JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

再び歩き始める人々へ Early Years / Ketil Bjornsad

2011-04-30 23:02:50 | 聞いてますCDいいと思う


ケティル・ビヨルンスタとの出会いはいつのことだったのでしょう、ECMでラピュダルと演奏している「The Sea」なんかが最初だったでしょうか。
その後デヴィッド・ダーリングとの演奏とかECMの新譜があるとかうのと、ちょっと古くても名前をみつけると買ってきたのがEMARCYからのアルバムでした。
10数枚のアルバムがたまりましたが、Discographyをみるとなんと62枚ものっているのです。
ショップでみていたら知らないアルバムがあって6枚のアルバムからの選曲で持っているかとおもったらきれがビヨルンスタのデビューアルバムを含めたPHLIPSからの初期のものでまるで持っていませんでした。
リリースが1970年から1980年でECMからではじめたのが1995年ですから、時期的にはずっと昔、こんな感じでスタートしたのかと思う、しかし本質は変わっていない演奏です。
2006年の素晴らしい作品「Floating」でもキースに似たテイストでひいていましたが、スタートはよりキースらしい、それも初期のキースに良く似ています。
キースの「ファイシング・ユー」が1971年ですからまさにその影響です。(ラース・ダニエルソンが同じようにキースにとても良く似ていました。)

ゴールデンウイークに入って関西から息子2が昨日もどりました。息子1が今夜帰ってきて家族4人が年に何回かそろう夜になりました。でも残念ながら息子2はいなくなっていて結局3人ですごしました。(それも嬉しいですが。9
そんな中、ビヨルンスタのデビューのころの演奏を聴いていると、スタートを切ったころということを思います。キースより7歳年下20代を超えたばかりの若い演奏があるのです。
若くてとにかくスタートを切ったころを思い出します。
転校してきてサッカークラブに入ることを決め、周りのレベルまで到達するあの最初の苦労、大学まで続けてレギュラーのポジションが取れないことの悩みと到達がありました。
もう一人も、大変な目標をきめて、とにかくこれほどまでに自分を追い詰めなければいけない日々を続けて、ぎりぎりたどりついた日を思い出すのです。

そんな道を歩んだ息子たちは一人は次の展開でアメリカに研修に行くことがきまり、もう一人は新しい任地移っての仕事を始めました。
そういえば私も長年続けた業務が変わって実は新しい創造が求められているのです。

過去の若々しいアルバムを聞いて、それが今では変わった表現になっています。でもそれを流れで見つめればよく理解できいることでした。
音楽と違い人生はそれほど平穏ではないかもしれませんが、それを聞きながら思うことは、こうしたいとか思う長い意思の流れのなかで、私たちは歩んでいるのだということです。
突然の断絶も、長い不調もあるのでしょうが、こうやって1973年のデビュー作を聴くと、そしてビヨルンスタが、今では変化した演奏をしていることもおもうにつけ、どんなことがあっても、私たちには再び変化に対応して歩み始める力があるのではとおもうのです。

アルバムのことについて細かく書くことが出来ません。
ビヨルンスタンですが基本ですが、スタイルを作りことに(ということはまだ出来ていない。)凄い力をいれていて、ですからアルバムによりかなりばらついた演奏です。

ピアノのフレージングにその後の影響をかんじますが、後半終わりごろはずいぶんポップもしくはロック的でそれもまたいいのかもしれません。
ビヨンスタの歩んだ一歩が感じられるからです。

わたしも、息子も、新しい一歩をあゆみはじめた気がします。
それ以外にも多くの方が自分の意思とは別に歩み始めはじめなければいかなく、はじまっているようにおもいます。

こんな古いアルバムの演奏から感じるのが、今に続くスタートだったり、一歩だったり、とにかく再び歩き始めた方にエールを送りたい気持ちになるアルバムでした。

でも残念ながら息子2は家にはいなくって、結局そろうのは明日の夕食を一緒にということになりそうです。


Early Years / Ketil Bjørnstad

Ketil Bjørnstad (p, key)
Arild Andersen (b)
Terje Venaas (b)
Bjørn Alterhaug (b)
Øyvind Ekorness (cel)
Pål Thowsen (ds)
Jon Christensen (ds)
Jon Eberson (g)
Pete Knutsen (g)
Knut Riisnæs (sax)
Sverre Larsen (wind harp)
Ellen Westberg Andersen (soprano)

