事“人生に残せるもの”の「ONLY A MEMORY」でした。

デヴューまもないフォアマンの素晴らしいピアノ・ソロで、益々新しいアルバムがききたくなりました。ところがショップには並ばない日々、最近HMVにあったので頼んでみたら1週間で届きました。 ヤレヤレ

2010年に出たアルバムですが、The Music of Mitchel Forman,Gerry Mulliganand Rich Rosa.とあります。それでフォアマンのピアノ・ソロですがプロデゥーサーにジェリー・マリガンとあります。マリガンって1996年に亡くなっているんだけど、って見てみるとこの演奏1979年の録音でした。ってことは「ONLY A MEMORY」が1982年だからその3年前フォアマンが24歳、フォアマンの一番古い作品というになりそうです。
アルバムタイトルが「LOST AND FOUND」そこらへんがこのアルバムの由来です。失くして見つかった。
フォアマンは最初マリガンのバンドでスタートしましたが、マリガン・カルテットの一員としてヨーロッパ・ツアーの最中マリガンの提案でミラノで録音したもの、とても良い演奏でしたが、その音源がマリガン届くことなく長い月日がたって、それがマリガンのオクサンに今になって届いたようです。

で販売されたようで、新しい演奏ではないのです。ちなみに最新のアルバムは7人のヴォーカリストを招いた歌物です。
演奏はですからマリガンの曲“Jeru” からでこれは明るくスライド・ピアノ調の演奏で始めます。
2曲目はフォアマンの曲、もはやフォアマンで、それもみずみずしい、「ONLY A MEMORY」より若い(あたりまえか)
でもフォアマンの作る曲ってなんて優しさと美しさを持っているのでしょう。
12曲中8曲がフォアマンの曲で、うれしいことに「ONLY A MEMORY」で演奏されている“Ramona's Fancy”や好きな“Hospitality Creek ”が収録されていてます。

みずみずしいフォアマンを楽しむことができて、ファンとしてはこの演奏が見つかってよかったよかった、マリガンもとても良い人だったと思います。なくしたものが見つかることはとてもうれしい、ホッとしながら天に感謝するわけです。

Lost and found はいいけれど、どうもこちらはlost and lostの日々で、毎日探し物をしているという、とても危険な症状がでてきていて、実は今日も・・・・・という状態です。

・・・・・アレッ今日は何をlostしたんだっけ。

LOST AND FOUND / MITCHEL FORMAN

MITCHEL FORMAN  piano

1. Jeru
2. Angelica
3. Magical Mundo
4. Butterflies With Hiccups
5. East Village Invention
6. Tall Boots
7. Travels In Three
8. Hospitality Creek
9. Willow Tree
10. Ramona's Fancy
11. The Light Of Smiles
12. Angelica (Alternate Take)
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古さとに帰る Come Sunday / Charlie Haden Hank Jones

2012-01-27 22:42:48 | 聞いてますCDいいと思う


マウンドで投球するピッチャーがジャケットのザ・グレート・ジャズ・トリオの「At The Village Vangurd」が出たときの評判は、トニー・ウイリアムスとロン・カーターのリズム隊のためか、凄い評判で余りそっち方面を聞かなかった当時にLPをかって今でも持っています。
1977年だから35年まえのこと、でもそれでは大ファンでということにはならずにいました。
ハンク・ジョーンズのピアノに聞きほれたのは実は、チャーリー・ヘイデンとのデュオ1995年「STEAL AWAY」でした。
音楽のジャンルの枠などない、黒人スピリチュアルのソング集で、今でも周期的にトレーに載るアルバムで、先日もある方に推薦したばかりです。
ハンク・ジョーンズが亡くなる3ヶ月前に、同じコンセプト、同じ組み合わせでアルバムを作ったヘイデンには良くやってくれたと感謝したい、15年を間に挟んだ二つのアルバムを聞くことができました。

前作は良く知っているゴスペル・ソング中心でそのアルバム「STEAL AWAY」は“我 導きによりて”という題で随分前に記事にしました。
今度のアルバム「Come Sundy」も“ Down By the Riverside”“ Going Home”など良くしった曲が収録されています。

人生とその常に横にある音楽への深い愛情が、ジャンルを関係なく伝わってくる演奏で、どちらもベースはかわらない、ですから曲の紹介は特に必要と思いません。
演奏者の心に触れたいと思う方にはとても良いアルバムです。

