現役ピアノストがお元気かどうか尋ねて歩くことを夏に入る前にやっているけれど、その時に買ったアルバムを記事にしないでずっと置いておいた。7月の話だからもはや秋を通り越して冬に近づいている。
チャノ・ドミンゲスもワールドに活動していて、
ブルーノートなんかにアルバムを残しているけれどそれがリリースされたのが2012年だった。
こんど出ているアルバムはヴィンス・メンデューサのアレンジ、指揮のWDRビックバンドとの共演で2011年録音だから同じころの作品のようです。
出だしフラメンコのカンタオール特有の枯れた声で15秒のこれは宣誓みたいなものでしょうか。ビック・バンドの音が引き受けて、パルマにのってテナー、ペット、トロンボーンのソロ、さすがのWDRのメンバーです。そそてチャノのピアノ・ソロ、まさにフラメンコ・ジャズ・ピアノの王です。
3曲目は幻想的なフルートのソロ、曲はすべてチャノのオリジナル、ヴィンス・メンデューサのアレンジでスペイン交響詩みたいな感じです。
4曲目、ピアノとビックバンドのスパニシュ・ハーモニーのアンサンブルからカンテ、この渋いカンテになれるかどうかが分かれるかもしれません。このカンテが快感になってくるから素晴らしい。ウッドベースのジャズ音がしてチャノのピアノ・ソロが美しい。
5曲目はジャズ的サウンド、ギターはエレクトロニックで続くソプラノ、ペットのソロは完全なジャズ・インプロ。
6曲目ゆったりしたオーケストレーション、ベースソロの後はアルトのソロ。
7曲目パーカッションとパルマの乗ってトロンボーンのソロがかっこいい。
カンテのオジサンにパーカションとパーカション、舞台ではダンスがあったみたいです。(どの曲だったんだろう、パルマかカンテの部分だろう)
買った時にはたくさんのピアニストを尋ねていたからゆっくりと聞かなかったけれど、置いておくうちにずいぶん熱くなっていたので(そんなことはありえない)これは驚いた。流石チャノ、目が離せません。
Soleando / chano dominguez & WDR big band
Personnel: Johann Hörlen: alto saxophone, flute & clarinet; Karolina Strassmayer: alto saxophone, flute & clarinet; Olivier Peters: tenor saxophone, flute & clarinet; Paul Heller: tenor saxophone, flute & bass clarinet; Jens Neufang: baritone saxophone, flute & bass clarinet; Wim Both: trumpet & flugelhorn; Rob Bruynen: trumpet & flugelhorn; Andy Haderer: trumpet & flugelhorn, John Marshall: trumpet & flugelhorn; Ludwig Nuss: trombone; Marshall Gilkes: trombone; Andy Hunter: trombone; Mattias Cederberg: bass trombone; Paul Shigihara: guitar; John Goldsby: bass; Hans Dekker: drums and Vince Mendoza: arranger and conductor. Guests: Chano Domínguez: piano; Daniel Navarro: baila y palmas; Blás Córdoba: cantaor y palmas; Israel Suárez “El Piraña”: percussion.
Arranged By – Vince Mendoza
Composed By – Chano Domínguez
Conductor – Vince Mendoza
Orchestra – WDR Big Band Cologne
Other [Dance] – Daniel Navarro
Percussion – Daniel Navarro, Israel Suárez "El Piraña"*
Piano – Chano Domínguez
Vocals – Blas Córdoba
1 Martinete
2 Mentidero
3 Soleando
4 Plaza De Mina
5 Parque Genoveses
6 Habanera De La Alameda
7 Rumbetango
8 El Aguacero
9 Más Que Swing