JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ロック小僧驚く FALLING OFF THE ROOF / Ginger Baker

2008-01-31 21:48:01 | 聞いてますCDいいと思う



中古屋さんでアルバムを見ているとたまに、何だこれはというのにであいます。
Charlie Hadenのコラボには興味があるので気にしているのですがこれは知りませんでした。
Ginger bekerという人をご存知でしょうか、あったり前だという方と、JAZZ関係では全くという方がいると思います。
この人はドラマーで、私がティーンのころにエリック・クラプトンとジャック・ブルースで伝説的なバンド“クリーム”を作った人です。1966年からわずか2年の間です。このグループの“ホワイト・ルーム”って当時のロック小僧の必須でした。



そのオヤジがなぜかヘイデンとBill Frisellとのトリオ演奏です。ゲストとしてバンジョーとJerry Hahnのギターです。なんか想像が付いて、速買いです。
もちろんJAZZ好きだった私は、クリームをそんなに聴いたわけでは逢いませんが、でも聴いています。(なんせ女の子はそっちが好きでした。)
そして、このアルバムそのドラムラインが、迫力は減っていますが、タイミングの妙をしっかり楽しめるアルバムです。
実にここまでタイミングをずらしながら、存在感を表現する人はジャズ中でも珍しい、だからそれを聴いているだけで楽しいアルバムです。
ただginger bakerがドラム叩くアルバムならたいしたことはないと思いますが、そこにDUOを選ぶヘイデンがかんでくるとこれが違う、興味の尽きないアルバムになってくるのです。そしてFrisellを入れて面白いアルバムになっています。
でもまずはginger baker で、この録音当時57歳ジャズの人とはいえませんし、ドラミングもジャズとは違っていますが、それは全く関係なく、ドドドン、ドドドンと叩かれるとこれが気持ちよい。面白いアルバムであります。
本当にここまでタイミングを遅らせて曲にあってるのですから素晴らしい。JAZZアルバムということを考えずに面白いアルバムです。(言いすぎです、もちろん気持ちよくフィットしているナンバーがほとんどです。)
ジャケもずいぶん変わっていて、鉄兜みたいなヘルメットのbekar、変といえば変ですが、バイク用なのかも知れません。
2曲目ジャズとは違うドラムス・サウンドがでもたのしい。
3曲目はモンクの“Bemsha Swing”でフリゼールの個性がモンクにあってそれにリズムもあってこれもおもしろい。
6曲目はヘイデンのスパニシュ系のアコギター、メセニーと「Beyond The Missouri Sky」でも演奏している曲でフリーゼルが弾くとこのような乾き方がするのだと思う、それも素敵な演奏です。
8曲目、カントリーなフリーゼルの、すべてフリぜールの表現曲になっています。
9曲目ロックかと思う始まりですが、ヘイデン4ビートでカッコイイ対応です。
10曲目が凄い、リズムが、メロディとハーモニーに完全に対峙して、おおこれライフタイムみたいに思います。
11曲目はカントリー調の曲でゆったりとして、このアルバムの調子を整えるようにバンジョーが再び入って終わります。
ドラマーがリーダーでどう主体を取るか思うと、このアルバム実に面白い、ドラムスがメロディを語るし、リズムがすべてを決めるしで、たいしたものです。

FALLING OFF THE ROOF / Ginger Baker

Bill Frisell guitar
Charlie Haden Bass
Ginger Baker Drums
Jerry Hahn Guitar Electric
Bela Fleck Banjo

1  Falling off the Roof
2  Amarillo, Barbados
3  Bemshaw Swing
4 Sunday at the Hillcrest
5 Privave
6 Our Spanish Love Song
7 C.B.C. Mimps
8 Skeleton
9 Vino Vecchio
10 Day the Sun Came Out
11 Taney County




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ありがとう 宝物にします Shadow of Time / HAKUEI KIM

