JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

そのまんまカタルシス Catharsis / Roelofs Lauscher trio

2009-11-30 23:01:55 | 聞いてますCDおすすめ


12月になって何かと忙しいし、まずいことなどあって精神が疲弊したりしています。
先日買ったアルバムを聴いているととても気が休まります。アルバムのタイトルが“カタルシス”、タイトルそのものが、表現されています。
曲名にCatharsisはありませんから、アルバム全体を現しているのでしょう。

先日「Invisible Light」というアルバムをだした ベルギーで活躍するピアニスト Michel Biscegliaがプロデュースしたもので、かなり通じるところがあります。
ビスチェリアがとても通じるもののあるオランダのピアニストを見つけて、自分の所属する会社に紹介したのでないでしょうか。自分よりうまいやみたいな感じです。

1曲目静かな流れの中に、フレーズがしっかりとありピアニストとして信頼できます。
4曲目内省的な美しい曲、内省的な曲は結構難しい、それもシンプルなメロディーでこう聞かせるのはなかなかです。
5曲目スネアのパタパタ感がちょっと気になあり、ピアノのフレーズも良いのですが、フェードアウトもちょっといただけません。ドラムス、だんだんとなれますが、pops系も多く叩いているようです。
ベースはビスチェリアのアルバムですっと引いている人で、こちらは安定しています。
6曲目シンプルなテーマで少しモーダル感が加わった演奏。
8曲目、リリカルな曲でこのピアニストに一番合っている気がします。
10曲目で4ビートを刻む演奏も見せて、これもしなくちゃと思います。
11曲目これも内省的で静かな曲、5分30秒ぐらい。
そしてもうひとつ、このアルバムにはおまけがついています。
最後の曲が終わってもCD止まらない、ずいぶんながい間があります。
隠しトラックがあるのはこのごろなれましたが、これが長い、3分も待ちました。音が鳴り始めると、ウゥ、モンクみたいと思う演奏、どこにも書いてありませんがこれがモンクの“Ask Me Now”、普段のライブはこんな感じじゃないかと思うモダンな演奏、オリジナルでは少なかった4ビートを刻んで まさにこれは隠しトラック。隠されていたものにちょっと驚きながら、次はこんな感じも良いじゃないかと思います。

Catharsis / Roelofs Lauscher trio

Mike Roelofs(p)
Werner Lauscher(b)
Geerts Roelofs(ds)

1. Wachtensmoe
2. For All The Good Times We’ve Had
3. Koud
4. Agape
5. Tabula Rasa
6. Out Of Square
7. De Gelukkige Vrouw
8. In Preparation
9. Monsterverbond
10. Blues For Herman
11. One For Vinnie
recorded January 6-7th, 2009
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逆転弁護 / リザー・スコットライン

2009-11-29 13:26:30 | 


出張に持って出るのに、図書館から2冊借りて「死刑劇場」ロバート・ハイルブラン著を持って行き、なかなか面白かったのですが、もう一冊がこちらです。
まだ読み始めですが、面白いことにシチュエーションがまるっきり逆なのです。
“死刑”は捕まったのが黒人で“逆転”は白人。
その黒人は路上で婦人を襲って銃で殺人を犯したとされ、その白人は黒人に襲われた正当防衛として、しかし実際には命乞いする黒人を殺した犯人です。
黒人は死刑判決が下り、白人は無罪になります。

良くこうまで逆なものが並んだものです。2000年11月に高山祥子訳で発行された文庫です。
作者はペンシルヴェニア州裁判所の主席裁判官アシスタントを務めた後作家に転身した女性のリーガルサスペンス作家。
この作品がシリーズ化されたみたいです。

最初は裁判小説みたですが、主人公の女弁護士、ごろごろに殴られるは、命は狙われるは、最後のほうでは自分もと、活劇小説になってしまってすこし求めているものと違ってしまいました。
しかしこんな弁護士に関係者、ならないでよかった。
この小説の中にも陪審員制度の矛盾みたいなものが鮮明で読んでいると、昨日はTVでアメリアの裁判の矛盾をテーマとしていました。
この小説よりもこちらのほうが強烈なのでご紹介します。