1.Blamann
2.Berget Det Bla
3.Drommen Om Havet
4.Sommernatt Ved Fjorden
5.Gjesten
6.Selena
7.Finnes Du Noensteds Ikveld
8.Apne Havner
9.Tidevann
10.Avskjed Pa Forskudd
11.Dager Pa Skjaret
12.Dedication
13.Narmere
14.Kloven Synger
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休み前の清算 Secreto y Malibu / Axel Kryugier

2011-04-29 23:18:13 | 聞いてますCDいいと思う


会社の近くなのでよく行く中古ショップがあって、いつも見るタンゴの棚にここ2年ちかうずっと居続けるアルバムがあります。
別に負い目も媚を売られるわけでもあるませんが、2年近くになると段々と心が通い合って、まだ居るのとか、何とかしてくれませんとか、心の会話が生まれてしまいます。
ある日突然どこかに行ってしまうのもちょっと困るし、このままずるずるとこの関係を維持しているのもいけないような気がして、思い切って連休の前に金銭的な清算を行いました。
金銭的には1,350円でした。
アルゼンチンの音響派といわれるアクセル・クリビエールという人の前衛バレイのための音楽のようです。
このジャケットがなければこれほど不思議な関係も続かなかったと思いますが不思議な感じにとらわれてしまっていたわけです。

蛙の声みたいな音から始まって(ジャケがそうか)打ち込み見たいなリズムにオルガンのメロディにブラスサウンド、タンゴとはこれはちがう、ジャズの方がずっと近い感じです。
3曲目では、ふくろうの声みたいな擬音やサウンド・トラック的リズムは8ビート、まるで映画の南米の田舎に迷い込んでいるようです。
4曲目は哀愁あるギター、それも時代がかったマカロニ・ウエスタンが入っているような、おい腰に銃が必要だと思うのに、このジャケなのです。
5曲目は再び1曲目のテーマに戻っているようで今度は馬の鳴き声で、でも不思議なことにまるで違和感がなく、すぐ近くには馬が必要だと感じるのですかへんです。
それ以外はエレピとパーカション、ブラス・サンドで出来ているのです。
7曲目、チェレスタでしょうか、実際はエレピかも、ゆったりと流れるとお休み前にこの関係をはっきりしたことが、とても彼女たちにとって(私ではありません)良かったのではと思えて来るのです。
それにしてもこれはJAZZ感覚です。
8曲目は、TVでついに問題が起こった時になるようなブラス・サウンド、嬌声も聞こえながら曲名を見るとこれがFinalなんとも置いてきぼりを食わされているような、この女性たちの行く末はどうなったのか、私個人的な決着をつけたつもりでいましたが、もはやこれ以上彼女たちに救いの方法はないようなちょっと気にかかるのですが、ま、いっか、金銭的には決着ついていることだしとおもって、これからのお休み(実は明日は仕事してきます。)に入ります。

Secreto y Malibu / Axel Kryugier

1. Que azul es el cielo!
2. Jungla de pasto
3. Amanece
4. Vuelo
5. Autoerotico
6. Tristecito
7. Final
8. Final version 2 (Husares al ataque!)

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小さな運命に戻りたい Hommage a Ole Bull  

2011-04-28 23:55:31 | 聞いてますCDいいと思う


明日から連休がはじまるのでしょうが、あまりそれにたいして実感されている方、少ないののでないでしょうか。
知っている方では、被災された地方の関係の方がお見舞い支援をかねて、東北に向かうというのが多いようです。
私は、息子の帰宅予定が行動を決めるようなところあって段々と決まっていくようです。