2008-01-29 22:58:31 | 聞いてますCDおすすめ


私が応援するピアニスト、ハクエイ・キムが新しいアルバムを作ることを聞いて待っていました。ファーストから通して同じオーストラリアの朋友とのトリオ演奏です。
1作目のテープ売り込みから、オリジナル色の強い2枚目、そして今回は全てスタンダードに取り組んだ3枚目になりました。
応援をしている私は、いままでとのアルバムに甲乙をつけることが出来ません。というよりか、それぞれに素晴らしいところが前2作にはあります。1枚目のみずみずしい、突き進むようなメロディ、(今度リクエストしよう)、2枚目の深く掘り下げてまわりの人々を思うようなアルバム。そして今度はどのようになったのでしょうか。
発売日を知っていたのですぐに買いに行きました。そしてジャケを観ながら聴き始めたら、ビックリすることがあり心臓がドキドキしています。このアルバム、特別なものになりました。宝物にします。
1曲目ドラムスの後に続くハクエイのピアノは、当たり前のことですが、ハクエイです。とても彼らしい演奏です。出だしドラムスから始まりますが、2作目「home beyond the clooud」もそう、1作目「Open The Green Door」は緊張感あるベースとドラムのリズムではじまっていました。ピアニストのハクエイがこの2人のオーストラリアの朋友をいかに大切にしているかを感じます。
2曲目は“ELSA”やさしいタッチで始まり、ベースソロの後のピアノのメロディの美しいこと、ベース、ドラムスとの関係がより対等になった感じで、3者が見事に調和しています。
ライブで演奏している曲がも多く、より普通な、力が変に入っていない集中した演奏です。ハクエイには色々な魅力がありますが、ベースやドラムスソロで挿入するバッキングやフレーズが、はっとするような優しさがあります。3曲目そんな全ての音が聞き逃せません。
4曲目“TIKE ON MY HANDS”ちょっと小唄っぽい、ハクエイ大人になったじゃないといったら怒られるか。スイング感と小粋なフレーズ、スウィーティーであっても、甘ったるくなることのけしって無い素敵な演奏です。新しい魅力に思います。
ベースとドラムスへの絶大な信頼があるのでしょう、伸び伸びと自由に演奏していることが伝わってきます。
5曲目は“DONA DONA ”私が子供だったころにはやった、ジョーン・バエズが歌ったフォークソングで、絶対にJAZZにはならないと思う曲です。思索的な感じからとても優しいフレーズに、そのフレーズは急激に疾走をはじめます。私、自分勝手に断言してしまいます。この曲と演奏をハクエイは特定の大切な人への思でしいると思います。なんと強い激情と優しさが合わさった曲でしょう、参りました。
その激情を収めるかのように6曲目“A HUNDRED YEARS FROM TODAY ”この曲順、素晴らしい、思いの丈を表現した後に、フッと私たちがいることに気を使うような、これは万人への優しさを表した演奏です。
7曲目“LADY BIRD ”得意の節回しのイントロからエッジ効いたいつものライブで会うハクエイがいます。とても良い状態のものを素直に表現されている感じです。
それにしてもベースとドラムス強烈で、ハクエイたちのオリジナルみたいに感じる演奏です。
そしてもう最後の曲になってしまいました。“IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING”、ライブでも良く演奏する曲で、前作で“home beyond the cloud”を最後に演奏したのと同じように、遠くの人を望むように、その思いを優しく表現した美演奏。もちろん遠くの人とは師匠マイク・ノック氏です。
その優しい思いの一つをいただきました。ありがとう、宝物にします。

なおこのアルバムの発売を記念して、3月2日(日)にモーション・ブルー横浜にてライブを行うそうです。お時間と取れる方は、ハクエイたちの激情と優しさを味わってください。
私も激しく行きたいと思います。

http://www.motionblue.co.jp/schedule/?yr=2008&mn=3#265  

Shadow Of Time / HAKUEI KIM

HAKUEI KIM piano
BEN WAPLES bass
DAVE GOODMAN drums

1 LOUD ZEE
2 ELSA
3 HOLY LAND
4 TIME ON MY HANDS
5 DONA DONA
6 A HUNDRED YEARS FROM TODAY
7 LADY BIRD
8 IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING

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GIANT STEPS探し 10ステップス アンケートに変更です。

2008-01-28 20:56:01 | その他
blogへきてくれるカノンさんがソーシャル・ネットワークのほうでマイ・フェバリット・ソングとして記事にしているのを読んで触発されました。
私もこの曲“GIANT STEPS”がフェバリットで昔携帯の呼び出し音にしていたほどです。
記事でも何度か書きましたが、新人はこの曲を必ず演奏して欲しい。それでその人の実力が解るような気がします。
そうしたら、聞き比べてみたくなりました。記事にした棚を探してみたら本家を入れて10曲ありました。今日はお休みなので全部聴くことにしました。(実はもう一枚あったけど、これはひどいので暇をだしました。)記事にしてないアルバムを入れたケースもざっと観たのですが、こちらはほとんどないと思います。いくつか見落とししてるかも知れません。
前に“フットプリンツ”だけ集めてCDに焼いたことがありますが、GSも面白いかもしれません。


http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060721



John Coltrane / Giant Steps 1959年
まずは本家、言うことなしのサウンド。



NEW YORK JAZZ SEXTET 1965年
これはLPで持っているGS、J・ムーディーのフルートと女性コーラスのムーディーにした一番変わったアレンジのです。



Chihiro Yamanaka / abyss 2007年
山中千尋のエレピのGS 凝ったのでしょうがあまり魅力は感じない 



Celso Pixinga / QUASE ACUSTKO 1999年
エレベのGS 若さは感じる



Florian ROSS / Big Fish & Small POND 2005年
ピアノトリオゆったりとした演奏  



Taylor Eigsti / Lucky to be me 2005年
新人のもっとゆっくりとした始まりで途中からアップテンポに成るアレンジ、Cristian McBrideのベースソロがカッコイイ



ALEX RIEL / What happened ? 2004年
ピアノ、ベースが年季の入った落ち着いた演奏



TRIO ACOUSTIC / GIANT STEPS 2007年
手のとの中で一番新しいGS、アバンギャルドに始めてオーソドックスに変化、スローにはじめたり、テーマをいかに聞かせるか色々考えます。



Thierry Lang / Private Garden 1993年
一番思索的なGSで最後のところでGSになる



Frode Berg / Dig it! 2003年
エレベのファンキーな色彩感豊かなGSテナーのホーンの演奏はこれだけでした。

ピアノとベースが好きなので、そのようなものが集まってしまったんだと思います。きっと素晴らしいジャイアント・ステップスがもっと沢山あるのでしょうね。皆さんの好きなステップスは何ですか。
ちなみにカノンさんのお薦めはALEX RIELとFlorian ROSS、それに私の持っていないケニー・バアロンがロン・カーターと演奏しているも物で、私は持っていません。
カノンさんは20枚ぐらいあるそうです、こうなるとアンケートに変更です。 お手数ですがあなたの持っているジャイアント・ステップス教えて下さい。

なお私の分全てのアルバムは記事にしたことがあるので、気になったら探してみてね。


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この曲が聞きたい 16 Country Roads / Garu Burton

2008-01-27 20:52:01 | この曲が聴きたい


JAZZを聴き始めたころ、Gary Burtonがラリー・コリエルとロックの感覚を入れた演奏をするのが大好きになりました。そんなことでアルバムを買っていたのですが、おこずかいのない中高生で、なかなか新しいアルバムが買えませんでした。この“Country Roads”コリエルが抜けて尚カントリー調が強まって欲しいアルバムでしたが、手が出ませんでした。
何年もたってCDに成っているのを知り、今度購入しました。
“ダスター”や“イン コンサート”を出したあと、コリエルも抜けて面白さがかけていると思う時期ですがどうでしょう。
ただコリエルとちっがたカントリー調の強いギタリスト、当時合うと思いました。
フォーク調の曲にカントリーの強いJerry Hahnのギターが絡むのはコリエルを変えても凄くいいと思った覚えがあります。
お金がない学生で買えなかったものを40年ぶりに購入しました。
アルバム自体は残念ながらあまり面白いとはいえません。コリエルが置き換わった差を感じます。
なつかしい“Country Roads”が好きですがコリエルがやはり良かったと思い直してしまいました。それなので、“この1曲が聴きたい”に成りました。