テキサスで二人の強盗が店に押し入り店員を脅し、逃げる途中に打った銃で店員一人が死亡しました。
その銃を撃ったほうは終身刑、店員を脅したりしたほうがテキサス州の共犯者同罪の量刑規定により強盗共犯で死刑判決、11月20日に執行されました。
死刑を受けたほうについた弁護士が無能だったりしたこと、裁判での検察のアピールが強烈に陪審員に伝わったとのことです。

そしてもう一つ、裁判のやり直し請求は死刑執行30分前に却下 そして死刑執行されますが、死刑支持の多いテキサス州で知事再選を控えた知事が請求を却下したことも人の運命の厳しさを感じます。



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ハクエイ・キム トライソニーク ライブ at JZ Brat in シブヤ2009 11 25

2009-11-27 22:58:09 | サポート中、ライブ


8月終わりにハクエイ・キムと六本木の“softwinds”で会いました。
そのとき、実に嬉しそうに新しいトリオが出来ましたといっていたのが、このグループ、「トライソニーク」という独立した名前をつけてスタートしました。
今日はそのグループの確か3度目のライブだと思います。
8月のその時点で今日のライブだけが決まっていて、なかなかチケットの販売が始まらないのでやきもきしました。
こんなに、長く待ったライブも久しぶりですが、ついにその日が来た感じです。
24日にはリハも行なって、今年一番、力の入ったライブになるはずです。
メンバーはハクエイ・キム(p)杉本智和(b)大槻”KALTA”英宣(ds)の3人、今回は全力をって応援メールをしてしまいました。

入れ替えなしの2ステージをゆっくりと楽しむために、まずは近くの焼き鳥屋さんでちょっといただきました。
7時前にJZ Bratに着くと、席は一番前、ピアノの斜め後ろ、このお店、フロアー席は舞台と同じ高さ、ハクエイを聞くのには、ここベスト・ポジションでした。
ミクシィのお仲間にもご挨拶しながらそろそろ1stです。

1st

1 トライソニーク
呪術的なリズムとベースパターンから始まるオリジナル新曲、叙情とミステリアスを併せ持ったピアノ・メロディに力強い安定したベースライン、すぐにでも火がつくようなドラムスのスタート、抑え気味に進んでいくピアノです。

2 ハヴ・ユー・メット・ミス・ジョーンズ
はっきりしたピアノ・ラインと太いベースのラインが絡み合って力強いフレージングです。言葉で表せない間合いと反応が伝わってきます。
ただちょっと演奏が長いか、三位一体の演奏を作っていくためにそうなるのか、機会を重ねるともっと凝縮していくように思います。

3 テイク・ファイブ(アレンジ・バイ・ハクエイ)
出だしの高速テーマとその後のゆったりしたテーマから、一気にインタープレーになだれ込みます。これカルタさんのドラムスや藤本さんのベースがいなければ出来ないかも知れません。
インプロがぐしゃぐしゃっと気持ちよくなると、これはピアノ一人ではいけない、ベースとドラムスがぴったりと付いているので実に気持ちよい。
これって、失礼ですが多くのここにいるお客さまに、受け入れていただけているのか、この楽しさはJAZZの多くを聴いていないと解りづらいはずです。
でも自信を持ってやって欲しい。
ドラムス・ソロの後はもはやT5とは解らない、ピアノとベースのパッセージそして、段々と知ったテーマに戻っていくのです。

4 オープン・ザ・グリーン・ドア
杉本智和氏のベースをフューチャーした演奏、正確ピッチと太い音、いまひとつ悩みだった低音の安定とキックをサウンドに盛り込んで、ハクエイの守備範囲がとても楽になった感じです。
その分、ピアノはピアノメロディーに集中していくことが出来ます。

5 スパイラル・ダンス
この曲で、緊張感が一段らく、藤川さんのベースが曲を締めているのがわかります。失礼ながら、我がオクサンがこのベースとても良いというのですから、ある意味間違えありません(感覚が勝つのです)。