今年は、関西から帰った息子と息子1のお嫁さんとの顔合わせをするのが今度のメインみたいでその他には、JAZZのお仲間にお誘いいただいた一日がある予定です。

そんな休み前にJAZZではないアルバムを聞いています。
バイオリンとピアノのディオでECMだと少し引きますが、トラディショナル系みたいで、オクサンがバイオリン好きなので拾いました。
1曲目、もの悲しい旋律と乾いたバイオリンの音色は荒涼とした風景を感じさ深としたたたずみで始まりました。
2曲目ノルウエーのバイオリニスト、オーレ・ブルの曲で、このアルバムそのオーレ・ブレにささげられたアルバムのようです。
3曲目は弓で弦を叩いて和楽器のような感じですが、弦の流れも入るので多重録音になっているのでしょうか。
4曲目は東欧風メロディにピアノが透明感の強い音で、なんだか大きく場所を変えずに腰掛けている目の周りの変化をみているような、それが一日の変化のようなもの感じます。
5曲目は乾いたバイオリンと少し湿りけのあるバイオリンが多重にしているのでしょうか、威厳ありながらやさしさをこちらに求めるような感じです。
6曲目はゴリゴリとバイオリンをこするようなちょっと現代的な曲。
7曲目hあオーレ・ブルのゆったりしたクラッシックの曲。
8曲目はトラデションで、東欧の昔のメロディが地に染み付いた運命を淡々と示す様に、普通の生活の中にも運命があるような、たとえば休みの朝なのに雨が降ったことは仕方がない、みたいなそんなときに流れる曲がこの曲です。まるで曲解です。
9曲目はイングランドのフォーク・ダンスの様な曲。
そのような演奏が続くと13曲目はグリークのよく知った“ソルベルグの歌”これもとてもかの荒涼とした地で聞いているような演奏でそう、知ったメロディを生まれた地方で聞く感じです。

15曲目と最後がブルの落ち着いた曲、とてもこの一つのテーマが大切で、それが私の生活の中でのすべてでもいい示すような曲調です。
たとえば、目に映る今朝の朝露の形、日差しの始まる位置の微妙な位置の変化など、静かで微妙な定めがあることをこの演奏は示すのです。

連休前にこのアルバムを聞いていて、そのような小さな運命に戻りたいと、不可能を感じながら思うのです。


Hommage a Ole Bull  

Nils Økland(vln, hardanger fiddle)
Sigbjørn Apeland(p, harmonium)
Recorded September 20-21, 2009 and January 14-15, 2010
at Villa Lysøen, Hordaland

1. Stusle Sundagskvelden
2. La Mélancolie
3. Belg og slag
4. Grålysning
5. Sylkje-Per
6. Solstraum
7. Theme from Nocturne
8. Eg ser deg utfor gluggjen
9. Ole Bull-vals
10. I Rosenlund under Sagas Hall / La Folia
11. Tjødn
12. Jeg har så lun en hytte
13. Solveigs sang
14. Sylkje-Per
15. La Mélancolie
16. Sæterjentens Søndag





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ひょっとして次は THE GENTLE WAR / TRICHTOMY

2011-04-27 21:57:11 | 聞いてますCDいいと思う


まるで知らない人のアルバムが次から次にショップにならぶし、ピアノ・トリオ・ブームなのでリイシューもあり、選ぶことはかなり難しい。
最近では、出きるかなりジャケをながめて、古い録音のもの、再販はパス、店頭のうたい文句も中途半端のものはパス、確実にイメージを伝えるものを選んでいます。