昨日は父の命日でお墓参りに母親を連れて行きました。神奈川県の海の傍に住んでいるので、夕食はの料理をアクアパッアにしようとスズキの半身といか、海老、ハマグリを買って帰ってきました。



帰りがけには大変美味しいパン屋さんがあるのでそこでパンも仕入れました。



久しぶりで大変美味しく出来たのに写真を撮ったら変な色になってしまってまずそうです。新しく買ったデジカメ使いこなせません。ソフトも上手く使えず苦労しています。ということで料理写真は没です。
そして今日は残ったスープでリゾットにしました。
取った写真はやはり美味しそうでない。
困ったものです、実際食べていて美味しいのに、性能がいいだろうデジカメですから、困りました。きっと使いこなす事が無いままひどい画像をUPしていくような気がします。









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色彩が綺麗について The Late Late Show / Rick Roe

2008-01-26 22:25:30 | 聞いてますCDいいと思う


ドラムスのGerald Cleaverを聴いていいと思ったのですが、その昔はどうだったかと思って聴いている一枚です。ピアノとベースはまるで知らないわけですがこの二人は昔から仲の良い関係のようです。
ピアノの切れもいいし、ベースのラインも良い、でも最初にこれを聞いたときにはなかなかいいというとこまでは思いませんでした。今日聴くとこれがかなり良い出来です。
2曲目Paul Kellerのベース、ウォーキングが凄い、なかなか凝ったアレンジの曲でとてもいいと思います。
4曲目はアルコベースですが、アメリカのミュージシャンにしては、かなり上手いとおもいます。
5曲目ポール・チェンバースの曲を素晴らしいベースラインと、ピアノアレンジでこのメンバーではたいしたことないと予想しましたが、平均よりかずっと上の演奏になっています。
7曲目のD・ガレスピーの曲もしっかりこなしてなかなか息の合ったファンキーピアノグループにおもいます。
8曲目、曲の雰囲気を上手く捕らえた演奏で、聴いていると味が増すアルバムに思います。

  The Late Latr Show / Rick Roe

Rick Roe piano
Paiul Keller bass
Gerald Cleaver drums

1 Someone's Rocking My Dreamboat
2 The Late Late Show
3 Five Ternty Two
4 The Princess and Darth Blues
5 Visitation
6 Cloud Nine
7 Dizzy Atmosphere
8 My Old Flame
9 Clpise To The Equator
10 Song to The Deborah
11 Eronel






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青磁をおく潔さ whirlpool / john taylor