これで1st終了中休み、気がつくと、これもお仲間のucciさん、PRが効いて初ハクエイだそうで、ありがたいことです。
でも1st音が身についてこないと、いささかお焦りです。
もっとメロディアスの美メロを予想されていたのか、今日はちょっとその点でも今までとは違うかも。
この新しいパートナーとの三位一体の演奏を作り上げるために、長いソロ・パートをとったり、インタープレーの間合いなどに緊張感がいき、曲全体としてのまとまり、コンパクトさはいささか、欠けいたかもしれません。
場数を踏めば曲に凝縮が起こり、もっとスッキリした塩梅になって行くでしょう。
私は今度のグループになって、どの様に変わったかで聞き始めたし、初ハクエイの人は、今がどうかという段階で聴きますから、そこが少し違いましたね。
なんてことは後から考えたことで、そろそろ2ndです。

2nd

1 ホワイト・フォレスト
曲名からして、ハクエイの故郷を思い浮かべる曲、トリオ結成すぐ後なので、まだ曲へのなれははい。

2 ニュータウン
杉本さんはアルコを持ってニュータウン、これも太い音とうねり具合が良い感じ。
曲自体はこれまでと感じが少し変わった叙事詩のようなニュータウンでした。

3オールズ・シングス・ユー・アー
この曲も簡単には弾かない。ピアノ、ベース、ドラムスがそれぞれの音だしに常に反応し、そこにはタイミングの妙、素敵なスウィング感が生まれたのです。
スタンダードでこのグループの求めるグルーブ感が発揮できました。
ucciさんもこれで納得してくれるかなと思います。
カルタさんのドラムソロに華がありました。

4 ブロッサム
キースの曲ブロッサムの演奏は初めてでしょうか、本日キースの曲が2曲、キースにこだわりをはっきり表すのもよいことだと思います。

5 クワラアルンプール
新曲、クワラルンプールって何処だっけなどと余計なことを考えてしまってちょっとっ集中落ちました(私のことです)、新曲は何度か聞いたころに良さが解ってくるのです。(感度鈍いみたい)

6 ドライ・ダンス
この和音が流れるとオゥッと息がでる感じ、今日のステージを無事に、見事に進めた後の、落ち着きと明るさが出た演奏、ピアノ、このフレージングも凄い。

アンコール

ホーム・ビヨンド・ザ・クラウド

やはりこの曲を演ルことも大切ですね
昔からのファンを次につなげて行かなければね。
私も嬉しい、ありがとう。

舞台がはねて、ハクエイには、お客さんが列作っています。
明日は早い時間に家を出なければならないので、ちょっとだけ渡すものを渡して、「○○さぁん。」「この人、生で聞いたけど、これは知りません」とかがハクエイ、私が話したのは「はい、これ」と「じゃ~ね!」だけだったみたいな。

うんうんとうなずきながらも、新たに開いたページはまだ一面を眺めただけという感じです。

今日のステージからはこの先、絡みつくようなモーダルな演奏、はじけるように4方に広がる破線と集光、ゾクゾクするようなスウィング感、爽やかな風の流れに優しい慕情など、それぞれの色をはっきりとさせていくだろうと、予感したのでありました。




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度量の重なり I love you so mach / エルンスト・レイスグル&フランコ・ダンドレア

2009-11-26 22:16:27 | 聞いてますCDおすすめ


今日は朝早く羽田からの日帰り出張、先ほど帰ってきました。
昨日は渋谷でライブ(ハクエイ・キム トライソニーク ライブ at JZ Brat in シブヤ2009 11 25)でしたが、その模様は今日書くのはちょっと長くなってしまうので、ちょっと辛い。
という事で、それは明日にしてちょっと古いアルバムです。