このアルバムは謳い文句にe.s.tの名前があったので、久しぶりにまるで知らないけど拾いました。(このごろ知っている人のアルバムだけで、他にはなかなか手が廻りません。)
購入してからかなり時間も経ちましたが、聴くうちに段々と良さがはっきりしてきました。
イギリスnaim jazzからTrichotomyというグループ名で2010年に出た2作目だそうです。
1作目が2007年に“Variations”そしてそれ以前には出身の地オーストララリアでMISINTERPROTATOというグループ名で“In is In”(2005年)“Now for the Free”(2003年)をリリースしているようで、グループの年季としてもしっかりしているようです。
ピアニストがSean Foranという人で、年はわかりませんが、2006年あたりから奨学金をもらったり賞やフェスへの参加がおおくなっている所をみると20代後半なのでしょうか。
1曲目落ち着いたピアノの出だしのすぐ後にベースが強いリズムを入れるとシャープなピアノのメロディがもどってくるという、とても掴みがキッチリした演奏で、グループとしての纏まりかなりしっかりしています。
2曲目、結構壮大な展開をする演奏で、それがきちんと弾いていてしっかりしたストラクチャーがあるのです。
3曲目は逆に内省的なところから始まって発展させる曲。
どの曲もあきさせない展開で、ひき出しの多いピアニストです。
6曲目はドラムスから始まって、ベースの音もバランスも良く、町マリが完成しているように思います。
7曲目E.S.T的で、もちろんこれは充分意識しているだろうけれど良い。攻撃性も上手く表現していて今風な展開です。

このグループ調べれば似た感じとして書かれていたのがE.S.T、トルド・グスタフセン、トマシュ・スタンコ、他のレビューでは、ジョン・テーラーやボボ・ステンソンの名前が挙がっています。
こうみるとECM色に感じるかもしれませんがもっと自由、トリオのインプロビゼーション、3人の駆け引きで緊張した音楽と作っていくスタイルです。
ビヨルン・スヴェンソンが生存していた時代からトリオのコンセプトを追っていたChat NoirやTingvall Trio、Format a troisが一番近い感じです。
かれらと最初に出会ったときの驚きはその後ずっと彼らを追っかけて居ることで続いています。
このグループ、ひょっとしてそれにつづいていくかも知れませんね。


THE GENTLE WAR / TRICHTOMY

Sean foran piano
Jhhn Paker percussion
Pat Marchisella acoustic bass

1. Chase
2. Wrestle
3. Blues For The Space
4. The Gentle War
5. Cute
6. Sync
7. Shut Up
8. Not According To Plan

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ピアノ・トリオ決定盤 ベスト 100 小川隆夫著

2011-04-26 21:44:49 | 


JAZZ評論家で出版物も大変多い小川隆夫氏の新書はピアノ・トリオの名盤を選んだもので、題名も「ピアノ・トリオ決定盤 ベスト 100」と先日現役JAZZピアニストを100名選出した身には、内容とても気になるものでした。
まず小川氏が本題に入る前に書かれたピアノ・ヒストリーとピアノ・トリオ小史がちょっと説明不足にはなるけれど簡素ですっきりしています。
その前書きの部分で氏はベスト100の選定について次のように書かれています。
「ただし、セレクションはあくまで筆者に独断と偏見によるもの、また思いいれの強いものもふくまれているから《名盤》と謳うには少々不適切な作品も含まれている、ゆえにより正確に表現するなら「筆者の考える名盤100枚」ということになるだろう。
と護憲書な発言ですが、確かに見ていて思いいれの深いものあります。
さてわたしも独断偏見には変わりがありませんが、どのようにラップするのかが気になるところです。
もちろん視点がまるでちがうので、比較ということではありません。
まず私が現役JAZZピアニストということで100名ですが、小川さんの場合アルバムですのでプレーヤーがダブっています。
大西順子2、O・ピーターソン2、キース2、モンク2、フラナガン2、パウエル2、ハンク・ジョーンズ2、B・エバンス2、C・コリア2とダブりのぞいて90名のピアニストです。
そして私が現役としたのに対して、名盤ですので古い方が多い、今どうしてます、とか現役といえるかどうか、なくなっている方は現役でないので、その人を差し引くと38名、ミッシェル・サタビーさんなどどうしているでしょうか、ラムゼイ・ルイスさんは最近名前を聞きました。ミッシェル・ルグランさんなんかもはいいているので、そこを選んでいないわたしとの現役JAZZピアニストで重なったのは12名でした。
重なった12名は次の方たちで、上原ひろみ、エンリコ・ピエラヌンツィ、キース・ジャレット、ジャッキー・テラソン、スティーヴ・キューン、チック・コリア、ビル・チャーラップ、ブラッド・メルドー、マッコイ・タイナー、ミシャエル・フォアマン、山下洋輔、そしてロバート・グラスパーでした。