2008-01-25 22:10:08 | 聞いてますCDおすすめ



JOHN TAYLORをあまり聴いたことがありません。Kenny Wheelerと、かなり一緒だけどKenny Wheeler自体もあまり聴いた事がありません。
ECMのピーター・アースキンのトリオでの演奏は聴いていますが、音数の少ない、ハーモニックな少し地味な印象が強い人です。
ただ評判が良いので是非しっかり聴いてみたいと思っていました。
このアルバムそのような中でベースのPalle Danielssonが聴きたくて購入です。
1曲目の出だしのピアノとそれに続くベースのDUOのような出だしでまず息を呑んでしまいます。Taylorともに演奏しているKenny Wheelerの曲ですが、とても集中していくような演奏です。
2曲目は TAYLORのタイトル曲“WHIRLPOOL”という曲です。ジャケの絵画にもあるように渦巻きのような動きのある曲で、私としてはやはり低音で聴こえているdanielssonnのベースラインが凄いと思える曲です。
3曲目、このピアニストはメロディの音を減らし、ハーモニックにまとめる感じなので、低音のベースラインがとても効いてきます。もしくはダニエルソンにそこの音程を任しているような上手い兼ね合いを感じます。
4曲目もKenny Wheelerの曲で、ゆったりとしたアルバムの雰囲気を表しています。
5曲目はTAYLORの“THE WOODCOCKS”という内省的な表現で始まり、リズムに乗ったメロディアスな動きに変わっていく、このアルバムの魅力ではないでしょうか。
6曲目が“I LOVES YOU PORGY ”なのは驚きです。とてもストレートな表現で、たとえばジャレットのソロ・コンサートで演奏する“オーバー・ザ・レインボー”に似た雰囲気です。
とても上手い具合に安心する、そして実力を感じる曲になります。
このアルバム、john taylorとしてはとても変化も入れた特徴あるアルバムのように感じます。とても良い、動と静がとても美しく整ったように聴こえてきます。
じゃぁ、私の題は何なんだということになります。勝手な印象ですが、聴きながら思い浮かんだものです。特にアルバムの中の静的な部分に感じたことです。
テレビなどで、素晴らしい青磁などをの紹介をするときに、器の周りをカメラがゆっくり回りながら写していることがあります。
青磁という、そのもの自体で美しさを体現するものが中心にあり、それを回るように映しながら、それを含めたものを(たとえば床の間のわびの美しさとか)表現する方法があるように思います。
このアルバム、そのような見つめる様なものを感じます。
飾る器は色々あるでしょうが、青磁という、一つの色の奥深さで表現するものを観るように、このアルバムを聴いています。


whirlpool / john taylor

JOHN TAYLOR(p)
PALLE DANIELSSON(b)
MARTIN FRANCE(ds)

1 CONSOLATION
2 WHIRLPOOL
3 FOR ADA
4 NICOLETTE
5 THE WOODCOCKS
6 I LOVES YOU PORGY
7 EVERYBODY'S SONG BUT MY OWN
8 IN THE BLEAK MIDWINTER
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寒い 幻の馬駆ける DEUXIEME / FORMAT A TROIS

2008-01-24 22:09:05 | 聞いてますCDいいと思う


ここのところ東京も大変寒い毎日になっています。東京でビジネスしている人たちの話題の枕に必ず付くようにっています。いつまで続くのでしょうか。

そんな寒い朝の通勤に聴いたアルバムです。
アルバムジャケットもさっぱりしていて、曲名もプレーヤーも解りづらい、なおかつ演奏もとても地味です。ESTがする演奏の電気的なところを取って、アコーステックで、それもなおかつ柔らかくした感じです。
ある意味幻想的で、寒さに震える朝にはっきりと認識できないような音が通り過ぎて、後で気が付くととらえる事の出来なかった何かのような感じです。
1974年生まれのAlexis GfellerというピアニストがリーダーのFORMAT A TROISというグループの2001年のアルバムです。2007年に最新盤4thがでいるグループです。新しいアルバムを聴いていませんが良くなっていく予感充分です。
程よく実力の均衡したトリオで、良いと思いながら、強いあくがないので表現するには難しいグループに感じます。
陰影のあるメロディが特徴のグループサウンド、3曲目のベースのソロ、音はベースの良い音が聴こえて、ピアノ、ドラムスも素直に絡んでいます。
4曲目ピアノは特にテクニシャンと思いませんが、ちょっと哀愁の漂う美旋律、テュエリー・ラングが先生だそうで、確かにその線に近い感じです。
6曲目4ビートになりベースもウォーキングに成りますが、ちょっと地味な感じです。この地味さが一貫してアルバムを通しますが、そこの捉え方でこのアルバムに対しての好みがかわるので、とても聴く人の状態を反映するように思うアルバムです。
7曲目、とても思索的なピアノソロで、好む人にはより強くアピールする演奏です。
9曲目、ドラムスのタムからベースのアルコ、それぞれの技量が充分伝わる演奏です。
10曲目、可憐なアルペジオとアルコからはじまる曲はルンバのようなリズムになり、哀愁的なピアノメロディと組み合わさって、POPにまで成っています。
11曲目は早いピッチの4ビートのベースに乗ってJAZZ的な感じを意識した曲、ベース、ドラムスはソロをとりますがピアノはあまり主張しません。ここら辺が地味なところです。