JAZZ専門ではない中古屋さんの棚をみていると、棚が違うにではと思うことがあります。
ワールド・ミュージックという分類にこのアルバムがありました。癖のあるウィンター・ウインターのアルバムで、ピアノとチェロのデュオ、そして癖のあるフランコ・ダンドレアのピアノ(チェロの人は知りません)ともしかしたらそんなこともあるかと、興味が勝って拾いました。
フランコ・ダンドリアは男性的なゴリゴリ感でにがて意識がずっとありますが、チェロとのデュオとはどんなものでしょう。
1曲目、録音も良いのでしょうが深みのあるピアノのとても良い音で“In a Sentimental Mood”、少しモンク・ライクな格調あるピアノソロはこれまでのダンドレアのイメージを覆されました。
2曲目でレイスグルが登場で、アルペジオというのでしょうか、完全にクラシックのテクニックではじめ、フィンガリンングで凄い音の流れ、曲名を見れば“Night and Day”間違いではないかと思っていると、ピアノが入ってフレーズが聴こえました。これ凄い。
3曲目は、ベースのようにリズムを刻んで、その後の弓弾きの音がとても良い。
4曲目美しい“Ma l'Amore No”は互いの技術と表現力を認め合うような、度量の重なり合いが伝わってきます。
チェロが多彩な音色をだして、表現するのには驚きます。
5曲目アブストラクトな抽象画を見るように始まりますが、2人の表現力が豊かで、その絵がどんどんと変化していくのです。ダンドレアのオリジナルですが、即興部分、これ名演です。
8曲目、コール・ポーターの曲とは解らないほどデフォルメされているのが、最後にはとてもきれいに整う演奏です。
10曲目やっぱりモンクを演奏すると思えば、ダンドレはピアノを封印して口笛を吹きます。このような敬愛の表現もあるのです。
最後は静かに美しく終わる小品です。

ワールドの棚にあるのは間違いですが、普通にJAZZの棚にあったらたぶん拾わなかったアルバムなので、これは私の度量も重なりました。

I Love You So Much It Hurts / Ernst Reijseger & Franco d'Andrea

Ernst Reijseger(cello)
Franco d'Andrea(pf)

1.In a Sentimental Mood
2.Night and Day
3.Two Colors
4.Ma l'Amore No
5.Afro Abstraction
6.Hi There
7.Amore Baciami
8.You Do Something to Me
9.Complex Eight
10.Reflections
11.I Love You So Much It Hurts
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死刑劇場  / ロバート・ハイブラン

2009-11-24 22:31:52 | 


出張をするので、途中読む本を図書館で借りてきました。
つまらなかったら困るので2冊借りて最初の1ページを読んで選んだのがまずはこちら。2005年に出版されたロバート・ハイルブランという新人の「死刑劇場」というリーガル・サスペンスです。
この分野のサスペンスは大好きでずっと追っかけてきました。
作者は現役の弁護士で、アメリカの司法の状態も上手く挟みながら、切れも良くユーモアもしゃれています。
ビデオ店で働く黒人青年が、その店を訪れ、「危険な情事」を買って帰ったビジネス・ウーマンを強盗殺害したとして捕まり、それを公選弁護人が弁護する話で、結構切れのある文でいい感じです。
法廷場面はさすがに関係者、緊張感あり、ありえる展開でとても面白い。
窮地に陥った主人公のとった解決策は、弁護士ならば絶対に行わないものですが、まずは黒人青年は救われます。
アリャリャ結構簡単に戸思っていると、サプライズがもう一つ用意されていて、ただこっちになると、それまでの登場人物の言動が合理的かというと、ちょっとずれて、苦しいところが出来てしまいます。
ただそこにいたるストーリーと描写はしっかりしていて、この作者が言いたいだろう、O・J・シンプソン事件以来のアメリカ司法の矛盾は充分伝わったと思います。

ただ殺された女性が「危険な情事」をなぜ買いに行ったか解らないな。
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ありがとうラジオ RADIO WAVES / Luigi Martinale

