上原ひろみのアルバムを買ったらサイン会の整理券をもらいました。サインは欲しいけど土曜の夜に新宿までには出て行くけません。
1曲目古いピアノ音のイントロに続いて始まるのは“Softly as in a Morning Sunrise”、前作「Time Control」の最後での曲“Time Up”でわずかになった部分からスタートです。
一応前のその部分を確認してからスタートです。前のアルバムまで戻って、Time controlされている、時をかけるみたいな少女です。
“Softly as in a Morning Sunrise”はDavid Fiuczynskiとのメロディの分け合いが見事で前作からのHIROMIサウンドが余裕がでたと思える演奏です。
2曲目はアコのピアノが中心になりますが、周りはエレなので終わってみるとイメージがエレクトリックに思えてしまいます、この曲はバックはアコベースが欲しいのは前にも感じたことです。
「スタンダードの時期がきた。」と出したアルバムのようですが、上原ミュージックを聴いてきていないと、彼女の演奏の上で出したということが、解らないかもしれません。
ちょっとひしゃげたメロディはわかりずらい、ところが彼女の演奏している姿を思い浮かべれば、これがとても気持ちに入る演奏です。
坂本九の上を向いて歩こうは、ギターのFiuczynskiなど知るわけもないのですが、Tony Greyのベースソロが凄い一曲。
6曲目の“My Favorite Things”はとてもアレンジにこった演奏、拍子が変わっていく演奏で、前作のtime Contorolという言葉を思い出す曲、前作の時のコントロールという概念と今回のスタンダードが多分連なったと思います。
7曲目からただ感じとしてフュージョンバンドといいませんが、エレキギターとの構成でフュージョンバンドの色あいが強くなりました。
好みは色々ですからいいのですが、私はJAZZフィーリングをちょっとひしゃげて若若しく演奏するHIROMIが好きです。
8曲目の“XYG”はこのように弾ける人は上原なので一番ナウタイムな演奏に感じます。この演奏が一番現実的なきがします。
オスカー・ピーターソンに捧げたアルバムとしては最後の曲は、彼女が入れざるえない演奏で別枠でしょう。ピーターソンに対しての意思表示をどのようにするかということではこの形になったのでしょう。
日本アルバムはその跡にボーナストラックが追加されますが、8曲目までできって聴くとこのアルバムとしては納まりがいいとおもいます。
そして私が感じるのは、前作のタイムコントロールの、タイムに対しての感覚を好きなスタンダードに当てはめて再現したように思います。
古い曲も、新しい曲も、行き来しながら自在に操っているHiromiはデビューからときをかけているようです。
本当にタイム感に関しては脱帽です、ボーナストラック“Return Of Kung-Fu World Champion”はなんでしょうか。リズムの強い力で音楽を楽しませてくれます。
時を制御しているような少女、少女といっても結婚したのですね。
おめでとう、時を越えたアルバムでまた会いましょう。
BEYOND STANDARD / HIROMI'S SONICBLOOM
Hiromi Uehara(P,Key)
David Fiuczynski(G)
Tony Grey(B)
Martin Valihora(Ds)
1. Intro: Softly as in Morning Sunrise
2. Softly as in a Morning Sunrise
3. Clair de Lune
4. Caravan
5. Ue Wo Muite Aruko
6. My Favorite Things
7. Led Boots
8. Xyg
9. I've Got Rhythm
10 Return Of Kung-Fu World Champion
DVD
1 TIME DIFFERENCE
2 DEEP INTO THE NIGHT