JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

90のトランペット・バラッド HEATFUL JAZZ TRUMPET

2024-05-10 17:36:43 | 聞いてますCDいいと思う


2016 年タワー企画・選曲による"泣けるジャズ・コンピレーション"としてリリースされた、全曲トランペットのジャズ・バラード名演ばかりを集めた3枚組で1600円ぐらいで45曲が収納されているというお得なものだった。
どうこう悩まずにターンテーブルにのせると、ペットのバラッドが流れてくるという、私的にはこれ楽で楽しいというアルバムだった。
そうしたら2集が出たようで、こちらも1300円ちょっとというので買ってみた。8年をはさんで二つを並べてみた。
それぞれの収録曲をすべてならべたのが下記になります。
まず聞いたというか、間奏から言うと、第1集のアルバムでは演奏メンバーが曲ごとにわかるように表記されているけれど、2集ではそれがない。これが結構つらっくって、おっとこのピアノはケリーだねと思ってもてお手では確かめられない。
そこが大きく残念なところではあるが、この値段でただただ聞いているアルバムとしてはいいものを作ってくれたとおもっている。
私的には一つの記事でこれほどまでの曲名を挙げたのは初めて。(実はそれが一番目的だったりして)

せっかくだからいくつか面白いとおもった点を選ぶと、第1集のアルバム1も2集のアルバム2も最初はリー・モーガンで始まるのは好みが出てしまったのだろう。
1集の1曲目がモーガンの”.I Remember Clifford ”で2曲目がマイルスの”.My Funny Valentine ”というのは王道を歩くように、聞いていて安心する。
1集と2集でどのアルバムも一枚15曲、全部で90曲のペットでのバラード演奏が聴けるというのは結構凄いものだと思う。
1集、2集がすべて違う曲ではなく、いくつかはかっぶって収録される。例えば1-1の”.I Remember Clifford ”は2ではアート・ファーマーとベニー・ゴルソンの演奏になる。(この選曲にも異存ははいが)

ということで2つのアルバムCD6枚で計90曲のトランペット・バラード演奏が並べられるというのは、なかなか普通にはできないと思う。
そして選定したという意思が伝わってくる。

HEARTFUL JAZZ TRUMPET

1CD
1.I Remember Clifford / Lee Morgan
2.My Funny Valentine / Miles Davis
3.But Beautiful / Freddie Hubbard
4.Laura / Clifford Brown
5.Polka Dots and Moonbeams / Chet Baker
6.I'll Close My Eyes / Blue Mitchell
7.I'll Remember April / Thad Jones
8.Everything Happens to Me / Donald Byrd
9.Wisteria / Art Farmer
10.Trust in Me / Clark Terry
11.Moonlight Becomes You / Booker Little
12.There Is No Greater Love / Dizzy Gillespie
13.I Married an Angel / Nat Adderley
14.I'll Be Seeing You / Tony Fruscella
15.Stardust / Louis Smith

2.[CD]
1.Weaver of Dreams / Freddie Hubbard
2.My Ideal / Kenny Dorham
3.Autumn Nocturne / Art Farmer
4.Since I Fell for You / Lee Morgan
5.Smoke Gets in Your Eyes / Clifford Brown
6.Once in a While / Dizzy Reece
7.I See Your Face Before Me / Miles Davis
8.Missing You / Blue Mitchell
9.Time on My Hands (You in My Arms) / Chet Baker
10.Out in the Cold Again / Clark Terry
11.I'm a Fool to Want You / Donald Byrd
12.Prelude To A Kiss / Joe Wilder
13.Moonglow / Dizzy Gillespie
14.P.S. I Love You / Lee Morgan
15.I Wish I Knew / Blue Mitchell

3.[CD]
1.When I Fall in Love / Miles Davis
2.All the Way / Lee Morgan
3.If I Should Lose You / Booker Little
4.I Don't Stand a Ghost of a Chance with You / Clifford Brown
5.I had the craziest dream / Kenny Dorham
6.The Touch Of Your Lips / Art Farmer
7.It Never Entered My Mind / Miles Davis
8.Heleen / Joe Gordon
9.Moon Love (10' LP take) / Chet Baker
10.Lover Man / Lee Morgan
11.Flamingo / Conte Candoli
12.You Don't Know What Love Is / Thad Jones
13.Darn That Dream / Joe Wilder
14.Argentina / Clark Terry
15.When Your Lover Has Gone / Art Farmer