2009-11-23 20:06:41 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんでルイジ・マルティナーレの入った古いアルバムを拾って益々ファンになったので、マルティナーレを探したら見落としていたのがありました。
こちらはショップで新しいものを買いましたアルボーレの新作の一つ前のもののようです。
2008年クロマティック・ハーモニカのあアルベルト・バラルドという人とのデュオ・アルバムです。
1曲目A・C・Jobimの“Luisa”からシールマンス系の哀愁おびて流れるようなハーモニカとしっかり芯のあるマルティナーレのピアノが、爽やかでいて暖かい始りです。
2曲目はルイジの“Gentle Touch”曲名からしてやさしい感じの曲で、ちょっとアンヌィはフレンチの風情。
3曲目はスタンダード“These Foolish Things”ルイジの軽やかなピアノの上をバラルドのハーモニカが自由に吹きまくるという図式です。
4,5曲目はバラルドのオリジナル、2曲目よりもっとフランスの感じ、とても親しい人を隣に乗せて、落ち葉に埋まる銀杏並木をゆっくり走るような、(神宮外苑を思い描いただけですが)ちょっと絵に描いたような風景が浮かびます。
5曲目ルイジのピアノ、広がりをもった流れるようなラインの中にエバンスの様な情緒をのぞかせ実に良い。
次の6曲目、これが幅のあるピアノの流れをグルッとひっくり返すようなゆったりとしたハーモニカのソロから、始まってこの曲も良い、題が“Still Lives In The Memory”すみません、このようなの実に弱い。そしてただ甘いだけでない。
澄んでいるし、さわやか、それでいてあたたかい。
アルバムタイトルからTVが始まる前の、音楽好きが親しんだラジオ放送を懐かしんで、出来たアルバムのようです。
8曲目もノスタルジーの入った、当時のイタリアはこのような哀愁曲が多かったのでしょうか、「シネマ・パラダイス」を思い出しました。
ピアノソロはモーダルになり、バックに廻ってもしっかりしたラインです。
9,10曲目はルイジの曲“Mamia”は活発な働き者のマルティナーレのママ?予想に反して明るい曲です。
10曲目は“August Moon”思い出をたどるようなような曲調に思い出してきました。
私がJAZZを聞き始めた40年以上まえ、こずかいがすくなくてレコード選びも真剣でしたが、それも少し上がった数年後のこと、最初はラジオのJAZZ番組をFENまで探して聴いていました。
ラジオはどんなのだったか、FMの入るソニーのゴッツイポータブルを買ってもらったような気がします。
最後が“Over The Rainbow”でこのアルバム、ノスタルジックな統一感、哀愁でまとまっていて目的のマルティナーレは少し甘く、そしてでもしっかり弾いていて、益々良いと思うようになりました。
ちょっとやりすぎ感はあります。

RADIO WAVES / Luigi Martinale

Alberto Varaldo(chromatic harmonica)
Luigi Martinale(p)
Recorded at 'll Pollaio' Studio,Biella,Italy on 9,24 January and 12 February,2008

1. Luisa
2. Gentle Touch
3. These Foolish Things
4. Musetto
5. Tarantella
6. Still Lives In The Memory
7. My Cent
8. Stelle
9. Mamia
10. August Moon
11. Over The Rainbow
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Martinale探し Links / Luigi Martinale