ただ2枚のアルバムがあるのでどうしても違いを探してしまう、それで亡くなったということもあるので、それから導かれるのかもしれませんが、感じた違い勝手に書きます。

まず15年たったハンクの状態は快調とは思えず、少しもたついたりしていますが、それはたいしたマイナス・ポイントではありません。
今作のほうが、明るい軽やかな感じです。前作が、黒人の歴史と出来事に対し、祈りを捧げる様に演奏されていました。
アメリカに生きた人々全体の底流に対しての捧げる歌のように受け取れました。

比較して今度のアルバムを聞いてみると、今作は自分のための弾いているような、ハンクが古里にいる自分を思っている感じを受けるのです。
演奏することをハンク自身が一番楽しんでいるようで、そこがとても嬉しく思います。

古い野辺に遊ぶ子供のような姿に戻っていって亡くなっていくのかとそんな連想があるのでしょう。

最初浮かんだ題は“野辺に帰る”でしたが、野辺という言葉には直接、埋葬所、火葬場の意味があり、送らなければいいかとも思いましたが、変えました。

2枚とも、とても素敵なアルバムですが、どちらかを推薦しろと言われたら、より普遍的な表現の前作のまず聞いて欲しいと思います。

Charlie Haden Hank Jones

Charlie Haden - bass
Hank Jones - piano
Recorded:February, 2010

1. 主よ、わが手を取り給え
Take My Hand, Precious Lord (Thomas A. Dorsey)
2. ともに喜びすごせ
God Rest Ye Merry, Gentlemen(Traditional)
3. ダウン・バイ・ザ・リヴァーサイド
Down By The Riverside (Traditional)
4. 家路
Going Home (Traditional)
5. ああうれし、我が身も
Blessed Assurance (Fanny Crosby-Van Alstyne/Phoebe P. Knapp)
6. 天なる神には
It Came Upon A Midnight Clear (Edmund H. Sears/Richard S. Willis)
7. 春の朝 夏の真昼
Bringing In The Sheaves (Knowles Shaw/George A. Minor)
8. 深い河
Deep River (Traditional)
9. オールド・タイム・レリジョン
Give Me That Old Time Religion (Traditional)
10. しずけき祈りの
Sweet Hour of Prayer (William W. Walford/William B. Bradbury)
11. 古い十字架
The Old Rugged Cross (Rev. Geo. Bennard)
12. あなたも見ていたのか
Were You There When They Crucified My Lord? (Traditional)
13. 主よみもとに近づかん
Nearer My God To Thee (Sarah Flower Adams)
14. カム・サンデイ
Come Sunday (Duke Ellington)


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君と歩いたマンハッタン New York Jazz Cruising

2012-01-26 22:07:28 | 聞いてますCDいいと思う


普段はオムニバス盤はまず買わないけれど、中古屋さんで見ていたら、欲しくなって、値段も450円なので買った一枚。
「君と歩くマンハッタン」という副題のついた企画もの。
一つはこの副題でどんな選曲か見てみたいのと、常盤新平のエッセイ付きというのが魅力です。去年のマンハッタンの記念品になると買いました。

まずは選曲、ニューヨークらしい曲が並んでいていました。
そして15曲中女性ヴォーカルが9曲、男性ヴォーカルが3曲、演奏は3曲でした。
ヴォーカルって人気なんでしょうか。私ほとんど持っていないから、この曲でこのアルバム持っていても何処も被りません。
それにしてもニューヨークは女性ヴォーカルなのでしょうか。
1曲目、サラ・ヴォーンでこの曲、何の不満もありません。というかはずれない歌手をえらんであって、チョット残念はリタ・ライスのサテン・ドールはいまいちなのと、最期の方は好みじゃないです。金子晴美さんがここにいるのは健闘してますね。
男性はフランク・ドローンという人は知らないけれど、なっと・キング・コールだったらと思います。ヴィック・ダモンなんて懐かしい名前を見ました。

で演奏のほうはその選曲というかそこら辺はどのようにえらんだのか、これは解りません。
基準があるのであれば、凄いです、ぜひ知りたい。

常盤新平さんの方のエッセイは「東五十四丁目の酒場で」という題で、マンハッタンのJAZZが流れるクラブの楽しさでした。身近に落ち着いたバーがあるのがマンハッタンなのでしょうか、こちらは経験できませんでした。
他に小川隆夫氏の「マンハッタン・ジャズ・クラブ・ガイド」がありますが、こちらは古いデーター、私は行く前にスケジューを調べていきました。

