つつじ咲くならびの岡の松かげにおなじ夕日の色ぞうつろふ(夫木抄)
入り日さす夕くれなゐの色映(は)えて山もとてらす岩つつじかな(金葉和歌集)
入り日さすをちの岡べのをかつつじゆふくれなゐに色ぞまされる(永久百首)
入り日さすむかひの岡の岩つつじいはねどしるき春の暮れかな(現存和歌六帖)
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思ひいづるときはの山の岩つつじいはねばこそあれ恋しきものを(古今和歌集)
なにごともしのぶの岡の岩つつじいはで思ひの色に出(い)づ らむ(夫木抄)
初瀬がは岸の岩ねのしらつつじ知らじな人は身に恋ふるとも(夫木抄)
浅からぬ思ひを人にそめしより涙のいろは濃(こ)つつじの花(夫木抄)