幻のように駆けるイメージ、気温の関係もありますが、ジャケットにも影響されました。寒い早朝を幻のように駆けぬけって行く解らない存在。後で考えれば白い馬のようでもあったと考えるような、3重見開きのデザインからもイメージを受けました。
ジャケットのほかの部分もこんな感じで、メンバーその他書いてあるのに、解らないようにしているアルバムです。



DEUXIEME / FORMAT A TROIS

Alexis Gfeller piano
Fabien Sevilla bass
Patrick Dufresne drums

1 L EN M UN AUTRE
2 BATIK
3 JUSTE UN PEU
4 ISOLA
5 ...QUE DU FEU!
6 BE ME
7 LEON
8 L'AUTRE
9 UN SINGE EN HIVER
10 POURTANT
11 KUNDUN
12 JE NE SAIS PAS DIRE NON
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デビュー盤からキラキラ sphere music / Uri Caine

2008-01-23 18:26:20 | 聞いてますCDいいと思う


Uri Caineがアコーステック・ピアノでJAZZすると芯のある、形がしっかりしたJAZZになると思います。
1998年のトリオのアルバムがいいと思っていましたがP・フレスとのDOUも素晴らしかった、ただクラシックみたいなアルバムもあるので全てをチョイスとは行かないところです。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070906
中古屋さんにUri Caineの日本でのデビュー・アルバムがありました。1992年録音のアルバムです。
解説の出だしが“ユリ・ケインって誰?ユリ・ゲラーなら知っているけど。”でした。好きですねこのふざけ。
そんなUriはこのとき、すでに37歳、もはや実力者の感じが初々しさと混ざり合って、普通のデビューアルバムとは違って感じます。
スフィアとモンクのミドルネームを付けたアルバムは、しかしモンクにとらわれない、とてもモダンでモーダルなピアノです。
1曲目ドン・バイロンのクラの音には驚きますが、その後ピアノソロは、今のUri・Caineとは少し違って、マッコイ・タイナーを彷彿させる音が流麗で、このまま通してくれてもと思うようなソロです。そしてトリオアルバムでも付き合うR・ピーターソンのドラムスが終始締りある、あおりを入れています。
2曲目もオリジナルで、ラルフのドラムスとアンソニー・コックスのベースのピアノトリオ、ドラムスは凄いし、ピアノも溢れ出る音が余計なものがないモーダルなシャワーのようです。
3曲目はゲイリー・トーマスのテナーとグレアム・ヘインズのペットが入るカルテットです。いま聴いてもアグレッシブな演奏ですが、このフロントの人は現在何をしているのでしょう、良い演奏です。
4曲目は何かと思ったら“Round Midnight”でアブストラクトなアプローチも悪いとは思いません。
5曲目は一転して思索的なピアノトリオ、このような演奏だけをするプレーヤーは沢山いつでしょうが、ケインの凄いのは、ここから多くの要素をならべていけることです。
6曲目は“ジェリー”という曲でジェリー・ロール・モートンを思っての曲でしょうが、クラリネットの古典的なポルガみたいな演奏が突然グシャグシャになったり、戻ったり、冗談みたいな、ないような、ここまでやります的ですが、演奏はしっかりしていて面白い。
7曲目はG・トーマスのいきなりのソロからはじまる“JUST IN TIME”ピアノの疾走感はJ・カルデラッツオを思い浮かべます。どっちが年上だっけ。アンソニー・コックスのベースソロが良い。
8曲目は尊敬するモンクの曲“WE SEE”はピアノトリオでモンクのエレメントを取り入れながら、モンクではないハーモニーで、モンクに向かっているところがなかなかです。
9曲目はペットとテナー入りのカルテット、ハード・バップを進めた形態で、この時代の演奏ですから、当時かなり凄い演奏になっていると思います。昨日の演奏といってもおかしくないほどモダンです。
Uri・Caineだと、まずほめなっくっちゃみたいなところがあります。全てのアルバムがいいというのではありませんが、私は上手い具合に良いとこばかりあたってます。今回もキラキラした昔を聞きました。