まあそんなことを考えたり思い出したりしながら、楽しく聞きました。

New York Jazz Cruising

1. A列車で行こう          サラ・ボーン
2. ミスティ           フランク・ドローン
3. テイク・ファイブ        クインシー・ジョーンズ
4. ニューヨークの秋        サラ・ボーン
5. ス・ワンダフル         ヘレン・メリル
6. マンハッタン          ダイナ・ワシントン
7. 煙が目にしみる         クリフォード・ブラウン
8. 今宵の君は           ビック・ダモン
9. サテン・ドール        リタ・ライス
10. バードランドの子守歌     サラ・ボーン
11. ブロードウェイ        ジェリー・マリガン
12. ブロードウェイの子守歌     金子晴美
13. オール・オブ・ミー     ダイナ・ワシントン
14. あなたと夜と音楽と     ジャッキー・パリス
15. スプリング・イン・マンハッタン ブロッサム・ディアリー "
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世にも奇妙なマラソン大会  高野秀行著

2012-01-25 22:03:08 | 


早稲田大学探検のときに行った探検を書いた「幻の怪獣・ムベンベを追え」がデヴュー作となった高野秀行氏、マイクつながりで3っ目の記事です。
図書館で発見すると必ず借りる作家、ご存知の方も多いですが、この高野氏の義理のお兄さんがマイク・ノックさんです。

今度の本は昨年出版されたもので、本の雑誌に掲載された3編と書き下ろしが一遍、メインになるマラソン大会は西サハラの難民キャンプで行われるマラソン大会参加の記録です。
今までに一番長く走ったのが15Km、それも1回、それが砂漠のど真ん中、サハラでフルマラソンをしようと、テーマが真っ先に走り出す氏の奮闘記です。
高野氏が凄いことは、一体その冒険にどれほどの意味を見出せるのか、何でこのようなことをと思いながら、そしてその不条理も充分に理解したうえで、ついにはその行為に実を作って行くことです。
大好きな冒険ものだからもありますが、高野氏のもう一つの魅力はとても解り易い文章、氏の本を読むと、その表現力に憧れを感じます。

この本ではそのほかにアジア・アフリカ奇譚集のふしぎな話があって、このまえ読んだ「ノンフィクション作家がおばけに会ったら」と同じように連なっています。人づてにの話は除外すりにしても、オクサンと二人でタイで体験した話「IT」はそのまま、この前の本に連なってこれも面白い事だと思います。

マイクのライブ会場で、残念ながらすれ違ってしまった高野氏ですが、ファンで会ったライターがまさか紹介いただける方だったとは、世にも奇妙なとは思いませんが、結構ヘッと思う連なりと思うのです。




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玉手箱開けた WERWOLF / MIKE NOCK The Forth Way

2012-01-24 21:18:48 | 聞いてますCDいいと思う


マイク・ノックのフォースウエーの43年前のデヴューアルバムが初CD化されて出たことは、とても懐かしく嬉しい。同時にこのバンドの最期の録音、モントルーフェスティバルでのライブ・アルバムも販売されました。
私はこのアルバムを持っていませんでしたし、聞いたかどうかも記憶にない。999円なので、もちろん買いましたが、日本のジャズ・ファンで、このアルバムを買う人が何人いるか、とても気になります。
感覚で物を言いますが、日本でジャズを聴く人でマイク・ノックを知っている人が5割から6割、フォースウエーを知っている人はその中で3割、このアルバムを買おうと思う人はその中で2割と想定すると3.8%、日本人が100人のジャズ・ファンだったら4人がこのアルバムを買うことになります。多いかな?実際何枚売れたのか発表して欲しい。

1曲目はジャズ・ロックの得意のリズム、私としては一番フォースウェーらしい。アドリブは今でもフレッシュです。
2曲目はアブストラクト、アブストラクトって言葉を最近はほとんど使わなくなったような気がするけど、聞かなくなったというほうがいいのかも知れません。
3曲目も途中から激しく、ライブだから、そこらへんがよりフリーなのでしょう。
4曲目のエレピ、聴いていると音と鳴らし方、キースとデジョネットのデュオ“ルータ・アンド・ダイチャ”を思い出させます。ってキースのアルバムが1971年だから、あの演奏の元は案外ここら辺にあるのかも知れません。
5曲目がこのステージのハイライトのような演奏、激しいマイク、うねるようなホワイトのバイオリン、マックルーアのエレベのソロがあって嬉しい。マックルーアのエレベのソロってもしかしたら最初で最期で聞くかもしれません。
次の曲に切れ目無く続いて終わりますが、42年前のステージ、初めて聞くことが不思議、余り時間のたってないような、はたまた間が抜け落ちたような不思議な感覚です。
そうか、玉手箱開けちゃった感じかも。

