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ハクエイ・キムをずっと応援してきているので彼の動向は知るようにしている。夜遅くなるライヴがつらくなっているのでここのところご無沙汰だけれども一番推薦には変わりがない。
ヨーロッパにに行ってきますというのは、彼にとって実はすごい挑戦だと思うけれど、どうしたのかなというのが気にかかっていた。
その一つの証がこのアルバムなのだろう。ユニバーサルがこれを出したことでひとまず安心した。
彼とは昔から話しているのでヨーロッパ市場での一確保はずっと命題であったと思っている。
それなので今回ヨーロッパへ演奏に出かけたのは実は大変な意味を感じっていたのです。
アナウスの後になる収録2は、「目覚め」、フランスで弾いているの、真摯に彼のソロで始まっているのが素晴らしい。場所はパリ、サンセット・サンサイドというクラブ。
2013年、韓国の“光州ワールド・ミュージック”で朝食の卓で知り合ったフランスのパーカッションニスト、グザヴィエ・デザンドル・ナヴァルという人とのデュオがその結果になります。
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行く前に話していたので結果を聞いているわけですが、その後あっていませんのでもう少し話してからかきたいところですが、まずは記事にします。
3曲はちょっとミステリアスに始まる「パリでの集い」はハクエイのフレーズとリズムがライブの形を整えていく一曲なのでしょう。
このアルバムというか、このライヴ、全編を即興演奏だけで纏めたそうで、その点が、ある意味とても興味深いし、結果も問われるでしょう。
3曲目、インプロの混沌にはいかずに4ビートを基本とするバラッドにするあたりがこのユニットの勝利の見えたところでしょうか。
切れ目ない曲は、ドラムスの電子音が少し入ったり、これがヨーロッパの求める音かは確信は出来ませんが、とてもミステリアスでなおエキゾチックです。
全編をインプロにしたという構成も理由は考えざるえません。(あったときにちょっと聞けたらまた。)聞き終わってみると、これでかの地での深淵なソロ(それぞれのソロと思う)
が出来て良かったと思う。
7曲目はハクエイのオリエンタルなメロディとタブラのリズムの「グラン・ヴルーヴァールでの太陽」、このハクエイ得意のメロディ、フランスでどのように受け入れられるかが一番の気にかかるところだけれど、演奏はうまくまとまっていると思う。
8曲目は「終わりのない階段」というので、そのままタブラリズムから、ハクエイは韓国のリズム奏者とも演奏してきているので、そこら辺はなれているだろうけれど、フランスと韓国のリズムの違いがまざまざと感じて面白い。
その「終わりのない階段」のイメージ・写真がこちら。
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再び書くけれど、全編を即興演奏で纏めた点が今回のアルバムの要旨のすべてになると聞いていて思う。演奏そのものは均整の取れた素晴らしい纏まりの演奏に仕上がっている。
ヨーロッパで、パリで受け入れられるのか(日本の評価は想像つく)が気になるところだろうけれど、それは結果わからないのだろうな。
どちらにしても、新しアルバムを待っていた身としては実に刺激的な、そして新鮮なアルバムであった。(これが今回の評価かもしれないが、出来ることなら世界もっと評価されたい。)
最期にハクエイらしいハーモニーとメロディーの曲「旅立ち」が素晴らしい。
CONVERSATIONS IN PARIS / HAKUEI KIM & XAVIER DESANDRE NAVARRE
HAKUEI KIM piano
XAVIER DESANDRE NAVARRE percussions,voice
1 イントロダクション (MC)
2 ス・レヴェイエ (目覚め) / ハクエイ・キム
3 ランデヴー・パリジャン (パリでの集い) / ハクエイ・キム
4 ル・ミュゼ (美術館で) / ハクエイ・キム
5 ワンダリング・ソウル (彷徨える魂) / ハクエイ・キム
6 コンタプレ・ラ・セーヌ (セーヌ川に見惚れて) / ハクエイ・キム
7 ドゥ・ソレイユ・シュル・レ・グラン・ブールヴァール (グラン・ブールヴァールでの太陽) / ハクエイ・キム
8 レ・ゼスカリエ・サン・ファン (終わりの無い階段) / ハクエイ・キム
9 ラビリンス (迷宮) / ハクエイ・キム
10 デパール・アン・ヴォヤージュ (旅立ち) / ハクエイ・キム