The Sweetest Momennto

DISC1
1.The Lady/Lee Morgan 
『Indeed!』Blue Note Rec. 1957
2.Tenderly/Chet Baker
『Chet Baker Quartet』Barclay Rec. 1956
3.Can't Help Lovin' Dat Man/Kenny Dorham
『Showboat』Time Rec. 1961
4.I Thought About You/Miles Davis
『Someday My Prince Will Come』 Columbia Rec.1961
5.I Wished I Knew/Freddie Hubbard
『Goin' Up』Blue Note Rec. 1960
6.My Funny Valentine/Art Farmer
『The Jazztet Big City Sounds』Argo Rec. 1961
7.Stardust/Clifford Brown
『Clifford Brown With Strings』EmArcy Rec.1955
8.Michelle/Clark Terry
『Everything's Mellow』Moodsville Rec. 1961
9.Don't Blame Me/Howard McGhee
『The Return Of Howard McGhee』Bethlehem Rec. 1955
10.To Rigmor/Joe Newman
『Good 'n' Groovy』Swingville Rec. 1960
11.I'Ve Got A Crush On You/Nat Adderley
『Work Song』Riverside Rec. 1960
12.What's New/The Jazz Brothers
『Spring Fever』Riverside Rec. 1961
13.A Ghost Of A Chance/Dizzy Reece
『Soundin' Off』Blue Note Rec. 1960
14.I Remember Clifford/Art Farmer & Benny Golson
『Meet The Jazztet』Argo Rec. 1960
15.Dorham's Epitaph/Kenny Dorham
『Whistle Stop』Blue Note Rec. 1961

DISC2
1.I Waited For You/Miles Davis
『Volume Two』Blue Note Rec. 1953
2.If Someone Had Told Me/Thad Jones
『The Magnificent Thad Jones』Blue Note Rec. 1956
3.Lotus Flower/Kenny Dorham
『Afro-Cuban』Blue Note Rec. 1955
4.Autumn In New York/Joe Wilder
『The Pretty Sound』Columbia Rec. 1959
5.Don't Worry 'Bout Me/Clark Terry
『Back In Bean's Bag』Columbia Rec. 1962
6.Reminiscing/Art Farmer
『Farmers Market』New Jazz Rec. 1956
7.With Malice Towards None/Howard McGhee
『Dusty Blue』Bethlehem Rec. 1960
8.'Round Midnight/Donald Byrd
『2 Trumpets』Prestige Rec. 1956
9.Body And Soul/Joe Gordon
『Introducing Joe Gordon』EmArcy Rec. 1954
10.Warm Blue Stream/Nat Adderley Quintet
『Branching Out』Riverside Rec. 1958
11.Enigma/Miles Davis
『Volume Two』Blue Note Rec. 1953
12.Park Avenue Petite/Blue Mitchell
『Blue Soul』Riverside Rec. 1959
13.These Foolish Things (Remind Me Of You) /Chet Baker
『Chet Baker Quartet』Barclay Rec. 1956
14.It Might As Well Be Spring/Clifford Brown
『Clifford Brown Quartet』Vogue Rec. 1953
15.Old Folks/The Jazz Brothers
『Hey Baby』Riverside Rec. 1961

DISC3
1.When I Fall In Love/Blue Mitchell
『Blue's Moods』Riverside Rec. 1960
2.You're Mine You/Lee Morgan
『City Lights』Blue Note Rec. 1957
3.Among My Souvenirs/Clark Terry
『Everything's Mellow』Moodsville Rec. 1961
4.Once In A While/Art Blakey Quintet(Clifford Brown)
『A Night At Birdland, Vol. 1』Blue Note Rec. 1954
5.Goodbye, Old Girl/Art Farmer
『Art』Argo Rec. 1960
6.You Go To My Head/Chet Baker
『Chet Baker Quartet』Barclay Rec. 1956
7.Fallen Feathers/Joe Harris, Ake Persson, Benny Bailey
『Quincy - Here We Come』Metronome Rec. 1959
8.A Cottage For Sale/Howard McGhee
『Dusty Blue』Bethlehem Rec. 1960
9.Lover Man/Conte Candoli
『West Coast Wailers』Atlantic Rec.1955
10.Alone Together/Kenny Dorham
『Quiet Kenny』New Jazz Rec. 1959
11.You Better Go Now/Red Rodney
『Borrowed Time』Signal Rec. 1957
12.Mad About The Boy/Joe Wilder
『Wilder 'N' Wilder』Savoy Rec. 1956
13.This Is Always/Dizzy Reece
『London Jazz』Imperial Rec. 1957
14.Polka Dots And Moonbeams/Donald Byrd
『Byrd Blows On Beacon Hill』Transition Rec. 1956
15.Drad Dog/Miles Davis
『Someday My Prince Will Come』Columbia Rec. 1961