私もうっかりしていましたが、わたしハービー・ハンコック入れていませんでした。ピアニストってこと忘れてました。
さてこの12人でアルバムも一緒なのはわすかに2枚、ジャッキー・テラソンなんか一緒になってほしかった。
小川さんの選んでいるものは2000年以降の録音が4枚だけで後の96枚はそれいぜんですから、これはしょうがないでしょう。
ただ一緒になったものが、小川さんプロデュースのミッシェル・フォアマンのエバンスに捧げたものと、JAZZの変化を端的にあらわしていると思ったロバート・グラスパーの作品だったことはとても嬉しい、それだけで満足できました。






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事の後先 diece / Max Ionata

2011-04-25 21:41:17 | 聞いてますCDいいと思う


しばらくMaxのアルバムを聴いていなかったら、ショップに並んでいて、拾いました。
ところが、このアルバム新しい録音でなくて、2009年の録音のようです。
Maxを日本に紹介したアルボーレさんのアルバムInspiration MAX IONATA Featurring FABRIZIO BOSSSO」というアルバムがあります。
その録音日が2009年3月5日で、とても素敵なアルバムでした。
今度のアルバムを見るとなんと、メンバー一緒となっているのです。
録音スタジオがRelf Reff Jazz StadioというところでアルボーレがTrevignano Romano nello studioで行なわれましたから異なります。こっちのスタジオでセッションをした翌日アルボーレの録音に行ったのです。ちょっとリハをとった感じで、こんな面白い聞き比べ最近めずらしいですね。

アルボーレのMAXのアルバムも聴きなおしました。緊張感ある演奏でとても素晴らしい。ボッソのソロも全開な感じ、良いアルバムでした。
でこの二枚比べるとアルボーレさんのアルバムのほうが緊迫感、張りでは準備してにつめた感があります。

でこっちのアルバムです。
1曲目、ベースのニコーラ・ムレーズの曲が素晴らしい、やわらかいイオナータのフレーズの後、マンヌッツァのピアノソロ、この人、本当にイタリアで第一人者になったと思います。ボッソ、なんとも嬉しいつながりでその後がイオナータ、この人もフレーズの引きだし多いと思っていました。
2曲目が“Coltrane Meets Evans ”という曲ですが、コルトレーンというよりかボッソの素晴らしいソロがあるので、マイルスミーツみたいですが、ここでもマンヌッツァのピアノソロがすばらしい。
3曲目はイオナータの曲、ここからボッソが抜けてのカルテット演奏、これが続くと落ち着いた別の良さが出てきます。
4曲目はピアノのマンヌッツァのボッサをベースにしたバラッド、もちろんピアノ・ソロが本当に一つ一つ素晴らしいと思いながらの1曲です。
5曲目がPOP曲“Who Can I Turn To”ですが、この選曲ちょっと気楽に演りましょう的、すきなのかな、やはりピアノのソロが特出しています。
6曲目イオナータのバラッドは、この後アルボーレでの録音の張りのある曲とちょうど裏返すようにゆったりしているのです。

アルボ-レのアルバムとても良いものでしたが、おなじメンバーで、このように雰囲気が違う事面白いです。
こちらのアルバムは大事の前の肩慣らし、余力をわざと残して、互いにリラックスしながら調和を取っていきます。特出した演奏という感じではありませんんが、とても安定した、この感じも聴くほうは楽しい。

diece / Max Ionata

Max Ionata (ts)
Fabrizio Bosso (tp,flh)
Luca Mannutza (p)
Nicola Muresu (b)
Nicola Angelucci (ds)

1.Astobard
2.Coltrane Meets Evans
3.La Talpa
4.Turn Around
5.Who Can I Turn To
6.Lode 4 Joe
7.L'Altalena
8.Attia(Lease)