2009-11-22 18:06:36 | 聞いてますCDいいと思う


ガッツ・プロダクションから出たルイジ・マルティナーレが好きで、とても歌心あるピアノだと思っていたら、新しく日本のアルボーレ・レコードからトリオのアルバムが出て、ガッと弾いていました。
中古屋さんでみていたら、マルティナーレの名前を見つけたので購入、4人の名を冠した2002年リリースのアルバムです。
マルティナーレをこれまで特に意識したことがありませんでしたが、ここのところ気になっていて、ばったり中古屋さんで会ったので、びっくりしました。
新しいアルバム(と言ってもアルボーレよりかは古い)も購入しましたが、まずは古いアルバムです。
ドラムスはトリオでも一緒のpaolo franciscone、ベースのandrrea pejroloという人は知りませんが、アメリカ人、テナーがgigi di gregorioという人でやはり知りません。
ドラマー以外の3人が3曲づつを、間に短いLinkというソロでつなげた3つのまとまりからなるアルバムです。
最初が良い曲を書くマルティーナーレの都合5曲、1曲目主流ジャズ・ピアノの流れにテナーサックスが柔らかい音色です。
尖がってそれぞれが主張するというより、グループで1つの曲をイメージしているような感じです。
マルティナーレの短いLinkで曲調を変えて3曲目がグループ演奏の感がより強い。
最後のマルティナーレの曲は、ソロ回しやバースの交換を想定してコード進行をまず決めたような感じで、ウォーキングベースの軽快な4ビート、こっちが本来なのかと思い出しました。
6曲目からはベーシシルトの曲がつづき、よりジャジーになったバラッド、テナーが中音域のメロディアスな柔らかいフレーズで、バーガンジーやコニッツに師事しているようです。2009年に新しいプロジェクトもはじめているようで、変な装飾音をいれない、ここではスコット・ハミルトンの感じです。
続くLinkはベースソロで続く曲は少しひしゃげたメロディで、テナーとピアノの双頭グループの感がありますが、ドラムスはステックでしっかり叩いて生でもみがいのある演奏に思います。
10曲目もスローめのバラッド、このベーシストの色がわかります。
ピアノはサラリと弾いているようで、とても形よくまとめ、この人もっと売れて良いと思います。
11曲目からおしまいまでが、今度はテナーの人の曲、1連です。
この曲もゆっくりとした思索的バラッド。
同じような曲が続いたので、テナーのLinkの後はミドルテンポのストレート・アヘッド、バーガンジーを思い出すフレーズのとんだテナーが良い。
実力者ぞろいがわかるので、もう少しはじけてくれてもと思いますが、このプロジェクトたぶんオリジナルのバラッドをやりたかったのかなと思います。
このメンバーでこの先スタンダード集「Stella」を出していますから相性はよかったみたいです。
目的のマルティナーレの昔を、そしてたぶんこれが本筋だと思うものに出会いました。
次は2008年のアルバムです。


GIGI DI GREGORIO(ts)
LUIGI MARTINALE(p)
ANDREA PEJROLO(b)
PAOLO FRANCISCONE(ds)

2000.12.23,24 Italy


1 CRASH
2 LINK #1
3 DANCING IN A RING
4 LINK#2
5 YES I HAVE
6 TROUBLE SHOOTING
7 LINK #3
8 THE MOON IS FLYING TOO LOW
9 LINK #4
10 LAST NIGHT BY THE WATER
11 JUDO
12 LINK #5
13 A MODE FOR SALLY
14 LINK #6
15 VALTER
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絵日記 青山通りの散歩 夏の次

2009-11-21 18:57:29 | その他
3連休の初日はとてもよいお天気で、家にいるのはもったいない、という事で出かけました。
まずは地下鉄で「神宮外苑前」いちょう並木を見に行きました。



残念ながらまだ完全に染まってはいませんでしたし、色も少し薄い感じで、日本各地にはもっと素晴らしい場所があるのでしょうね。



でも東京ではこの神宮外苑の並木道がとみに有名です。



ですから沢山の人が集まっていて、いちょう祭りというのが開かれていました。



裸でお仕事している人もいましたが、私たちはどこだか知りませんが、桜高原ビールを頂きました。



それからぶらぶらと渋谷のほうに歩いてみたら、この夏にも歩いたのを思い出しました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20090802

ですから、同じところで和菓子を買いました。



そして同じ場所で一休み、ここもいちょう並木がちょっとあります。



遅お昼になって今言いましたが、イタリアンでパスタランチ、300円でこの前菜がつきました。



日替わりの1,000円のパスタと



1,300円のカルボナーラ、これにサラダとコーヒーがつくのですから、まあまあです。



ただワインがお高くて、昼にこの値段はということでグラスワイン一杯1,000円にとどめました。とても残念で、どうしても休みのイタリアンにはワインが飲みたい人なので、たぶんリピートしないでしょう。

実は今日のメインが一番最後になってしまいました。
Bunkamura ザ・ミュージアムで開かれている「ロートレック コネクション」を見に来たのです。
有名なマルセルを見ることが出来たのは予想外でした。





まだ16歳ごろに描いた画風はまるで違いますが、馬車の絵がとても気に入りました。

かなりの距離を歩きましたが、東横の地下で渡り蟹を見つけたので、夜はそれで一杯いただきます。
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外山安樹子トリオ・ライブ・アット・J 2009 11 18