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ハーシュのソロを並べる

2024-05-08 16:36:21 | 聞いてますCDおすすめ
ECMからハーシュのソロアルバムが出た。ECM初のソロ・デヴューと協調するけれど、はーしゅにはソロのアルバムが結構ある。
それを並べて聞いていこうと思う。ハーシュが死の淵から生還した後に、彼の演奏を神格化するような言動があるが、もちろん研ぎ澄まされているとは感じるが、その前の作品もとても良いという確認になる。

まずはモンクの作品集、ピアニストがモンクを取り上げることはおおいが、ハーシュも同じ、彼の場合その後のソロ・作品にモンクを選ぶことが多い。


PLAYS MONK」  1997年2月

続いてJordan Hallでのライヴ、このアルバムでハーシュの凄さを認識したと思うし、今聞いてもジャズとして素晴らしい(今のハーシュとはちょっと雰囲気が違うけれどそこが楽しい)


Fred Hersch at Jordan Hall Let Yourself Go」  1999年  

こちらは3枚組のアルバムでそのうちの1枚がソロに重点を置いている。ここらへんで表現者としてハーシュは自信をつけて行っているのが確認できる、素晴らしいアルバムとなった。


「SONG WITHOUT WIRDS]  2000年 

そしてヴァンガードでの1週間のライヴの模様。スタンダードもオリジナルも多方面でのピアノ・対応がライヴでなされていて、その実力を示したアルバムとなった。

 
ALONE AT THE VANGUARD」 2011年11/30~12/5

このアルバムぐらいから、ソロの演奏の思い入れが強くなっているように感じる。2曲目のキャラバンをただスタンダードにしない。だから
この後定期的にソロ・アルバムが出るようになる。
 

SOLO」 2014年 8月14日 

ここら辺になると、ハーシュのソロは別格のものになっているような気がする。


OPEN BOOK」 2017年4月 1-3日 


 
「SONGS FROM HOME」 2020年3月

そして最新作、私個人としてはECMと別レーベルと2本立てでソロ・アルバムを作って欲しいと思う。


Silent, Listening」 2023年3月
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ある行旅死亡者の物語 /武田惇志 伊藤亜衣 著

2024-05-06 14:12:56 | 


共同通信大阪社会部の二人の記者によるドキュメンタリー。
まずタイトルにある行旅死亡者というものの説明が本でも最初にされているのでそれを引用しておこう。
 行旅死亡者〈こうりょうしぼうにん〉病気や行き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語。行旅死亡者及び行旅死亡者取扱法により、死亡場所を管轄する自治体が火葬。死亡人の身体的特徴や発見時の状況、所持品などを官報に公告し、引き取り手を待つ。
 司法記者クラブ詰めの記者から友軍に配置換えになった武田記者が、ネタ探しに官報の行旅死亡者データベースにアクセスし見つけた短い記事、そこから始まる。
 「本籍〈国籍〉・住所・氏名不明、年齢75歳ぐらい、女性、身長約133Cm、中肉、右手指全て欠損、現金34,821,350円・・・」
約3,400万円ももっていながら、安アパートで死亡した女性に興味を持った記者が調査をはじめる。同僚伊藤記者を巻き込んでの調査は、警察、探偵がすでに調査していたもので、普通であれば無駄仕事となるようなものだった。
 田中千津子と名乗っていた女性の身元調査の過程が第1部、1部の最後で身元が判明する。その最後
 千津子さんはなぜ、隠れるように生きなければならなかったのか。彼女の人生に、少しでも肉薄すること。身元の判明で、ようやく取材のスタート地点に立ったのだ。
 ということで2部になる。
その2部がどのようになるかは、まだ読んでいない人もうしわけなるので、これは書かない。
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1日ぐらいはゴールデン・ウィーク

2024-05-04 09:12:46 | その他
ゴールデン・ウィークというのがほとんど関係なくなっている。週末には息子2のところに行こうかと思っていたけれど、オクサンの体調もいまいち。チェロの演奏も近いということで、それを取りやめて、1日ぐらい出かけようということになった。
出かけたのはこちら、家から1時間ぐらいでついた。



ここで開催されているのがこちら。


「花 flower 華 2024」 山種美術館

出展も多すぎない量で、30分ぐらいで鑑賞できる。山種美術館は日本画ちゅうしんだから、はじめてだけど、落ち着いた感じ。ただ撮影は禁止だったのが残念。花の特集だったので、帰り道に合ったこちらを撮りました。

   