WERWOLF / THE FORTH WAY

MIKE NOCK fender rhodes el-P
RON McCLURE el-b
MICHEL WHITE el-violin
EDDIE MARSHAL drums
1970 The Montreaux Festival

1 Brown Rice
2 Colours
3 Werwolf
4 Terra Del Fuego
5 Nesoteric Circle
6 Spacefunk
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再び 海を渡ったアルバム  The Forth Way / Mike Nock

2012-01-23 22:33:20 | 聞いてますCDおすすめ


The Forth Way / Mike Nock

・Mike Nock (p)
・Michael White (vln)
・Ron McClure (b)
・Eddie Marshall (ds)

1. Everyman's Brother
2. Clouds
3. Sparky
4. Bucklehuggin
5. Openings
6. Gemini Trajectory
7. Dance Of The Mechanical Men
8. The Sybil

1969年にこのLPを買って持っていましたが、今は手元にありません。
なぜかということは、以前記事記事に書きました。「海を渡ったアルバム
私にとて、これはとても大きな出来事だったので、初CD化で再度手に入れたのを記念にもう一度記事にさせてもらいます。(って再度ってしたばかりか)

何が大きな出来事かというと、当時買ったLPを演奏している当人、マイク・ノックにプレゼントしたのです。それも6年前、アルバムは海を渡ってマイクに届いたのでした。

このマイク・ノックという人、カウント・ロック・バンドというところ弾いていた人で当時新しいJAZZを牽引する人でした。
そしてこの人、ハクエイ・キムの先生なのです。
2005年、キース・ジャレットのコンサート会場でハクエイとバッタリあったのが最初ですが、私がマイクのことを知っていたので、とても親しい関係になりました。
このアルバムをハクエイ・にプレゼントしたところ、マイクに贈りたいということになり、彼がセカンド・アルバムを録音しにオーストラリアに渡豪するときに、レターと共に持っていっってもらったのでした。
その後マイクが日本に演奏に来たときには親しく、挨拶もできました。
まるで天使がいたずらしているような楽しいことが続いているのです。

手元に正式な音源がなくなっていたのですが、今度999円という値段でリイシューされましたので、再びわが手にしたのでした。

アルバムの方43年後の現在きいても、とても新鮮な驚きがあります。
もちろん、ベースのラインとか今ではエレベを使って別な音付けになるでしょうが、ジャコの出現前の演奏ですかそこら辺は現在とは違います。
ところがバイオリンの使い方の新鮮さとか、エレピとのインプロなど今聞いてもウキウキするのものです。
チャールス・ロイドと来日公演で大好きになった、ロン・マクルーアのアコベもとても良い音です。

きっと、海の向こうでCD化を聞いてマイクも喜んでいるでしょう。
マイクこのこと知っているのでしょうか。アドレスがわかっているのでメールしてもいいのですが、英語が面倒なので、弟子のほうにメールしておきました。
「今度会うとき見せてください」(聞けるようにしてくださいという意味です。)と返事がきていました。
なかなかピッタリ来るライブがなくて、チョット先になるけれど準備しましょう。

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Musique du salon moderne。 PRELUDE / Xavir Dotras

2012-01-22 17:47:37 | 聞いてますCDおすすめ


年明けして始めてのショップでは中古2枚とCD化された古いアルバムと新譜を2枚しいれましたが、初めての人がこのアルバム、チョット試聴したら、ピアノとベースの音が良いので買ってみました。調べたらスペイン、バルセロナのピアニストらしいですがまるで知りません。
最期の1曲を除いてピアニストの作品ですべてプレリュードという題がついています。

1曲目丹精なピアノとベースのアンサンブルから始まる演奏はベースの音が好きな感じで録音されていてとても好感もてます。
クラシックの響きを持ちながら真摯にジャズのアドリブをしています。このような取り組みをするピアニストは、えてして無意味なJAZZ風フレーズを弾きますが、このフレーズはシャープです。
2曲目、良くアレンジされた演奏はアドリブとテーマが均衡とれて、ここら辺がヨーロッパのピアノ・トリオの良いところです。
4曲目、バッハの曲のような、副題も‘Invention and prelude’ですから素直にバッハ、バッハの感じをなぞるというようなこともなく、かなり長いのにバッハ風の曲が破綻しないのは見事、途中のベース・ソロも秀逸です。
6曲目、サロン風にホーンをいれて、ペットのソロはまだ20才前だと思う、ドラマーホルヘ・ロッシーの息子君、かなりキチンと吹くことができる、もしかして注目かぶになるかも知れません。
7曲目、クラシカルな美しいメロディは副題‘Wait for me listening to Bill Evans’とついて、ピアニストのフェバリットが現れています。
8曲目、ベース・ソロから美しいピアノのメロディ、この曲もアドリブときちんとしたアレンジが組み合わさった、このアルバムらしい演奏です。
最期は女性のヴォーカルで、作曲はピアニストのおじいさん、スペイン語かポルトガル語で美しいボサノバかと思う曲。