2009-11-19 20:48:56 | サポート中、ライブ


ピアノの外山安樹子さんの新しいアルバムの発売記念ライブが行われています。
blog仲間のcrissさんが外山さんを聴いて絶賛してくれたのは、彼よりずっと長いファンとしては嬉しいかぎり(失礼)とても強力な仲間が増えて心強いかぎりです。
そんなことで、私も急遽応援に行くことにしました。
前回がおはじくJで2008年9月ですから一年ちょっと前、どのようになったのでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080903

新宿“J”の入ったのが7時少し過ぎ、既にかなりのお客さんで、カウンターにいた外山さんにお祝いを言うと、J関係の人が多いようです。

1st

1 ブールジョン
新しいアルバムからの曲でスタートです。お年のいったお客が多く(お前もだ)ガヤガヤしていましたが、1コーラスで黙らすこと凄い、ピアノに力がついた、というか、フレーズかな。
私の席は一番前の大好きな壁側(横に荷物が置けて、私小道具を出し入れするのです)で後ろは気になりません。

2 イフ・アイ・シュッド・ケア
外山さんはオリジナルが美しくて、そちらに重きを置いて聞いていましたが、スタンダードをライン強く弾きって、場数を踏んで力ついたのか恐るべし。
続く関口さんのソロも、スタンダード映えます、私この人のウォーキング大好きです。
ドラム君ははじめてです、少し優等生的ですが、正確で気持ち良い。

3 スノーイング・タウン
前作からのオリジナル、コードが増えて複雑になった感じです。

4 テイク・ファイブ(アレンジ・バイ・トヤマ)
外山さんからテイク・ファイブをアレンジしてみましたとMC、嬉しくなりました。
実は先日の横浜JAZZフプロムナードでハクエイ・キムと食事して、そのとき「新しいトリオのために今テイク・ファイブをアレンジしているんです。」って聞いていたので来週(渋谷JZブラット)を楽しみにしていたところです。
その前に外山さんのアレンジが聴けるのです。
転調とコード変化を多く入れて、とてもモーダルになったT5、それでも原曲の進行をなぞってくれて楽しい。

5 アイ・リメンバー・エイプリル
スタンダードの演奏が凄くなったと今回思いましたが、解ったのはテーマの表現が力強くなり、それがインプロになっても持続出来ていることで、指も良く動きます。この演奏、このsetのベストです。

1stが終わって店は超満員、凄いけど実は“J”の関係者の会みたいなものが行われていて、外山さんを聴きに来たと思われる人は2割ぐらいでしょうか。
かなりガヤガヤで、9時過ぎにはタモリ氏も登場、2ndどうなることでしょう。
2ndのことを書く前に顛末からいうと、2nd途中で終了したら帰ることにしました。
Jの出資者が集うのは悪いことではありません、でもそれならば、そのような会合を行うことは前もって一般の人に告知して欲しいものです。
実際2nd済んで席を立とうとすると、店内のW大OBの紹介など始まって、そんな中席を立っていくのも大人気なく、終わるまで待たなければいけませんでした。
勝手に席立てばいいじゃないかというのがW大OBの言い分でしょか。
一言始める前に、何か注でも入れていただければ、まあ楽しくやってねと思うことも出来ました。
演奏中のガヤガヤはミュージシャンのせいではなく小屋が制御するもの、ミュージシャンと聴衆が協力して、良いステージ、演奏を作るものと考えていますので、昨日はその制御も協力も残念ながら小屋からは見当たりませんでした。
小屋が音楽外のすべてを認める状態であれば、貸切ということで行うべきことでないかと思いました。
出資者の方の集まりですから、優待みたいなようで、それは構いませんが一般のお客への配慮は欠けていました。
新人のJAZZミュージシャンに門とを開放し、手厚いJを嫌うわけではありませんが、告知とか挨拶とかあってしかるべきではないでしょうか。

2nd

1 スプリング・レイク
座っている場所が一番前なので、演奏が始まれば後ろは気になりません。フラシュをたかなければいいという外山さんのことばで、いいポジションなので写真撮ってみました。



この曲新しいアルバムですが、1枚目にも通じる雰囲気で外山さんの重要な要素です。関口さんのソロは人が多いほどのるみたいです。

2 サマー・タイム
スタンダードになると、少しモーダルに感じるのはオリジナルと組み合わせて聞いているからでしょう。
ブルースフィーリングがたっぷりな外山さんのピアノプレーが楽しい。

