
ネットの記事を見て聴いたら良いので、手にいれた。John Beasleyのアレンジによるリターン・トゥ・フォーエヴァーの曲集。
それほどRTFを聴いてはいなかったけれど、ほとんどの曲は知っているからこれは楽しい。
ここのところ亡くなった偉大なミュージシャンにトリヴュートするアルバムが続くみたい。
このアルバムの良いところは特にアレンジ、RTFのサウンドをきちんとふまえて、ソロには個性が出ていて、聞いていてうれしくなる演奏になっている。
1曲目、厚いサウンドで始めてくれるのがまず良い。リターン・トゥ・フォーエヴァーのバンドの存在感をまず示してくれる。ビックバンドとそれに対応するトリオのまとまりが素晴らしいし、ギターのソロなどもR.T.Fを彷彿させる演奏、まさにトリヴュートになる。
2曲目、リターン・トゥ・フォーエヴァーをビック・バンドにしたら、こうするというサウンドになっている、リターンにはないバリトン・サックスの音などが新鮮だ。
3曲目” No Mystery ”を結構切れのいいスタートにして、曲が整っている感じはうまい。
アレンジメントもしているJohn Beasley の才能が見事にリターンを表現している。
4曲目、リターンのサウンドが時代を作っていたのは確かなので、このようなアルバムを作ることは良いと思う。
最期の”Return To Forever”もリターン・トゥ・フォーエヴァーが目に浮かんでくるようで嬉しい。
ビック・バンドはなかなか聞かないけれど、このような知った曲集だと楽しい。
returning to fprever / john beasley & frankfurt radio big band
John Beasley (key, p, arr.)
Frankfurt Radio Big Band:
Heinz-Dieter Sauerborn (as, ss, fl, piccolo-fl, cl)
Oliver Leicht (as, fl, cl, alto-cl)
Denis Gäbel (ts, fl, cl)
Steffen Weber (ts, fl,cl)
Rainer Heute (bs, bass-cl)
Frank Wellert (tp, flh)
Thomas Vogel (tp,flh)
Martin Auer (tp, flh)
Axel Schlosser (tp, flh, piccolo-tp)
Günter Bollmann (tb)
Felix Fromm (tb)
Christian Jaksje (tb, baritone horn)
Robert Hedemann (bass-tb, tuba)
Martin Scales (g)
Hans Glawischnig (b)
Jean Paul Höchstädter (ds)
Recorded January 25th - 27th 2022 at Hörfunkstudio Il, Hessischer Rundrunk, Frankfurt am Main
1. Captain Senor Mouse (Solos: John Beasley, Martin Scales) 8:00
2. Space Circus (Solos: Rainer Heute, Felix Fromm, Heinz-Dieter Sauerborn, Axel Shlosser) 11:08
3. No Mystery (Solos: Hans Glawischnig, John Beasley, Martin Scales) 7:49
4. Volcan Worlds (Solos: John Beasley, Steffen Weber, Martin Scales, Hans Glawischnig, Jean Paul Höchstädter) 9:22
5. Medieval Overture (Solos: Heinz-Dieter Sauerborn, Steffen Weber) 6:11
6. You're Everything / La Fiesta (Solos: Denis Gäbel, Günter Bollmann, Oliver Leicht) 10:19
7. Return To Forever (Solos: Oliver Leicht, Christian Jaksjo) 8:58
このアルバム,凄くよかったですね。私はストリーミングで聞いて,本作の良さを感じてしまい,現物の入手に至りましたが,おっしゃる通り,"Return to Forever"にはオリジナルへの強いリスペクトが感じられました。
それだけでなく,全編楽しめるアルバムでしたが,レベルの高いビッグバンド・アルバムを聞けたと思います。
ということで,当方記事のリンクを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2017/04/sonny-stittpen-.html
このアルバム、貴殿なんかの記事を観て欲しくなり、買いました。
確かにレベルが高くないと、このサウンドは作れないですよね。
楽しいアルバム紹介ありがとうございました。