Sphere Music/Uri Caine

Uri Caine (P)
Graham Haynes(Cor)
Don Byron(Cl)
Anthony Cox(B)
Kenny Davis(B)
Gary Thomas(Ts)
Ralph Peterson(Ds)

1 Mr. B.C.
2 This Is A Thing Called Love
3 When The Word Is Given
4 'Round Midnight
5 Let Me Count The Ways
6 Jelly
7 Just In Time
8 We See
9 Jan Fan








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指三本の色ほどには / Kurt ribak trio

2008-01-21 21:17:55 | 聞いたけどCDどちらでも


メンバーがどのような人たちかもまるで知りませんが、どこかで褒めているのをみて拾いました。ジャケットのセンスいまいちで、南米あたりの地域色が強いグループとおもいましたら、アメリカ、カルフォルニアの録音でした。
リーダーはベーシストKurt ribakという人で、ジャケットの写真から判断するとベースを寝かせて、指ではじくタイプのベーシストでないでしょうか。
1曲目ピアノがソウルフルに弾くバックのベースは単音をしっかり鳴らすタイプです。
2曲目もラテンタッチなピアノをリズム楽器としてのベースがバックしている感じです。ラテンタッチが好きな人向きですが、まあこの程度のラテンピアノではあまり驚かなくなっているのでちょっと残念です。
3曲目はとても軽いタッチのスウイング曲、ピアノも軽やかですし、4ビートも気持ちの良い曲です。
4曲目もラテンタッチですが、ムーディーなテーマ悪くないです。ベースをR・ブラウン調に考えて、ピアノはバリー・ハリスみたい、ドラムスはあまり思い浮かびません。結構古いタイプのドラムスで、そこがちょっと面白くありません。
5曲目は内省的な曲で、かなりいい演奏、最初聴いた時よりか、聴くほどに練れているグループの味がわかってきて、なかなかよい感じです。
ただこのベースのソロ、メロディアスに弾くには無理な感じで、男臭さを売るというか、一つの音の強さを売るタイプでちょっと好みと外れます。
6曲目もラテンタッチなポップな曲で、ライト・グルービー・ジャズ・ピアノという感じは軽く聴くにはいいと思います。
リーダーがベーシストで、ついつい期待以上を望んでしまっていますが、これでいいのかと思ったり、これでいいのだと思ったり、あまり頭を使わないほうがいいアルバムかも知れません。
最後はちょっとモンクみたいなハーモニーが流れるいい曲です。
あまり、目だった凄い点はありませんが、結構ピアノとベースは凄いと思います。ドラムスはいまいでしたら、次作で変わっていました。
聴けばいいところが沢山あるし、でもこの程度の奏者は沢山いるし、と思うとちょっとジャケットの指3本で表現するほどまではと思うアルバムでした。

Kurt ribak trio

Kurt Ribak bass
Greg Sankovich piano
Tim Solook drums


1 Finally Home
2 Pseudoafrocubanismo
3 Swayin' In The Breeze
4 Bolero Amargo
5 Obsessions
6 Roy
7 The Munsters Have Martinis





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お父さん素敵 ? Communication Live at Fat Tuesday's

2008-01-20 18:18:25 | 聞いてますCDおすすめ


今日は特にする事もないので、ゆったりしていると、そうだキッチンの棚の扉が壊れたといっていたのを思い出し、ねじが緩んでいるだけなのですぐ直すよと始めました。
我が家もだいぶ色々痛んできて、流しの下の扉はばねが壊れて、2年ぐらい前からきちんとしまらない状態です。マジックテープで止めたりしていますが不便です。壊れたといっていた扉を直したついでに、その扉をあまり使わない別の場所のものと交換しました。
真ん中の扉はそれでぴたりと閉まるようになりました。