聞いていてかなり驚く演奏、軽いクラシックのようで、美しくあるのにシャープな切れ味、たとえばホテルのラウンジで流れてもいいような雰囲気なのに、内容はしっかりとある演奏。
ラウンジ・音楽といえば軽視した表現になりますが、音楽を楽しむ中世のサロンの雰囲気を現代にもってきて、この演奏を楽しんだら良いような、上等なインテリジェンスを感じます。
そんな演奏に影響されて、題名はフランス風にしてみました。


PRELUDE / Xavir Dotras

Xavier Dotras (p)
Cesar Martinez (ds)
Toni Pujol (b)
Carme Canela (vo on 9)
Felix Rossy (tp)

1.Prelude I ‘Salve’
2.Prelude II
3.Prelude III
4.Prelude IV ‘Invention and prelude’
5.Prelude V
6.Prelude VI
7.Prelude VII ‘Wait for me listening to Bill Evans’
8.Prelude VIII
9.No em diguessis adeu (feat. Carme Canela)
2011年作品
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レタスのはにかみ Lettuce Play / Bert Seager

2012-01-20 21:41:10 | 聞いてますCDいいと思う


昨年の暮れに買って、記事にするのがだいぶ遅れたアルバムです。
ボストンで活躍するこのピアニストは実は初めて聞く人で、blogのおともだちマーリンさんの紹介をみて面白そうだと思っていたアルバムです。
ジャケが綺麗で裏側もこちらです。



若い頃ボール一杯食べちゃうほどレタスを食べて育っていたので、このジャケットはまずは洗礼を思い出すように買いました。

そんな清々とした、イメージを聴く前から作っていたので、1曲目でイメージはひろがりましたが、その後がチョット違う、それでなんだか棚にあげてましたが、勝手にイメージ作っていたこちらがいけない、改めて記事にチャレンジです。

ちなみにアルバムの内側はこちら、危うくCDにドレッシングをかけそうになりました。



1曲目、優しくゆったりとしたピアノは礼儀正しく、人に接しているようなピアノです。
よその家に泊めていただいた翌朝の食卓で、少しはにかみを含んで挨拶をしているような、この曲はジャケットからもイメージ広がりました。
ところが2曲目からはレタスとはすこし違うイメージ、このアルバムのタイトル「Lettuce Play」は“Let Us Play”の意味合いがあるそうで、久しぶりのメンバーの演奏ということらしいです。(最近ドラムスは日本の長池君がおおくて、新しいアルバムも録音終了したようです。)
2曲目は少しダークなフレーズで独自の主張があるようで、このピアニスト個性とタッチがしっかりしています。
3曲目、ピアニストのタッチに合わせるように、リズムもかなりしっかり刻みます。ピアノのアドリブラインも流れががあって創造的だと思います。
4曲目思索的なテーマをミディアム・テンポで弾くのに、アイディアがないと持ちこたえられませんがきちんと1曲にするあたり、実力ありです。
5曲目ドラムのソロからこれも力強い演奏です。
6曲目がスタンダード、ベース・ソロが主導で個性的なアレンジです。
9曲目、このアルバムではめずらしい、ベースが4ビートを刻んでオーソドックスな、かといってモーダルな演奏は、アルバム途中でも一曲ぐらいあってもと思います。

ジャケのイメージとは少し違っていたのでとまどいましたが、流石多くのアルバムを出すだけと個性とテクニックがあってどうもそちらが本筋のように思います。

レタスに恩義のある私は1曲目のイメージをなかなか捨てがたく、二つに分けてそれぞれ良かった。

でレタス、レタスといっていたら、こんな題が思い浮かびました。

Lettuce Play / Bert Seager

Bert Seager(p)
Jorge Roeder(b)
Richie Barshay(ds)

1. A Sound Called Home
2. The Raft
3. Noctane
4. Re-Inventing The Wheeler
5. Lando The Free
6. Like Someone In Love
7. Air
8. You Go To My Head
9. Unforeseeable Changes



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