自宅に帰って展示されてた作品で気に入ったのをネットから。このような作品が展示されてました。


「桜花」 小林古径


「春朝」 横山大観


「醍醐」 奥村土牛


「千住博」


「白牡丹」 菱田春草


「牡丹花(墨牡丹)」 速水御舟


「牡丹」 福田平八郎

50分で切り上げて、隣町でランチ。

  

こちらは大衆的なペルー料理、店員はたぶん全員ペルー人。




「チキンパエリアとアンデスぽてとのクリームチーズ和え」 例によってペルーのチキン料理はとても柔らかい


「シーフードの辛口そうす和え」

いつも行くペルー料理屋さんよりかなり大衆的。

その後、かえればいいけど、いま有名なドーナッツを買えたら買おうとそこから、かなり歩いていくと、これ。



本日、TVのニュースにもなっていた。なんと100人以上の列、ニュースでは2時間以上待ちだって、即やめて帰りました。
これが一番ゴールデン・ウィークらしいか。なお展覧会は5月6日までなので、ご注意ください。















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昔は悩んだ MONNY JUNGLE / DUKE ELLINGTON

2024-05-02 16:20:23 | 聞いてますCDおすすめ


マイク・モラスキーという人が書いた「ピアノ・トリオ」という本を読んだ。ジャズの流れで重要なピアノ・トリオ盤を紹介した本でその中にデューク・エリントンの「マネー・ジャングル」があったので聞いてみた。

実はジャズを聴き始めてすぐに、4曲が収録されたアルバム(中学生でLPを買うお金がなかった)を買った。キャラバンという曲が有名だったからだとおもうけど、ほかに”マネー・ジャングル””アフリカの花”が入っていた。
さて今回聞いているのは、ブルー・ノートからでたもので未発表4曲とべつテイク2曲が加えられて曲順も変わったものだ。
モラスキー氏の本ではオリジナルの曲順になっているので、今回はそれに並べ替えて聞いている。

1. マネー・ジャングル(Money Jungle)レコードでは以下A面
2. アフリカの花(Le Fleurette Africaines(African Flower) )
3. ベリー・スペシャル(Very Special)
4. ウオーム・ヴァレー(Warm Valley)
5. ウイグ・ワイズ(Wig Wise)※レコードでは以下B面
6. キャラバン(Caravan)
7. ソリチュード(Solitude)

1曲目、”マネー・ジャングル”のミンガスのベースでまず驚く。こんなベースの弾き方があるのかと、中学生のころおもったけれど、今でもヲれを反対しない。さすがにジャズになれた今ではおどろかないけれど、時代を考えれば、これは凄い。
まさに1曲目から3人のバトルが始まっているという感じ。
「実際に録音の途中で、癇癪もちのチャーリー・ミンガスがマックス・ローチに怒ってスタジオから飛び出してしまったこともあり、異常なほど感情が高ぶってセッションだったようだ」
2曲目、こんどは落ち着いた”. アフリカの花”になるが、ここでもミンガスのベースの発想が光るし、ローチのメロディアスなドラムスも素晴らしい。
そして”Very Special”となるけれど、このピアノ、進行は時代に即してはいるけれど、タッチはまるで今のピアニストと同じように凄い。
当時これが理解できなくて、きっと頭にはのこらなかったけれど、今聞くとエリントンのピアニストとしての凄さが判る。
知っている”キャラバン”だって、この力強さはミンガスとローチの凄さもあるけれど驚くべきもの。

エリントンのピアノの素晴らしさをきいたけれど、せっかくだからビック・バンドのエリントンもきいて調整しておこう。



MONNY JUNGLE / DUKE ELLINGTON

DUKE ELLINGTON, piano
CHARLES MINGUS, bass
MAX ROACH, drums
New York, September 17, 1962.

1.(Very Special) [新曲]
2. リトル・マックス(A Little Max)未発表曲[新曲]
3. リトル・マックス(A Little Max:alternate take) 未発表曲別テイク
4. アフリカの花(Le Fleurette Africaines(African Flower) )[新曲]
5. レム・ブルース(REM Blues) 未発表曲[新曲]
6. ウイグ・ワイズ(Wig Wise)[新曲]
7. スイッチ・ブレイド(Switch Blade)未発表曲[新曲]
8. キャラバン(Caravan)
9. マネー・ジャングル(Money Jungle)[新曲]
10. ソリチュード(Solitude:alternate take)別テイク
11. ソリチュード(Solitude)
12. ウオーム・ヴァレー(Warm Valley)
13. バックワード・カントリーボーイ・ブルース(Backward Country Boy Blues)未発表曲[新曲]
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