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策謀の法廷 スティーヴ・マルティニ著白石朗訳

2011-04-23 23:45:39 | 


スティーヴ・マルティニという作家の名前は随分以前から知っていて、リーガル・サスペンスで有名だからと図書館で借りたことはありましたが、読みきっていないのです。
新作が出て前評判が良いので読んでみました。
プロローグのあと、颯爽とした女社長がスポーツカーで乗り付けて、ガラスの彫刻を買う場面から始まって、これからこの社長にいろんな出来事が降りかかるのかなと思えば、登場から19ページであっさり殺されちゃいました。
この作家ちょっと時代的で、実に丁寧な筆運び、女社長の行動とか性格を細かく表現するのでなかなかページが進みません。
ストーリはおもしろいので読み進みます。
正統派の弁護士ポール・マドリアニがこの女社長を殺したとされる元身辺警備を担当して元陸軍軍曹を弁護します。話は国防省のスパイプログラム問題など連邦政府が絡んでいくのです。

正統な弁護はちょっと引用すればこんな感じです。

「あいにくではあるが、刑法は人の無罪を証明するようには作成されていない。刑法は、たったひとつのことを明らかにするためだけに作成されている-有罪である。」

8割がた読み進んでも勝利は見えないし、どう収めるのだろうとおもってしまいました。
なんだかとても丁寧なつくりですが、主人公のおじさんのエピローグ、必要なのか私は解りませんでした。
上下巻を最後まで読んだのだからつまらないことはなかったけれど、三分の二ぐらいに縮めてほしかったな。
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現役JAZZピアニスト100人選定評議会

2011-04-22 23:06:58 | 現役ピアニスト名鑑
現役JAZZピアニスト名鑑として100名のピアニスト、その人この一枚のアルバムと、記事を選び終えました。
そうしたら、この一枚で選んだアルバムを変えたくなりまして、実は上原ひろみのアルバムですが、それはどのようにしていくかなど考えていたら、いろいろ決まりがあったほうがいいかと思うようになりました。
そんなんで現役JAZZピアニスト選定評議会というきちんとしたもので運営することとなり、そうすると規約なんかも必要かと、批判も起こるとはおもいますが、規約を決めてもらいました。
もちろんそんなも大層なものを私は作ることできません。いただいた素案がこのようなものでしたがよく解りませんがこれでスタートすることにしました。

「現役JAZZピアニスト100人選定評議会規約」

前文

当会は現役のJAZZピアニストの意識高揚と認知のために、100名の現役ピアニストを選定し公開するものである。
当選定は平等かつ適正に行なわれるものである。

第1条 目的及び名称

当評議会はJAZZピアニストの健全な育成をめざし、名称は「現役ピアニスト100人選定評議会」とする。

第2条 構成

評議会は評議員20名により構成され、その中より7名の理事、及び1名の評議会会頭を評議員の選挙により選出する。

第3条 評議員の権利及び責務

評議員は現役ピアニストを理事会に推薦する権利を有する。
理事会は推薦されたピアニストを過半数の決議により選定することができる。
評議員及び評議会会頭は身の保全のため非公開とする。

第4条 現役JAZZピアニスト100名の権利及び除名

現役ピアニストの選定は100名をもって定員とし、公開される。
新たにピアニストを選定する場合、定員が100名となるよう、除名者を選定しなければならない。
除名者は7名の理事会の過半数をもって了承される。
除名された現役ピアニストは、これに抗議することができ、また理事会はこれにたいする説明の責務があることとする。
現役ピアニストは演奏の向上に切磋し、社会的にも品行方正でなければならない。
3年以上、生存及び所在が不明のピアニストは理事会がこれを除名することが出きる。
10年以上、新たなアルバムを上梓しないピアニストは、理事会がこれを除名することが出きる。

第5条 付帯事項

現役JAZZピアニスト名鑑の記事及びアルバムは評議員の決議により随時更新を行なうことができる。
この場合、削除する記事名及びアルバム名を巻頭に表記し変更を記録する。

私もこのことにはずっと関わってきましたので、お蔭様で事務局として席をいただくことができました。
事務局は今後、会の広報、渉外、記録保全、更新を担当することとなりました。



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華麗なテクと THREE STORIES / ELDAR DJANGIROV