① 不便で困っていたの。ありがとう、助かったわ。
② わー、さすがお父さん、素敵。
③ 何で早くやらんのじゃ~。

どの言葉が返ってきたかは言いません。

ただ長くしまらなかったものがしまったのでとても気持ち良い。
仕事の後は少しゆったりできるアルバムを選んで見ました。
ピアノとサックスとベースという変わった組み合わせでいながら、とてもスタンダードをリラックスして聞くことのできるアルバムです。
Red Mitchellが好きで、アルバムを見つけると買っていた時期がありました。そんなことで持っている一枚です。最後のほうのミッチェルはちょっとと思うようになりませんが、この1979年のベースは芯がしっかりしたリズムで音を出す、ウォーキングが気持ちの良い大好きなミッチェルです。
ニューヨークの録音ですがこれ、日本のキングレコードの製作です。良いアルバムを作っていたのですね。ピアノのトミー・フラナガンにソプラノとアルトのジェリー・ドジオンという人、こちらの人は知りませんが、ちょっとフィル・ウッズをソフトにした感じです。演奏されるのはスタンダードが4曲、エリントンが1曲、パーカーのバップナンバー3曲後はジム・ホールとミチェルの曲、選曲から見てもバップの香りが漂う一仕事の後にぴったりのアルバムです。
1曲目ミッチェルのベースからソプラノでのテーマ、そしてフラナガンのピアノと1コーラスずつでクラブにいるような臨場感です。レッド・ミッチェルってどうして晩年奏法を変えてしまったのでしょうか。ここでのソロの素晴らしさ、アメリカ人ではぴか一のピッチカートとおもうのですが。
2曲目の“IN A SENTIMENTAL MOOD”は少し甘ったると思えるくらいにアルトがネバりますが、さっぱりしたフラナガンのピアノ音ときちんとしたミッチェルのベースラインでとても良い取り合わせ、ワインを飲んではいませんが、まるでワインをいただいているようです。
3曲目、アルトの出だしはフィル・ウッズみたいでそこにベースがしっかりラインを刻み、フラナガンが気持ちの良いバッキングを入れると、まるでドラムスのブラシが入っているように感じます。素晴らしい演奏の証拠です。
4曲目“MY ONE AND ONLY LOVE”も曲の良さを充分引き出して、アルトのテーマのバックで弾くミッチェルのベースラインがもう一つの歌を歌っています。
5曲めレッド・ミッチェルの曲ですが、ライブも佳境に入りつつあり、フラナガンのソロが熱くなってきてお客の掛け声のテンションが上がっていきます。
そのテンションにのってここからはパーカーの曲を一曲おきに、このジェリー・ダジオンという人はサド・ジョーンズ~メル・ルイス・オーケストラのリード・アルトだったそうで、2人に引けを取らない職人肌です。
7曲目はじむ・ホールのしゃれた曲。
9曲目のミチェルのベースソロも凄いし、10曲目パーカーの“ SCRAPPLE FROM THE APPLE”のアルトソロも、そして常に安定したフラナガンのメロディとお父さんが素敵か解りませんが、オヤジたち素敵は間違いありません。

COMMUNICATION-Live at FAt Tuesday's New York

TOMMY FLANAGAN piano
JERRY DODGION soprano sax,alto sax
RED MITCHELL bass

1 SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
2 IN A SENTIMENTAL MOOD
3 THERE IS NO GREATER LOVE
4 MY ONE AND ONLY LOVE
5 COMMUNICATION
6 BILLIE'S BOUNCE
7 WALTZ NEW
8 LADY BIRD
9 tHESE FOOLISH THINGS
10 SCRAPPLE FROM THE APPLE

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