3 紅葉
童謡“紅葉”の選曲はこの小屋にいるJAZZを普段は聞かない人用かな。

4 スタンディング・アローン
大好きな曲ですが、ここらへんで、ミュージシャンの緊張と迫力と聴衆のガヤガヤの均衡が崩れたようです。集中が落ちて、ピアノの音に迫力がなくなったような気がします。(私の集中がなくなたのかも)

5 ホワイト・スノー・サンバ
この曲も大好きなので、もう一度集中して聞きます。この曲彼女の新しい面、とても良い曲だと思います。

これで2ndが終了して、先ほどの顛末になっていくのです。

こんな感じですから、3rdは、“ジ・インクラウド”やって“オレオ”やって“キャラバン”やって“モーニン”やって“ミスティ”で終わらせればいいんじゃない、と思いながら、誰かさんじゃないけれど“退散”です。 
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列車で旅をする  Palatino / ベニータ、ロマーノ、フレス、フェリス

2009-11-17 20:02:59 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんを漁ってていて古いLABEL BLEUのアルバムを見つけるとまず買ってしまいます。紙ケケースで覆われている新しいものは、あたりとハズレが分かれていて注意が要りますが、プラケースのものであれば、バラツキがすくなく、あるレベルを維持していると思います。
そうやって、Aldo Romanoやアンリ・テキシェやMichel Benitaなんかのアルバムがだいぶ貯まりました。
このアルバムピアノレスでペットがpaolo Fresu,トロンボーンがGlenn Ferris,
それにRomanoとBenitaのカルテットです。
10曲中最後の2曲がFrank Zappa とHarry Warrenのアレッと思う選曲で意外がメンバーの持ち寄りです。
ペットとトロンボーンが2つのラインとして絡めながら、ロマーノがいつものように確固たる自我でベニータがその間を取り持つ感じです。
カルテット全員が大変高いテクニックですので、すんなり聴いてしまいますが、一人一人のソロは生で見たら凄いと思います。
アルバム・タイトルが“Palatino”ローマの丘ですが、あある都市から都市へ移動の感じがします。
調べてみれば、1995年のアルバムですが2年後このPalatinoをグループ名にして同じメンバーで「Tempo」というアルバムを作っていて、そのアルバムには“ From Station to Station”という曲がありますから、あながちこの感覚は違ってないようで、というかわれながら驚いています。
4曲目のフレスのペットとトロンボーンのユニゾンの悲しげなテーマは、闇につつまれた街かどの風景が浮かびます。この後のベニーターのソロは普段より少し影の増した感じです。
実は今列車の中で大きなヘッドホーンでこれを聞いています。
5曲目“ANIMAL LOVE”は列車とはあまあり関係ない題ですが、ロマーノのドラミングが細かく刻んで疾走感があります。
2管にベースとドラムスのこのサウンド、古臭くはないけれど、新鮮ということもない、この時期ちょっと古いグループサウンドに回帰というか、見直しが盛んに行われていたのでしょうか。
帰路の目的地に近づくにつれておとずれる寂しさと(仕事なので実はそれはない)と安堵感というものがありませんか。
その道行きの満足感で、そのどちらもが濃くなっていくは、アルバムを聴いていても同じです。
トラベルをテーマにしたこのアルバム(途中から勝手に決めてしまっている。)もそろそろ終盤、Frank Zappaの思わぬ静かなホーンのコンセプト、そして10曲目の“LULU IS BACK IN TOWN”これ間違いなく旅行ですね。
それもいいかと明るく待ちに帰ってきたのであります。

Palatino

MICHEL BENITA(b)
GLENN FERIS(tb)
PAOLO FRESU(tp)
ALDO ROMANO(ds)

1. DAWN
2. ALEAS
3. CALABRIAN NIGHTS
4. VARIAZIONE TRE
5. ANIMAL LOVE
6. INTERLUDE
7. TRUNCA E PELTUNTA
8. GLENN'S WALK
9. 20 SMALL CIGARS
10. LULU IS BACK IN TOWN
コメント
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