2011-04-21 22:11:31 | 聞いてますCDいいと思う


現役JAZZピアニストを100人選定するの時に、どうするか悩んだ人が何人かいますが、そのうちの1人がエルダー・ジャンギロフ、キルギス共和国出身、NYで現在活躍のピアニストです。
2009年に出たアルバムでも、爆発的なテクニックをみせてくれたのですが、反面情緒を織り込むことにはまだ物足りさを感じました。
久しぶりの新作はマンハッタン。センター・スタジオのグランド・ボールホールを使ってのピアノソロ・録音、思い切って買ってみました。
1曲目きらびやかな音の広がりから始まる“I Should Care”でまずはこの音を聞かせるためにホール録音だとわかります。
2曲目バッハの“Prelude In C# Major”ロシアでクラシックの英才教育を受けたことをまざまざとみせる凄いテクニック、そっちの人も驚くのでないでしょうか。
3曲目では心象を描きこんで、とても落ち着きが出た感じです。
4曲目はチック・コリアの曲、この人前もコリアの曲演ってたけど、コリアより数段上手いからコリアの曲に華があります。
5曲目のスクリャビンの曲は華麗に、クラシック系は華やかな感じです。
6曲目は“In Walked Bud”はモンクの曲で、モンクの感じ残しながら、スライドピアノ調でテクニックがしっかりしていること伝わります。
10曲目オリジナルの美しいララバイが、途中激情が入ってもとにもどりますが、ロシアでピアノを学んでいるときの思いがちょっと入ったのかもしれません。
11曲目はバッハの“G線上のアリア”これまで弦の単音で聴いてきたので、ピアノのアルペジオのハイ板アレンジは斬新です。
13曲目はピアノ1本で“Rhapsody in Blue”15分に及ぶ演奏は、ピアノだけとは感じない、フルオーケストラが一緒に鳴っているようアレンジと表現力、これはJAZZに関係なくおどろくべきものです。
華麗なテクニックはこの人現役でも10指に入るのでないでしょうか。(今度10人ゆっくり考えてみよう。)このアルバムを聴いていたら、現役100人に選んでいたかも、情緒も出てきてこれ検討に値するので理事会?に図ろうかと思います。


THREE STORIES / ELDAR DJANGIROV

Eldar Djangirov piano

1.I Should Care
2.Prelude In C# Major
3.Darn That Dream
4.Windows
5.Etude Op. 2 No. 1
6.In Walked Bud
7.Three Stories
8.So Damn Lucky
9.Embraceable You
10.Russian Lullaby
11.Air On a G String
12.Impromptu
13.Rhapsody in Blue
14.Donna Lee
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現役ピアニスト名鑑 16

2011-04-19 22:15:22 | 現役ピアニスト名鑑
100名よりウォルター・ランプ及びヴォイチェク・ニェヂエラが除籍となりました。20120814

これで全部で100名になりました。



Tord Gustavsen トルド・グスタフセン オスロ ノルウエー 1970 41
THE GROUND 20060914 クレーの連作絵はがき



Toru Dodo トウル・ドウドウ 東京 1972 39
Do You Like Cappuccino? 20100418 コーヒーを旨く飲む



Uri Caine ユリ・ケイン フィアデルフィア 1956 55
Blue Wail 20070906 NYに帰っても凄い



Vinsenzo Danise ヴィンセント・デニス ナポリ イタリア 1980 31
Danise 20100109 新しいカードが開かれる




Yaron Herman ヤロン・ヘルマン イスラエル 1981 30
Variations 20090301 ヤッター・ヘルマン



Yousuke Yamasita ヨウスケ・ヤマシタ  東京 1942 69
DELIGHTFUL CONTRAST 20110324 私とのコントラスト 



Zoltan Olah ゾルタン・オラー ハンガリー 1973 38 Trio Olah
IMPRESSIONS INTHE BARTOK MUSIC HOUSE 20081218 伝承



Zsolt Kaltenecker ソルト・カルテネッカー ハンガリー 1970 41
Winter's Tale 20070621 専門用語の美しさ
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